こんにちは、管理人のウノケンです。
3Dモデリングの世界は日進月歩で進化し、誰でも簡単に高品質なデータを作成できる時代となりました。
しかも、無料かつ高機能なソフトやアプリが続々登場中。
この記事では、3Dプリンターで実際にプリント可能なSTLファイルを生成できるツールを一挙に紹介。
最新のAI技術を活用したモデリングツールを含め、初心者から上級者まで幅広く活用できる無料ツールを、その特徴とともに解説していきます。
紹介するソフト・アプリの多くに関して、詳しい解説動画もあわせて掲載。
気になるツールについては、実際の操作画面や3Dプリントへの応用の様子を含めて把握することができるようになっています。
バリエーション豊かな3Dモデリングツールを20個ピックアップしているので、あなたの用途やスキルにぴったりの無料ツールがきっと見つかるはず。
ぜひ最後までご覧ください!
YouTube動画で「より詳しく」解説しています!
この記事に関連する内容をYouTubeでも動画で解説しています。記事とあわせて活用してみてください。
はじめに:無料3Dモデリングツールを使ってできること

無料ツールを使えば、初期投資なしで3Dモデリングに挑戦可能。
うまく活用すれば、3Dプリント用のデータ作成を効率化するための強力な武器になります。
ここでは、3Dプリンター用のデータの基本から活用のメリットまで、わかりやすく解説します。
そもそも3Dプリンターを使った製作に必要なデータとは?
3Dプリンターで実際に物体を作るためには、物体の形状情報を正確に表現する3Dデータが必要です。
主に使われる形式は「STLファイル」であり、これはモデルの外形や内部構造を三角形のメッシュとして記述したものです。
3Dモデリングの工程では、3Dプリントの品質に直結する正確な3Dデータ作成が重要になります。
STLファイルとスライスの基本

「STLファイル」は3Dプリントの基本データですが、直接3Dプリントすることはできません。
3Dプリンターが理解できるGコード等に変換する「スライス」というプロセスが必要です。
スライスソフト(スライサ)は、STLデータを読み込み、各レイヤーごとのプリントパスやフィラメントの押出し量、温度設定などを計算してGコードを生成します(FDMの例)。
これにより、プリンターはSTLデータの形状を正確に再現する動作指令を受け取って、実際の3Dプリントがはじまります。
無料ツール利用のメリットと注意点
無料の3Dモデリングツールは、初期費用ゼロで気軽に始められる点が最大のメリット。
直感的な操作性とシンプルなUIにより、専門知識がなくても基本的な形状を素早く作成できるものが多いです。
さらに、豊富なテンプレートや素材の利用に対応したものも多く、クリエイティブな発想をすぐに形にすることが可能です。
一方、無料ツールには機能制限や生成可能なデータサイズ、出力形式の制約などがある場合も。
高精度なプロフェッショナル仕様を求める場合には、有料プランへのアップグレードを検討すべきケースもあるでしょう。
とはいえ、まずは無料プランで使い勝手や性能を実際に試してみることで、自分のプロジェクトに最適なツール選びが実現できるでしょう。
3Dプリンター用のデータを準備する5つの方法

3Dプリンターを使用するには、主に以下の3点が必要になります。
この記事で取り上げる「3Dデータ」とは、3Dプリンターでプリントするものの元となる3次元の情報をもつデータです。3Dプリンターを使用する目的においては、主に「STLファイル」という形式で取り扱われます。
ここでは、3Dプリンター用の3Dデータを準備するための5つの方法を紹介します。
3DCADや3DCGソフトを使ってモデリング【今回ピックアップ!】
3DCADや3DCGソフトを使用する技術があれば、自分で3Dデータを作成(3Dモデリング)することが可能です。
独自の設計や、既存のデータをカスタマイズをしたい場合には、必須の手段と言って良いでしょう。。
主要な無料3DCAD・3DCGソフトの概要については後述しています。
テンプレートが豊富な特化型モデリングツールを活用【今回ピックアップ!】
3DCADや3DCGを使いこなすのは、ちょっとハードルが高い。。。
そんな方の強い味方が、「特化型の3Dモデリングツール」です。
3DCADや3DCGソフトほどの自由度はないものの、特定の用途に向けた機能に絞ることで、シンプルで、かつ使いやすい点に特徴があります。
無料で使えるツールも豊富に存在しており、以下のような例が挙げられます。
ここに示したものはあくまでも一例で、有料のものを含めればさらに多くのツールが存在します。
また、3DCADや3DCGよりも学習コストが低いというメリット以外にも、3DCADや3DCGではそもそもデータ作成が難しいもの(Lithophane等)もあるので、必要に応じて使いこなせるようにしておくと良いでしょう。
AIでテキストや画像から3Dモデルを生成【今回ピックアップ!】



今後ますます発展すると見込まれる技術として、3Dモデル生成AIを使用するという方法もあります。
などなど、優れたツールが続々登場しています。
現時点では実用レベルに遠く及びませんが、近い将来、上記のどの方法よりも一般的な3Dデータの準備手段になっているかもしれません。今のうちからイメージをつかんでおくと良いでしょう。
3Dスキャナーを使って、実物をデータ化
3Dスキャナーは、実際の物体を3Dデータとしてデジタル化するための道具です。
アンティークや彫刻などの既存の物体を3Dプリントしたい場合や、実物の複製を作りたい場合にはこの方法が役立ちます。
近年では、家庭用として個人が扱いやすい
の3Dスキャナーが多数存在しています。
どんな3Dスキャナーがあるのかな?
と気になる方は、ぜひ以下の解説記事もご覧ください。
3Dデータ共有サイトからダウンロード
3Dデータ共有サイトは、世界中のクリエイターが自分の3Dモデルを共有したり、他の人のモデルをダウンロードしたりするためのプラットフォームです。
どのデータも無料でダウンロードできるサイトもあれば、マーケットプレイスとしてデータを販売する機能をあわせもつサイトも存在します。
3Dデータ共有サイトを利用すれば、3Dモデリングの技術がなかったり、3Dスキャナーを持っていなくても、さまざまなデザインの3Dモデルを入手して、3Dプリントに使用することが可能です。
3Dデータ共有サイトは海外サイトが多く、具体的なサイトの種類や使い方についてよく知らないという方も多いでしょう。
以下の記事では、3Dプリンター用のデータを無料でダウンロードできる主要サイトについて解説しています。
おすすめ無料3Dモデリングツール【3DCAD・3DCG編】

3DCAD・3DCG系のツールは、無料でも高機能で自由度の高いものが存在します。
プロフェッショナルな作品作りにも十分対応可能ですが、スキルや用途に合わせた選定が成功のカギでしょう。
本セクションでは、特に3Dプリンターで活用できる無料ツールを厳選してご紹介。
初心者から上級者までを対象とし、幅広いユーザーが目的に合わせたツールを探すことができるでしょう。
Blender
「Blender」は、無料でありながら業界標準とも言える高機能な3Dモデリング・アニメーションソフトです。
膨大な機能が搭載され、テクスチャ編集、リギング、アニメーション、シミュレーションまで幅広い用途に対応可能。
商用利用も問題なく、3Dプリント用のモデル作成やデジタルアート、ゲーム開発など、多彩な分野で活用されています。
豊富なオンラインチュートリアルが存在し、初心者でも基本操作を学びやすく、慣れてくると自分のアイデアを自由自在に形にできる柔軟性が大きな魅力です。
無料でありながらプロフェッショナルなクオリティを追求できるため、多少の学習コストはかかるものの、3Dプリンター向けのモデリングにも最適なツールと言えるでしょう。