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【Sonic Mega 8K S】Phrozenの大型光造形3Dプリンターを徹底解説!

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こんにちは、管理人のウノケンです。

今回は、Phrozenの大型光造形方式3Dプリンター「Sonic Mega 8K S」について解説していきたいと思います。

Phrozenは光造形方式の3Dプリンター・レジンを販売する企業です。光造形3Dプリンターとしては、「Sonicシリーズ」を多数展開しています。

「Sonicシリーズ」は以下の3系統に大別されます。

  • 大型モデルの「Sonic Megaシリーズ」
  • 中型モデルの「Sonic Mightyシリーズ」
  • 小型モデルの「Sonic Miniシリーズ」

今回新しく発表された「Sonic Mega 8K S」は大型の「Sonic Megaシリーズ」の1台。これまで「Sonic Mega 8K」の1台のみだった大型系統に新たな選択肢が加わりました

注目の大型3Dプリンター「Sonic Mega 8K S」とは、いったいどのような機種なのでしょうか?他の「Sonicシリーズ」3Dプリンターと比較しつつ、その魅力を徹底解説していきます。

この記事を読んでわかること
  • 「Sonic Mega 8K S」の特徴
  • 他の「Sonicシリーズ」との違い
  • 同時発表された周辺機器(洗浄機、硬化機、自動レジン供給装置)の詳細情報
  • 販売時期・価格についての情報は?

それでは見ていきましょう!



Phrozen 「Sonic Mega 8K S」の特徴

出典:YouTube「Pre-order now!🚀Sonic Mega 8K S — Your Reliable Productivity Beast」(約30秒)

まずはじめに「Sonic Mega 8K S」の特徴をざっと把握しておきましょう。

大型光造形3Dプリンター「Sonic Mega 8K S」の特徴
  • 15インチのビルドプレートを備えた大型モデル
  • 高速化・利便性向上を実現
  • 待望の「廉価版」大型3Dプリンター

上記の特徴は、これまでの「Sonicシリーズ」3Dプリンターとの違いを表す重要なポイントです。それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。

15インチのビルドプレートを備えた大型モデル

出典:Phrozen

「Sonic Mega 8K S」は、15インチ(≒40cm弱)のビルドプレートを搭載しています。

上記の画像では、およそ80個ものフィギュアが1度でプリントされています。光造形3Dプリンターが得意とする「並列プリント」を最大効率で実施できる機種と言って良いでしょう。

後述するように、「Sonic Mega 8K」に比べて最大造形高さが10cm小さくなっていることからも、高さがある大型品のプリント」よりも「高さのない小型品を大量プリント」する用途に適した機種という印象を受けますね。

高速化・利便性向上【ACFフィルム・リフトアップカバー・ドリップハンガー】

高速化と利便性の向上も「Sonic Mega 8K S」の魅力です。具体的なポイントを押さえておきましょう。

高速化

出典:YouTube「Pre-order now!🚀Sonic Mega 8K S — Your Reliable Productivity Beast」

「Sonic Mega 8K S」は、以下の3つのポイントにより、「10倍高速」な3Dプリントを実現するとされています。

  • 新しい高速システム
  • ACFフィルム採用による吸着力の低減とリフト高さの抑制
  • 低粘度樹脂(TR300)の使用による高速硬化

これにより、最大で1時間あたり900層の硬化が可能となっています。

リフトアップ式のカバーを採用

出典:Phrozen

「Sonic Mega 8K S」は、造形領域を覆うカバーに特徴あり。家庭用3Dプリンターで一般的な本体と分離するタイプではなく、上記の画像のようなリフトアップ式カバーを採用しています。

これにより、持ち上げたカバーを置く場所に困ったり、カバーが造形物に当たって破損するようなアクシデントを避けることができます。

レジンを無駄にしないためのドリップハンガーを標準装備

出典:Phrozen

大型光造形3Dプリンターで気になるのが、ハンドリングの難しさ。両手で扱うような15インチ(≒40cm弱)もあるビルドプレートからレジンがボタボタ…という悲劇は避けたいですよね。

そんな課題を最小化してくれるのが、「Sonic Mega 8K S」に作りつけられた「ドリップハンガー」の存在。プリント後にビルドプレートを斜めにかけておけるので、造形物やビルドプレートに付着した未硬化のレジンを、レジンバットに戻すことが可能です。

筆者も「Saturn S」で同様の機構をプリントして後付けしています。かなり便利なので、これが標準装備されてるのはうれしいですね。

 



待望の「廉価版」大型3Dプリンター

「Sonic Mega 8K S」のもう1つの特徴は「廉価版」の大型3Dプリンターであるという点です。「Sonic Megaシリーズ」には、すでに「Sonic Mega 8K」という

  • サイズも
  • 価格も

大型な機種が存在していました。

一方、今回登場した「Sonic Mega 8K S」は、2023年5月に登場した廉価版3Dプリンター「Sonic "Mini" 8K S」と同様の「S」の名がつくラインナップ。先代の「Sonic Mega 8K」と比べて手の届きやすい価格帯である点も要注目です。

どれくらい価格が抑えられているのかのイメージをつかんでおきましょう。

まずは、小型モデルである「Sonic "Mini" 8K」と「Sonic "Mini" 8K S」の価格を比較。Phrozen公式ページによれば、価格は以下の通りです。

Sonic Mini 8KSonic Mini 8K S
価格(ドル)449.99349.99
出典:Phrozen公式ページ

「S」バージョンは100ドル低い価格で購入することが可能になっています。

そして、今回新登場した大型モデル「Sonic Mega 8K S」の価格は予約注文の特別価格で$1499.99(≒¥210,000)。単純比較はできないものの、日本の代理店であるSK本舗における先代「Sonic Mega 8K」の価格は¥880,000であることを考えると、「S」バージョンはかなり安い価格で販売されることが期待できそうです。

現在、Phrozen公式ページでは「Sonic Mega 8K」の価格は表示されておらず、代理店から購入するよう案内されています(2023年8月時点)。また、日本ではSK本舗がPhrozenと独占契約を結んでいます。

注意すべきは、価格が抑えられている反面、コストカットされている点もあることです。

「Sonic Mega 8K」が高級感のある頑丈な全金属製である一方、「Sonic Mega 8K S」は家庭用としてよく見られるプラベースの筐体となっている点はその1つの例です。

他にも造形高さが10cm小さくなっているなど、後述する比較表を活用して詳細スペックを見比べてみてください。



「Sonic Mega 8K S」のスペック一覧!【Sonic Megaシリーズ比較】

「Sonic Mega 8K S」の詳細スペックについて比較していきます。

参考として、「Sonic Mega 8K」のスペックもあわせて記載しています。どのような違いがあるか確認しておきましょう。

モデル名Sonic Mega 8K SSonic Mega 8K
本体イメージ
メーカーPhrozenPhrozen
本体サイズ(LxWxH)[mm]472 x 380 x 566470 x 400 x 680
造形サイズ(LxWxH)[mm]330 x 185 x 300330 x 185 x 400
Z軸精度[mm]--
積層ピッチ[mm]0.01-0.30.01-0.3
ピクセルサイズ[mm]0.0430.043
ピクセル数(XY) x -
プリントスピード[mm/h](Ave. 600layers/h)Max 70
データ入力USBUSB/Ethernet
本体重量[kg]2635
スライスソフトCHITUBOXCHITUBOX
その他
出典公式サイト公式サイト
画像、スペックは各社公式ページより引用。記載のない項目は”-“で示している。

一覧表で比較してみると、各モデルの微妙な違いがわかりますね。高さ方向に小さく、重量も軽くなっているので、価格も含めて個人でも導入しやすい機種になったのではないでしょうか?



おまけ:3つの周辺機器も同時発表!【洗浄・硬化・自動レジン供給】

出典:Phrozen

「Sonic Mega 8K S」と同時に、以下の3点の周辺機器のリリースも発表されました。

  • Wash Mega S(25Lの大型洗浄機)
  • Cure Mega S(φ35×30cmの大型硬化機)
  • Pump & Fill(自動レジン供給&回収機)

大型造形をサポートする周辺機器を探している方は要チェックですね。

 



まとめ:大量生産・大型プリントに最適の「Sonic Mega 8K S」!

今回は、Phrozenの最新大型3Dプリンター「Sonic Mega 8K S」について解説しました。

廉価版「S」バージョンの大型光造形機が登場し、

「細かいフィギュアを一気にたくさんプリントしたい!」

「大型パーツを分解せずに1回でプリントしたい」

という方にとってはうれしい情報だったのではないでしょうか?

現時点では予約販売が実施中(8/9〜16)です。日本での一般販売が開始され次第、情報をアップデートしていきたいと思います!

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