こんにちは、管理人のウノケンです。
今回は、スライスソフト「Creality Print 6.0」のインストール方法と使い方について、画像を豊富に使って解説していきます。
バージョン5.0以降、マルチカラー対応になって、デザインや操作方法が刷新されたCreality Print。設定方法が一見複雑に見えることもあり、どのような操作をすればよいのか、しっかり理解しておくことが必要です。
この記事では、
について解説していきます。ぜひ最後までご覧ください。
YouTubeでも動画でわかりやすく解説しています!
この記事の内容は、YouTubeでより詳しく解説しています。記事とあわせて活用してみてください。
それでは見ていきましょう!
スライスソフト「Creality Print」とは?
Creality Printは、家庭用3DプリンターブランドCrealityが提供する専用のスライスソフトです。スライスソフトとは、3Dモデルを3Dプリンターが認識できる形式に変換するソフトウェアのことです。今年の4月にリリースされたバージョン5.0以降では、インターフェースや使い方が大幅に刷新されました。
Creality Print バージョン5以降の新機能
バグの改善等が進み、現在の最新バージョンは6.0(2025年1月時点)となっています。
バージョン4からの変化に注目しつつ、Creality Print バージョン5以降の新機能を確認していきましょう。
UIの包括的なアップグレード
最新バージョンでは、ユーザーインターフェース(UI)が全面的にアップグレードされました。これにより、ソフトの見た目や編集、設定方法が大幅に改善されました。
- ツールバーの配置変更: 中央の3D表示の周りに、編集操作のツールバーが上部に配置され、フィラメントやプロセスの設定が横に配置されました。このレイアウトは、モダンなスライスソフトの主流の配置に合わせたものです。
- 洗練されたデザイン: バージョン4以前の左側に編集アイコンが並んでいた古いデザインから、より洗練された新しいデザインに変更されました。
マルチカラー3Dプリントのサポート
今回の大型アップグレードの主な目的の一つは、マルチカラー3Dプリントのサポートです。これにより、「K2 Plus Combo」など、Crealityのプリンターでも一般的になるであろうマルチカラー対応が実現されました。
他のスライスソフトとの互換性
新しいUIの導入に伴い、PrusaSlicerやOrcaSlicerなど他のスライスソフトとの互換性も向上しました。これにより、複数のソフト間で3MFファイルを編集することが容易になり、様々なソフトウェアを使用するユーザーにとって便利なアップデートとなっています。
Bambu Studioなどで見られる複数のプレートを並べて管理できるシステムもサポートされるようになりました。これにより、これまで複数のファイルに分けていたものを効率的に管理できます。
日本語対応
最新バージョンでは、日本語にも対応しました。これにより、英語が苦手な方でも安心して使用できます。
スライスソフト「Creality Print」のインストール方法
ここからは、「Creality Print」のインストール方法について解説していきます。
公式サイトからダウンロード
「Creality Print(バージョン5以降)」は、
の2つの主要OSに対応しています。ご自身のOSに合わせて選んでください。
公式のダウンロードページはこちら。
インストール手順
ダウンロードしたファイルを実行し、画面の指示に従ってインストールを進めます。インストールが完了したら、アプリケーションを起動し、初期設定を行います。
言語設定で日本語を選択することもできます。
「Creality Print 6.0」の初期設定
インストールが完了したら、次に「Creality Print 6.0」の初期設定を行います。以下の手順で設定を進めましょう。
言語等の設定
ソフトウェアを初めて起動すると、言語設定の画面が表示されます。ここで日本語を選択することができます。一部不自然な日本語も見受けられますが、より直感的な操作が可能になります。
3Dプリンターの追加
「Creality Print」を初めて起動した際には、使用する3Dプリンターの選択を求められます。現時点で対応している機種は、以下の通りです。
- Kシリーズ
- CR-10SE
- Ender-3V3シリーズ
これらは2023年のK1以降に登場した最新のCreality製3Dプリンターです。対応機種を選択すると、自動的に最適な設定が適用されます。
初期設定は以上で完了です。デザインの一新されたホーム画面が表示されました。
「Creality Print 6.0」の基本的な設定方法
初期設定が済んだところで、編集画面(Prepareタブ)の見方を確認しておきましょう。
主に右側に各種設定項目が並んでおり、大きく分けて3か所の設定を確認・変更していきます。
プリンター設定
左上にあるのが「プリンター設定」です。
使用している3Dプリンターやノズル径にあわせてプリセットを選択すると、造形エリアやエクストルーダーといった、装置本体に関する設定が読み込まれます。
必要に応じて設定値の修正・保存も可能です。
フィラメント設定
右上に配置されているのが、「フィラメント設定」です。「プリンター設定」の選択に紐づいており、機種を変更すると表示されるフィラメントの種類一覧も変更されます。
使用するフィラメントの種類に応じて、適切なノズル温度やヒートベッド温度、最大体積速度といったフィラメントの物性に関するプリセットをまとめて読み込むことができます。
必要に応じて値を修正・保存することも可能です。
プラス・マイナスボタンで表示するフィラメントの設定を追加することができます。マルチカラー対応機種を使用する場合には複数の設定を表示した状態で調整を行います。
プロセス設定
右のサイドバーのうち、下側にあるのが「プロセス設定」です。
使用するプリンターとフィラメントの選択が終わったら、個々のプリントに最適な調整をしていきます。
レイヤー高さや線幅、インフィル、プリントスピード、サポートといった種々の設定を行っていきます。
必要に応じて値を修正・保存することも可能です。
「プリンター設定」「フィラメント設定」「プロセス設定」の3つの確認・調整を終えればスライスに進むことができます。
その他の項目:複数設定の比較
「プリンター設定」「フィラメント設定」「プロセス設定」の3項目を調整した後、各種設定を比較したい場合には、「Process(プロセス設定)」の文字の一番右にあるマーク(保存ボタンの右側)にあるマークをクリックしましょう。
3項目のそれぞれをリストから選択し、左右の2つの組み合わせで各種パラメータがどのように異なっているかを確認することができます。
「今どんな設定になってるんだっけ…」
と混乱してきたときに活用すると良いでしょう。
「Creality Print 6.0」における編集ツールの使い方
「Creality Print 6.0」では、3Dモデルを読み込むと、上部のツールバーからさまざまな編集操作が可能になります。以下に各編集ツールの使い方を解説します。
移動 (Move)
3Dモデルを選択し、ドラッグして移動することが