こんにちは、管理人のウノケンです。
今回は、Bambu Labの「常温プレート SuperTack Pro」を紹介していきます。
PLAやPETGをプリントしていると、1層目がうまく定着しなかったり、大きなパーツの角が浮いてしまったりすることがありますよね。
そんなときに選択肢になるのが、低いベッド温度でも強く定着することを狙った、SuperTack Proです。
ただし、強くくっつくプレートほど、材料の相性や取り外し方も押さえておきたいところ。
ぜひ最後まで読んで、ビルドプレート選びの参考にしてみてください!

SuperTack Proとは?PLA・PETGの定着を重視した常温プレート

SuperTack Proは、スプリング鋼板の表面に専用のコーティングを施した、Bambu Labのビルドプレートです。
名前に「常温」とありますが、ベッドを加熱せずに使うという意味ではありません。
PLAやPETGを比較的低いベッド温度で定着させ、プリント中の剥がれや大型モデルの反りを抑えることを狙った製品です。
接着剤を塗る手間を減らしたい方や、標準のプレートで定着に悩んでいる方にとって、検討しやすいアクセサリーといえるでしょう。
一方で、対応する材料を絞って使うタイプなので、何でもプリントできる万能プレートというわけではありません。
底面は滑らかなマット仕上げ。テクスチャードPEIとは見た目も違う

定着力だけでなく、プリントしたパーツの底面の見た目も、プレートを選ぶポイントです。
Bambu Labは、SuperTack Proの底面仕上げを「滑らかでマットな質感」と説明しています。
テクスチャードPEIプレートの凹凸を生かした底面とは、違った仕上がりを狙えます。
ケースのふたや置物など、底面も作品の一部として見せたいものなら、表面の質感まで含めて使い分けたいですね。
旧SuperTackとの違い:PLAは40℃、PETGは60℃が目安

では、「Pro」が付くことで、従来のSuperTackから何が変わっているのでしょうか。
まず分かりやすいのが、公式の比較表に記載されたヒートベッド温度です。
| 材料 | 旧SuperTack | SuperTack Pro |
|---|---|---|
| PLA | 45℃ | 40℃ |
| PETG | 70℃ | 60℃ |
PLAは5℃、PETGは10℃低い設定が示されており、材料ごとの推奨温度を使い分けるのが基本です。
「常温プレートだからPLAもPETGも同じ温度でよい」と考えないようにしましょう。
メーカーはベッド温度を上げると密着性が高まると案内していますが、最初から大きく上げるより、使う材料とモデルに合わせて調整していく方がよいでしょう。
低温で使える点は特徴ですが、プリンター全体の消費電力や電気代が何割減るかまで、この温度差だけで決まるわけではありません。
旧SuperTackは、スムーズPEI・テクスチャードPEIとの使い分けや、実際のプリント例を以下の動画で紹介しています!
耐久性の改善も特徴。300回のデータはメーカーの試験条件で見る

Bambu Labは、従来品より寿命が25%長くなり、耐スクラッチ性も改善したとしています。
さらに、A1とPLA Basicを使ったメーカーの試験では、300回のプリント後でも密着性の低下が15%未満だったと説明しています。
これはメーカーが示す耐久性の目安であり、どの材料・モデル・取り外し方でも同じ回数使えるという保証ではありません。
プレートは消耗品なので、表面を傷つけない扱い方とセットで考えたいところです。
対応機種はサイズで選ぶ。H2C・A2L用とH2D・H2S用は別商品

購入時に気を付けたいのが、同じSuperTack Proでも、対応機種によってプレートが異なる点です。
日本ストアには、以下の3つの選択肢があります。
| 日本ストアの機種選択 | 商品番号 | 選ぶ際のポイント |
|---|---|---|
| X2D/P1シリーズ/A1/P2S | FAP032 | A1 mini用とは異なる |
| H2C/A2L | FAP041 | H2D・H2S用と取り違えない |
| H2D/H2S | FAP040-V1 | H2C・A2L用とは別の選択肢 |
とくにH2CはVortekのホットエンドラックがスペースを使うため、H2Dとはベッドのサイズが異なります。
H2シリーズだから共通だろう、と選ばないようにしたいですね。
また、A1とA1 miniも別の機種です。
この商品の選択肢にA1 mini用は掲載されていないため、A1対応という表記だけでA1 mini用として購入しないでください。
公式の寸法表にはX1Cも記載されていますが、現在の日本ストアの機種選択名にはX1シリーズの表記がありません。
X1シリーズで使いたい方は、注文する商品番号と適合を購入前に確認しておきましょう。
TPUは使わない。シルクPLAと剥がし方にも注意

強い定着力が特徴のプレートですが、相性が合わない材料では、かえってトラブルにつながる場合があります。
まず、TPUでのプリントは禁止されています。
メーカーはプレートを損傷するため使わないように案内しているので、TPU用には別の適合するプレートを用意しましょう。
シルクPLAにも条件があり、Bambu PLA Silk+は対応していますが、それ以外のシルクPLAは強く密着しすぎてモデルを傷める可能性があるため、推奨されていません。
「PLA対応」だけを見て、シルク系の材料まで一律に扱わないことが大切です。
取り外すときは、付属のスクレーパーで優しく持ち上げ、表面を傷つけないように慎重に剥がします。
強く密着している場合は、メーカーが案内するベッドを50℃に加熱して取り外しを補助する方法が選択肢になります。
無理にこじる前に、この取り外し方を押さえておきましょう。
また、SuperTack Proは接着剤や頻繁な清掃を必要としない設計とされています。
ひどい汚れが付いた場合は水と食器用洗剤で洗い、有機溶剤、とくにアセトンは使わないでください。
標準のPEIプレートの定着不良を先に見直したい方には、以下のお手入れ解説もおすすめです。
ただし、プレートごとに表面処理が違うため、SuperTack Proのお手入れは上記の条件で行いましょう。
購入前に確認したいこと:機種の選択と保証の範囲

日本公式ストアでは、対応機種を選ぶと、そのプレートの価格と在庫が表示されます。
価格はプレートの大きさによって異なり、H2シリーズやA2L用の大きなプレートほど高くなります。
注文する前に、前の章で紹介した商品番号と対応機種を、選んだ選択肢と照らし合わせておきましょう。
プレートは消耗品として扱われ、商品説明では製造上の欠陥が保証対象とされています。
使用中の傷やへこみまで交換対象になるわけではない点も、確認しておきたいところです。
最新の価格と在庫は、以下の公式ストアのページから確認できます。
まとめ:PLA・PETGの定着と底面の質感で選ぶプレート

SuperTack Proは、PLAやPETGを低いベッド温度で定着させたい方に向けた、専用コーティングのビルドプレートです。
従来のSuperTackから温度の目安が変わり、底面が滑らかなマット仕上げになる点も、使い分けのポイントです。
一方で、TPUは使えず、シルクPLAにも条件があり、強く密着したモデルを慎重に取り外す必要があります。
普段よく使う材料と、手持ちのプリンターに合うサイズを確認して選ぶのがよいでしょう。
PLAやPETGが中心で、プレートへの定着に悩んでいる方は、候補として検討してみてください。
プレート選びとあわせて、角の浮きを抑えるブリムの設定も見直したい方は、こちらの記事も参考にしてみてください!




