こんにちは、管理人のウノケンです。
今回は、3Dプリンターをはじめたい初心者の方に向けて
家庭用3Dプリンターの価格帯について徹底解説
していきます。この記事を読めば、
がしっかりわかる内容になっています。
家庭用3Dプリンターを販売する各社は数ヶ月に1度新製品を販売しており、価格ごとのおすすめ3Dプリンターは日々アップデートされていきます。
していきます。
「さっそく価格帯ごとの特徴を知りたい!」
という方は「価格帯ごとの特徴とおすすめ家庭用3Dプリンター【FDM/光造形】」の項目までジャンプしてみてください。
それでは見ていきましょう!
- はじめに 〜3Dプリンターとは〜
- 家庭用3Dプリンターの種類【購入前に知っておくべき2種類】
- 3Dプリンターを選ぶときのポイント
- 価格帯ごとの特徴とおすすめ家庭用3Dプリンター【FDM/光造形】
- 【2万円台・FDM】要組み立てのエントリーモデル
- 【2万円台・光造形】造形サイズ・解像度が小さいエントリーモデル
- 【3〜4万円台・FDM】半組立済み・高速・オートレベリング搭載モデルも視野
- 【3〜4万円台・光造形】小型ながら9Kモデルも購入可能
- 【5〜6万円台・FDM】オプション充実で快適な3Dプリント!
- 【5〜6万円台・光造形】造形サイズの選択肢拡大、中型モデルも
- 【7〜9万円台・FDM】密閉型爆速モデルも射程圏内
- 【7〜9万円台・光造形】高速かつ便利機能豊富な機種も購入可能
- 【10万円台〜・FDM】先進機能を搭載した産業レベルに迫るクオリティ!
- 【10万円台〜・光造形】高解像度大型モデルで特大造形・大量生産
- おわりに:価格帯ごとに「できること」をしっかり確認しよう
はじめに 〜3Dプリンターとは〜
3Dプリンターとは名前の通り、
立体的(3D)な造形物を印刷(プリント)する装置
です。3Dデータを元にフィラメントやレジンといった樹脂を層状に固めていくことで造形物が形作られます。
2000年代以前は業務用として使用されることが多かった3Dプリンター。今では多数の家庭用(コンシューマ向け)3Dプリンターメーカーがしのぎを削り、高性能な機種が家庭用として手の届く価格帯で購入できるようになっています。
家庭でも気軽に3Dプリンターが使えるようになり、フィギュアや生活雑貨など、アイデアを活かした造形物制作を楽しむ方が増えてきています。
自分の思い描いた立体形状を
形にできる唯一無二の存在として、今まさに世界中の家庭に3Dプリンターの普及が進んでいます。
家庭用3Dプリンターの種類【購入前に知っておくべき2種類】
現在、市販されている家庭用3Dプリンターには、大きく分けて次の2つの種類があります。
FDM(Fused Deposition Modeling、熱溶解積層法)方式
「FDM(Fused Deposition Modeling)」は、日本語で「熱溶解積層法」と訳されます。
「FDM」という名称はもともと、3Dプリンターの大手企業であるストラタシス社の商標です。そのこともあり、「FFF(Fused Filament Fabrication)」という一般名称で呼ばれることもあります。FDMとFFFは同じ方式を指しています。
FDMは、
熱で繊維状の樹脂(フィラメント)を溶解して、積層する方式
です。「熱溶解積層」の名前のとおりですね。
光造形方式
「光造形」も家庭用3Dプリンターにおける代表的な2つの方式のうちの1つです。
その名の通り「光」を使った造形方式で、
液体の樹脂(レジン)を1層1層固めながら3次元形状を形成
していきます。
ひとくちに「光造形」といっても、用いる光源やシステムの違いに応じて、SLAやLCD、DLPなどいくつかの種類があります。
3Dプリンターを選ぶときのポイント
続いて、
3Dプリンターを選ぶ際に着目したいポイントについて解説
していきます。
3Dプリンターのスペック表を見ると、たくさんの項目が並んでいます。人それぞれ注目するポイントは異なるかと思いますが、FDM方式と光造形方式のそれぞれでここだけは押さえておきたいポイントについてピックアップしていきます。
価格【FDM/光造形】
まず誰もが気になるであろうポイントが、
3Dプリンター本体の「価格」
です。
光造形3Dプリンターの中には、数百万円もするようなモデルも存在します。例えば、以下の画像はFormlabs社の「Form 3L」というモデルで、お値段なんと約200万円(執筆時点)となっています。
さすがに個人の趣味に使う装置にしては手が届かない価格ですよね。このような数十万円以上の価格の3Dプリンターは業務用なので、家庭用の3Dプリンター購入を考える際には候補から外してOKです。
それでは、家庭用の光造形3Dプリンターの相場はどの程度なのでしょうか?
フィギュア等を造形するうえで十分な性能をもった光造形3Dプリンターの価格は、
「2万円以上10万円未満」
です。最近は2、3万円でも十分高品質な3Dプリンターを購入することができるのです。業務用に比べて100分の1程度の価格で購入できるのは驚きですよね。
「2、3万円の3Dプリンターで本当に品質の高いフィギュアが造形できるの?」
と思われるかもしれませんが、ご安心を。筆者自身も3万円弱の3Dプリンターをメインで使用していました。3万円弱の3Dプリンターでも、販売できるレベルの高品質なフィギュアを安定してプリントすることが可能です。
3万円程度であれば、使いこなせるか不安な初心者の方でも手を出しやすい価格帯なのではないでしょうか?
造形可能サイズ【FDM/光造形】
次に着目したいポイントは、
3Dプリンターで「造形できるサイズ」
です。
「部屋が埋まるほどのドデカいフィギュアを作りたい!!」
という方は少ないと思いますが、どれくらいのサイズのモノが作れるかは確認しておきたいところですよね。
一般的な家庭用3Dプリンターの造形可能サイズは以下のイメージです。
数値ではわかりにくいですね。ざっくりとした造形サイズ(光造形)のイメージは、
「1Lの牛乳パックを縦にして、横に2つ並べた体積」
前後です。一般的なフィギュア作りには十分なサイズなのではないかと思います。
もちろんモデルによってサイズは異なるので、購入前に確認しておきましょう。
ピクセル数・解像度【光造形】
3つ目のポイントは、
光造形3Dプリンターの「ピクセル数・ピクセルサイズ」
です。
これらの数値は直感的にわかりにくいかもしれません。イメージとしては、「どれくらいきれいに造形できるか?」を表す数値と思ってもらえればOKです。
最近の家庭用光造形3Dプリンターでは、低価格帯でも
を超えるピクセル数のモデルが登場しており、高精細な3Dモデルを手軽にプリントできるようになっています。
また、ピクセルサイズが小さい3Dプリンターは、それだけ細かい形状まで造形することが可能です。一方で、ピクセルサイズの大きい3Dプリンターでは、作成した3Dデータの細かい部分が潰れてしまって再現できないこともあります。
もちろん、高解像度の3Dプリンターになるほど価格は高くなる傾向にあります。予算と自身の用途に合わせたモデルを選ぶようにしましょう。
価格帯ごとの特徴とおすすめ家庭用3Dプリンター【FDM/光造形】
ここからは、
家庭用3Dプリンターの価格帯ごとの特徴について、代表的な機種とともに解説
していきます。
以下のように、「FDM」と「光造形」のそれぞれについて5段階に分けています(リンクから各価格帯にジャンプできます)。
- 2万円台
- 3〜4万円台
- 5〜6万円台
- 7〜9万円台
- 10万円台〜
把握していきましょう。
【2万円台・FDM】要組み立てのエントリーモデル
FDM3Dプリンターは、
最安値であれば2万円前半で購入することも可能
です。3Dプリンターがこの価格帯で買えてしまうのは驚きですよね。
この価格帯のFDM3Dプリンターの特徴は、以下の通りです。
特に初心者の方は、
しましょう。以下のように、フレーム部分や電源、インターフェース(スクリーン)といったパーツがバラバラの状態で配送され、ユーザ自身で組み立てることになります。DIY好きの方にとっては、かえってうれしい(?)ポイントかもしれません。
おすすめ3Dプリンター:Creality「Ender-3」
2万円台のFDM3Dプリンターの代表的な存在は、「Creality Ender-3」です。2017年の登場以来、その圧倒的なコスパの良さ・カスタマイズ性の高さから世界中のユーザに愛され、80万台以上出荷されています(出典:Creality「Ender-3」)。
多少の手間や機能の乏しさには目をつむる必要がありますが、最安でFDM3Dプリンターを手に入れたい方は検討すると良いでしょう。