こんにちは、管理人のウノケンです。
今回は、ELEGOOの開放型CoreXY3Dプリンター「Centauri 2/Centauri 2 Combo」を、密閉型の「Centauri Carbon 2/Centauri Carbon 2 Combo」と比較していきます。
2026年6月24日に登場したCentauri 2シリーズですが、似た名前の機種が並び、どれを選べばよいか迷いますよね。
「Carbon」と「Combo」は、何が違うの?
まず押さえたいのは、Carbonの有無は筐体の囲い、Comboの有無は4色対応のCANVASが付属するかの違いということです。
筆者が使ったCentauri Carbon 2 Comboの多色プリント・サポート材・ABSの作例も交え、名前だけではわからない使い勝手を整理します。
ぜひ最後まで読んで、導入の参考にしてみてください!

動画でCC2 Comboの実機レビューをチェックしたい方はこちら!
CANVASの操作や、多色プリント・サポート界面の仕上がりを動画で紹介しています。
CC2 Comboの動きと作例を見ながら、CANVASの使い方を確かめられます。
| モデル名 | Centauri 2 | Centauri 2 Combo | Centauri Carbon 2 | Centauri Carbon 2 Combo |
|---|---|---|---|---|
| 本体イメージ | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
| メーカー | ELEGOO | ELEGOO | ELEGOO | ELEGOO |
| 価格(サンステラ) | - | |||
| 価格(SK本舗) | ||||
| 価格(Amazon) | ||||
| 価格(海外ストア) |
結論:Centauri 2系は「密閉」と「4色」の2軸で選ぶ

まずは、
Centauri 2系の4構成、結局どれを買えばいいの?
という疑問に対する結論からお伝えします。
ズバリ、
です。
4構成の違いを、早見表で整理しましょう。
| 機種 | 筐体 | 標準の給材構成 | 向いている使い方 |
|---|---|---|---|
| Centauri 2 | 開放型 | 単色/CANVASは別売 | PLA・PETG中心で、まず単色から始める |
| Centauri 2 Combo | 開放型 | CANVAS付き・最大4色 | PLA・PETGの多色や、サポート界面用材料の切り替え |
| Centauri Carbon 2 | 密閉型 | 単色/CANVASは別売 | 単色中心で、ABS・ASAも選択肢に入れる |
| Centauri Carbon 2 Combo | 密閉型 | CANVAS付き・最大4色 | 密閉筐体と多色・材料切り替えを両方使う |
PLA・PETG中心ならCentauri 2、最初から色を切り替えたいならCentauri 2 Comboがわかりやすい選択です。
ABS・ASAのような反りやすい材料を使いたい場合は、周囲の風や急な温度変化を抑えやすいCarbon 2系を比較候補にできます。
ただし、Carbon 2系もチャンバーヒーターは非搭載なので、密閉型というだけで高温材料を安定して扱えるとは限りません。
Centauri 2とCarbon 2の違い:ノズル温度より筐体と標準装備

Centauri 2もCarbon 2も、造形サイズは256×256×256mm、最高プリント速度は500mm/sです。
ノズルは最高350℃、ヒートベッドは最高110℃に対応し、自動キャリブレーションも備えます。
したがって、Carbonを選ぶ理由を「ノズルの温度が高いから」と考えると、機種の違いを取り違えます。
開放型のCentauri 2:PLA・PETGを中心に使う人向け

Centauri 2は、側面や上部に囲いのない開放型のCoreXY機です。
公式の推奨材料はPLA・PETG・PLA-CF・TPUで、ABS・ASA・PA・PCなどは非推奨に分かれています。
PLAの小物やPETGの実用品が中心なら、密閉筐体を必要とするかより、CANVASを使いたいかを先に考えると選びやすいでしょう。
カメラ・LED照明・エアフィルターは標準搭載ではないため、Carbon 2系から囲いだけを外した同一装備の機種ではありません。
密閉型のCarbon 2:囲いと冷却機構、カメラを使いたい人向け

Carbon 2は密閉筐体に加え、庫内カメラ・LED照明・フィルターなどを備えた構成です。
密閉筐体は反りやすい材料に役立ちますが、PLAのように庫内へ熱がこもると扱いにくくなる材料では、排気や冷却も大事です。
筆者が冬場に使ったCC2 Comboでは、側面の冷却ファンと右奥のケースファンを確認でき、扉や上部カバーを閉じた状態でもPLAをプリントできました。
室温が上がる夏場は、PLAが軟化しないよう庫内の熱を逃がすことが、より大切になります。
Carbon 2系は「閉めて保温する」だけでなく、材料に合わせて熱を逃がす使い方もできるのがポイントです。
Comboの違い:CANVASが付属し、4色と自動補充を使える

Comboは、プリンター本体に最大4色対応のCANVASを組み合わせたセットです。
4つのスプールからフィラメントを選び、1本のノズルで材料を入れ替えながらプリントします。
4つのノズルを使う方式ではないため、色を切り替えるたびに、前の材料をノズルから押し出すパージが発生します。
CANVASには、RFIDによる対応フィラメントの認識、自動補充、絡まり検知もあります。
CC2 Comboのスニーカー作例では、残り少ないフィラメントを使い切った後、同じ設定の別スプールへ移行してプリントを続けられました。
「4色を使う」以外にも、使いかけのスプールを最後まで消費するメリットがあります。
単体から追加する場合は、CANVASの対応シリーズとカバーを区別

Centauri 2とCarbon 2の単体モデルは、対応するCANVASを追加して多色構成にできます。
ここで紛らわしいのは、初代Centauri Carbon用CANVASと、Centauri 2/Carbon 2系用CANVASが別製品という点です。
2系用の販売構成にも保温カバー付きとカバーなしがあり、Carbon 2系の密閉構成にはチューブの可動範囲を覆うカバーが関わります。
Centauri 2/2 Combo向けはカバーなし構成なので、CANVASを付けても本体が密閉型になるわけではありません。
最初から多色を使うなら、本体とCANVASの対応を揃えて購入できるComboが選びやすいでしょう。
各構成の購入先と価格は冒頭の比較表で確認できます。
CC2 Comboの使用経験:CANVASは何に役立ち、どこで材料を使う?

ここからは、筆者がCC2 Comboで行った実プリントの結果を見ていきましょう。
CANVASをどんな用途で使うかを考えるときは、色数だけでなく、1層の中で材料が何回切り替わるかに注目すると運用が見えてきます。
多色作例:シャチは切り替え89回、スニーカーは696回

3色のシャチを10頭まとめてプリントしたときは、約25時間、フィラメント切り替え89回、パージによるゴミは30g弱でした。
一方、3色のスニーカーでは切り替えが696回に増え、約24時間のプリントで、パージタワーを含む廃材は約320gになりました。
スニーカー本体は約70gなので、作例によっては本体の4倍以上の材料を廃材として使う結果です。
色を切り替える回数は、配色と層数、同時に並べるモデル数によって変わります。
同じ高さのモデルを複数並べれば、1回の切り替えで複数個の造形を進められるため、少量ずつ別々にプリントするより材料ロスを分散しやすくなります。
多色の見た目を優先するならCombo、単色の部品を効率よく作るなら単体という選び方にもつながります。
サポート界面の材料切り替え:多色以外にも実用性がある

CC2 Comboでは、本体とサポートをPLA-CF、接触するサポート界面だけをPETGにした作例も試しました。
サポートはほとんど力を入れずに外れ、PLA-CFだけで作った作例に比べて、除去後の表面がきれいに仕上がりました。
この作例では材料を切り替える箇所が限られるため、細かな色分けを繰り返す使い方より、時間と廃材を抑えてCANVASを活用できました。
PLA・PETGを中心に実用品を作る方でも、サポートの外しやすさを重視するならCentauri 2 Comboを検討する理由になります。
多色作例やサポートの仕上がりを詳しく見たい方には、CC2 Comboの実機レビューもおすすめです。
Carbonを選んでも残る注意点:庫内温度とフィラメントの湿気

CC2 ComboでABSのフィラメントボックスを作ったときは、室温15℃の環境で庫内温度が30℃台半ばにとどまりました。
その作例では、底面の角の反りと積層割れが生じました。

一方、PPA-GFの作例では、ブリムを付けて問題なくプリントできたものもあります。
材料名や最高ノズル温度だけで結果が決まるのではなく、形状・接地面積・室温・庫内温度の組み合わせが仕上がりを左右することがわかります。
ABS・ASAの大きな平面や角の鋭い部品を継続して作るなら、Carbon 2系に加えて、庫内ヒーターを備える機種も比較するとよいでしょう。
CANVASのスプールは外に出る:密閉筐体でも防湿は別

CC2 ComboのCANVASは、スプールを本体の側面へむき出しで設置します。
プリンターが密閉型でも、フィラメントが防湿保管されるわけではありません。
PLA・PETGを含め、吸湿が気になるフィラメントはプリント前に乾燥し、使わない間は乾燥剤入りの密閉容器などへ戻す運用が必要です。
また、スプールの中心穴がホルダーに合わないものは、固定が緩くなりました。
対応寸法に合うスプールを使い、材料切り替え中も外れない取り付けにすることが大切です。
乾燥と防湿保管の違い、乾燥機の選び方は以下の記事で詳しく解説しています。
設置サイズとスペック比較:単体とComboは同じ大きさではない

造形サイズが同じでも、本体とCANVASを組み合わせたときの外形寸法は異なります。
| 構成 | 公式の本体寸法 | 本体重量 |
|---|---|---|
| Centauri 2 | 398×404×490mm | 13.7kg |
| Centauri 2 Combo | 500×480×586mm | 15.5kg |
| Centauri Carbon 2 | 398×404×490mm | 17.5kg |
| Centauri Carbon 2 Combo | 500×480×743mm | 19.35kg |
CC2 Comboを組み立てると、チューブの可動範囲まで囲う上部カバーが加わり、高さ方向に約74cmのスペースを使うのが印象的でした。
棚に置く場合は、本体が収まる高さに加えて、上部を開けたりチューブに触れたりする作業スペースも残しましょう。
Centauri 2 Comboは開放型のため上部カバーがなく、CC2 Comboより背が低い構成です。
詳細スペックと購入先は、以下の比較表で確認できます。
| モデル名 | Centauri 2 | Centauri 2 Combo | Centauri Carbon 2 | Centauri Carbon 2 Combo |
|---|---|---|---|---|
| 本体イメージ | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
| メーカー | ELEGOO | ELEGOO | ELEGOO | ELEGOO |
| 価格(サンステラ) | - | |||
| 価格(SK本舗) | ||||
| 価格(Amazon) | ||||
| 価格(海外ストア) | ||||
| 本体サイズ(LxWxH)[mm] | 398 x 404 x 490 | 500 x 480 x 586 | 398 x 404 x 490 | 500 x 480 x 743 |
| 本体重量[kg] | 13.7 | 15.5 | 17.5 | 19.35 |
| 構造 | CoreXY | CoreXY | CoreXY | CoreXY |
| 密閉 | × | × | ○ | ○ |
| ヒートチャンバー | × | × | × | × |
| 組み立て | 半組み立て済 | 半組み立て済 | ||
| 造形サイズ(LxWxH)[mm] | 256 x 256 x 256 | 256 x 256 x 256 | 256 x 256 x 256 | 256 x 256 x 256 |
| 最大スピード[mm/s] | 500 | 500 | 500 | 500 |
| 推奨スピード[mm/s] | 250 | 250 | 250 | 250 |
| 最大加速度[mm/s²] | 20000 | 20000 | 20000 | 20000 |
| 最大押出流量[mm³/s] | ||||
| 最大ノズル温度[℃] | 350 | 350 | 350 | 350 |
| 最大ヒートベッド温度[℃] | 110 | 110 | 110 | 110 |
| 対応フィラメント | PLA PETG PLA-CF TPU | PLA PETG PLA-CF TPU | PLA/PETG/ABS/ASA/PLA-CF | PLA/PETG/ABS/ASA/PLA-CF |
| マルチカラー | CANVAS対応(別売)・4色プリント可能 | CANVAS付属・4色プリント標準対応 | CANVAS対応(別売) 4色プリント可能 | CANVAS(一体型) 最大4色 |
| 消費電力[W] | 350 | 350 | 350 | |
| ディスプレイ | 5インチカラータッチスクリーン | 5インチカラータッチスクリーン | 5インチカラータッチスクリーン | 5インチカラータッチスクリーン |
| Wi-Fi | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 内部ストレージ[GB] | ||||
| カメラ/リモートモニタリング | × | × | ○ | ○ |
| スライスソフト | ElegooSlicer Orca Cura | ElegooSlicer Orca Cura | ElegooSlicer Orca Cura | ElegooSlicer Orca Cura |
| その他 | 3つのリードスクリュー+3つのリニアガイドロッド採用ダイカストフレーム | RFIDフィラメント検出・自動フィラメント補充・絡み防止機能搭載 | HEPA+ヤシ殻活性炭フィルター/約45dBの静音設計 | |
| 出典 | ELEGOO公式製品仕様 | ELEGOO公式製品仕様 | ELEGOO公式製品仕様 | ELEGOO公式製品仕様 |
まとめ:PLA中心ならCentauri 2、密閉とCANVASが必要ならCarbon 2 Combo

Centauri 2系を選ぶときは、使いたい材料からCarbonの要否、材料を切り替える用途からComboの要否を決めると整理できます。
CC2 Comboを使って感じたのは、CANVASの便利さは、色数だけでなくサポート界面や自動補充にもあるということです。
その一方で、多色の廃材、庫内ヒーターのない密閉筐体、スプールの湿気対策は、導入後の使い方に関わります。
本体価格だけでなく、作りたい物と材料の切り替え方を思い浮かべて構成を選ぶと、自分に合う1台が見えてくるでしょう。
CC2 Comboの実機レビュー動画をもう一度見たい方はこちら!
CANVASの操作や、多色プリント・サポート界面の仕上がりを動画で紹介しています。
CC2 Comboの動きと作例を見ながら、CANVASの使い方を確かめられます。











