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FDM3Dプリンターをはじめよう!買っておくべき必要なもの一覧

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こんにちは、管理人のウノケンです。

今回は、

FDM3Dプリンタをはじめるにあたって買っておくべきものを紹介

していきます。

  • FDM方式3Dプリンターをはじめるために最低限必要なものを知りたい
  • FDM方式3Dプリンターを使ううえで、あると便利なものを知りたい
  • FDM方式3Dプリンターをはじめる前に知っておくべきポイントを押さえたい

という方は、ぜひ最後までご覧ください。

この記事を書いているのはどんな人?

3Dプリンター関連メーカー勤務経験

3Dプリンター特許出願経験

3Dプリンター10台・3Dスキャナー4台の使用経験

3Dプリント品販売点数600個以上

それでは見ていきましょう!



はじめに:3Dプリンター購入時に付属しているものは?

「Kobra 2」の付属品。六角レンチやスパナ、結束バンド、テスト用フィラメントなどが付属している。

前提として、筆者は「Kobra 2」や「MINGDA Magician X」、「Creality Ender-3 S1 Pro」といった複数のブランドが展開するFDM3Dプリンターを所有しています。

上記の3Dプリンターには、どれも本体の他にいくつかの便利な備品・消耗品がセットになっていました。以下はあくまでも「Magician X」の例ですが、基本的にどの3Dプリンターにもある程度の工具・消耗品がセットになっています。

「MINGDA Magician X」セット内容
  • Magician X本体(フィラメントホルダー、ネジ等含む)
  • SDカード(電子マニュアル、サンプルデータ等)
  • 六角レンチ
  • レンチ
  • フィラメント

3Dプリンターの種類によってセット内容は若干異なります。例えば「Ender-3 S1 Pro」のケースでは、上記の他に「スクレーパー」や「ノズルクリーナー」、「ニッパー」などが付属していました。

3Dプリンターを使い始める前に揃えておくと良いものは他にもあります。ネットで検索すると、いろいろな方が買い揃えたものを知ることができますが、人それぞれなので何を買えば良いか迷ってしまいますよね…

そこで今回は、筆者が実際に買ってよかったもの・不要だったものについて、必要度順に紹介していきます。



3Dプリンターを買う前に知っておきたいポイント

3Dプリンタを買っておくべき必要なものの紹介に入る前に、筆者自身が買い物前に知っておきたかったポイントを紹介しておきます。

似たようなスペックの3Dプリンターがたくさんある

はじめて3Dプリンターを購入するときは、どのメーカーのどの機種を選ぶべきか迷ってしまうことでしょう。ネットで検索するだけでも数多くの3Dプリンターの情報にあふれ、初心者の方は困惑してしまうこと間違いなしです。

この記事では

  • 徹底的にお気に入りの機種を選びたい人
  • ある程度選択肢を絞ってほしい人

のそれぞれに向けた最適なソリューションを示しておきたいと思います。ご自身のタイプに合わせて3Dプリンター選びの参考にしてみてください。

徹底的にお気に入りの3Dプリンターを選びたい人→比較ツールを使用する

当メディアでは、家庭用3Dプリンターの有名どころを一通り網羅した比較ツールを提供しています。

比較ツールのイメージ。気になる2つの機種を選んで徹底的にスペック比較することが可能。

造形サイズや各種オプション搭載の有無はもちろんのこと、各機種の解説ページへのリンクも掲載しています。

「細かいスペックを見比べて自分に最適な3Dプリンターを見極めたい!」という方にはおすすめのツールですので、ぜひ活用してみてください。

選択肢を絞ってほしい人→定番品やサポートのある機種から選ぶ

「たくさんの3Dプリンターの中から、初心者の自分が最適なものを選ぶのは難しい。。。」

そう考える方も少なくないでしょう。私自身もかなり迷いました。

今では複数の3Dプリンターを使用する私の実感として、「最初の3Dプリンターは定番品やサポートのある機種から選ぶ」ことをおすすめします。

定番品であればユーザも多く、困ったときに情報を得やすいです。スペックは高いけど日本ではあまり知られていないメーカーの製品や、最新の3Dプリンターはユーザが少ない場合も多く注意が必要です。

また、販売代理店によるサポートのある機種を選ぶのも安心感があって良いでしょう。家庭用3Dプリンターメーカーは中国が圧倒的に多く、困ったときにメーカーに対応してもらうということが難しいです。その点、3Dプリンター専門の代理店から購入することで、メールサポートや無償修理等の恩恵を受けることができます。

例えば、多数の海外3Dプリンターメーカーの国内代理店となっているSK本舗は、3Dプリンター購入者に対して以下のような初心者にうれしい特別サポートを提供しています。

  1. サンプル出力までのメールサポート
  2. 初期不良時の無償交換
  3. 1年以内の無償修理
  4. 3Dプリンターガイド冊子つき

はじめのうちは3Dプリンターの操作に慣れていないため、うまくプリントできなかったり、うっかり破損させてしまうこともあります。3Dプリンターに慣れていない初心者の方はとくに、このようなサポートが充実した国内代理店から購入するのがおすすめです。

以下の記事では、初心者におすすめな3Dプリンターについても紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

失敗しない!初心者向け3Dプリンター完全ガイド!選び方・価格帯・必要な準備を徹底解説!
この記事では、3Dプリンターをはじめたい初心者の方に向けて「家庭用3Dプリンターの基礎」「初心者向け3Dプリンターの選び方」「初心者向け3Dプリンターの価格帯」「初心者が3Dプリンターを使い始めるまでに最低限必要なもの」について徹底解説していきます。これさえ読めば、3Dプリンターについて何も知らない状態からサンプルデータの出力まで到達できる完全ガイドとなっています。

工具・消耗品はある程度セットになっている

「MINGDA Magician X」のセットには、上述のようにある程度の工具と消耗品が入っています。重複して購入してしまうのはもったいないので、事前に本体の他に何が付属しているのかチェックしておきましょう。消耗品はすぐになくなってしまうので、セットに入っていても別途購入することをおすすめします。

3Dプリンター以外にも揃えておくべきもの多数。必要品を見極めるべき

3Dプリンターを買うだけでは作業開始できません。材料であるフィラメントをはじめ、細々とした工具や消耗品が必要になります。

3Dプリンターがお手頃価格でも、周辺備品にお金をかけすぎると合計金額がかさんでしまいます。とはいえ、安物の粗悪品ではかえって損してしまう場合もあります。

大切なのは、どの工具・消耗品を購入すべきかしっかり見極めることです。必要に応じて100均のように安く購入できるお店を賢く利用することもおすすめです。必要な備品にお金をかけるためにも、100均のクオリティで十分な備品の購入には積極的に利用していきましょう。

以下の紹介では、100均で購入可能なものの冒頭に【100均】表示してわかりやすくしています。



3Dプリンターをはじめる前に買っておくべき必要なもの一覧

ここから、3Dプリンターをはじめる前に買っておくべき必要なものの紹介に入っていきます。解説に入る前に、必要なものと必要度、100均利用のおすすめ度を並べた一覧表を掲載します。

必要度表記について

絶対必要!:

評価 :5/5。

あったほうがいい!:

評価 :4/5。

なくてもいいけどあると便利!:

評価 :3/5。

なくてもいいかな…:

評価 :2/5。

不要:

評価 :1/5。

必要なもの必要度100均がおすすめ
フィラメント★★★★★
A4コピー用紙★★★★★
クリーニングフィラメント★★★★☆
デスク★★★★☆
ピンセット★★★★☆
ニッパー★★★★☆
フィラメント乾燥機
(ドライヤーボックス)
★★★☆☆
交換用ノズル★★★☆☆
ラジオペンチ★★★☆☆
卓上ライト★★★☆☆
フィラメント保管容器★★☆☆☆
乾燥剤★★☆☆☆
3P→2P変換アダプタ★★☆☆☆
スクレーパー★★☆☆☆
デジタルノギス★★☆☆☆
スティックのり★☆☆☆☆
ケープ★☆☆☆☆
紙ヤスリ★☆☆☆☆
メガネレンチ・モンキーレンチ★☆☆☆☆
パソコン★★★★★
CAD参考書★★★☆☆
トラックボールマウス★★★☆☆
外部ディスプレイ★★★☆☆

私自身、購入前にいろいろ調べて実際に使ってみましたが、「絶対に必要!」と思うものもあれば、「なくてもよかったかな…」と思うものもありました。

私個人の感想を含んでいますが、購入するときの参考にしていただければ幸いです!

フィラメント

フィラメントの必要度:

評価 :5/5。

3Dプリンター本体にはテストプリント用のフィラメントが付属している場合が多いです。とはいえ、100gに満たない程度のごく少量であることがほとんどでしょう。サンプルデータをプリントしたらほとんどなくなってしまいます。基本的に本体購入時にあわせて準備しておくのがベターでしょう。

市販のフィラメントには、多数の色・種類が存在します。光造形3Dプリンターで使用する材料である「レジン」とは異なり、FDM3Dプリンターで使用できる材料(フィラメント)の色・種類は非常に多いです。種類によって適切なノズル温度のような設定・造形難易度が異なるため、初心者の方にとってはフィラメント選びにも戸惑ってしまうかもしれません。

おすすめなのは、スタンダードなフィラメントから使いはじめることです。個人的には失敗しにくいPLAがおすすめです。色に関してはあまり造形条件に違いがないので、お好きなモノを選んでみてください。

フィラメント選びは戸惑いがちですが、(光造形には少ない)多様な材料選びの楽しさを味わえるポイントでもあります。どのような性質(硬さ・透明度など)をもつ、どのような色で3Dプリントするか想像しながら最初のフィラメント選びを楽しんでみてください。

ちなみに私は最初、装置と同じCrealityのフィラメント(PLA、白)と装置購入先であるSK本舗のフィラメントを購入しました。

【100均】A4コピー用紙

A4コピー用紙の必要度:

評価 :4/5。

ノズルの高さ合わせをする「レベリング」という作業のため、3Dプリンターを使う際にはほぼ毎回必要になります。ノズルの高さはヒートベッド(プラットフォーム)からわずかに高くする必要があり、それがおよそA4用紙の厚さ程度となっています。

3Dプリンターの取扱説明書には、よく「ノズルとヒートベッドの隙間がA4用紙の厚さになるように調整します」などといった記載があります。このときに実際にA4用紙をはさんで高さ調整をすることになるので、手元に紙がない方は用意しておきましょう。

1枚あれば十分なので、100均活用がおすすめです。

クリーニングフィラメント

クリーニングフィラメントの必要度:

評価 :4/5。

違う色・種類のフィラメントに取り替える際に、ノズルをきれいにしてくれるのがクリーニングフィラメントです。

ノズルに残ったフィラメントを取り除き、目詰まりを防いでくれる便利アイテムです。かなり便利なので用意しておきましょう。

デスク

デスクの必要度:

評価 :4/5。

FDM3Dプリンターは、小さいものでもある程度の大きさがあり、またプラットフォーム(ヒートベッド)が前後に大きく動きます。そのため、3Dプリンターを設置するためのデスクを用意することをおすすめします。

デスクの選択基準は以下の通りです。

  • 十分な幅・奥行きがある
  • 十分な耐荷重がある
  • 揺れにくい

参考までに、筆者の使用しているデスクを紹介します。折りたたみのため組み立ての手間がなく値段も抑えられるところ、左右の足部分に工具を保管できるところがポイントです。

スペックは

  • サイズ:幅1000×高さ745×奥行600mm
  • 耐荷重:30kg
  • 本体重量:16.2kg

となっています。Ender-3シリーズなど多くの小型機種では上記のデスク程度のスペックで十分でしょう。大型機種を購入する場合はより安定感のあるデスクが必要になるので要確認です。

【100均】ピンセット