【大学で研究?企業で研究?】企業研究職に適した人の特徴と判断方法

こんにちは、unogram管理人のうのちゅ〜です。

今回は、【大学で研究?企業で研究?】企業研究職に適した人の特徴と判断方法というテーマで、どんな人が企業の研究職に適しているのか、いないのかについて解説していきます。後半では、さらに本格的に企業への入社を検討する際に判断する方法についても紹介しています。

「今は大学で研究しているけど、将来的には企業に就職して研究をしたい!」という方のために、大学院修了後企業研究職として勤務するうのちゅ〜が、「こんな人は企業の研究職に向いている」「こんな人は大学で研究を続けるべき」という特徴について紹介します。私自身の経験だけでなく、友人・知人から得た情報も交えてお伝えしていきます。

「企業の研究職って大学とどう違うの?」という方は、【大学と企業はどう違う?】企業(メーカー)研究職の仕事内容10選を参考にしてみてください。

それでは見ていきましょう!



企業研究職に適している人の特徴3選

応用寄りの研究をして、製品化につなげたい

大学で基礎的な研究をしていると、「いつかは世の中の役に立ちそうだけど、5年後かな?10年後かな…?そもそも役に立つのかな…?」と感じることがあるのではないでしょうか?もっと分の研究を企業の製品として形にして、世の中をより良くしていきたいという方は、そのような実感を得やすい企業研究職が適していると言えるでしょう。

いわゆる研究だけでなく、ビジネス寄りの仕事にも携わりたい

【大学と企業はどう違う?】企業(メーカー)研究職の仕事内容10選で紹介しているように、企業の研究職の仕事は大学の研究職よりも多岐にわたります。そのため、ある1つの研究に打ち込むよりも、多様な仕事内容を通して研究以外のスキルも積み上げていきたいという方にはメーカーの方が適していると言えます。

「今は研究に一番興味があるけど、将来的にはビジネスよりの仕事もしてみたいかも!」という方も、大学で研究をするよりも、企業の研究職としてキャリアを積むほうが適切でしょう。

若いうちから安定した収入を得たい

企業研究職のメリットは、研究をしながらサラリーマンとして比較的安定した収入を得られることです。学生のうちは学費を払いながら研究をしていたのに、企業に入った途端研究をしているとお金をもらえるのは何か不思議な感じがするものです。アカデミックの道を歩む上で避けては通れない、ポスドクや助教といった期限付きの不安定なポストで研究を続けることが不安な方にとっては、企業研究職は魅力的でしょう。

企業研究職に適していない人の特徴3選

自身の研究内容を突き詰めてその分野の第一人者になりたい

企業で研究をすると、個としての評価は得られにくいです。仮に革新的な研究・発明をしたとしても、基本的にそれは企業の成果となります。一方で、大学では順調に業績を積み上げれば自身の名を冠する研究室を運営していくことができます。研究グループとしては自身の名前が世界中から参照されるのです。自身や、自身の研究室の学生が優れた成果を挙げれば個としての名声を得ることができます。

このような個としての価値を高めていきたい方には大学に残って研究を続ける方が適していると言えそうです。

ビジネスには興味がない

企業においては、その研究がビジネスに繋がるかという点が最重要視されます。「もっと面白そうな研究があるのに…」と思っても、それが自社のビジネスに合致していないものや、お金にならないものであれば、その研究をすることはできません。大学においては、研究費を獲得するための都合等はあるとはいえ、基本的には自分の研究者としての信念に沿った研究に打ち込むことができます。

誰かの指示を受けて研究したくない、お金になるかどうかで研究内容を判断したくないという方は、企業研究職は向いていないということになります。

会議や定時といった会社のシステムに縛られたくない

寝食を忘れて研究に打ち込む根っからの研究者や、昼頃に起きて夜中まで研究する夜型の研究者にとっては、企業にありがちな会議への参加や定時出社、残業時間の延長申請など、煩わしくて仕方がないと感じるでしょう。ある程度自由な社風の会社でも、システム上一定の管理が必要なのはやむを得ません。

学生時代は自分のスタイルに合わせて自由な時間に研究をしていた人も、多くが企業に入ってその環境に慣らされていくわけですが、どうしてもそのような環境では自分の力が発揮できない!という方は、大学で研究を続けるほうが良いでしょう。



自分は大学に残るべき?企業に就職すべき?その判断方法とは

「企業に就職すべきかな…」と頭によぎったら検討だけでもすべき

大学にいながらにして企業への就職が頭をよぎる方は、大学でのキャリアに関してきっと何らかのネガティブな思いを抱えていることでしょう。そんな方は一度企業への就職を検討すべきです(検討した上で、やはり大学の方が適しているという結論に至る可能性もあります)。

企業への就職を判断するには、「内部に入る」しかない!

それでは具体的にどのようにして企業への就職を検討し、判断すべきなのでしょうか?

答えは「企業内部のリアルな情報を掴む」ことです。当たり前じゃないか、と思われるかもしれませんが、これが本当に大事なのです。

リアルな情報というのは、一般的に「研究職」や「商品開発」という仕事が何をするんだろう?ではなく、特定の企業内の特定の部署でどんな仕事をしているのか・できるのかという情報です。一般的な「研究職」の仕事を知り、自分に向いていそうだと思っても、内定を得た企業の「研究職」の仕事が自分に適しているとは限りません。理由は、上述のようにメーカーの「研究職」の仕事内容は多様だからです。多様な仕事内容の全てについて、自身の適性を発揮できる方はほとんどいないでしょう。

そして、リアルな情報というのは、内部に入り、体験することでしか得られません。就職活動や求人情報から得られる情報にはほとんど意味がないのです。求職者に企業が発信する内容は、企業が押し出したい部分、ポジティブな部分だけです。必ず存在する泥臭い作業やネガティブな事実は内部に入ることでしか得られないのです。そのような面も含めて、総合的に自分が満足して仕事できる場所かを可能な限り明確にイメージしておくことが、入社後のミスマッチを防ぐ上では欠かせません

内部に入る手段は「職場体験型インターン」が最適

さて、企業の内部に入るにはどうしたら良いでしょうか?一番確実なのは、学生という立場の間に「職場体験型のインターン」に参加することです。これは、実際に社員と同じ環境で数週間〜1ヶ月程度働いてもらうことで、学生にその企業で働くイメージを明確にさせるタイプのインターンです。企業としても、その企業で働くことを前向きに考えている学生の働きぶりを実際に見ることができ、単なる面接等の選考のみの判断よりも正確に自社に必要な人材を雇用できるというメリットがあります。

実際にその企業で働くことを体験できるのですから、その企業に入ったらどんな仕事ができるのかを具体化するためにはこれ以上の機会はありません。企業によってどの程度「お客さん扱い」せずに働けるかは異なりますが、数週間以上の期間のものであれば、十分自身のやりたいことにマッチしているかは判断できるはずです。

研究職といえど、企業によって、あるいは部署によっても仕事内容は様々です。自身の描く研究者像とのミスマッチがないよう、ぜひこの機会を逃さず活用しましょう。

内部に入れないなら…社内の人間から徹底リサーチ

では、既にインターンの期間が終わってしまっていたり、転職やポスドク等の立場から企業の研究職として入社したい方はどうすればよいでしょうか?

その答えは、社内の人間から徹底リサーチすることです。転職サイトや転職エージェントから得られる情報には限界があり、研究職の一般的な仕事内容についての情報しか得られません。入社してから、思っていた研究職の仕事ではない!自分のしたかった研究ができない!と後悔しないためには、やはり生きた内部の情報が不可欠です。

社内の機密情報には流石にアクセスできませんし、アクセスできてしまうような会社には入るべきではありません。しかしながら、例えば、どのような仕事とどのような仕事を何割くらいの配分で進めているかといった情報はつかめるはずです。応用研究をしたい人が、ひたすら知財関連業務やリバースエンジニアリングばかりすることになる、といったようなミスマッチはきっと防げるでしょう。

知り合いを辿って転職したい会社で働く人にアクセスできる方は、ぜひ内部の情報について徹底リサーチしましょう。社員からの紹介によって採用に至るリファラル採用の制度がある会社もあるので、あなたの実績が会社の求める人材にマッチしていれば、運良くそのまま採用なんてこともあるかもしれません。

また、どう探しても気になる企業で働く人に知り合えない方の対策としては、以下の方法が考えられます。

気になる企業で働く人と知り合う方法
  • 学会で知り合う(難易度:☆)
  • SNSで探す(難易度:☆☆☆)
  • マッチングサービスを利用する(難易度:☆☆)

学会で当該企業の方の発表があれば、事前にわかるのでコミュニケーション能力次第では知り合うことはそう難しくはないでしょう。

SNSでは所属を明かしていない場合が多いので、難易度は高いです。

また、最近では以下のような転職希望者向けのマッチングサービスも登場しています。

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自身の気になる会社の人と知り合うことができれば、かなり有用なサービスでしょう。ただ、どこの企業の人ともマッチするわけではないので、こちらも難易度は高めです。

企業での研究が気になるなら一度は検討してみよう

今回は、【大学で研究?企業で研究?】企業研究職に適した人の特徴と判断方法について解説してきました。

学生や大学で研究をしている人で、企業での研究に興味がある人は、まずは検討してみましょう。そして、自分が企業での研究に向いていそうだなと思ったら、職場体験型のインターンに参加したり、自身のツテを駆使して企業内部の人のリアルな声を聞くなどの行動を開始しましょう。

自分の描く研究者像にマッチした仕事ができるかどうかは、どの企業で働くか、その企業のどの部署で働くかによっても変わります。転職サイトやちょっと検索して出てくる情報だけで判断しないように注意しましょう。

企業の研究職がどんな仕事をするのかざっくり把握したい方は、【大学と企業はどう違う?】企業(メーカー)研究職の仕事内容10選をぜひ参考にしてみてください。