こんにちは、管理人のウノケンです。
3Dモデル生成AIは、モデリングの手間を大幅に省き、ユニークなアイデアを瞬時に形にできるのが大きな魅力です。
とくに、2024年以降、無料(あるいは基本プランが無料)かつ高度な3D形状を生成できるツールが増えたことで、初心者でも気軽に試せる環境が整いつつあります。
この記事では、
について詳しく解説していきます。

この記事の内容を動画で解説しています!
それでは見ていきましょう!
3Dモデル生成AIを使う3つのメリット

導入前に
どうして3Dモデル生成AIがそんなに注目されるのか?
と疑問に思う方もいるかもしれません。
ここでは、短時間でハイクオリティのモデルを得られる便利さ、発想を飛躍させるクリエイティブな支援機能など、3Dモデル生成AIを活用するうえで知っておきたい3つのメリットを整理していきます。
これを把握すれば、あなたが抱えるモデリングの課題を解決できる可能性をより具体的にイメージできるでしょう。
モデリングの大幅な時短
3Dモデル生成AIを使う最大のメリットは、何といってもモデリングに費やす時間の削減です。
従来の方法では、CADや3DCGソフトを使ってコツコツと形を作る必要があり、初心者にとっては学習コストが高く、慣れた人でも複雑な形状を作るには膨大な時間がかかりました。
しかし、テキストや参考画像を入力するだけでモデルを自動生成してくれるAIなら、アイデアを思いついたその場で仮のプロトタイプをすぐに形にできるのです。
たとえば
3Dプリントして販売するフィギュアのデザインを検討したい
とき、短いキーワードとおおまかな形状イメージを入力するだけで、大まかな外見の3DモデルをAIが提案してくれます。
これを1からモデリングする場合に比べて、2〜3割どころか半日分以上の時間をカットできるケースも珍しくありません。
アイデア段階のスピードが上がれば、試作を繰り返すサイクルも短縮され、より多くのバリエーションを試せるという創造面でのメリットも期待できます。
また、ビジネス用途においては試作を短期間で複数提示できるため、クライアントとのやり取りがスムーズになる可能性も高いでしょう。
図面や口頭で説明しづらい形状ほど、「実際にモデルを見てもらう」というプロセスが重要。
そういった場面で、AIが即座にモデルを出力できるなら、合意形成のスピードもグッと上がるはずです。
少しイメージが固まったらAIモデルを手動で修正、またAIに再提案させるといったハイブリッドなワークフローも日常的に実現するでしょう。
発想を飛躍させるクリエイティブ支援

3Dモデル生成AIには、単なるモデリング時間の短縮だけでなく、ユーザーの想像力を引き出すサポート役としての機能も期待されています。
たとえば「Tripo」には“Creative Rewriting(旧ポップコーン)”と呼ばれる機能があり、短い単語を投げるだけでAIが補足的なキーワードや世界観を考慮した詳細プロンプトを生成。
自分では思いつかなかった要素を盛り込み、意外なデザインに仕上がることもあるでしょう。
また、同じテキストや画像を入力しても、AIの内部アルゴリズムがランダム要素を含んでいるため、毎回わずかに異なるモデルが生成されるケースもあります。
多様なバリエーションを並べて比べることで、より洗練されたアイデアを探り当てることが可能です。
日頃から自分の想像だけでは限界がある、というクリエイターやエンジニアにとっては、発想の幅を広げる強力なツールとなるでしょう。
3Dプリントや3DCGとのスムーズな連携
AIが生成したモデルは、3Dプリント用のSTLやOBJなど、汎用フォーマットで出力される場合が多く、実際に物理的なオブジェクトを作りたいときにも即応できます。
形状確認をしたうえで不具合箇所を手動で修正し、そのまま3Dプリンターで出力する流れがスムーズになるのは言うまでもありません。
CADが苦手な方でも、AIの力を借りて大まかなラフを作り込み、最終調整だけモデリングソフトで行う、というハイブリッド運用が定着しつつあります。
また、3DCGソフトやゲームエンジン(UnityやUnreal Engineなど)と連携してキャラクターや背景オブジェクトに使うケースも急増中。
わざわざモデラーに依頼しなくても、AIにざっくりとしたイメージを入力するだけで置き換え用のメッシュが出来上がるので、制作工数を劇的に削減できます。
ただし、生成された3Dモデルのトポロジー(面の分割)やUV展開が必ずしも最適とは限らない点には留意が必要。
美しいアニメーションや高品質レンダリングを行いたい場合、追加のクリーンアップ作業を挟むことも珍しくありません。
それでもゼロからモデリングするのに比べると圧倒的に時間を削減できるため、3Dプリントや3DCGを含む幅広いデジタル&フィジカルの領域で活用価値は高いでしょう。
基本無料!3Dモデル自動生成AIツール10選

これまでに3Dモデル生成AIを使うメリットを挙げてきましたが、具体的にどのツールを使えばよいか迷う方も多いでしょう。
ここでは、2025年現在、基本利用が無料(またはフリープランあり)で使える10の注目サービスを紹介していきます。
それぞれの特徴や強みを押さえておけば、自分の用途にマッチするツールを選びやすくなります。
とはいえ、試してみないとわからない部分も多いので、気になるものはぜひ実際に触ってみてください!
Tripo
2024年3月に、Hugging Face上で扱える3D生成AI「TripoSR」をリリースしたTripo。
2024年9月に公開されたバージョン2.0では、生成クオリティが大幅に上がったことで話題を集めました。
現在では、さらなる進化を遂げたバージョン2.5が公開されています(2025年2月時点)。

テキストや画像からハイクオリティな3Dモデルを短時間で作成でき、ゲーム・CG・3Dプリンターなどの幅広い用途に対応。
最新バージョンでは、テクスチャをオフにしても細部まで凹凸が感じられるジオメトリを実現し、3Dプリントにも活用できる立体構造の精細さに特長があります。


テキストからの3D生成では、「Creative Rewriting(旧ポップコーン)」機能により、短い単語からでも具体的なプロンプトを自動生成した上で3D化することが可能です。
前バージョン2.0に比べて全体的な細部表現が向上し、複雑な構造の再現度が上がったことから、
テキストや画像を元にリアルな3D形状を得たい!
というニーズにいっそう応えられる存在となっています。
Meshy
Meshyは、2023年10月にバージョン1がリリースされてから、約1年の間にバージョン4(2024年8月リリース)へと次々に新バージョンがリリースされた急成長中の3D生成AIツールです。
テキスト入力による「text-to-3D」と、画像から立体を推定する「image-to-3D」の2種類を主軸としており、バージョン4では従来のバージョンよりもジオメトリの品質が大幅に向上。
テクスチャを外してもある程度の凹凸が維持されるようになりました。

さらに、バージョン4では“モデリング”と“テクスチャリング”を明確に二段階で行う仕組みに変わり、形状を早期に確認できるような操作感の向上も実現されています。
使い方として、同時実行数やポリゴン数変更には有料プランへの加入が必要になるものの、無料クレジットを消費する範囲でも基本的な3D生成は十分トライすることが可能です。
WebアプリとしてUIの改善も頻繁に実施されており、初めて3D生成AIに触るという方でもスムーズに使い慣れることができるツールです。