こんにちは、管理人のウノケンです。
デュアルノズル3Dプリンターを使っていて、
AMSとノズルの組み合わせをもっと自由にできたらいいのに!
と思うことはありませんか。
フィラメントトラックスイッチは、そんな課題を解決する注目の強化アイテムです。
本記事では、フィラメントトラックスイッチを使うことで具体的に何ができるのか、実際のプリント事例を交えながら詳しく解説します。
導入のメリットから注意点まで詳しく紹介していくので、読んで実践すれば、あなたの3Dプリンター環境がさらに進化すること間違いなしでしょう。
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実際の装置の動きを含めた、動画ならではの内容が盛りだくさんの解説をお楽しみください!
フィラメントトラックスイッチの役割と仕組み

フィラメントトラックスイッチの存在は知っていても、
どのような仕組みで動いているのか分からない
という方も多いのではないでしょうか。
そこで、まずはフィラメントトラックスイッチが、AMSとノズルの間でどのような役割を果たしているのかについて見ていきましょう。
また、Bambu Labの「X2D」を活用して、3Dプリンターへの具体的な取り付け手順やスライスソフト上での設定方法についても解説していきます。
AMSとノズルの経路を自由自在に切り替える
フィラメントトラックスイッチは、AMSとノズルの間に配置して使う経路切換器です。
本体には、
が配置されています。




入口のインAとインBはそれぞれ別のAMSからフィラメントを受け取り、出口のアウトAとアウトBはデュアルノズルの左右につながっています。
フィラメントトラックスイッチが間に入ることにより、フィラメントの経路をAからB、BからAへと自由に入れ替えることが可能になるのです。
フィラメントトラックスイッチがなければ、AMS-Aのフィラメントは必ずノズルAにしか供給できませんでした。
しかし、これを導入すれば、どのAMSに入っているフィラメントでも左右のノズルで自由自在に使い回すことができます。
プリントの途中で同じフィラメントを出すノズルを変更するといった柔軟な運用も実現できるのです。
本体への取り付け・セットアップ手順
フィラメントトラックスイッチを3Dプリンターに導入するには、いくつかの準備とセットアップが必要です。
まずは公式に配布されている3Dプリント用の固定治具を作成しましょう。

次に、本体の背面からAMSや外部スプールホルダーに繋がるチューブを外し、短いチューブに取り替えます。

そこにフィラメントトラックスイッチの出口側を接続し、固定治具を使って本体にネジ止め。


AMS側もチューブとケーブルを外し、チューブの摩耗を抑えるためのパーツを装着します。
2つのAMSからフィラメントトラックトラックスイッチの入口側にチューブを接続し、ケーブルもそれぞれの差し込み口につなげば物理的な接続は完了です。

ファームウェアが最新であれば、システムのインターフェースに“フィラメント経路切換器”として認識されます。
2つの入口に、それぞれ対応するAMSを割り当てれば準備は完了です。
スライスソフトでのスマートフィラメント割り当て
フィラメントトラックスイッチを接続すると、スライスソフト側にも新しい機能が表示されます。
こちらも確認しておきましょう。
スライスボタンの近くに“スマートフィラメント割り当てを有効化”という項目が出現。

この機能をオンにしてスライスを実行することで、フィラメントトラックスイッチの経路切換を反映した最適なデータが作成されます。
ちなみに、スライスデータを送信すると、AMSへの最適なフィラメント配置をアラートで教えてくれる機能も備わっています。
指示に従ってフィラメントをセットすれば準備完了。
プリント中も画面の表示を見れば、どのAMSからどのノズルへフィラメントが供給されているのかを一目で確認できます。
ソフトウェアのサポートが手厚いため、複雑な経路設定をユーザー自身が考える必要はありません。
誰でも簡単に最適なフィラメントの割り当てを利用できる環境が整っているといえるでしょう。
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フィラメントトラックスイッチのメリットと3Dプリント事例

フィラメントトラックスイッチを導入することで、実際のプリント品質や効率にどのような影響があるのか。
ここからは、具体的なプリント事例3つとともに解説していきます。
無駄なフィラメント排出の削減から、異なる素材の扱いやすさ向上まで、実用的なメリットをしっかりと確認していきましょう。
3色プリント時の無駄なPoopを大幅に削減

フィラメントトラックスイッチの大きな恩恵の1つは、Poopと呼ばれるゴミの排出量を劇的に減らせることです。
青・緑・黄色の3色を使ったモデルの3Dプリント事例を見てみましょう。
フィラメントトラックスイッチを使わない場合、1つのノズルに複数の色が割り当てられるため、色が変わるたびにフィラメントを捨てて洗い流す必要があります。
そのため、20g以上のPoopが発生してしまいました。
では、フィラメントトラックスイッチを使ったらどうなるのか。
まず、同じAMSから供給される青と緑を左右の別々のノズルに振り分けることができます。
さらに、緑のフィラメントを出すノズルをプリントの途中で右から左へ変更することも可能です。
これによりノズル内のフィラメントを毎回洗い流す必要がなくなり、Poopの発生を極限まで抑えることができます。
キャリブレーションを除けば、Poop量はなんと1gにも満たない結果となりました。
PLAとPETGをノズルごとに分けてサポート材の剥がしやすさを向上

2つ目の事例として、PLAとPETGという異なる素材を左右のノズルで分けて扱うケースを紹介します。
デュアルノズルでサポート材を使う際、PLAの本体に対してPETGをサポートに使うと非常に剥がしやすくなります。
しかし、フィラメントトラックスイッチがない環境では、使用したいフィラメントが別々のAMSに入っていると管理が面倒です。
そこでフィラメントトラックスイッチを活用すると、セットされたAMSが別々であってもシステムが自動で左ノズルにPLAをまとめるように割り当ててくれます。
PLAとPETGを同じノズルで扱うと、大量のPoopが発生するだけでなく、積層割れの原因にもなりかねません。
本体とサポート材でノズルを完全に統一することで、サポート材がきれいに外れるようになり、積層割れのリスクも大幅に軽減できます。
最小限の切り替えで済むため、異なる素材を組み合わせたプリントの成功率が飛躍的に高まるといえます。
AMS1台で2つのノズルをカバー!外部スプールホルダー不要に

3つ目の事例は、AMS1台だけで2つのノズルにフィラメントを供給するという非常に実用的な使い方です。
本体を黄色のPLAでプリントし、サポート材とのインターフェース部分だけにグレーのPETGを使用するケースです。
フィラメントトラックスイッチを導入すれば、外部スプールホルダーを使わずにAMSのフィラメントだけで左右のノズルをカバーできます。
フィラメントを外気や湿気に晒す心配がなくなり、ロードやアンロードもすべて自動で行えるメリットがあります。
サポート材全体をPETGにするのではなく、インターフェース部分だけをPETGに設定するのも有効な手法です。
最低限の力でサポートを分離でき、接触面を非常にきれいに仕上げることができます。
デュアルノズルプリンターの補助ノズルをサポート材専用として使いたい方にとって、この構成は理想的だといえるでしょう。
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H2Cにも対応!さらなる拡張性と使用上の注意点

フィラメントトラックスイッチは、「X2D」だけでなく「H2C」にも対応し、その拡張性をさらに高めています。
一方で、導入する前に知っておくべき制約や注意点もいくつか存在します。
ここでは、「H2C」での具体的な活用事例を紹介するとともに、どのような人にフィラメントトラックスイッチがおすすめなのかを整理していきましょう。
H2CとAMS2台で7色のフィラメントを自在に操る!

フィラメントトラックスイッチは「H2C」にも対応。
これによって、最大の課題だったスロット不足が解消されました。
「H2C」は最大6つのホットエンド交換が可能ですが、右ノズルだけでAMS1台の4枠ではスロットが足りませんでした。
AMSを2台用意しても、余ったスロットを左ノズル用に使えないという不便さがありました。
フィラメントトラックスイッチを導入することで、2つのAMSに入った7本のフィラメントを自在に割り当てられるようになります。
実際のプリント事例として、6色のPLAと1色のPETGインターフェースを使った複雑な出力も可能になりました。

各フィラメントがどのレイヤーでどちらのノズルを使うべきかは、スライスの時点で自動的に最適化されます。
一部のフィラメントは左右のノズルを行き来しながらプリントを進めることができ、外部スプールホルダーはほぼ不要になります。
「H2C」の使い勝手を劇的に向上させる強力な構成だといえるでしょう。
同時に複数のフィラメントを供給できない点に注意
フィラメントトラックスイッチは非常に便利ですが、制約事項もあるため注意が必要です。
もっとも注意すべき点は、1つのAMSから左右のノズルに対して、同時に2本のフィラメントを供給することはできない点です。
AMSの仕様上、1本のフィラメントしか引き出せないため、必ず順番にノズルへ供給することになります。
そのため、左右のノズルを切り替える際には、フィラメントを引き戻して次のフィラメントを入れ直す作業が発生。
この切り替え動作には、毎回1分ほどの時間が必要です。
モデルの形状や配色のパターンによっては、切り替え回数が増えることでプリント時間が長くなる場合もあるでしょう。
トラックスイッチの導入によってプリント時間の大幅な短縮を期待するのではなく、Poopの削減や素材管理の効率化に焦点を当てるのが賢明だといえます。
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まとめ:フィラメントトラックスイッチはどんな人におすすめ?

フィラメントトラックスイッチは、デュアルノズル3Dプリンターの可能性を大きく広げる画期的なアイテムです。
AMSとノズルの経路を柔軟に切り替えることで無駄なフィラメントの排出を抑え、異なる素材の使い分けを劇的に簡単にしてくれます。
とくにサポート材の運用や多色プリントにおいて、その実力をいかんなく発揮してくれるでしょう。
そんなフィラメントトラックスイッチをとくに導入すべきおすすめな人は、
です。
外部スプールホルダーを排除し、補助ノズルをサポート材専用としてピンポイントで活用したい場合には絶大な効果を発揮します。
加えて、
にも、おすすめできます。
「H2C」の豊富なツールチェンジ機能をフルに活かすためには、フィラメントを自由度高く割り当てられるフィラメントトラックスイッチがほぼ必須といえるでしょう。

とはいえ、フィラメントトラックスイッチは今後、他の機種への対応も予定されています。
お手持ちのAMSと3Dプリンターの自由度を高めたいすべての方におすすめできるアイテムに成長していくことは間違いありません。
ぜひフィラメントトラックスイッチを導入して、お使いの3Dプリンターの真のポテンシャルを引き出してみてください。
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