こんにちは、管理人のウノケンです。
今回は、Anycubicの大型マルチカラー3Dプリンター「Kobra 3 Max V2 Combo」の特徴と、旧「Kobra 3 Max Combo」からの変更点を解説していきます。
420×420×500mmの造形サイズを引き継ぎ、350℃の全金属ホットエンドとACE 2 Proを組み合わせたモデルです。
大型の作品を一体で作りたい方や、小さな多色パーツをまとめてプリントしたい方には、気になる選択肢でしょう。
旧Maxと何が変わった?Comboなら最初から8色使える?
ぜひ最後まで読んで、大型3Dプリンター選びの参考にしてみてください!

まずは、V2 Combo・旧Max Combo・密閉型のS1 Max Comboの価格を並べてみましょう。
| モデル名 | Kobra 3 Max V2 Combo | Kobra 3 Max Combo | Kobra S1 Max Combo |
|---|---|---|---|
| 本体イメージ | ![]() | ![]() | ![]() |
| メーカー | Anycubic | Anycubic | Anycubic |
| 価格(サンステラ) | - | - | - |
| 価格(SK本舗) | - | - | - |
| 価格(Amazon) | |||
| 価格(海外ストア) | - | - | - |
Kobra 3 Max V2 Comboとは?420mm角で多色を扱う大型FDM機

Kobra 3 Max V2は、フィラメントを溶かして積み重ねるFDM方式の3Dプリンターです。
造形サイズは420×420×500mmで、体積にすると約88Lになります。
大型の造形物を載せたプレートが前後へ動く、開放型のベッドスリンガー構造を採用しています。
本体の横に置くACE 2 Proが、多色用フィラメントの供給と加熱乾燥を担う構成です。
基本のComboにはACE 2 Proが1台付属し、4本のフィラメントを切り替えて使えます。
サイズを最優先しつつ、PLAやPETGの大型作品と多色プリントを1台で扱いたい方に向いたモデルでしょう。
旧Kobra 3 Maxとの違い:造形サイズは同じ、ヘッドとACEが更新

「V2になったので、旧Maxより大きなものを作れる」と考えると、期待する部分がずれてしまいます。
420×420×500mmの造形領域や最高速度は旧Maxから継続し、ヘッドと付属するACEの世代が変わったのが主な違いです。
| 比較項目 | Kobra 3 Max Combo | Kobra 3 Max V2 Combo |
|---|---|---|
| 造形サイズ | 420×420×500mm | 420×420×500mm |
| ノズルの最高温度 | 300℃ | 350℃ |
| ベッドの最高温度 | 90℃ | 90℃ |
| 付属する多色・乾燥装置 | ACE Pro | ACE 2 Pro |
| 乾燥温度の上限 | 55℃ | 65℃ |
| 基本Comboの色数 | 4色 | 4色 |
| 最高/推奨速度 | 600/300mm/s | 600/300mm/s |
V2は全金属ホットエンドに標準0.4mmの硬化鋼ノズルを組み合わせ、工具を使わず着脱できる構造です。
メーカーは詰まりや漏れを抑える設計として紹介しており、交換・メンテナンスのしやすさも変更点になります。

ヘッドの外観が似ていても、V2用のプリントヘッド一式は旧Kobra 3 Maxに互換性がありません。
旧機種の補修部品として、V2用ヘッドをそのまま買うことは避けましょう。
また、350℃のノズルを備えていても、プリンター全体があらゆる高温材料に向くという意味ではありません。
対応材料と開放型の構造は、後ほど詳しく説明します。
標準サイズのKobra 3やKobra 3 V2とも迷う方は、こちらでシリーズの違いを比較できます。
420×420×500mmを活かす:分割を減らし、大物を一体で

420mm角のプレートは、350mm角では収まらない幅の作品にも使える広さです。
さらに高さは500mmあるので、背の高い花瓶や建築模型、大きなディスプレイ用のパーツなどが候補になります。
パーツを分割して接着する箇所を減らせると、組み立ての手間や継ぎ目の処理も減らしやすくなるでしょう。
一方、モデル本体が420mm角に収まっても、反り対策のブリムや多色プリントのパージタワーで、プレートの余白を使うことがあります。
寸法だけでなく、スライス後の配置が造形領域に収まることまで含めて、作りたい作品に合うかを判断しましょう。
小物のまとめ作り:広いプレートで色切替を共有しやすい

大きな作品を作る用途に加え、同じ配色の小物を一度に並べる使い方もできます。
単一ノズルの多色プリントでは、色を替えるたびにフィラメントを入れ替え、残った色を排出する工程があります。
同じ高さで同じ色を使うモデルをまとめると、色切替に伴う廃材を複数の造形物で共有しやすいのが利点です。
メーカーの比較画像も、標準サイズのプレートへ分けて作る場合と、大きなプレートへまとめる場合を示しています。
ただし、形状や配色、配置が違えば効果も変わります。
小物を何体並べても同じ時間で終わるわけではなく、造形物そのものを作る時間は増えるので、スライサーの見積もりをもとに個数を決めるとよいでしょう。
ACE 2 Proは標準4色+65℃乾燥。8色なら追加1台とハブ

「8色対応」のComboなら、追加購入は必要ない?
基本のComboに付属するACE 2 Proは1台で、使えるのは4色です。
8色構成には、ACE 2 Proをもう1台と、対応する8色用フィラメントハブを追加します。
8色を使う予定なら、2台目のACEとハブを含む構成を選ぶ必要があります。
旧ACE ProとACE 2 Proを同時に組み合わせる構成には対応していないため、手元の旧ACE Proを2台目として数えることはできません。
ACE 2 Proには対象プリンターごとの構成があり、追加機はKobra 3 Max V2に対応するタイプで揃えましょう。
乾燥温度の上限は旧ACE Proの55℃から65℃へ上がり、プリントしながら乾燥することもできます。
温湿度の表示に加え、排湿と密閉保管の機能を備えています。
この65℃はフィラメントを乾燥する温度で、プリンターの庫内を加熱する機能ではありません。
PLAやPETGの乾燥と、多色用フィラメントの供給を1台で扱える点が、Comboを選ぶ理由になります。
ACE 2 Proの対応スプールは、直径195〜200mm・幅60〜68mm・フランジ厚3〜6mmです。
1kg巻きという表示だけで選ばず、スプールの寸法と回転しやすさも確認しましょう。
紙製スプールは品質によって回転・供給へ影響することがあるため、メーカーは長期使用を避けるよう案内しています。
大きなベッドを動かすための補正機能と、速度の考え方

大型のベッドスリンガーでは、造形物を載せたプレートごと前後へ動かすため、動く部分の重さが増えます。
Kobra 3 Max V2はY軸のデュアルモーター、デュアルZ軸、自動レベリング、振動補正、流量補正を備えています。
大きなプレートで1層目を揃え、動きや押出量に合わせてプリントを補正するための機能です。
最高速度は600mm/s、推奨速度は300mm/s、最大加速度は10,000mm/s²になります。
大型モデルが常に600mm/sで完成するという意味ではなく、細かな形状や材料の押出条件、外壁の仕上がりによって適した速度は変わります。
背の高い作品や重量のある作品では、小さな試作で条件を合わせてから本番のサイズへ進めると、失敗時の損失を抑えやすくなるでしょう。
購入前の注意点:設置スペースと材料を先に決める

ノズルが350℃なら、大型のABSやASAにも向いている?
公式の対応材料はPLA・PETG・TPU(68D)です。
本体は開放型でアクティブ庫内加熱がなく、ベッドの最高温度は90℃になります。
ノズル温度だけでABS・ASA・PCなどの大型部品に向くと判断しないことが大切です。
350mm角に収まる部品で密閉と庫内加熱を重視するなら、S1 Maxのような別の構成が候補になります。
TPUも硬さによって扱いが異なり、ここで挙げられているTPU(68D)を、一般的な柔らかいTPU 95Aと同じ条件で考えないようにしましょう。
本体の外形寸法は706×640×753mm、重量は約18kgです。
ACE 2 Proは368×291.5×236.5mm、3.7kgなので、本体とは別に置く場所が必要になります。
ベッドが前後へ動く範囲と、ケーブル・フィラメントチューブの余裕まで含めて設置場所を確保しましょう。
組み立てが必要な機種でもあるので、大きなフレームとベースを広げて作業できる空間も必要です。
AI監視と遠隔映像は、別売カメラを追加して使う

スパゲッティ検知やスマートフォンからの映像確認は、追加のカメラが必要な機能です。
本体・ACE 2 Proの基本Comboに、監視カメラが標準付属するわけではありません。
長時間の大型プリントで映像を確認したい方は、Kobra 3 Max V2に対応するカメラも導入候補に入れましょう。
Anycubic Slicer NextやAnycubic Appを使った操作と、カメラで実際の造形状況を見る機能を分けて考えると、必要な機材が分かりやすくなります。
420mm角の広さと、密閉・庫内加熱のどちらを優先するか迷う方は、こちらの大型機ガイドも参考になります。
スペックと購入構成:単色なら本体、多色と乾燥ならCombo

公式にはACE 2 Proなしの本体構成と、ACE 2 Proが1台付属する基本Combo、追加ACE 2 Proを含む8色構成があります。
大型の単色作品が中心なら本体のみ、多色と加熱乾燥も使うならACE 2 Pro付きComboが候補になります。
多色と加熱乾燥を一緒に始めるなら、基本Comboの4色から考えると選びやすいでしょう。
8色を使う場合は、追加1台とハブが必要になります。
Kobra 3 Max V2 Comboのフルスペックはこちらです。
重量はプリンター本体の値で、ACE 2 Proの3.7kgは別に加わります。
| モデル名 | Kobra 3 Max V2 Combo |
|---|---|
| 本体イメージ | ![]() |
| メーカー | Anycubic |
| 価格(サンステラ) | - |
| 価格(SK本舗) | - |
| 価格(Amazon) | |
| 価格(海外ストア) | - |
| 本体サイズ(LxWxH)[mm] | 706 x 640 x 753 |
| 本体重量[kg] | 18 |
| 構造 | ベッドスリンガー |
| 密閉 | × |
| ヒートチャンバー | × |
| 組み立て | 組み立て必要 |
| 造形サイズ(LxWxH)[mm] | 420 x 420 x 500 |
| 最大スピード[mm/s] | 600 |
| 推奨スピード[mm/s] | 300 |
| 最大加速度[mm/s²] | 10000 |
| 最大押出流量[mm³/s] | |
| 最大ノズル温度[℃] | 350 |
| 最大ヒートベッド温度[℃] | 90 |
| 対応フィラメント | PLA、PETG、TPU(68D) |
| マルチカラー | ACE 2 Pro 1台付属:4色 2台+8色用Hubで8色(公式仕様欄) |
| 消費電力[W] | |
| ディスプレイ | 4.3インチ・タッチ式 |
| Wi-Fi | ○ |
| 内部ストレージ[GB] | |
| カメラ/リモートモニタリング | 別売 |
| スライスソフト | Anycubic Slicer Next |
| その他 | 硬化鋼ノズル、全金属ホットエンド、LeviQ 3.0、Y軸デュアルモーター、流量・振動補正、ACE 2 Pro乾燥65℃。重量はプリンター本体(ACE 2 Proは別に3.7kg)。AI監視には別売カメラが必要。 |
| 出典 | Anycubic公式製品仕様 |
まとめ:大型PLA・PETG作品と、多色のまとめ作りに

Kobra 3 Max V2 Comboは、420mm角と高さ500mmの造形領域を活かしたい方に向いた大型機です。
旧Maxから造形サイズは変わらず、350℃の全金属ホットエンドとACE 2 Proへの更新が主な選ぶ理由になります。
一方、250〜260mm級の機種に収まるものが中心なら、この大きさを持て余す場合もあります。
密閉や庫内加熱が必要な材料を使いたい場合も、別の機種を候補に入れる方が用途に合うでしょう。
作りたい作品の幅・高さ・素材から選ぶと、Kobra 3 Max V2の大きなプレートを活かせます。
大型機に限らず、本体だけで多色を使えるKobra Xや密閉型のS1シリーズも含めて選ぶ方は、こちらをご覧ください。









