【東大卒が語る】大学院には進学すべき?しないべき?【功罪3選】

こんにちは、unogram管理人のうのちゅ〜です。

今回は【東大卒が語る】大学院には進学すべき?しないべき?【功罪3選】というテーマで、私の実体験をもとに、大学学部から大学院(修士課程)に進学することの功罪についてそれぞれ3つずつ紹介していきます。

最後では、【うのちゅ〜のまとめ】として、大学院に進学すべきか否かについてのうのちゅ〜の経験を踏まえた見解を公開しているので、参考にしてみてください!

なお、一部理系大学院(修士課程)修了のうのちゅ〜の経験によるバイアスが入ることをご了承ください。

それでは見ていきましょう!



大学院に進学するメリット3選

より深く学問の面白さを味わうことができる

大学院に進学すると、学部時代の講義・研究からさらに一歩進んだ学びを経験することができます。学部でも高度な専門的教育を受けることが可能ですが、4年間という時間はあまりにも短いです。さらには、入学当初は専門に特化した内容の講義ばかりではなく、教養科目中心のカリキュラムというケースも多いでしょう。実際に専門的教育を受けることができるのは2〜3年程度になってしまいます。

一方で、大学院に進学すれば修士課程だけでも2年間、博士課程まで進学すればさらに3年間、専門分野を究める研究に没頭することができます。学部4年生から研究室に配属されるとすると、修士課程修了まで3年間の期間があり、ある程度のまとまった研究成果を出すことも可能でしょう。

学問分野の「面白さ」を感じられるようになるまでには、基礎事項の体得や地道な下積みのような期間が必要です。そのステップを一段上るための学びの期間として、大学院への進学は意味のあるものだと言えるでしょう。

その後のキャリアに生かせる専門性が身につく

専門性を身につける目的の1つは、大学を出た後のキャリアに生かすことでしょう。「大学で○○について学びました!」、「私にはこんな専門性と実績があります!」と胸を張れるようになるには、大学院修士課程は最低ラインです(欧米では博士課程まで修了していないと相手にされません)。

大学の4年間なんらかの学部に所属して、その専攻の講義を受け、数週間〜数ヶ月の期間で卒論を書いて卒業したとします。一定の期間その専攻の講義を受けて学んだことは確かですが、それだけで何かの専門性が身についたと、果たして本当に言えるでしょうか?学部卒で就職してから5年も経過すれば、大学時代の学びについて覚えている人はほとんどいないのではないかと思います。

学部と院の大きな違いは、「受動的な学び」か「能動的な学び」かではないかと考えます。学部の期間のほとんどは受動的に講義を受け(あるいは試験前だけやむをえず勉強し)、能動的に学びのために行動するのは卒論の期間くらいでしょう。一方大学院では、自身の学び・成果のために各自が能動的に研究を行います。これによって、その後のキャリアに生かせるほどの専門性を身につけることができるのです。

誰でもできる仕事・AIで代替できる仕事をこなす能力だけでは、この先の時代で必要とされることはなくなってしまう可能性があります。そんな将来を見据え、自身の専門性を磨くことには大きな価値があると言えるでしょう。

就活がラク

大学院生の就活は、専門性が薄い学部生とは全く異なります。大学院に進学した時点でその専門分野に近い職種に就職先を絞る人も多いです。膨大な「可能性」の中から、自分は何になりたいのだろう、どの会社が内定を出してくれるのだろうと考える学部生のような悩みは少ないでしょう。

また、専門性が身についている大学院生は、企業の側にとっても就職後の活躍を見通しやすいです。自社のどのような分野でその専門性を発揮してもらえるかが想定しやすいので、両者がマッチしていれば比較的用意に内定を得ることができるでしょう。

就活のための対策にかける時間も最小限で済み、貴重な学生期間を有意義に使うことができます。一定の就活マナーや情報収集は必要ですが、企業が見るのは就活テクではなく専門性なので、学問に励むことが一種の就活対策となるのです。



大学院に進学するデメリット3選

「専門」という枷に縛られかねない

大学4年で就職ではなく大学院進学を決めた時点から、修士課程を終えるまでに、自身の興味関心や、価値観・人生観が変わることもあります。その時点から自分の人生の方針転換を試みることも可能ですが、それまでにかけてきた時間や費用、労力といったサンクコストが足を引っ張るのが人情です。

就活においても、学部生が自分の専門に縛られずに様々な業界を見渡して自身の適性にマッチした業界・職種を探していくのに対し、修士学生はロクに就活もせずに自身の専門分野の採用を行う企業に数社応募する程度です。「専門」があるということが自分の可能性を狭めてしまうのです。

卒業時点であればまだ20代半ばですし、やり直しは効くでしょう。一方、専門に縛られた考え方を持ち続けて30代、40代になっていくと、ますますその枷は重くのしかかります。仮にその専門分野が衰退してきたとしても、他の道に進むという選択をすることが心理的に難しくなってしまうのです。移り変わりの早い現代において、1つの専門に生涯頼って生きていくことは困難になっていくでしょう。この点に関して、専門に縛られることの弊害は大きいと言えるのではないでしょうか。

社会に出る年齢が遅くなる

大学学部卒であれば、卒業時点で22歳、まだ20代初めです。一方、修士卒であれば24歳、20代半ばに差しかかります。ましてや、博士卒であればストレートで進んでも卒業時点で27歳です。いわゆるアラサーの状態でピカピカの新入社員となるのです。

周囲の友人や家族からの、「まだ学生やってるの?」という目線に耐えられるでしょうか?

20代半ば、収入はアルバイト程度という現状に満足できるでしょうか?

価値観・考え方が偏る

10代の後半から20代の半ば〜後半まで、大学あるいは研究室という狭いコミュニティに所属していると、価値観が偏ることが往々にしてあります。自分の中の当たり前・スタンダードがその狭く特定の価値観をもった人々だけが所属するコミュニティ基準になってしまうのです。

一足先に社会に出ている友人との会話で、ふと我に返るのです。「あれ、自分、もしかしてズレてる?」と。「あれ、研究室のみんな、教授、社会不適合者なのでは??」と。

社会に出たタイミングで、広い世界にすぐに適応できればよいのですが、人によってはなかなか馴染めないもので、注意が必要です。



【うのちゅ〜のまとめ】結局大学院には進学すべき?しないべき?

ここまで、大学院には進学すべき?しないべき?というテーマで、その功罪について紹介してきました。

最後に、東大学部卒→大学院修士課程を修了したうのちゅ〜目線で、大学院に進学するべきか、しないべきかについての見解を述べたいと思います。

うのちゅ〜的には、「大学院には進学すべき(条件付き)」だと考えます。デメリットもさることながら、専門性を身に着けて代替できない人間になることの価値は今後ますます大きくなっていくことでしょう。現状の日本では博士課程にまで進学するインセンティブは感じにくいですが、修士課程程度であれば、要する時間・費用に対しても十分なリターンが得られるのではないかと考えられます。

「条件付き」と書いたのは、大学院進学希望者も学部時代に就活を経験すべきだと感じているからです。必ずしも自分が大学で学んでいることが自分の将来のキャリアにおいても最適であるとは限りません。学部の就活期間というのは、世の中を広く見渡し、自分を見つめ直す良いタイミングです。就職を全く考えていなくても、業界や職種について知っていくうちに、学問以上に興味を持てることが見つかるかもしれません。

また、大学院在学中も何らかの学外のコミュニティに所属することが、考え方を狭いコミュニティに留めないためにも重要かと思います。

価値観や選択肢を狭めがちな大学院のデメリットをカバーしつつ、学問を楽しみ、専門性を磨くことができるメリットを享受していくことがポイントではないでしょうか。