こんにちは、管理人のウノケンです。
今回は、xToolの4-in-1プリンター「O1 Omni Printer」の特徴と、SK本舗で始まった予約販売の内容を解説していきます。
O1 Omni Printerは、アクリルや木材などの硬い素材から、Tシャツなどの布まで1台でプリントできるデスクトップサイズのプリンターです(布へのプリントはDT+UVモデルのみ)。
レーザー加工機で知られるxToolが「世界初の4-in-1オールインワンプリンター」とうたう新製品で、GREEN FUNDINGでのクラウドファンディングを経て、一般販売の予約受付が始まりました。
国内では、xToolの正規代理店であるSK本舗でも2026年10月19日から予約受付がスタートしています。
この記事では、以下の内容をまとめています。
ぜひ最後まで読んで、UVプリンター導入の参考にしてみてください!

xTool O1 Omni Printerとは?硬い素材にも布にもプリントできる4-in-1プリンター

まずは、O1 Omni Printerがどんなプリンターなのかを見ていきましょう。
O1 Omni Printerは、レーザー加工機のxToolが手がけた、オリジナルグッズ制作のためのプリンターです。
これまでのUVプリンターは、アクリルや木材のような硬い素材にプリントするのが主な用途でした。
一方でTシャツなどの布にプリントするには、DTGやDTFと呼ばれる別の方式のプリンターが必要です。
O1 Omni Printerは、こうした複数の方式を1台にまとめ、素材に合わせて使い分けられる点がいちばんの特徴となっています。
続いて、4つのプリント方式と、xToolのレーザー加工機との関係を確認します。
UV・UV DTF・DTG・DTFの4つのプリント方式

O1 Omni Printerが対応するプリント方式は、以下の4つです。
UVプリントは、インクを吹き付けた直後にUV光で硬化させる方式です。
素材の表面にインクが乗るので、アクリルキーホルダーや木製のコースター、スマホケースなどにフルカラーの絵柄を入れられます。
UV DTFは、専用フィルムにプリントしたデカールを、凹凸や曲面のある物に貼り付けて装飾する方法です。
DTGとDTFは布製品向けの方式で、布にプリントできるのは3モデルのうちDT+UVモデルだけとなっています。
なお、UV DTFにはLM1ラミネーター、DTG・DTFにはヒートプレスが必要になるため、使いたい方式に合わせて追加の機器も準備しておきましょう。
xToolのレーザー加工機と組み合わせた制作フロー

O1 Omni Printerは、xToolのレーザー加工機と同じ専用ソフト「xTool Studio」で操作します。
そのため、レーザーで素材を切り抜き、O1 Omni Printerで色を付けるという流れを1つのソフトで組めるのが強みです。
たとえば、レーザー加工機で木の板をキーホルダーの形にカットし、その上にフルカラーの絵柄をプリントするといった使い方ができます。
メーカーが案内している連携対応機種は、P3・P2・P2S・S1・M2・M1 Ultraの6機種です。
Fシリーズへの対応も今後予定されています。
xToolのレーザー加工機の違いを知りたい方には、以下の記事もおすすめです。
3つのモデルの違い:シングルUV・デュアルUV・DT+UV

O1 Omni Printerには、プリントヘッドとインクの構成が異なる3つのモデルがあります。
3つのモデルのうち、どれを選べばいいの?
選び方の目安は、以下のとおりです。
注意したいのは、購入後に別のモデルへ変更・アップグレードできない点です。
プリントヘッドとインクの仕組みは工場出荷時に決まっているため、後から布プリントに対応させることはできません。
順に、それぞれのモデルの特徴を見ていきましょう。
シングルUV:硬い素材へのフルカラープリントから始めたい人に

シングルUVは、EpsonのF1080プリントヘッドを1基搭載したベーシックなモデルです。
インクはシアン・マゼンタ・イエロー・ブラックのCMYKに、ホワイトとバーニッシュ(V)を加えた6色構成です。
バーニッシュは、マット・グロス・箔効果の3つの表現に使える透明のインクとなっています。
アクリル・木材・金属・ガラス・陶器などの硬い素材に、フルカラーで直接プリントするのが主な用途です。
UV DTFにも対応していますが、仕上げに使うLM1ラミネーターはシングルUVのセットには含まれません。
アクリルグッズや名入れの木製小物など、まずは硬い素材のグッズ作りから始めたい人に向いたモデルです。
デュアルUV:蛍光色と柔らかいホワイトインクで表現を広げる

デュアルUVは、UV用のプリントヘッドを2基に増やしたモデルです。
シングルUVの6色に、硬質ホワイト・軟質ホワイト・蛍光レッド・蛍光イエローの4色が加わります。
蛍光色のプリントに対応するのは、3モデルのうちデュアルUVだけです。
また、曲げても割れにくい軟質ホワイトを使えるため、レザーやキャンバスのような柔らかい素材にもプリントできます。
ホワイトインクは290mLの大容量カートリッジ(DT+UVも同じ)になっており、白を多く使うデザインでもカートリッジの交換回数を減らせます。
DT+UV:Tシャツなどの布製品にもプリントできる

DT+UVは、UV用のプリントヘッドと布用のプリントヘッドを1基ずつ搭載したモデルです。
UVプリントに加えて、DTGとDTFで布製品にもプリントできる唯一のモデルとなっています。
布用のインクはCMYKとホワイトで、ホワイトは2チャンネル分を使う構成です。
DTGは綿のTシャツなどに直接プリントする方式で、事前に生地へ前処理液を吹き付けておく必要があります。
DTFはフィルムにプリントしてからホットメルトパウダーを付け、ヒートプレスで生地に転写するため、ポリエステルなど幅広い生地に対応します。
ただし、2基目のヘッドは布用なので、デュアルUVのような蛍光色や軟質ホワイトは使えません。
xTool O1 Omni Printerの主な特徴

続いて、O1 Omni Printerの主な特徴を見ていきましょう。
順に確認していきます。
Pixel-Scanで素材を読み取り、±0.2mmで位置合わせ

O1 Omni Printerには、Pixel-Scanと呼ばれるビジョンシステムが搭載されています。
レーザーによるセンシングとCISイメージング(スキャナーと同じ読み取り方式)を組み合わせ、ベッドに置いた素材を1440×1200dpiで読み取る仕組みです。
カメラで撮影するのと違ってレンズの歪みが出ないため、素材の形や位置に合わせて、±0.2mmの精度でデザインを配置できるとされています。
レーザーで切り抜いたパーツや、形の決まった既製品にプリントするときに便利な機能です。
カップやタンブラーのような円筒形の物は、実物と同じ大きさの3Dモデル上で配置をプレビューできます。
最大7mmの立体エンボスや箔・蛍光などの特殊表現

UVインクは硬化させながら重ねられるため、平らな絵柄だけでなく凹凸のある表現も可能です。
O1 Omni Printerでは、最大7mmの高さまでインクを盛り上げる立体エンボスに対応しています。
見る角度によって絵柄が変わるレンチキュラー(裸眼3D)のプリントにも対応しています。
さらに、LM1ラミネーターを使えばゴールド・シルバー・ホログラフィックの箔を加えられます。
蛍光色はデュアルUVモデルのみの対応なので、使いたい表現に合わせてモデルを選びましょう。
AIエフェクトとテクスチャライブラリを備えたxTool Studio

操作に使うxTool Studioは、macOSとWindowsに対応した専用ソフトです。
デザインに効果を加えるAIエフェクトジェネレーターを備えています。
また、2,000種類以上のテクスチャを収めたテクスチャライブラリも用意されています。
絵柄の一部だけにツヤを出すスポットバーニッシュ(部分ニス)にも対応しているので、デザインに慣れていない人でも凝った仕上がりを狙いやすいでしょう。
アプリからは、プリントヘッドの清掃などを遠隔で操作することも可能です。
SmartCycle 2.0の自動メンテナンスでインク詰まりを抑える

UVプリンターやDTFプリンターでよく問題になるのが、ホワイトインクの沈殿やヘッドの目詰まりです。
O1 Omni Printerは、SmartCycle 2.0と呼ばれる自動メンテナンス機能で、ホワイトインクの自動かくはん・循環とプリントヘッドの自動加湿を行います。
しばらく使わないときはインクを保湿液に自動で切り替えて待機し、メーカーによると最低14日間は目詰まりせずに待機できるとのこと。
インクはGREENGUARD Gold認証のUVインクで、DT+UVモデルの布用インクはOEKO-TEX認証を受けています。
本体には空気清浄フィルターが内蔵されており、背面の排気ポートには排気ダクトや対応する空気清浄機をつなげます。
xTool O1 Omni Printerのスペック

O1 Omni Printerの主な仕様のうち、3つのモデルで共通する項目は以下のとおりです。
| プリントヘッド | Epson F1080 |
|---|---|
| 解像度 | 最大720×1440dpi |
| プリントエリア | 330×122mm/330×420mm |
| 対象物の高さ | 最大150mm |
| 立体エンボス | 最大7mm |
| 素材の読み取り | 1440×1200dpi |
| 位置合わせ精度 | ±0.2mm |
| 本体サイズ | 714×374×468.5mm |
| 作業音 | 60dB以下(カバーを閉じた状態) |
| 最大消費電力 | 200W |
| ソフトウェア | xTool Studio(macOS/Windows) |
モデルごとに異なる項目は、以下のとおりです。
| 項目 | シングルUV | デュアルUV | DT+UV |
|---|---|---|---|
| ヘッド数 | 1基 | 2基 | 2基(UV用+布用) |
| UV DTF | 対応(要LM1) | 対応(要LM1) | 対応(要LM1) |
| DTG/DTF | 非対応 | 非対応 | 対応 |
| インク | CMYKWV | CMYKWV+4色 | UV:CMYKWV/布用:CMYKWW |
| 蛍光カラー | 非対応 | 対応 | 非対応 |
| DTG用エリア | - | - | 300×390mm |
| 本体重量 | 40.6kg | 41.1kg | 41.1kg |
デュアルUVで加わる4色は、硬質ホワイト・軟質ホワイト・蛍光レッド・蛍光イエローです。
プリントエリアは、330×122mmの小さいベッドと330×420mmの大きいベッドの2種類を使い分けます。
高さ150mmまでの物を入れられるので、厚みのある木箱やスマホスタンドのような小物にもプリントできます。
セット構成の違い:本体のみ・ロータリーセット・多用途セット

モデルを決めたら、次は一緒に買う機器でセットを選びます。
SK本舗で選べるのは、3モデルと3種類のセットを組み合わせた8つの構成です。
どのセットにも、330×420mmと330×122mmの2種類のベースプレートと粘着マットが付属します。
DT+UVモデルは、どのセットにもDTG用のガーメントトレイと衣類用の前処理液(初回分)が付いてきます。
順に、アクセサリーの役割を見ていきましょう。
ロータリーセット:タンブラーやボトルなどの円筒物にプリント

OR1 ロータリーアタッチメントは、円筒形の物を回転させながらプリントするための機器です。
タンブラーやボトルなどを回しながらプリントすることで、平らなベッドでは難しい円筒物にも絵柄を入れられます。
OR1がない場合、曲面にプリントできるのは高低差5mm以内の凸面に限られるため、円筒物を作りたいならロータリーセットを選んでおきましょう。
多用途セット:LM1ラミネーターとRF1ロールフィーダーが付属

多用途セットには、ロータリーに加えてLM1 ラミネーターとRF1 ロールフィーダーが付属します。
LM1は、UV DTFのデカールを仕上げるラミネート工程と、箔の表現に使う機器です。
UV DTFのデカールを作るにはLM1が必要なので、ステッカーや転写デカールを作りたい人は多用途セットを選ぶのが近道です。

RF1は、ロール状の素材を送りながら連続でプリントするための機器です。
長いデカールやステッカーをまとめて作りたいときに役立ちます。
なお、多用途セットはデュアルUVとDT+UVのみで、シングルUVには用意されていません。
SK本舗のxTool O1 Omni Printer予約販売:お届け時期と注文前の注意点

ここからは、SK本舗で始まった予約販売の内容を見ていきましょう。
SK本舗では、2026年10月19日から3モデル8構成の予約受付が始まっています。
O1 Omni Printerは2026年10月にGREEN FUNDINGのプロジェクトが終了し、メーカーは支援者への発送を終えてから一般販売分を出荷する方針です。
そのため、SK本舗では2027年4月以降、注文順に順次お届けする予定となっています。
具体的なお届け日は未定で、入荷予定が決まった時点と予定が変わった時点で、注文者にメールで案内されます。
予約にあたって、以下の点は事前に確認しておきましょう。
お届けは注文順なので、購入を決めているなら早めに予約しておくのがおすすめです。
一方で、キャンセルができないぶん、モデルとセットは用途をよく考えてから選びましょう。
迷ったときは、SK本舗のLINEや問い合わせ窓口で、用途や設置環境に合うモデルを日本語で相談できます。
法人や教育機関なら、見積書・納品書の発行や、補助金申請に使う資料についても相談可能です。
メーカー公表の保証は、本体の主要部品(プリントヘッドを除く)が12か月、プリントヘッドが3か月(交換は期間中1回まで)で、インクなどの消耗品は対象外です。
SK本舗経由で購入した場合の適用条件と延長保証(xToolCare)の扱いは確定しだい案内される予定で、保証・修理の取り次ぎはSK本舗が日本語で対応します。
初期不良は商品の到着から10日以内の連絡が必要なので、届いたらすぐに動作を確認し、しばらくは外箱と緩衝材も保管しておきましょう。
O1 Omni Printerの価格と予約の受付状況は、以下からチェックしてみてください。
導入前に確認したいxTool O1 Omni Printerのポイント

最後に、O1 Omni Printerを導入する前に確認しておきたいポイントを整理します。
順に見ていきましょう。
本体は約41kg・常時通電を前提に設置場所を決める

本体サイズは714×374×468.5mmで、重さは約41kgあります。
メーカーは、約71.4×106.4cmの設置スペースを推奨しています。
ベッドを出し入れしたりメンテナンスしたりする作業空間も必要なので、本体の前後には余裕を持たせておきましょう。
重量があるため、設置は2人で行うのがおすすめです。
また、SmartCycle 2.0は電源を入れたままインクの循環や保湿を行う仕組みのため、常時通電での使用が案内されています。
長く留守にするときは、インクを保湿液に切り替える待機モードを使います。
インクを扱う機器なので、空気清浄フィルターを内蔵しているとはいえ、換気できる場所に置くことも大切です。
国内向けの電源仕様(対応電圧・プラグの形)は、確定しだいSK本舗から案内される予定です。
布プリントにはヒートプレスなどの追加機器と消耗品が必要

DT+UVモデルで布にプリントする場合は、本体のほかにも準備するものがあります。
DTG・DTFのどちらも、インクの定着や転写に使うヒートプレスはどのセットにも含まれず、別売です。
DTFでは、専用のフィルムとホットメルトパウダーも別途必要になります。
DTGに使う前処理液は初回分が付属しますが、使い切った後は買い足すことになります。
そのほか、UVインク・布用インク・メンテナンスタンク・プライマー・UV DTFフィルムなども、xTool純正の消耗品を使います。
本体だけでなく、作りたいグッズに必要な機器と消耗品まで含めて予算を考えておきましょう。
なお、複数のグッズを並べてプリントするときの位置決め用の治具は、3Dプリンターで自作することもできます。
まとめ:xTool O1 Omni Printerはどんな人におすすめ?

今回は、xToolの4-in-1プリンター「O1 Omni Printer」の特徴と、SK本舗の予約販売について解説しました。
ズバリ、O1 Omni PrinterはアクリルグッズからTシャツまで、オリジナルグッズを1台で作りたい人におすすめのプリンターです(布製品にはDT+UVモデルが必要)。
O1 Omni Printerがおすすめな人は、以下のとおりです。
モデルは、硬い素材が中心ならシングルUV、蛍光色や柔らかい素材も使うならデュアルUV、布製品も作るならDT+UVが目安です。
購入後にモデルを変更できないので、作りたいグッズを思い浮かべながら選んでみてください。
O1 Omni Printerと組み合わせられるxToolのレーザー彫刻機で、CMYKのカラープリントキットも用意されているM2については、以下の記事で詳しく解説しています。
レーザー彫刻機の選び方や使い方を基礎から知りたい方には、以下の完全ガイドもおすすめです。





