こんにちは、管理人のウノケンです。
今回は、研究者であれば知っておきたい論文調査に役立つツールを3つ紹介していきます。
自身の研究の進捗を得るためにも、論文調査にはなるべく時間も手間もかけたくないですよね!今回紹介するツールを使えば、短い時間で効率の良い情報収集が可能になること間違いなしです。
3つのツールが手助けしてくれる内容は、「自動情報収集」、「機会翻訳」、「論文間の関連性可視化」となっています。これらのワードを見て興味が湧いた方はぜひチェックしてみてください。
なお、今回紹介するツールはどれも基本的には無料で使用できるため、会社や研究室においても費用等気にせず今日から使えるものばかりです。気になるツールは今すぐアクセスしてみましょう。
それでは見ていきましょう!
論文調査・情報収集に役立つツール3選

自動情報収集ーinoreaderー
最初に取り上げるのは、RSSリーダーの一種である、inoreaderです。

「RSS」とは、ニュースサイトやブログ等の更新情報を配信するためのフォーマットであり、そのような情報をまとめて収集・閲覧するときに使用するのが「RSSリーダー」です。毎週刊行されるような論文誌の情報も一度設定してしまえば毎週自動で取得し、一覧でチェックすることが可能です。

Feedlyなど他にも有名なRSSリーダーはいくつか存在します。その中で私がinoreaderをおすすめする理由は、Googleアラートとの連携が無料版でも可能&簡単だからです(Feedlyの場合、無料版では通常連携できません)。
また、FeedlyのUIは英語ですが、inoreaderは基本的に日本語化されているので、設定しやすい点も使いやすいかと思います。
スマホアプリもあり、いつでもどこでも情報収集が可能です。
ブラウザで使用する場合、レスポンスが遅い場合はミラーサイトを使用すると良いでしょう。
使い方・詳細については【画像多数】情報収集に最適!RSSリーダー「inoreader」の使い方で実際の画像を豊富に使って説明しているので、ぜひ参考にしてみてください。
機械翻訳ーDeepL翻訳ー
続いて紹介するのは、深層学習技術の発達による精度向上が著しい機械翻訳ツールの1つである、「DeepL翻訳」です。Google翻訳等と同様に、下の画像の左ブロックに翻訳したテキストをコピペするだけで、右ブロックに翻訳文が表示されます。

2017年8月にサービスを開始したドイツのAI企業によるDeepL翻訳は、2020年3月、ついに日本語に対応しました。Google翻訳など類似のサービスは多数存在しますが、その翻訳能力は他を上回る性能を示しています。

有料版のDeepL Proでは、「翻訳テキストの文字数制限なし」、「文書ファイルのまるごと翻訳」といったオプションが付与されますが、無料版でも十分にその恩恵に預かることができます。
研究者であれば英文読解もなんのその、と言いたいところですが、大量の論文から素早く必要な情報を取得するのは骨が折れますよね。DeepL翻訳を活用すれば、数年前からは想像もできないほどの自然な日本語に翻訳してくれるため、生産性向上に一役買ってくれるでしょう。
論文間の関連性可視化ーConnected Papersー
3つ目に紹介するのは、論文間の関連性を可視化してくれるサービス「Connected Papers」です。

注目する論文のタイトルを中央の検索窓に入れて「Build a graph」すると、下の画像のように関連のある論文を自動で検索して、ネットワークを形成してくれます。ノードの大きさは引用数を、色は投稿された年を示しています。

類似の論文はエッジで結ばれ、クラスタを形成します。このツールで注目論文のネットワークをチェックすれば、論文調査で見落としがないか確認する際にかなり助かります。
2020年6月にリリースされた新しいサービスなので、今後の機能拡張にも注目ですね!
研究職に最適のお役立ちツールを使って生産性を高めよう

今回は、研究者であれば知っておきたい論文調査に役立つツールを3つ紹介してきました。
最新の論文情報の収集も研究者として欠かせませんが、できることならなるべく時間をかけたくないですよね。現代では、こうした研究者の悩みを解決してくれる優れたツールを手軽に使用することができます。ツールの力を借りて効率的な情報収集を心がけ、研究に割く時間の最大化を目指したいものですね!