Anycubic Kobraシリーズ徹底比較!【Kobra/Go/Neo/Plus/Max】

こんにちは、管理人のウノケンです。

今回は、2022年3月末に発表されたAnycubic社の最新家庭用FDM方式3DプリンターKobraシリーズについて解説していきたいと思います。

アップデート
  • 2022年6月に発表されたKobra Plusについて追記しました!
  • 2022年9月に発表されたKobra Goについて追記しました!

Anycubic社は家庭用3Dプリンターの有名企業です。FDM方式のMegaシリーズ光造形方式のPhoton Monoシリーズをご存知の方も多いでしょう。

そんなAnycubicから、つい先日最新のFDM方式3DプリンターKobraシリーズと、光造形方式3DプリンターPhoton M3シリーズが発表されました。本記事では、FDM方式のKobraシリーズについて徹底解説していきます。

果たしてKobraシリーズはAnycubic Megaシリーズのような従来モデルとどのような違いがあるのでしょうか?

過去のモデルとスペック比較もしているので、ぜひ購入の際には参考にしてみてください!

この記事を読んでわかること
  • Kobraシリーズの特徴は?
  • Anycubic従来シリーズとの違いは?
  • 販売時期についての情報は?

それでは見ていきましょう!



Anycubic Kobraシリーズの特徴は?

出典:Anycubic

Kobra/Kobra Maxの2種類

Anycubic Kobraシリーズは、現在Kobra/Kobra Maxの2モデルが発表されています。

ちなみに光造形方式のPhoton M3シリーズは3種類の発表でした。

アップデート
  • 2022年6月にKobraシリーズ3つ目のモデル「Kobra Plus」が発表されています。
  • 2022年9月にKobraシリーズ4つ目のモデル「Kobra Go」が発表されています。

エントリーモデルの【Kobra】

出典:Anycubic公式ページ

Anycubic Kobraは、Kobraシリーズの中でもエントリーモデルの位置づけです。

新しい自動レベリングシステム「Anycubic LeviQ」の搭載は、初心者のみならず中級者にもうれしいポイントですね。詳しくは後述します。

造形サイズ(幅×奥行き×高さ)は22×22×25 cmです。従来モデルや他社製品と比べてスタンダードな造形サイズですね。

コスパ最重視のDIYモデルなら【Kobra Go】

出典:Anycubic

Kobra GoはKobraシリーズ初のDIYタイプのFDM3Dプリンターです。

低コストが魅力のDIYタイプながら、

  • プリント時の手間を大幅に削減できるオートレベリング機能搭載
  • プリント後に造形物を取り外しやすいPEIばね鋼プレートが標準搭載

の優良モデル。詳細は以下のページをご覧ください!

ちょっと大きめ3Dプリントには【Kobra Plus】

出典:Anycubic

KobraとKobra Maxの登場から2ヶ月ほど遅れて発表された、Kobra Plus。

Kobraシリーズの中では、まさに「中間」のモデルという位置付け。

造形サイズや本体サイズ、本体価格など、どれをとってもKobraとKobra Maxの間のスペックになっています。詳しくは「Kobraシリーズのスペック一覧!」の項目で比較しています。

中間モデルとはいえ、造形サイズは30×30×35cmもあります。これはおよそバスケットボール相当の大きさとのことで、かなり造形の幅が広がりますね!

出典:Anycubic

「Kobraでは物足りないけど、Kobra Maxは本体サイズが大きすぎる!」

というような方にとっては、ちょうどよい第三の選択肢の登場と言えるでしょう。

大規模3Dプリント向けの【Kobra Max】

出典:Anycubic公式ページ

Anycubic Kobra Maxは、Kobraシリーズの上位モデルです。

造形サイズ(幅×奥行き×高さ)はなんと40×40×45 cmです。上に記載したKobraと比較して、幅・奥行き・高さのそれぞれが20cm近く大きく、大規模造形用途にはうってつけのモデルと言えるでしょう。

出典:Anycubic Facebookページ

新搭載の「LeviQ」に加えて、Kobra Maxには、大きな3Dモデルの安定造形のための「フィラメント切れ検知機能」や「2軸モーター」といった機能も搭載されています。

「2軸モーター」は、Z軸方向のモーターが本体の左右両方に搭載されていることを意味します。以下の画像をご覧ください。

Kobra Maxの背面画像。左右の両Z軸にモーターが搭載されている。(出典:Anycubic公式ページ
Kobraの背面画像。向かって右のZ軸のみにモーターが搭載されている。(出典:Anycubic公式ページ

上記の「Kobra」が1軸モーター(向かって右側の軸のみ)であるように、造形サイズや必要な精度に応じてZ軸モーターの数は異なります。FDM方式3Dプリンター購入時にチェックすべき項目の1つですね。

Kobra Maxは、大規模モデルを造形したい方にとって魅力的な機能満載の注目モデルですね!

独自開発の自動レベリングシステム「Anycubic LeviQ」搭載

紹介した2つのモデルに共通する新技術が、Anycubic LeveQです。

出典:Anycubic Twitter

LeviQによるオートレベリングは、ヒートベッド(プラットフォーム)の凹凸を自動的に補正する機能です。ヒートベッド上の25点のZ位置を取得して補正することで水平調整を行い、再現性の高いプリントを実現します。

同様の機能は、Anycubic VyperやCreality社のEnder-3 S1などにも搭載されています(これらは16点を取得して補正)。ユーザの操作性を高めるオートレベリング機能は最近のトレンドと言えそうですね。25点の取得により、これまで以上の高精度な位置合わせが期待できる点もポイントです。

やわらかいバネ鋼プラットフォームの採用

出典:Anycubic公式ページ

Kobraでは、やわらかいバネ鋼製の磁気プラットフォームが採用されています。プラットフォームを曲げることで、造形したものを簡単に取り外すことができます。

磁気プラットフォームなので、本体からプラットフォームを取り外しやすい点も操作性が高くGoodです。



10分で組み立て可能なモジュール設計で、初心者でも安心

Kobra、Kobra Maxともに組み立て式のFDM3Dプリンターです。

組み立て式の3Dプリンターには安価なものが多い一方で、組み立てに時間がかかるモデルも少なくありません。はじめて3Dプリンターにふれる方や、すぐに使いはじめたいという方は、組み立て不要モデルに魅力を感じる方もいるでしょう。

Kobra/Kobra Maxはモジュール式の設計になっており、組み立てが非常に簡単です。下の図のように、数点のモジュールを組み合わせるだけで完成するようになっています。

出典:Anycubic公式ページ

公式ページでは「10分」で完成すると書かれているほど、どんな人でも簡単に、すぐにでも使いはじめることが可能です。

Kobraシリーズのスペック一覧!

ここまで紹介してきたKobraシリーズのスペックについて、一覧で確認しておきましょう。

モデル名KobraKobra GoKobra NeoKobra PlusKobra Max
本体イメージ
メーカーAnycubicAnycubicAnycubicAnycubicAnycubic
本体サイズ(LxWxH)[mm]430 x 486 x 486445 x 443 x 490445 x 443 x 490560 x 546 x 605715 x 665 x 720
造形サイズ(LxWxH)[mm]220 x 220 x 250220 x 220 x 250220 x 220 x 250300 x 300 x 350400 x 400 x 450
エクストルーダボーデンボーデンダイレクトボーデンボーデン
プリントスピード[mm/s]Max 100Max 100Max 100Max 100Max 100
最大ノズル温度[℃]260260260260260
最大ヒートベッド温度[℃]11011011010090
組み立て半組み立て済要組み立て半組み立て済半組み立て済要組み立て
プラットフォームばね鋼PEIばね鋼PEIばね鋼カーボランダムガラスカーボランダムガラス
オートレベリング
フィラメントセンサ×××
停電時自動回復印刷
密閉×××××
ディスプレイタッチ式ノブ式ノブ式タッチ式タッチ式
デュアルZ軸×××
データ入力SDカードSDカードSDカードSDカードSDカード
本体重量[kg]7.57-1116
スライスソフトCura
Repetier-Host
simplify3D
-CuraCura
Repetier-Host
simplify3D
Cura
Repetier-Host
simplify3D
その他デュアル斜め支柱
出典公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト
画像、スペックは各社公式ページより引用。記載のない項目は”-“で示している。

一覧表で比較してみると、各モデルの微妙な違いがわかります。

高速化した最大プリントスピードはCreality Ender-3などと同等です。最新モデルのEnder-3 S1 Proは最大150mm/sなので、これを上回っています。

本体サイズを見ると、改めてKobra Maxの大きさを感じますね。フィラメントスプールホルダー(腕のような部分)も横に広がるタイプなので、導入の際には置き場所を考えておきましょう



KobraシリーズをAnycubic従来モデルと比較!

Kobraシリーズのスペックについて把握できたところで、Anycubicの従来モデルと比較してみましょう。

比較対象として、似たような機能や同等の造形サイズをもつモデルどうしで比較します。

  • オートレベリング機能をもつモデルどうしで比較!→ KobraとAnycubic Vyper
  • 大型造形サイズモデルどうしで比較!→ Kobra MaxとAnycubic Mega X

オートレベリング機能をもつモデルどうしで比較!

まずは、オートレベリング機能をもち、かつ同等の造形サイズをもつモデルで比較してみましょう。

新モデルKobraと従来モデルVyperを比較していきます。

モデル名KobraVyper
本体イメージ
メーカーAnycubicAnycubic
本体サイズ(LxWxH)[mm]430 x 486 x 486508 x 457 x 516
造形サイズ(LxWxH)[mm]220 x 220 x 250245 x 245 x 260
エクストルーダボーデンボーデン
プリントスピード[mm/s]Max 100Max 180
最大ノズル温度[℃]260260
最大ヒートベッド温度[℃]110110
組み立て半組み立て済要組み立て
プラットフォームばね鋼ばね鋼
オートレベリング
フィラメントセンサ××
停電時自動回復印刷
密閉××
ディスプレイタッチ式タッチ式
デュアルZ軸×
データ入力SDカードSDカード
本体重量[kg]7.510
スライスソフトCura
Repetier-Host
simplify3D
Cura
その他
出典公式サイト公式サイト
画像、スペックは各社公式ページより引用。記載のない項目は”-“で示している。

並べてみると、

  • プリントスピードやノズル最高温度は同じ
  • 造形サイズや本体サイズはVyperのほうがひと回り大きい
  • 値段はKobraのほうが少し安い

などの違いがあることがわかりますね!

オートレベリングの点数はKobraのほうが多い一方で、Vyperには2軸モータ搭載の利点があります。

どちらを選ぶか非常に迷いどころですね。。。

ひとまわり小さく、かつフィラメントスプールホルダーが上部についているKobraのほうがスリムです。設置場所に困らない点もKobraの隠れた魅力ですね。

大型造形サイズモデルどうしで比較!

次に、造形サイズが標準よりも大きい2つのモデルを比較してみましょう。

新モデルKobra Maxと従来モデルMega Xを比較していきます。

モデル名Kobra MaxMega X
本体イメージ
メーカーAnycubicAnycubic
本体サイズ(LxWxH)[mm]715 x 665 x 720500 x 500 x 553
造形サイズ(LxWxH)[mm]400 x 400 x 450300 x 300 x 305
エクストルーダボーデンボーデン
プリントスピード[mm/s]Max 100Max 100
最大ノズル温度[℃]260250
最大ヒートベッド温度[℃]9090
組み立て要組み立て要組み立て
プラットフォームカーボランダムガラス-
オートレベリング×
フィラメントセンサ×
停電時自動回復印刷×
密閉××
ディスプレイタッチ式タッチ式
デュアルZ軸
データ入力SDカードSDカード
本体重量[kg]1619
スライスソフトCura
Repetier-Host
simplify3D
Cura
その他デュアル斜め支柱デュアルY軸
出典公式サイト公式サイト
画像、スペックは各社公式ページより引用。記載のない項目は”-“で示している。

並べてみると、

  • 造形サイズはKobra Maxのほうが各軸(XYZ)10cm以上大きい
  • プリントスピードはKobra Maxのほうが圧倒的に速い
  • Kobra Maxはオートレベリング、Mega Xは手動レベリング
  • 値段はMega Xのほうがかなり安い

などの違いがあることがわかりますね!

Mega Xが勝る点は、リーズナブルなお値段くらいでしょうか。

大きいモデルを造形したいという用途であれば、Mega Xは少し中途半端な印象です。

オートレベリング機能やフィラメント切れ検知機能のようなプリントサポート機能が充実しているKobra Maxを選ばない理由はない、というのが個人的な見解です。

このように従来モデルと比較してみると、新シリーズの魅力が際立っていることがわかりますね!



Kobraシリーズの販売情報は?

最後に、Kobraシリーズの販売情報にふれて締めくくりたいと思います。

2022年4月現在、KobraシリーズはAmazonですでに日本でも販売開しています。

まだ楽天等での販売は見られないようですが、近いうちに他のプラットフォームでも販売が開始されていくでしょう!

豊富な最新機能が搭載されたKobraシリーズ、すでに売れ行きも好調なようです。

半導体不足等で品薄になる可能性もあるので、気になる方は早めにチェックしておきましょう!

アップデート

2022年6月に発表されたKobra Plusも販売開始されました!

【Kobra】が気になる方はこちらをチェック!

【Kobra Plus】が気になる方はこちらをチェック!

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