こんにちは、管理人のウノケンです。
2022年に登場し、3Dプリンター界に衝撃を与えた伝説の3Dプリンター、Bambu Lab「X1-Carbon」。
2026年3月末に生産終了を迎えた「X1シリーズ」に変わる存在として、ついに新機種が登場。
2026年4月14日に新機種Bambu Lab「X2D」が発表となり、4月15日より日本国内でも販売開始となりました。
この記事では「X2D」は一体どんな3Dプリンターなのか、注目のデュアルノズルにはどんなメリットや注意点が存在するのかを徹底解説し、気になる価格情報や最適なユーザー層まで深く掘り下げていきます。
また、「P2S」や同じくデュアルノズルの「H2D」との違いについても深堀りしていきます。
公式情報をもとに整理して紹介していきます。
“売り切れ必至”の大注目3Dプリンターを徹底解剖していきましょう!

それでは見ていきましょう!
待望!X1後継機「X2D」のスペックとは

従来の3Dプリンターでは、エンジニアリングフィラメントの反りや、マルチカラー運用時のプリント失敗といった課題がユーザーを悩ませてきました。
ですが、今回登場した「X2D」は、デュアルノズルやアクティブヒートチャンバー、そして最新のAI機能によって運用上の壁を見事に突破。
まずは、その全容を詳しく見ていきましょう。
| モデル名 | X2D Combo | X2D |
|---|---|---|
| 本体イメージ | ![]() | ![]() |
| メーカー | Bambu Lab | Bambu Lab |
| 価格(サンステラ) | ||
| 価格(SK本舗) | ||
| 価格(Amazon) | ||
| 価格(海外ストア) | ||
| 本体サイズ(LxWxH)[mm] | 392 x 406 x 478 | 392 x 406 x 478 |
| 本体重量[kg] | 16.25 | 16.25 |
| 構造 | CoreXY | CoreXY |
| 密閉 | ○ | ○ |
| ヒートチャンバー | 65 | 65 |
| 組み立て | 組み立て済み | 組み立て済み |
| 造形サイズ(LxWxH)[mm] | 256 x 256 x 260 | 256 x 256 x 260 |
| 最大スピード[mm/s] | 1000 | 1000 |
| 推奨スピード[mm/s] | - | - |
| 最大加速度[mm/s²] | 20000 | 20000 |
| 最大押出流量[mm³/s] | 40 | 40 |
| 最大ノズル温度[℃] | 300 | 300 |
| 最大ヒートベッド温度[℃] | 120 | 120 |
| 対応フィラメント | PLA、PETG、ABS、ASA、TPU、PLA用サポート、PLA/PETG用サポート、ABS用サポート、PA/PET用サポート、PET、PA、PC、PVA、カーボン/ガラス繊維強化PLA、PETG、ABS、ASA、PA6、PAHT、PPA、PET | PLA、PETG、ABS、ASA、TPU、PLA用サポート、PLA/PETG用サポート、ABS用サポート、PA/PET用サポート、PET、PA、PC、PVA、カーボン/ガラス繊維強化PLA、PETG、ABS、ASA、PA6、PAHT、PPA、PET |
| マルチカラー | デュアルノズル AMS 2 Pro 1台で4色 最大25色 | デュアルノズル AMS 2 Pro 1台で4色 最大25色 |
| 消費電力[W] | 1100 | 1100 |
| ディスプレイ | タッチ式 | タッチ式 |
| Wi-Fi | ○ | ○ |
| 内部ストレージ[GB] | 8 | 8 |
| カメラ/リモートモニタリング | ○ | ○ |
| スライスソフト | Bambu Studio (PrusaSlicer) (Cura) (Superslicer) | Bambu Studio (PrusaSlicer) (Cura) (Superslicer) |
| その他 | デュアルノズル(ダイレクト・ボーデン) | デュアルノズル(ダイレクト・ボーデン) |
| 出典 | 公式サイト | 公式サイト |
サポート材に特化したデュアルノズル構造

「X2D」の最大のポイントは、「Xシリーズ」や「Pシリーズ」と同じサイズ感でありながら、初のデュアルノズル搭載となったこと。
さらに「X2D」のデュアルノズルは、「H2D」と構造が少し異なります。

左がメインのノズル、右が主にサポート材を担当する補助ノズルとなっています。
このデュアルノズル構造は、たとえば複雑なサポート構造を必要とするモデルのプリント時に活躍します。
たとえば、サポート材に水溶性フィラメントであるPVAなどを補助ノズルに割り当てることで、プリント後は水に漬けるだけでサポートを除去できます。

TPUやPETGをプリントする際には、丈夫で剥がしやすいPLAをサポートやインターフェースに使うことも可能です。

シングルノズルのように、毎層フィラメントを切り替える処理が挟まることもないため、フィラメント切り替え時の膨大なゴミやタイムロスが発生しない点もメリットでしょう。
サポート材にだけ別のフィラメントを使いたい!
という用途において、抜群の活躍を見せてくれるのが「X2D」です。
軽量化を実現するダイレクトとボーデンのハイブリッド機構

2つのノズルを持ちながらも、ツールヘッドの軽さを維持している点も「X2D」の大きな強み。
まず、ヘッドを後退させてレバーに引っ掛けるだけで、簡単にノズル交換ができる仕組みになっています。
最小限の部品でノズルを切り替える機構を採用していることで、重量が増えない工夫がなされています。
さらに、重さを軽くする工夫がもう1点。
フィラメントを押し出す機構が、左側にのみ存在しています。
じゃあ、右側の補助ノズルからどうやって押し出すの?
というと、本体の後ろにある補助エクストルーダーを活用します。

補助エクストルーダーによって、デュアルノズルの両方に対しての押し出し構造をツールヘッドに詰め込まなくて済む仕組みになっているのです。
ちなみに、この仕組みはBanbu機種登場より、さらに数年前の3Dプリンターでは一般的だった“ボーデン”式と呼ばれる押し出し構造です。
ほとんどの方にとっておなじみの左側メインノズルの押し出しは、“ダイレクトドライブ”と呼ばれるタイプ。
つまり、「X2D」はダイレクトドライブとボーデン式のハイブリッド構成となっています。
この設計により、ヘッドの軽量化を成し遂げました。
ただし、右側のノズルにはボーデン式ならではの注意点も存在します。
補助ノズルのプリントスピードは200mm/s、加速度は1,000mm/s²に制限されます。
| プリントスピード | 加速度 | |
| 右側ノズル(ボーデン式) | 200mm/s | 1,000mm/s² |
| 左側ノズル(ダイレクトドライブ) | 1,000mm/s | 20,000mm/s² |
さらに押出機からノズルまでの距離が遠いことから、PLAシルクや一部のカーボンファイバー系、柔らかいTPUのプリントには不向きです。
デュアルノズルとはいえ、左右のノズルには明確な向き不向きがあること、特に右ノズルはあくまでも補助的な存在であることはしっかり理解しておきましょう。
エンジニアリングフィラメントに最適なアクティブヒートチャンバー

「P2S」と同様「X2D」では、PLAフィラメントでも扉を閉めたままプリントが可能な構造を採用しています。
冷気の取り込み口が左右の2つになり、外付けの排気ファンも備わっているのが特徴です。
そして注目すべきは、プリンター内部を最大65℃まで均一に加熱するアクティブヒートチャンバーの搭載。
これによりASAやABS、ナイロンといったエンジニアリングフィラメントのプリントに最適化され、温度管理が難しい素材であっても、反りやひび割れを防ぎやすくなります。
これまでの機種では難しかった素材にも気軽に挑戦できるため、プリントする作品の幅が大きく広がるでしょう。
信頼性を高めるツールヘッドカメラと連携機器による運用

「X2D」は、ツールヘッドカメラを搭載。
高精度なビジョンエンコーダーに対応しており、キャリブレーションやプリント精度の向上において大きな力を発揮します。
さらに、ツールヘッドカメラはAI機能を搭載。
さまざまなエラーの防止に貢献してくれます。
といったトラブルを、チャンバーカメラとの連携で防いでくれます。
さらに別売りの「フィラメントトラックスイッチ」を導入することで、AMSとノズルの対応付けを自由にすることも可能です。
これまで左右で別々のAMSを対応づけていた制約がなくなり、柔軟な運用が可能になります。
1台のAMSから両方のノズルにフィラメントを供給することもでき、作業効率が大きく向上します。
「X2D」の価格設定と購入を検討すべきユーザー層

高性能な3Dプリンターを導入したいけれど、
ハイエンド機は高額で手が出ない!
というコスト面の課題を持つ方は多いはずです。
そこで「X2D」の価格設定や「P2S」、「H2D」との比較を通じて、どのモデルが自身の用途や予算に最適なのかを明確にし、機種選びの迷いを解消していきましょう。
気になる「X2D Combo」の日本市場価格は?
「X2D」は、グローバルリリース(2026年4月14日発表)から間を置かず、日本国内の公式ショップや代理店で販売が開始されています。
気になる価格は、「X2D」単体モデルが126,000円。
そしてマルチカラー運用に欠かせない「AMS 2 Pro」がセットになった「X2D Combo」は165,000円です。
初代「X1-Carbon」のコンボモデルが200,000円を超えていたことを考えると、非常にお手頃になっています。
デュアルノズルやアクティブヒートチャンバーといった最新機能を搭載しながら、この価格帯を実現したことは驚きです。
高度なプリント環境を求めるユーザーにとって、非常にコストパフォーマンスに優れた選択肢といえます。
これまで予算の都合で高性能機を諦めていた方にとっても、手が届きやすい価格なのではないでしょうか。
「P2S」や「H2D」との比較から見る「X2D」の位置づけ
導入にあたって気になるのは、
との違いでしょう。
P2Sとの比較
「P2S」の造形サイズは、「X2D」とほぼ同じ。
ただし、
という仕様になります。
「X2D」の補助ノズルを使うと、左右の届かないエリアが生じたり、補助ノズルの方が若干低い位置に下がったりすることで、少しだけ小さくなるようです。
ノズル温度は300℃と「P2S」も「X2D」も共通ですが、「P2S」には最大65℃のヒートチャンバーが搭載されていません。
また「P2S」は、ビルドプレートの最大温度が「X2D」より10℃も低くく、かつツールヘッドカメラの搭載がない点も見逃せないポイントです。
そんな「P2S」の公式価格は、単体が109,000円。
「P2S Combo」が148,000円となっており、「X2D」との差額はどちらも20,000円以下です。
このわずかな価格差であれば、デュアルノズルを搭載した「X2D」を選ぶメリットは非常に大きいといえます。
H2Dとの比較
大型サイズの「H2D」は1辺300mm以上のプリントが可能。
最大65℃のヒートチャンバーが搭載されている点は同様ですが、ノズル最大温度は350℃と「X2D」より50℃高くなっています。
ツールヘッドカメラの搭載はもちろん、「X2D」にないノズルカメラも搭載されています。
300mmを超える大型の造形サイズが必要な方は「H2シリーズ」を検討すべきですが、大型である点や相応の価格とは相談が必要でしょう。
そんな「H2D」の公式価格は、単体が345,800円。
「H2D Combo」は399,800円となっています。
「X2D」は、「P2S」の手軽なサイズ感と「H2D」の高度な機能をあわせ持つ、まさにミドルレンジとハイエンドの間をつなぐ、バランスの取れた存在だといえるでしょう。
買いか?スルーか?「X2D」を導入するべきユーザーとは?

X2Dが“買い”だといえるのは、まず、
です。
水溶性フィラメントやTPUのサポートにPLAを使うような用途において、「X2D」は最高のパフォーマンスを発揮します。
そして、
にとっても見逃せない存在です。
一方で、マルチカラープリントをガンガン行いたい方には「H2C」やツールチェンジャーが適しているかもしれません。
加えて、使用するフィラメントがPLAやPETG中心という方にとっては「X2D」は少しオーバースペックになる可能性があります。
また、300mmを超える大型の造形サイズが必要な方は「H2シリーズ」を検討するべきでしょう。
とはいえ条件に合致するユーザーにとっては、これ以上ないほど頼りになる相棒となることは間違いありません。
自身のニーズと照らし合わせて、「X2D」の導入をじっくりと検討してみてください。
X2D vs P2S・H2D!スペック&価格の一覧表をチェック!
「X2D」・「P2S」・「H2D」の詳細スペックを比較しつつ、リアルタイムの価格をチェックしておきましょう。
| モデル名 | X2D Combo | P2S Combo | H2D AMS Combo |
|---|---|---|---|
| 本体イメージ | ![]() | ![]() | ![]() |
| メーカー | Bambu Lab | Bambu Lab | Bambu Lab |
| 価格(サンステラ) | |||
| 価格(SK本舗) | |||
| 価格(Amazon) | |||
| 価格(海外ストア) | |||
| 本体サイズ(LxWxH)[mm] | 392 x 406 x 478 | 392 x 406 x 478 | 492 x 514 x 626 |
| 本体重量[kg] | 16.25 | 14.9+2.5 | 31 |
| 構造 | CoreXY | CoreXY | CoreXY |
| 密閉 | ○ | ○ | ○ |
| ヒートチャンバー | 65 | × | 65 |
| 組み立て | 組み立て済み | 組み立て済み | 組み立て済み |
| 造形サイズ(LxWxH)[mm] | 256 x 256 x 260 | 256 x 256 x 256 | 350 x 320 x 325 |
| 最大スピード[mm/s] | 1000 | 600 | 1000 |
| 推奨スピード[mm/s] | - | - | 600 |
| 最大加速度[mm/s²] | 20000 | 20000 | 20000 |
| 最大押出流量[mm³/s] | 40 | 40 | 40 |
| 最大ノズル温度[℃] | 300 | 300 | 350 |
| 最大ヒートベッド温度[℃] | 120 | 110 | 120 |
| 対応フィラメント | PLA、PETG、ABS、ASA、TPU、PLA用サポート、PLA/PETG用サポート、ABS用サポート、PA/PET用サポート、PET、PA、PC、PVA、カーボン/ガラス繊維強化PLA、PETG、ABS、ASA、PA6、PAHT、PPA、PET | PLA, PETG, ABS, ASA, TPU, Support for PLA, Support for PLA/PETG, Support for ABS, PET, PA, PC, PVA, PLA-CF, PETG-CF, ABS-GF, ASA-CF, PA6-CF, PA6-GF, PAHT-CF, PPA-CF, PET-CF | PLA, PETG, TPU, PVA, BV OH, ABS, ASA, PC, PA, PET, Carbon/Glass Fiber Reinforced PLA, PETG, PA, PET, PC, ABS, ASA, PPA-CF/GF, PPS, PPS-CF/GF |
| マルチカラー | デュアルノズル AMS 2 Pro 1台で4色 最大25色 | AMS 2 Pro 1台で4色 最大20色 | デュアルノズル AMS 2 Pro 1台で4色 最大25色 |
| 消費電力[W] | 1100 | 1000 | 1320 |
| ディスプレイ | タッチ式 | タッチ式 | タッチ式 |
| Wi-Fi | ○ | ○ | ○ |
| 内部ストレージ[GB] | 8 | 8 | 8 |
| カメラ/リモートモニタリング | ○ | ○ | |
| スライスソフト | Bambu Studio (PrusaSlicer) (Cura) (Superslicer) | Bambu Studio (PrusaSlicer) (Cura) (Superslicer) | Bambu Studio (PrusaSlicer) (Cura) (Superslicer) |
| その他 | デュアルノズル(ダイレクト・ボーデン) | アップグレードキットでレーザー対応可能 | |
| 出典 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
まとめ:デュアルノズル搭載で新たなスタンダードとなる3Dプリンター登場!

Bambu Labの最新機種「X2D」は、「X1シリーズ」のレガシーを受け継ぎながら劇的な進化を遂げた1台です。
初のデュアルノズル搭載により、サポート材のプリントにおけるゴミやタイムロスの問題を根本から解決し、ダイレクトドライブとボーデン式のハイブリッド構成によって、ツールヘッドの軽量化も見事に実現しています。
また、最大65度のアクティブヒートチャンバーは、難易度の高いエンジニアリングフィラメントによる3Dプリントを強力にサポート。
加えて、AI機能を備えたツールヘッドカメラがプリントの失敗を未然に防ぎ、圧倒的な信頼性を提供してくれます。
「P2S」との価格差が20,000円以下におさまっていることもあり、コストパフォーマンスの高さも大きな魅力でしょう。
本格的な3Dプリント環境を手に入れたいユーザーにとって、今最も注目すべき選択肢であることは間違いありません。
プロフェッショナルな用途から趣味の高度な造形まで、幅広いニーズに応える新時代のスタンダード機種となるでしょう。
ぜひ製品ページをチェックして、「X2D」の導入を検討してみてください。
お手頃になった定番Bambu 3Dプリンター「P1S Combo」

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