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【実機比較】Bambu Lab A1とA1 miniの違い・価格を徹底解説!おすすめ3Dプリンターは?Comboは必要?

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こんにちは、管理人のウノケンです。

Bambu Labの大人気家庭用3Dプリンター「A1」&「A1 mini」。

似通った機種のように見えて、どちらを選ぶべきか悩んでしまう方も多いはず。

本記事では、その2機種にどんな違いがあり、どちらが自分に合っているのか両方を実際に使ってみた上で徹底比較します。

予算・置き場所・造形精度・マルチカラーの有無など、様々な視点からチェックしていくので、購入前の不安をスッキリ解消しましょう。

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管理人:ウノケン
この記事を書いているのはどんな人?
  • 3Dプリンター関連メーカー勤務経験
  • 3Dプリンター特許出願経験
  • 3Dプリンター37機種・3Dスキャナー6機種の使用経験
  • 3Dプリント品販売点数1,000個以上
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\実機レビュー記事でも詳しく解説しています/



↓両方の機種を実際に使用した上で選択のポイントを解説↓

はじめに:A1とA1 miniの共通点をサクッと把握しよう

Bambu Lab「A1」と「A1 mini」を並べて比較し、それぞれの外観がわかる写真

ここでは、まず両機種の共通項を把握しておくことで、選択時の迷いを減らしていきます。

細かいスペックや使い勝手の違いに進む前に、両者に共通する特徴を理解しておきましょう。

マルチカラー対応3Dプリンター

Bambu Lab「A1 mini」が3DBenchyをプリントする様子

両機種とも、マルチカラー3Dプリントが可能なFDMプリンターとして設計されている点は大きな共通項です。

別売りの「AMS Lite」を使えば、4色までのフィラメント切り替えが自動で行われ、単色では表現できないカラフルなパーツやフィギュアが手軽に作れます。

Bambu Labの高性能スライスソフト「Bambu Studio」やスマホアプリ「Bambu Handy」と連携することで、外出先からのモニタリングや設定変更も可能です。

造形エリアが開放されたベッドスリンガー構造

また、構造面は「ベッドスリンガー」というタイプで、ヒートベッドが前後方向に動く形式なのも共通です。

たとえば、上位機種の「X1 Carbon」「P1S」などはCoreXY構造や密閉チャンバーを備えています。

一方、本機種は価格を抑えるためにオープンフレーム+ベッドスリンガーを選択し、家庭向けに気軽に導入できる設計となっています。

その分、熱がこもりにくくABSなどの高温素材はやや苦手ですが、PLAやPETGなら問題なく使えるでしょう。

Bambu Lab「A1」が3DBenchyをプリントする様子

スピード面も、製品ページでは500mm/s・加速度10000mm/s²と高い数値が記載されており、Bambu Labらしい“高速造形”へのこだわりが感じられます。

ただし、これは理論値であり、実際のプリント品質は造形条件や素材によって左右されることは覚えておきましょう。

ノズル最高温度は300℃で、モニタリングカメラ搭載、タイムラプス撮影対応など、基本機能はほぼ共通というイメージで捉えると良いでしょう。




A1とA1 miniの違いはどこにあるのか?【スペック・価格】

Bambu Lab「A1 mini」と「A1」の本体サイズと造形サイズを比較整理した図

記事冒頭でざっくり把握した共通点に対し、ここからは両機種のスペックと価格の違いを中心に見ていきます。

設置スペースやフィラメント選択の幅にも影響する大きさの差、そして初心者に優しいかどうかを左右するベッド温度や組み立て難易度など、実際に導入した後の使い勝手を決める要素をチェックしていきましょう。

Bambu Lab A1とA1 miniのスペック&価格比較

まずはスペック一覧表で、両者の違いを網羅的にチェックしてみましょう。

モデル名A1A1 mini
本体イメージproduct imageproduct image
メーカーBambu LabBambu Lab
価格(サンステラ)
¥58,800 (2025-02-14 06:46 時点)
¥32,800 (2025-02-14 07:54 時点)
価格(SK本舗)
-
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価格(Amazon)
¥60,000 (2025-02-14 09:35 時点)
¥48,800 (2025-02-14 11:03 時点)
価格(海外ストア)
¥58,800 (2025-02-14 07:55 時点)
¥32,800 (2025-02-14 07:54 時点)
本体サイズ(LxWxH)[mm]385 x 410 x 430347 x 315 x 365
本体重量[kg]8.35.5
構造ベッドスリンガーベッドスリンガー
密閉××
ヒートチャンバー××
組み立て半組み立て済組み立て済み
造形サイズ(LxWxH)[mm]256 x 256 x 256180 x 180 x 180
最大スピード[mm/s]500500
推奨スピード[mm/s]--
最大加速度[mm/s²]1000010000
最大押出流量[mm³/s]2828
最大ノズル温度[℃]300300
最大ヒートベッド温度[℃]10080
対応フィラメントPLA, PETG, TPU, PVAPLA, PETG, TPU, PVA
マルチカラー××
消費電力[W]350150
ディスプレイタッチ式タッチ式
Wi-Fi
内部ストレージ[GB]××
カメラ/リモートモニタリング
スライスソフトBambu Studio
(PrusaSlicer)
(Cura)
(Superslicer)
Bambu Studio
(PrusaSlicer)
(Cura)
(Superslicer)
その他
出典公式サイト公式サイト
画像、スペックは各社公式ページより引用。記載のない項目は”-“で示している。

価格&組み立て難易度の違い

箱を開けた段階でほぼ組み立て済みの「A1 mini」
箱を開けた段階でほぼ組み立て済みの「A1 mini」

先に目につくのは価格差でしょう。

一般的に、A1 miniはセール時に2万円台後半〜3万円台前半で購入できるケースも多く、家庭用3Dプリンターとしては非常にお得感があります。

一方、A1はポイント還元やクーポンを含めても5〜6万円ほどと、倍近い出費になる場合があるため、導入ハードルがやや高め。その分、造形サイズや拡張性が上がるため、どこを重視するかがポイントです。

さらに、組み立て難易度でも違いがあります。

A1 miniはほぼ組み立て済みで届き、数か所のパーツを取り付けるだけでセットアップが完了。

一方、A1はフレームやガントリーをユーザーがある程度組み立てる必要があります。

部品数はそれなりに多いため、初心者が戸惑うシーンもあるかもしれません。

動画マニュアルや公式ガイドに沿って作業すれば大抵は問題なく完成しますが、セットアップに30分〜1時間は見ておいたほうが無難でしょう。


造形サイズとベッド温度:素材選択に影響大

Bambu Lab A1 miniとA1のヒートベッド温度を比較する図

この2機種を選ぶうえで一番大きな違いが、造形サイズとベッド最高温度です。

A1 miniは180×180×180mmという比較的コンパクトな造形範囲で、本体サイズも小型軽量。

そのかわりヒートベッドの最高温度が80℃に制限されており、ABSや一部のPETGで推奨される90〜100℃には届かず、素材が限られてしまう可能性があります。

一方のA1は256×256×256mmと、一辺が7.6cm以上大きく確保されているだけでなく、ヒートベッドが最大100℃に対応

ABSの使用は完全密閉型ほど適切とは言いがたいですが、特定の手法(糊付けやカバーなど)を用いれば一応プリントが視野に入ります。

より幅広いフィラメントを使いたい、あるいは大判パーツを一度に造形したいならA1を選ぶのが無難というわけです。

当然、本体サイズや重量も関係しており、A1 miniは5.5kg、A1は8.3kgで1.5倍近い開きがあります。

大型で安定感があるほど高速プリント時にブレにくいのはメリットですが、狭い設置場所での運用を考えるなら小型のA1 miniのほうが扱いやすいでしょう。

「フィラメントはPLAメインでOK」「設置スペースが限られている」という方なら、A1 miniが圧倒的にオススメということになります。



実際に使ってみて:高速プリントやマルチカラー性能に差は?

高速プリントで出力した3DBenchyを並べ、左が「A1 mini」で積層の筋とオーバーハングの乱れがあり、右が「A1」で綺麗な仕上がりの比較

続いて、スペックだけでは見えない、実際に使ってみてわかった違いにも注目です。

高速設定にしたときの出力品質やマルチカラー時の安定度などを、実際に両機種を運用した視点から紹介していきます。

特にA1 miniの「カンチレバー型Z軸」が高速造形にどう影響するのかは、多くの方が気になるポイントではないでしょうか?


高速プリント時の品質:A1 miniはやや苦手?

A1 miniがシングルZ軸(カンチレバー構造)、A1が両サイドにZ軸を持つことを示す図

Bambu Labの3Dプリンターといえば“高速造形”が売りのひとつですが、A1とA1 miniを同等の高速プロファイル(外壁400〜500mm/sなど)で動かしたところ、A1側は比較的綺麗に仕上がるのに対して、A1 miniでは波打ちや積層痕が目立つケースがありました。

原因のひとつとして挙げられるのが、A1 miniのシングルZ軸(カンチレバー構造)。

片側だけでガントリーを支えるため、激しい加減速で振動が増幅されやすいのです。

もちろん、速度を落とせばA1 miniでも十分に綺麗な仕上がりを得られますし、ベッドサイズが小さい分、移動量も少なくなるのでそこまで大きな問題ではない場面も多いでしょう。

ただ、せっかくBambu Lab製を選んだのに“最高速”を活かせないとなると、ややもったいないかもしれません。

一方、A1は両サイドにZ軸を持ち、フレームが重く安定しているため、加速度を高めてもブレが少なく、高速プリントの恩恵を受けやすい印象でした。

高速化は何より時間短縮に貢献するので、連続して大量のパーツを作りたい人や量産を視野に入れているユーザーには、A1のほうが明らかにメリットが大きいでしょう。

逆に言えば、初心者が趣味レベルで小型パーツをPLAで作る程度なら、A1 miniで十分満足できるはず

そこで得られたコスパや組み立てやすさ、設置のしやすさがトレードオフになる形です。


マルチカラーでの運用:AMS Lite配置やフィラメント切り替え

Bambu Lab「A1」の本体横にAMS Liteが配置された図

両機種とも別売りの「AMS lite」を導入すれば、多色フィラメントをセットして自動的に切り替えられるようになります。

実質4色までのマルチカラーやサポート材との複合造形が可能で、造形の幅が大きく広がるのは共通。

ただし、A1は本体の上部にAMS liteを取り付ける「トップマウント」も選択できるのが特徴で、横に置くより省スペースになる場合もあります。

一方、A1 miniは基本的に右側にAMS liteをセットするスタイル。

純正アダプタを使えば比較的安定してフィラメントが供給されますが、トップマウントに対応していないこともあり、縦方向や横方向のスペースを考慮する必要があるでしょう。

せっかくのコンパクトさ(と価格の安さ)が「台無し」になってしまう「A1 mini Combo」での導入は、個人的にはあまりオススメしていません

造形エリアが小さめのA1で大きいモノをプリントする少し窮屈な様子
データ出典:Printa