こんにちは、管理人のウノケンです。
今回は社会人が新聞を読まないと損する理由を3つ紹介していきたいと思います。私自身、学生時代は時事問題や世界情勢には疎く、そもそもあまり興味を持っていませんでした。そんな私が社会人になり、心機一転新聞を読み始めた結果、社会・経済への関心が増すなど大きなプラスの変化があったと同時に、これまで知らないことで損をしていたと感じることが多くありました。
この経験を踏まえ、どうして新聞を読まないと損をしてしまうのかを、3つの理由に分けて紹介していきます。また、新聞ビギナーの方のための利用法についても解説していきます!
社会人が新聞を読まないと損する理由
偏った情報ばかり掴んでしまう
現代人の皆さん、Twitterのタイムライン・トレンドを眺めるだけでニュースを把握しているつもりになっていませんか?
よく考えてみてください。そのタイムライン、誰が作ったのでしょう?
そう、あなたです。
自分でフォローしたアカウントからの情報のみでは、得られる情報は自分の興味に沿った内容のニュースに限られてしまいます。また、トレンドもTwitterユーザのアクションに沿った内容であり、注目されやすい情報が大きく取り上げられてしまう傾向があります。
その他のSNSやメディアでも、より多くの人に注目される内容がピックアップされる点は共通であり、バイアスが入るのは避けられません。現代は個人の嗜好に合わせてカスタマイズされる情報ソースが多い点も注意すべきでしょう。
その点、新聞が届けてくれる情報は自分好みの情報だけではありません。社会・経済の動向を広く取り上げ、一覧にして表示してくれます。自分が求めていない情報が混ざっていると、取捨選択する手間が生じるように思えますが、広く情報を取り入れるという意味では、見出しだけを見ることにも意味があります。興味がある内容は本文までしっかり読み、あまり興味がない内容は見出しだけを読むという習慣をつけるだけでも価値があります。
毎日の朝刊・夕刊の見出しに目を通していると、興味がなかった情報からも、しだいに世の中で今何が起きているかという知識が自分の中に形成されていきます。興味がなかった情報でも、連日報道されていると、「これって何で毎日のように取り上げられているんだろう?」、「この言葉は最近よく見かけるけど、どういう意味なんだろう?」という風に興味が湧いてくることがあります。
このように新聞に目を通す習慣をつけると、自分の嗜好バイアスに囚われずに社会情勢に対する理解を深めていくことができます。
- 選り好みせずに朝刊・夕刊の見出しを眺める習慣をつける
- 自分好みのタイムラインからの情報取得に依存しない
業界・企業の良し悪しを把握できない
新聞を読まないと、今どの業界の市場が拡大・縮小していているか、どの企業が業界を牽引しているのかといった情報がなかなか入ってきません。このような社会の動向を把握しているか・いないかで、就活や転職の選択に大きな影響を与えることがあります。転職で市場価値を上げたい、年収を上げたいと考えていても、どの業界がいわゆる衰退産業であるかを知らないばかりに、思わぬ結果となってしまうことも考えられます。
また、株式投資を始めようとする際にも、どの企業に投資すべきかを考える上で、企業の業績見通しや決算について把握しておくことは大前提となります。その業界が置かれている現状や将来性、企業の健全性についてよく知らないと、株主優待や配当利回りに惑わされ、結局損をしてしまうということにもなりかねません。
一方、新聞を読んでいると、著名企業の決算や株価の動向、将来の社会の行く末を占う上で重要な企業のアクションについて毎日のように報道されています。日経新聞(日本経済新聞)のように経済を重視した新聞では、特にその傾向が顕著です。そのような情報に日常的に触れていると、それぞれの業界の基本的な性質や、今後こうなっていくであろうという見通しが、うっすらと自分の中に形成されていきます。これが土台となり、就活・転職や投資先の検討の際に、正しい選択をする確率を高めることができます。
- 新聞を通して様々な業界の動向、企業の決算やアクションについての情報に触れる
- 自分の中に業界・企業ごとの性質・将来性といった「基本情報」を形成する
「大人の会話」についていけない
社会人としてビジネスに携わる上では、一定の「常識」が必要です。どの程度の「常識」が必要になるかは自身の関わる業界や企業、部門によって異なりますが、部署の上司や先輩の間で交わされている社会情勢に関わる会話が理解できない場合は要注意です。部署の人間の1人として誰もがその程度の「常識」を持っていることが求められており、それを前提としてプロジェクトが遂行されていくからです。
また、部署内で交わされる雑談が自身の属する業界に直接的に関係のない時事ネタであったとしても、油断してはいけません。そのような内容に関して全く知りませんという様子ばかり見せていると、「社会の動向についての最低限の常識もない人」というレッテルを貼られてしまい、重要な仕事を任せて良いかどうかを判断される際にネガティブな印象を与えてしまうでしょう。
では、なぜ新聞を読むと「大人の会話」についていけるのでしょうか?新聞の「一覧性」や、比較的嗜好バイアスの少ない情報ソースである点はもちろんですが、それ以外にも理由があります。それは、新聞が「共通の情報源である」点です。つまり、一人前とされる社会人は誰もが新聞から情報を取得しているのです。特に管理職にはSNSに明るくない世代の方が多く、社会情勢に関するメインの情報源は新聞となっています。ですから、新聞からの情報取得を習慣にしてしまえば、上司の話に対して、「今日の新聞に載っていた、あの記事の内容ですね」と反応することができるようになるのです。この程度の対応ができるだけで、少なくとも一通りの常識はある人間だなという印象を与えることができるのです。
- 非SNSネイティブの共通情報ソースである新聞に慣れ親しむ
- 新聞記事の内容をビジネス上の会話に関連付ける
新聞ビギナーのためのデビュー方法とポイント
ここまで、新聞を読まないと損をしてしまう3つの理由について解説してきました。これまで新聞を読んでこなかった方も、興味が湧いてきたのではないでしょうか?
ここからは、そんなビギナーの方が新聞デビューをするための始め方とポイントについて解説していきます。
体験購読してみる
メジャーな全国新聞は、紙媒体・電子版共に月額4,000円〜5,000円と、いきなり月額料金を支払って購読を始めるのは抵抗があるという方が多いかと思います。1週間〜1ヶ月程度の体験購読がある新聞が多いので、まずはお試し購読してみましょう。
また、日経新聞に関しては、楽天証券利用者が無料(一部制限あり)で購読できるサービスがあります。日経電子版に比べるとUIが淡白で見やすさには欠けますが、コストをかけずに新聞を読む習慣をつけたいという方にはおすすめですので、是非利用してみてください。
新聞を読み始めるにあたって注意すべきなのは、隅から隅まで読もうとしないことです。全部読もうとするとかなりの時間がかかり、とても毎日続けられるものではありません。ポイントは、見出しをざーっと眺め、気になる記事だけ詳細を読んでいくことです。上述のように、自身の携わるビジネスに関係のある、とっつきやすい内容から読み進めていきましょう。
複数の新聞を購読してみる
体験購読の際には、複数の新聞を読み比べてみることをおすすめします。これにより、同じ報道対象に対しても異なる視点・立場で記事が書かれていることがわかるかと思います。特に社説の欄を読んでみると各社の論調の違いが如実に表れており、その特徴を感じ取ることができるでしょう。新聞は嗜好バイアスの小さい情報ソースであると述べましたが、営利を目的とする企業が編集・出版する以上、全くバイアスがないわけではありません。各社のスタンスによる情報の偏りをなくし、世間に対してより広い見方をするためには、複数の新聞を購読するのがおすすめです。ビギナーの方にはハードルが高いかも知れませんが、1社の新聞購読習慣がついてきたら、次のステップとして検討してみてください。
継続する
新聞を読むことは、継続し、習慣にすることが大切です。見出しを眺める+一部詳しく読むだけでも、日々社会で起きていることが少しずつ自分の中に蓄積されていき、しだいにこれを一連の流れとして把握することができるようになります。
毎日朝刊と夕刊を5〜10分読むだけでもその効果は絶大で、数ヶ月続けるだけでも社会情勢に関しての理解度はかなり深まっていくことでしょう。
【まとめ】SNSからの情報のみでは不十分
今回は社会人が新聞を読まないと損をする理由3つと、新聞ビギナーのためのデビュー方法とポイントを紹介してきました。SNSからの情報も有用ですが、ビジネスに生かせる社会情勢や経済についての知識を、新聞からの情報を通して身につけていきましょう。