こんにちは、管理人のウノケンです。
今回は3Dプリンター用の3Dデータ(STL)を「無料で」ダウンロードできるサイト10個紹介していきます。
3Dプリンターを使用するために必須となるのが、「3Dデータ」。3Dプリンター初心者には、3Dデータを作成するためのモデリング技術やソフトウェアの知識がない場合も多く、
「3Dプリンターを手軽に楽しむのはハードルが高いのではないか?」
と感じている方も少なくないでしょう。
実際には、3Dデータを自分で作成しなくても、データを準備する方法がいくつか存在します。その中でも特に重要なのが、「3Dデータ共有サイト」の存在。無料でデータをダウンロードできるサイトも多く、初心者のみならず世界中の3Dプリンター愛好家に使用されています。
この記事では、3Dプリンター用の3Dデータを無料でダウンロードできるサイトを厳選して10個紹介していきます。無料でデータをダウンロードできないサイトや、現時点でユーザが少なく人気のないサイトは省いて、「これさえ押さえておけばOK!」というサイトをピックアップしています。
「3Dプリンターを持っているけど、何をプリントすれば良いのか分からない…」
という方や、
「『Thingiverse』以外にはどんな共有サイトがあるの?」
という方はぜひ最後までご覧ください。
それでは見ていきましょう!
YouTube動画で「より詳しく」解説しています!
この記事に関連する内容をYouTubeでも動画で解説しています。記事とあわせて活用してみてください。
はじめに:3Dプリンター用のデータを準備する5つの方法
3Dプリンターを使用するには、主に以下の3点が必要になります。
この記事で取り上げる「3Dデータ」とは、3Dプリンターでプリントするものの元となる3次元の情報をもつデータです。3Dプリンターを使用する目的においては、主に「STLファイル」という形式で取り扱われます。
ここでは、3Dプリンター用の3Dデータを準備するための5つの方法を紹介します。
3DCADや3DCGソフトを使って、自分でモデリングする
3DCADや3DCGソフトを使用する技術があれば、自分で3Dデータを作成(3Dモデリング)することが可能です。独自の設計や、既存のデータをカスタマイズをしたい場合には、必須の手段となります。
一般的な3DCAD・3DCGソフトの概要については後述しています。以下の記事でも詳しく解説しているので、興味のある方はこちらもご参照ください。
特化型の3Dモデリングツールを活用する
3DCADや3DCGを使いこなすのは、ちょっとハードルが高い。。。
そんな方の強い味方が、「特化型の3Dモデリングツール」です。
3DCADや3DCGソフトほどの自由度はないものの、特定の用途に向けた機能に絞ることで、シンプルで、かつ使いやすい点に特徴があります。
無料で使えるツールも豊富に存在しており、以下のような例が挙げられます。
ここに示したものはあくまでも一例で、有料のものを含めればさらに多くのツールが存在します。
また、3DCADや3DCGよりも学習コストが低いというメリット以外にも、3DCADや3DCGではそもそもデータ作成が難しいもの(Lithophane等)もあるので、必要に応じて使いこなせるようにしておくと良いでしょう。
生成AIを使ってテキストや画像から3Dモデルを生成する
今後ますます発展すると見込まれる技術として、3Dモデル生成AIを使用するという方法もあります。
などなど、優れたツールが続々登場しています。
現時点では実用レベルに遠く及びませんが、近い将来、上記のどの方法よりも一般的な3Dデータの準備手段になっているかもしれません。今のうちからイメージをつかんでおくと良いでしょう。
3Dスキャナーを使って、実物をデータ化する
3Dスキャナーは、実際の物体を3Dデータとしてデジタル化するための道具です。
アンティークや彫刻などの既存の物体を3Dプリントしたい場合や、実物の複製を作りたい場合にはこの方法が役立ちます。
近年では、家庭用として個人が扱いやすい
の3Dスキャナーが多数存在しています。
「どんな3Dスキャナーがあるのかな?」
と気になる方は、ぜひ以下の解説記事もご覧ください。
3Dデータ共有サイトからダウンロードする【今回ピックアップ!】
3Dデータ共有サイトは、世界中のクリエイターが自分の3Dモデルを共有したり、他の人のモデルをダウンロードしたりするためのプラットフォームです。どのデータも無料でダウンロードできるサイトもあれば、マーケットプレイスとしてデータを販売する機能をあわせもつサイトも存在します。
3Dデータ共有サイトを利用すれば、3Dモデリングの技術がなかったり、3Dスキャナーを持っていなくても、さまざまなデザインの3Dモデルを入手して、3Dプリントに使用することが可能です。
3Dデータ共有サイトは海外サイトが多く、具体的なサイトの種類や使い方についてよく知らないという方も多いでしょう。後述する「3Dプリンター用のデータを無料でダウンロードできるサイト10選」では、
といった疑問について、スクリーンショットを交えながら具体的に解説していきます。
3Dプリンター用のデータを無料でダウンロードできるサイト10選
ここからは、3Dデータ共有サイトの例とその概要について具体的に解説していきます。
今回ピックアップするのは、以下の表に記載した10のサイト。他にもいくつかの3Dデータ共有サイトが存在しますが、
という観点を重視しています。これらのサイトであれば、魅力的な3Dデータが数多く見つかることでしょう。
有料データの有無 | ユーザー登録 | 日本語サイト | |
---|---|---|---|
Thingiverse | すべて無料 | 不要 | × |
Printables | すべて無料 | 不要 | × |
Cults | 有料あり | 必要 | × |
MakerWorld | すべて無料 | 不要 | × |
Creality Cloud | すべて無料 | 必要 | × |
Makeronline | すべて無料 | 必要 | × |
Thangs | 有料あり | 必要 | × |
MyMiniFactory | 有料あり | 不要 | × |
3Dモデラボ | すべて無料 | 必要 | ○ |
3D DATA JAPAN | 有料あり | 必要 | ○ |
「有料データ」も共有されているサイトに関しては、「無料データの探し方」もあわせて解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
Thingiverse
「Thingiverse」は、スライスソフト「Cura」で有名なUltimakerが運営する3Dデザイン共有サイト。3Dプリンターを扱う人に知らない者はいないと言ってよいほど著名なプラットフォームで、250万以上もの3Dデータが公開されています(出典)。
3Dデータはすべて無料で、ユーザー登録をする必要もなくダウンロードすることが可能です。言語は英語ですが、シンプルな見た目のサイトなので、初めて使う人でも簡単に好みのデータを探すことができるでしょう。
Printables
「Printables」は、3DプリンターブランドPrusa Researchが運営する3Dモデル共有プラットフォームです。
Printablesでは、STLファイルのみならずPrusa製3Dプリンターを前提としたGコードの共有も可能という特徴があります。Prusaアカウントを作成すれば3Dモデル作成のコンテントにも参加することが可能です。
3Dデータのダウンロードのみであれば、Prusaアカウントの作成は不要。どの3Dデータも無料でダウンロードすることが可能です。ユニークな作品も多数アップされているので、ぜひ覗いてみてください。