こんにちは、管理人のウノケンです。
今回は、Crealityの新型4色3Dプリンター「SPARKX i8」について解説していきます。
先日の新機種まとめ動画では、ドイツの展示会IFAで発表された注目機種として少しだけ触れました。
その後、2026年9月21日にIndiegogoでクラウドファンディングが始まり、色の切り替え方や価格など、具体的な情報が公開されています。
とくに気になるのは、4色の切り替えが1秒未満、さらに条件次第で外部へのパージ廃棄もプライムタワーも不要という発表です。
ただし、これはあくまでCrealityの公表値で、筆者はまだ実機を使っていません。
この記事では、i8の仕組み、i7との違い、クラファンの支援枠、購入前に気をつけたい点を整理します。
ぜひ最後まで読んで、SPARKX i8が自分に合う機種かどうか、判断する参考にしてみてください。

SPARKX i8はどんな3Dプリンター?

SPARKX i8は、Crealityの「SPARKX」ブランドから登場した、オープンフレーム型の家庭用FDM 3Dプリンターです。
4本のフィラメントを1つのプリントヘッドにつなぎ、最大4色の造形に対応します。
今年すでに発売されているSPARKX i7シリーズも4色構成を選べますが、i8はフィラメントの切り替え方そのものを変えた新モデルです。
i7の多色構成は外付けの供給ユニットから色を送り込む方式ですが、i8は4色をプリントヘッドのすぐ近くまで待機させる「QuarTeks」を採用しています。
同じSPARKXシリーズでも、i8の注目点は本体サイズの拡大ではなく、マルチカラーの待ち時間と材料ロスを減らす設計にあります。
QuarTeksは、なぜ1秒未満で色を切り替えられる?

一般的な1ノズル式のマルチカラー機では、使っていたフィラメントを引き抜き、次の色を送り直します。
この移動と、ノズル内に残った前の色を押し出す工程が、色を変えるたびに必要になります。
i8のQuarTeksでは、4本のフィラメントを1つのヘッド内に通し、使用する経路を切り替えます。
Crealityによると、色が合流する共通経路は1mm未満で、色の切り替えは1秒未満です。
フィラメントを供給ユニットまで長く戻す必要がないので、色替えの多いモデルほど時間短縮が効く、という仕組みですね。
Crealityは「マルチカラー造形が500%以上高速」とも訴求していますが、これは指定したテストモデル・比較対象に基づく値です。
手元のモデルでも必ず同じ差が出ると考えるのではなく、造形物や色替え回数によって効果が変わると見ておくのがよいでしょう。
「廃棄ゼロ」「プライムタワー不要」は本当?

短い共通経路のおかげで、色替え時にノズル内へ残る前のフィラメントは少なくなります。
さらにi8は、色の移行部分をモデルのインフィル(内部の充填)など、外から見えない場所へ流すことで、外部に捨てる材料やプライムタワーを減らす考え方です。
ただ、ここは見出しの「ゼロ」だけで判断しない方がいいところ。
クラファンページの注記では、「廃棄0g」は造形中に外部へパージしない条件での値で、開始時には少量のフィラメントを排出すると説明されています。
また、プライムタワー不要のモードはすべての3Dモデルに適用できるわけではありません。
インフィルへ色を逃がしにくい薄いモデルや、色境界がシビアな作例でどこまで成立するかは、実機とスライス条件を見て判断したいポイントです。
造形サイズと、導入前に確認したい仕様

Crealityが公開しているi8の造形サイズは260×260×255mmです。
最大造形速度は500mm/s、最大加速度は10,000mm/s²、ノズルの最高温度は300℃、ヒートベッドは100℃とされています。
本体はベッドが前後に動くオープンフレームのベッドスリンガーで、密閉チャンバー付きの機種ではありません。
そのため、造形サイズや最高温度だけで判断せず、使いたい材料と設置環境に合うかを確認したいところです。
81点のオートレベリング、720pカメラ、13個のセンサーを使った監視機能も案内されています。
一方で、実際の色境界のきれいさ、長時間造形の安定性、材料の対応範囲は、発売後の検証を待ちたい項目です。
CMYKフィラメントを重ねて中間色を表現する機能も紹介されていますが、Creality自身が指定色の正確な再現を保証するものではないと注記しています。
「初めての1台を、クラウドファンディングの発送を待たずに使いたい」という方は、既存のCreality Hi Comboの実機レビューも参考にしてみてください。
i8独自のQuarTeksはありませんが、すでに購入できる初心者向けの選択肢です。
一方、密閉型の筐体やより大きな造形サイズ、高温材料への対応を重視するなら、K2 Pro Comboの実機レビューとK2 Plus Comboの実機レビューを比較してみるのがよいでしょう。
K2 Proは300mm角、K2 Plusは350mm角の造形サイズで、i8とは狙う用途が異なります。
クラファン価格は?単体とColor Comboの違い

Indiegogoには本体単体のほか、密閉型のフィラメント供給ユニットCFS Liteが付くColor Comboなど、複数の支援枠があります。
2026年9月26日に確認した時点では、本体単体のSuper Early Birdは289ドル表示でしたが、申込ボタンは無効になっていました。
Early Birdは309ドル、Color Comboは428ドル、Full Kit Comboは497ドルと表示されています。
なお「本体単体」もQuarTeksを搭載した機種ですが、どの構成で何本のスプールを接続・保管できるか、付属品の違いまで確認して選びたいところです。
支援枠の価格は変わる可能性があり、日本への送料・税金を含めた総額は支援手続きの画面で確認が必要です。
ページに表示されているリターンの発送予定は2026年11月ですが、これは到着日の保証ではありません。
クラウドファンディングなので、開発・製造・認証・配送による遅れの可能性も、プロジェクト側が明記しています。
支援前に既存機種の販売条件も見比べたい方向けに、各機種の製品リンクを載せておきます。
初心者向け:Creality Hi Combo
本格派向け:Creality K2 Pro Combo
大型造形も重視:Creality K2 Plus Combo
まとめ:SPARKX i8は、4色プリントをよく使う人ほど注目

SPARKX i8の魅力は、4色のフィラメントをヘッド近くに待機させ、色替えにかかる時間と材料ロスを抑えようとしていることです。
単色中心なら、この仕組みのメリットは小さめでしょう。
逆に、色替えの多いフィギュアや装飾品をよく作る人には、かなり気になる1台です。
ただし「廃棄ゼロ」「タワー不要」には条件があり、造形品質や安定性は実機での確認が必要です。
今すぐ支援するなら、クラファンページで最新の支援枠、付属品、日本向けの総額と発送条件を見てから判断するのがよいと思います。
仕組みやスペックをもう少し詳しく確認したい方は、Creality公式のSPARKX i8製品紹介も併せてどうぞ。
すぐに使える機種を選ぶならCreality Hi、密閉型や大きな造形サイズが必要ならK2 Pro・K2 Plusのレビューも参考になると思います。




