簡単じゃない!学会発表・論文投稿までに越えねばならないハードル

こんにちは、unogram管理人のうのちゅ〜です。

今回は、学会発表や論文投稿経験のない学生さんや駆け出し研究者に向けて、学会発表・論文投稿までに越えねばならないハードルについて紹介していきます。

研究して成果が出たら学会発表!論文投稿!というイメージを持っている方もいるかもしれませんが、未経験の方にはあまり知られていないハードルがいくつか存在します。

教授や経験豊富な研究者にとっては当たり前なので、意外と周りの方からは教えてもらえない内容なのではないかと思います!

それでは見ていきましょう!



学会発表・論文投稿までに越えねばならないハードル

予稿の執筆

経験者からすれば当たり前ですが、学会発表に至るまでには予稿(Proceeding)という研究内容をまとめた論文のような文書を執筆する必要があります。学会によってまちまちですが、論文誌に投稿する分量よりは短めのものが一般的です。短いものだとA4紙1枚程度です。

査読がある学会では査読者が予稿を読んで採択(アクセプト)するかどうかを決定します。

学会開催前や終了後に、参加者に予稿集として配布、あるいは販売されます。学会に参加しなかった人も、後から発表内容を知りたい場合には予稿集を購入することになります。

採択(アクセプト)

予稿を執筆して、発表希望の学会の募集期間に投稿したり、論文自体を執筆して論文誌に提出すると、エディタによる内容チェックの後、査読者による査読の段階に入ります

レベルの低い学会などでは投稿すれば採用が決まったりしますが、一定レベル以上のものであれば、査読後にアクセプトされなければその研究は日の目を見ません。

査読段階に進む前にエディタによる簡易的なチェックの後に却下(リジェクト)されてしまう場合もあります…

リジェクトされた場合でも、ランクの低い(インパクトファクターの小さい)論文誌に投稿し直すなどすることで再チャレンジすることが可能です。



査読後の修正対応

エディタのチェックを通過すると、複数の査読者によって査読されるわけですが、何の修正もなくアクセプトされるケースは稀でしょう。記述が明確でない場合や、適切な引用がなされていない場合など、投稿時の状態では査読者の納得が得られない点はいくつか生じてしまうものです。

疑問や修正依頼が届いたら、査読者が納得してもらえるように説明や修正、加筆対応します。場合によっては追加実験が必要になる場合もあります。実験が終わったからといってすぐにセットを解体したりしないようにしましょう。

成果が出た後も根気強く対応しよう

今回は、研究で成果が出た後、学会発表・論文投稿までに越えねばならないハードルについて紹介してきました。学会発表や論文投稿経験のない学生さんには参考になったのではないでしょうか?

近年はarXivのようなプレプリント(査読前論文)を介して迅速に研究内容を公開することも盛んに行われています。上記のようなハードルを全て越えるまでにかなりの時間が経過してしまうこともあり、研究開発の加速という点ではarXivのようなプラットフォームを活用することも重要です。

しかし注意すべきなのは、査読を介さない場合でも論文の内容に信憑性をもたせるような研究者リテラシーを身につけるべきだということです。内容に疑義が生じるような不十分・不正確な記述内容のプレプリントを発信することは、その分野の発展にとってもマイナスですし、何より著者の実績を汚しうる行為です。

論文投稿や学会発表に慣れないうちは、教授や先輩研究者のアドバイスを受けながら、査読付きの論文投稿で執筆能力を高めていくのがオススメです。