こんにちは、管理人のウノケンです。
今回は、Revopointの最新ブルーライト3Dスキャナ「Revopoint MINI」についてレビューしていきます。
2022年初頭、日本でも9,200万円以上の資金を集めた「Revopoint POP 2」でおなじみの3DスキャナメーカーRevopoint。2022年8月より、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」にて、最新モデル「Revopoint MINI」のプロジェクトが開始されました!
今回はRevopoint MINIの実機を入手したので、その使い方を解説するとともに、先代モデルPOP 2といったいどのような違いがあるのかを解説していきます。また、3Dスキャンしたデータを3Dプリンタで出力する流れについても画像を豊富に使って紹介します。
Revopoint MINI自体のスペックや、POP 2との違いに興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。
それでは見ていきましょう!
高精度3DスキャナメーカーRevopointとは
Revopointは、2014年に創設された深センに本拠地を置くハイテク企業です。
2020年にKickstarterでローンチされた「Revopoint POP」が最も多くの資金を集めた3Dスキャナとなったことで、Revopointの名が世界的に広く知られることとなりました。
2021年末には新機種「Revopoint POP 2」をローンチし、日本でもクラウドファンディングサイト「Makuake」にて9,200万円以上の支援額を記録しました。
そんなRevopointが新たにプロジェクトを開始した「Revopoint MINI」。
前機種のRevopoint POP 2との違いはいったいどのようなポイントなのでしょうか?
まずはMINIの特徴とPOP 2との違いから確認していきましょう。
Revopoint MINIの特徴!Revopoint POP 2からの進化は?
POP 2とのスペック比較
まずはじめに、Revopoint POP 2とMINIのスペックを比較していきましょう。
モデル名 | MINI | POP 2 |
---|---|---|
本体イメージ | ||
メーカー | Revopoint | Revopoint |
精度 [mm] | 0.02 | 0.05 |
点間距離 [mm] | 0.05 | 0.1 |
撮影領域(1ショット)[mm] | 64 x 118 | 210 x 130 |
スキャンボリューム [mm] | 10 x 10 x 10 〜 500 x 500 x 500 | 20 x 20 x 20 〜 2500 x 2500 x 2500 |
動作距離 [mm] | 100 〜 200 | 150 〜 400 |
スキャンスピード [fps] | 10 | 10 |
本体重量 [g] | 160 | 195 |
本体サイズ [mm] | 120 x 38.5 x 25 | 154.6 x 38.2 x 25.6 |
出力形式 | .ply .obj .stl | .ply .obj .stl |
光源 | Class 1 青色光 | Class 1 赤外光 |
屋外対応 | × | ○ |
対応OS | Windows 8/10/11 macOS Android iOS | Windows 8/10/11 macOS Android iOS |
その他 | ||
出典 | 公式サイト | 公式サイト |
新しい「Revopoint MINI」は、先代機種の「POP 2」に比べて
- 測定精度が高い
- 測定できる点群の密度が高い
- 本体重量が軽い
- 寸法(横幅)が小さくコンパクト
という特徴があることがわかりますね!
先代のPOP 2よりも、コンパクトかつ高性能を実現しているRevopoint MINI。
いったいどのような最新技術が搭載されているのでしょうか?
高解像度を実現するブルーライトテクノロジー搭載
Revopoint MINIの最大の特徴は、ブルーライトテクノロジーの搭載です。
波長の短い青色の光を使用することで、高解像度の3Dスキャンを実現しています。
MINIの測定精度は0.02mmに達し、工業用スキャナレベルに匹敵します。お手頃価格で入手できるのはうれしいですね!
本体重量160g!超軽量でラクラク3Dスキャン可能
MINIは本体重量が160gと非常に軽いです。
同等の解像度をもつ工業用3Dスキャナだと1kg前後は当たり前です。私自身実際にさわったこともあり、非常に重く疲れてしまいます。
その点、MINIは手持ちで操作してもまったく疲れません。160gと言えば、ちょうどiPhone13とiPhone SEの間の重さです。
- iPhone 13の重量:173g
- iPhone SEの重量:144g
ふだん持ち歩いているスマホ感覚の重さと思えば、ハンドリングのしやすさが想像できるのではないでしょうか?
MINI使用上の注意点は?
ブルーライトテクノロジー搭載により、コンパクトかつ高精度な3Dスキャンを実現するMINI。
一方、MINIを使用するうえで知っておくべきポイントもあります。用途によってはPOP 2の方が適している場合もあるので注意しましょう。以下の解説を参考に選択してみてください。
スキャンボリュームが小さい
比較表に記載したように、MINIのスキャンボリュームは最大500mm × 500mm × 500mm(=0.5m × 0.5m × 0.5m)です。
一方、POP 2は最大で3m × 3m × 3mの対象物を3Dスキャンすることができます。
MINIは大型の形状を3Dスキャンすることには適していないということがわかるでしょう。
使用環境は屋内のみ
また、MINIを使った3Dスキャンは屋内限定です。これは光源に青色光を用いていることから、屋外では精度が悪化してしまうためです。
POPやPOP 2は屋外で3Dスキャンすることも可能です。外でなんらかの物体を3Dスキャンしたい方はPOPやPOP 2を選択しましょう。
顔や体のモデリングには適さない
小さめのスキャンボリュームや、使用する光源の波長の特性上、MINIは顔や体のモデリングには不適切です。
MINIで使用されているブルーライトは人体に影響がないとされていますが、目を直接スキャンすることは推奨されていません。一方で、POP 2などで使用されている光源には、目に優しい赤外光が採用されています。
参考サイト
- https://www.kickstarter.com/projects/2125914059/revopoint-mini-3d-scanner-with-002mm-precison/faqs
- https://www.kickstarter.com/projects/2125914059/revopoint-mini-3d-scanner-with-002mm-precison?ref=celxrw