こんにちは、管理人のウノケンです。
今回は、
光造形3Dプリンターをはじめるにあたって買っておくべきものを紹介
していきます。
という方は、ぜひ最後までご覧ください。
それでは見ていきましょう!
はじめに
前提として、筆者は
しました。3Dプリンターがこの値段で買えてしまうのは驚きですよね!
後継モデルが多数登場してきていることもあり、「ELEGOO Mars 2」は在庫切れの状態が多いですが、例えば
です。
「Mars 2」には、以下のようにいくつか便利な備品がセットになっていました(Amazon販売ページより)。以下はあくまでも「Mars 2」の例ですが、
になっています。
ところが、
ネットで検索すると、いろいろな方が買い揃えたものを知ることができますが、人それぞれなので何を買えば良いか迷ってしまいますよね…
そこで今回は、私が
していきます(後述)。
3Dプリンターを買う前に知っておきたいポイント
3Dプリンタを買っておくべき必要なものの紹介に入る前に、私自身が
買い物前に知っておきたかったポイントを紹介
しておきます。
【ポイント1】似たようなスペックの3Dプリンターがたくさんある
はじめて3Dプリンターを購入するときは、
ことでしょう。ネットで検索するだけでも数多くの3Dプリンターの情報にあふれ、初心者の方は困惑してしまうこと間違いなしです。
この記事では
のそれぞれに向けた最適なソリューションを示しておきたいと思います。ご自身のタイプに合わせて3Dプリンター選びの参考にしてみてください。
徹底的にお気に入りの3Dプリンターを選びたい人→比較ツールを使用する
当メディアでは、
しています。
しています。
「細かいスペックを見比べて自分に最適な3Dプリンターを見極めたい!」
という方にはおすすめのツールですので、ぜひ活用してみてください。
選択肢を絞ってほしい人→定番品やサポートのある機種から選ぶ
「たくさんの3Dプリンターの中から、初心者の自分が最適なものを選ぶのは難しい。。。」
そう考える方も少なくないでしょう。私自身もかなり迷いました。
今では複数の3Dプリンターを使用する私の実感として、
「最初の3Dプリンターは定番品やサポートのある機種から選ぶ」
ことをおすすめします。
定番品は、
という利点があります。
- スペックは高いけど日本ではあまり知られていないメーカーの製品
- 最新の3Dプリンター
などはユーザが少ない場合も多く注意が必要です。
また、
でしょう。
家庭用3Dプリンターメーカーは中国が圧倒的に多く、
です。言語の壁に苦戦したり、どうしても対応に時間がかかってしまいがちです。
その点、日本の3Dプリンター専門代理店から購入すると、サポートや無償修理等の恩恵を受けやすく、困ったときもスムーズに問題を解決することができます。
日本の3Dプリンター専門代理店の例:SK本舗
例えば、多数の海外3Dプリンターメーカーの国内代理店となっているSK本舗は、以下のような初心者にうれしいサポートが付属しています。
はじめのうちは3Dプリンターの操作に慣れていないため、
珍しいことではありません。3Dプリンターに慣れていない初心者の方はとくに、このようなサポートが充実した国内代理店から購入するのがおすすめです。
【ポイント2】工具・消耗品はある程度セットになっている
「ELEGOO MARS 2」のセットには、上述のようにある程度の工具と消耗品が入っています。重複して購入してしまうのはもったいないので、事前にチェックしておきましょう。
ただし、消耗品はすぐになくなってしまいます。以降の解説を参考に、セットに入っていても別途購入しておくと良いでしょう。
【ポイント3】3Dプリンター以外にも必要品あり。100均を賢く活用すべき
3Dプリンターを買うだけでは作業開始できません。
などが必要になります。
3Dプリンターがお手頃価格でも、周辺備品にお金をかけすぎると合計金額がかさんでしまいます。とはいえ、安物の粗悪品ではかえって損してしまう場合もあります。
大切なのは、
100均のように安く購入できるお店を賢く利用する
ことです。必要な備品にお金をかけるためにも、100均のクオリティで十分な備品の購入には積極的に利用していきましょう。
以下の紹介では、
をしてわかりやすく表記しています。
3Dプリンターをはじめる前に買っておくべき必要なもの一覧
ここから、
3Dプリンターをはじめる前に買っておくべき必要なもの
の紹介に入っていきます。解説に入る前に、必要なものと必要度、100均利用のおすすめ度を並べた一覧表を掲載します。
必要なもの | 必要度 | 100均がおすすめ |
---|---|---|
水洗いレジン | ★★★★★ | |
ゴム手袋・マスク・安全メガネ | ★★★★★ | |
キムワイプ・無水エタノール | ★★★★☆ | |
ろ紙・ストレーナー | ★★★★☆ | |
ヤスリ | ★★★★☆ | ✔ |
アルコール噴霧用スプレー | ★★★★☆ | ✔ |
スクレーパー | ★★★★☆ | |
刷毛・ブラシ | ★★★★☆ | ✔ |
後処理用容器(30cm四方程度) | ★★★★☆ | ✔ |
水洗い用密閉容器 | ★★★★☆ | ✔ |
予備FEP/PFAフィルム | ★★★☆☆ | |
予備レジンタンク | ★★★☆☆ | |
レジン保存容器 | ★★☆☆☆ | ✔ |
液漏れ防止バット | ★★☆☆☆ | ✔ |
パソコン | ★★★★★ | |
外部ディスプレイ | ★★★★☆ | |
トラックボールマウス | ★★★☆☆ |
筆者自身、購入前にいろいろ調べて実際に使ってみて、
と思うものの両方がありました。
一覧表に記載した各備品について、筆者の実体験を踏まえた必要度と所感を記載しています。ぜひ購入する際の参考にしてみてください。
水洗いレジン
水洗いレジンの必要度:
基本的に、
さまざまな色・種類のレジンが市販されているので、好みのレジンを購入しましょう。
初めて光造形3Dプリンターを使用する方には、
「水洗いレジン」がおすすめ
です。「水洗いレジン」でない通常のレジンの場合、3Dプリント後にIPA(イソプロピルアルコール)で洗浄する工程が必要になります。一方、
で済みます。必要な容器も少なくなるので、特に希望がない場合は水洗いレジンを購入しましょう。
私は最初、装置と同じELEGOOの水洗いレジン(白)を購入しました。また、ELEGOOの透明タイプが購入できなかったため、SK本舗の水洗いレジン(透明色)も購入しました。
ゴム手袋・マスク・安全メガネ
ゴム手袋・マスク・安全メガネの必要度:
ゴム手袋やマスク、安全メガネは
レジンを扱うために必須
です。必ず使うようにしましょう。換気も忘れずに!
ゴム手袋は100均でもOKですが、白い粉がついてしまう場合があります。たくさん消費するものなので、
です。筆者ははじめ100均で購入しましたが、「粉なし」に変更したことでかなりストレスが減りました。
また、作業中は不意にレジンやアルコールが飛散することがあります。
でしょう。何かしらの眼を保護してくれるものは必須です。100均の簡易的なもので良いので、ぜひ用意しておきましょう。
キムワイプ・無水エタノール
キムワイプ・無水エタノールの必要度:
理工系出身の方であれば、おなじみのキムワイプ。3Dプリンターを販売するSK本舗の動画で紹介されていたことから購入しました。
レジンを入れる容器(レジンバット)を掃除するために使用
します。
通常のティッシュと違い、
というメリットがあります。ティッシュでも構いませんが、あると便利でしょう。
無水エタノールは、使用後のレジンバットをクリーニングするために必要になります。ほぼ必須といって良いでしょう。
ろ紙・ストレーナー
ろ紙・ストレーナーの必要度:
ろ紙・ストレーナーは、毎回の片付けの際に使用します。
造形後に残ったレジンから、細かいゴミ(中途半端に硬化した固形物等)をろ過
するために必要です。
コーヒーフィルタなども使えるようですが、目の細かさによってはろ過に非常に時間がかかります。モノによっては「1日かかっても全然ろ過進んでない!」ということも。
3Dプリンター本体にセットになっていることも多いですが、
と良いでしょう。
【100均】ヤスリ
ヤスリの必要度:
光造形3Dプリンターには、サポート材と呼ばれる支えが必要となります。作りたい造形物を支える構造なので、造形後に外すことになります。
サポート部分を外した後に残ってしまう凹凸を消すためにヤスリが必要
となります。
がベターです。100均でゲットしておきましょう。
【100均】アルコール噴霧用スプレー
アルコール噴霧用スプレーの必要度:
スプレー容器は、上述の
無水エタノールを移し替えて噴霧するために使用
します。スプレー容器の中には、
しましょう(100均の詰め替え用スプレーを数年使用していますが、今のところ問題ありません)。
スクレーパー
スクレーパーの必要度:
3Dプリンター本体にも付属していることが多いスクレーパー。
プリントしたものをプラットフォーム(土台)から取り外すために使用
します。
SK本舗の動画では、次のスクレーパーを別途購入することが勧められていました。
確かにテストプリントデータをプラットフォームから外すのはとても大変で、付属のスクレーパーで取り外すにはかなりの力が必要でした。
のでおすすめです。
【100均】刷毛・ブラシ
刷毛・ブラシの必要度:
ブラシは、
水洗い時やヤスリがけの後処理に使用
します。親指の爪ほどの小さめサイズのブラシがちょうど良いでしょう。
ちなみに、上で紹介した
しています。ELEGOO製レジンを購入する場合には、ブラシを別途購入する必要はないでしょう。
【100均】後処理用容器(30cm四方程度)
大きめ容器の必要度:
光造形3Dプリンターの準備・後片付けをする際には、レジンで周囲を汚さないように注意しましょう。プラットフォームから造形物を外すときは、とくに飛び散りやすいため注意が必要です。
周囲に防水シート等を引いても良いですが、おすすめは
レジンが飛んでも大丈夫なように、大きめの容器の中で作業をすること
です。作業のたびに準備する必要がありません。20cm程度の深さがあるとなお良いです。
100均にはさまざまなサイズのプラ容器があるので、自分のプリンターのレジンバットサイズ等にあわせて見繕っておきましょう。
【100均】水洗い用密閉容器
水洗い用密閉容器の必要度:
プリント後には表面に残ったレジンを洗い流す必要があります。そのため、
洗浄用に密閉できる容器を用意
しておきましょう。
ネットで検索すると、水洗いレジン造形後の洗浄のため、密閉状態でシェイクできるマルチシェイカーがおすすめされていたりします。
という利点があり、意外とサイズもちょうど良いのでおすすめです。
予備FEP/PFAフィルム
予備FEPフィルムの必要度:
「FEPフィルム」はレジンタンクの底の部分のフィルムです。
光造形のための光を通す部分であり、傷のない状態を保つ必要
があります。
FEPフィルムは、
という特徴があります。まれに本体購入時に予備のFEPフィルムが入っている場合もありますが、そうでない場合は購入しておくと良いでしょう。
予備レジンタンク
予備レジンタンクの必要度:
予備レジンタンク(レジンバット)を用意しておくと、
という多くのメリットがあります。
単純にFEPフィルムの予備を用意するよりはコストがかかりますが、
でしょう。
できるだけ手間を減らしたい方、2種類以上のレジンを使う予定がある方は、予備レジンタンクを購入しておくことをおすすめします。
【100均】レジン保存容器
レジン保存容器の必要度:
使用後のレジンは、
という2通りの処理の仕方があります。好みにもよりますが、
レジンを未使用のものと混ぜるのはあまり推奨されません。レジンを保存できる密閉容器に入れて保存する後者の処理が好ましいです。
透明の容器では紫外線が透過してしまうので、遮光容器を使用しましょう。簡易的には、透明容器をアルミホイルで覆うことでも、ある程度代用できます。
【100均】液漏れ防止バット
液漏れ防止バットの必要度:
液漏れ防止のため、装置の下にバットを置いたり、周辺に防水シートを敷くことが勧められていたりします。ただ、個人的には頻繁に周囲が汚れることはないように感じます。
3Dプリンター用データ作成のために買っておくべき必要なもの
ここからは番外編として、
3Dプリンター用のデータを作成する際に必要なもの・導入して良かったものを紹介
します。
パソコン
パソコンの必要度:
3Dプリンターで出力するデータを作成するために使用します。3DCADや3DCGソフト、スライスソフト(3Dデータを3Dプリンターに読み込ませるためのデータに変換するソフト)を動作させるため、ある程度スペックの高いパソコンを用意する必要があります。
具体的には、
メモリ(RAM)が8GB以上のPCを用意
しましょう。これは、3Dモデリングによく使われているCADソフト「Autodesk Fusion 360」の「複雑なモデリングと処理向けに推奨される仕様」としてAutodesk公式ページで推奨されているスペックです。
デスクトップPCを使用する方も多いかと思いますが、ノートパソコンでも問題ありません。ちなみに、筆者はMacBook Pro(メモリ32GB)を使用しています。ノートパソコンとしてはスペックが高い方ということもあり、処理の重さに不自由を感じたことはありません。
外部ディスプレイ
外部ディスプレイの必要度:
3Dデータの作成に限らず、生産性向上のために欠かせない外部ディスプレイ。よほど大きい1つの画面で作業している方以外は必須と言って良いでしょう。
とくに、筆者のようにノートPCを使っている人は外部ディスプレイへの接続がマスト。ノートPCの小さい画面1つで長時間の作業はとてもできません。
学習時にも、
という使い方ができるので、早い段階で導入しておくと良いでしょう。
筆者は以下のDell製モニターを使用しています。
トラックボールマウス
トラックボールマウスの必要度:
ボールをサッと転がすだけで画面上のポインタを動かせるトラックボールマウス。
です。通常のマウスでもモデリング自体はできるため★3としましたが、個人的には本当に買ってよかったと思っています。通常のマウスにはもう戻れません。
1万円を超えるような高性能品も多く存在しますが、トラックボールマウス初心者であれば5,000円程度の品でも十分違いを感じられるでしょう。
筆者は以下のロジクール製品を愛用しています。
おわりに
今回は、光造形3Dプリンターをはじめるにあたって買っておくべきものを必要度順に紹介してきました。
最後に一覧を再掲しておきます。
必要なもの | 必要度 | 100均がおすすめ |
---|---|---|
水洗いレジン | ★★★★★ | |
ゴム手袋・マスク・安全メガネ | ★★★★★ | |
キムワイプ・無水エタノール | ★★★★☆ | |
ろ紙・ストレーナー | ★★★★☆ | |
ヤスリ | ★★★★☆ | ✔ |
アルコール噴霧用スプレー | ★★★★☆ | ✔ |
スクレーパー | ★★★★☆ | |
刷毛・ブラシ | ★★★★☆ | ✔ |
後処理用容器(30cm四方程度) | ★★★★☆ | ✔ |
水洗い用密閉容器 | ★★★★☆ | ✔ |
予備FEP/PFAフィルム | ★★★☆☆ | |
予備レジンタンク | ★★★☆☆ | |
レジン保存容器 | ★★☆☆☆ | ✔ |
液漏れ防止バット | ★★☆☆☆ | ✔ |
パソコン | ★★★★★ | |
外部ディスプレイ | ★★★★☆ | |
トラックボールマウス | ★★★☆☆ |
はじめて3Dプリンターを購入する際には、
「何を揃えれば良いのかわからない!」
という方は少なくないかと思います(私もそうでした)。
そんな3Dプリンタービギナーの方々にとって、この記事が参考になれば幸いです!必要品を一通り揃えて、3Dプリンターデビューを果たしましょう!