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【2024】3Dプリンター用のデータを無料でダウンロードできるサイト10選【STL】

〜景品表示法に基づく表記:本サイトのコンテンツにはプロモーションが含まれている場合があります〜

こんにちは、管理人のウノケンです。

今回は3Dプリンター用の3Dデータ(STL)を「無料で」ダウンロードできるサイト10個紹介していきます。

3Dプリンターを使用するために必須となるのが、「3Dデータ」。3Dプリンター初心者には、3Dデータを作成するためのモデリング技術やソフトウェアの知識がない場合も多く、

「3Dプリンターを手軽に楽しむのはハードルが高いのではないか?」

と感じている方も少なくないでしょう。

実際には、3Dデータを自分で作成しなくても、データを準備する方法がいくつか存在します。その中でも特に重要なのが、「3Dデータ共有サイト」の存在。無料でデータをダウンロードできるサイトも多く、初心者のみならず世界中の3Dプリンター愛好家に使用されています。

この記事では、3Dプリンター用の3Dデータを無料でダウンロードできるサイトを厳選して10個紹介していきます。無料でデータをダウンロードできないサイトや、現時点でユーザが少なく人気のないサイトは省いて、「これさえ押さえておけばOK!」というサイトをピックアップしています。

「3Dプリンターを持っているけど、何をプリントすれば良いのか分からない…」

という方や、

「『Thingiverse』以外にはどんな共有サイトがあるの?」

という方はぜひ最後までご覧ください。

それでは見ていきましょう!


YouTube動画で「より詳しく」解説しています!

この記事に関連する内容をYouTubeでも動画で解説しています。記事とあわせて活用してみてください。



はじめに:3Dプリンター用のデータを準備する5つの方法

3Dプリンターを使用するには、主に以下の3点が必要になります。

  • 3Dプリンター本体
  • 材料(レジン・フィラメント)
  • 3Dデータ

この記事で取り上げる「3Dデータ」とは、3Dプリンターでプリントするものの元となる3次元の情報をもつデータです。3Dプリンターを使用する目的においては、主に「STLファイル」という形式で取り扱われます。

ここでは、3Dプリンター用の3Dデータを準備するための5つの方法を紹介します。

3DCADや3DCGソフトを使って、自分でモデリングする

3DCADや3DCGソフトを使用する技術があれば、自分で3Dデータを作成(3Dモデリング)することが可能です。独自の設計や、既存のデータをカスタマイズをしたい場合には、必須の手段となります。

一般的な3DCAD・3DCGソフトの概要については後述しています。以下の記事でも詳しく解説しているので、興味のある方はこちらもご参照ください。

特化型の3Dモデリングツールを活用する

3DCADや3DCGを使いこなすのは、ちょっとハードルが高い。。。

そんな方の強い味方が、「特化型の3Dモデリングツール」です。

3DCADや3DCGソフトほどの自由度はないものの、特定の用途に向けた機能に絞ることで、シンプルで、かつ使いやすい点に特徴があります。

無料で使えるツールも豊富に存在しており、以下のような例が挙げられます。

  • デスク周りの文具や小物の収納ツールを作成する「Make My Desk Organizer(Bambu Lab MakerLab)
  • 花瓶やペン立てのような回転形状に特化した「Make My Vase(Bambu Lab MakerLab)
  • 光を当てると画像が浮かび上がるLithophane作成ツール(多数存在)
  • 絵画等を立体的にカラー・モノクロ3Dプリントする「3D PhotoAnycubic

ここに示したものはあくまでも一例で、有料のものを含めればさらに多くのツールが存在します。

また、3DCADや3DCGよりも学習コストが低いというメリット以外にも、3DCADや3DCGではそもそもデータ作成が難しいもの(Lithophane等)もあるので、必要に応じて使いこなせるようにしておくと良いでしょう。

「Age of 3DP」のYouTubeチャンネルでは、各種3Dモデリングツールについて実演解説しています。

生成AIを使ってテキストや画像から3Dモデルを生成する

今後ますます発展すると見込まれる技術として、3Dモデル生成AIを使用するという方法もあります。

代表的な3Dモデル生成AIの例
  • 画像生成のStable Diffusionで有名なStability AIが関わった「TripoSR」(画像→3D)
  • 直感的な操作が可能でUIも優れた「Meshy」(テキスト・画像→3D)
  • Bambu Labが提供する「Image to 3D Model」(画像→3D)

などなど、優れたツールが続々登場しています。

現時点では実用レベルに遠く及びませんが、近い将来、上記のどの方法よりも一般的な3Dデータの準備手段になっているかもしれません。今のうちからイメージをつかんでおくと良いでしょう。

「Age of 3DP」のYouTubeチャンネルでは、各種3Dモデル生成AIについて実演解説しています。

3Dスキャナーを使って、実物をデータ化する

3Dスキャナーは、実際の物体を3Dデータとしてデジタル化するための道具です。

アンティークや彫刻などの既存の物体を3Dプリントしたい場合や、実物の複製を作りたい場合にはこの方法が役立ちます。

近年では、家庭用として個人が扱いやすい

  • サイズ
  • 操作性
  • 価格帯

の3Dスキャナーが多数存在しています。

「どんな3Dスキャナーがあるのかな?」

と気になる方は、ぜひ以下の解説記事もご覧ください。

3Dデータ共有サイトからダウンロードする【今回ピックアップ!】

3Dデータ共有サイトは、世界中のクリエイターが自分の3Dモデルを共有したり、他の人のモデルをダウンロードしたりするためのプラットフォームです。どのデータも無料でダウンロードできるサイトもあれば、マーケットプレイスとしてデータを販売する機能をあわせもつサイトも存在します。

3Dデータ共有サイトを利用すれば、3Dモデリングの技術がなかったり、3Dスキャナーを持っていなくても、さまざまなデザインの3Dモデルを入手して、3Dプリントに使用することが可能です。

3Dデータ共有サイトは海外サイトが多く、具体的なサイトの種類や使い方についてよく知らないという方も多いでしょう。後述する「3Dプリンター用のデータを無料でダウンロードできるサイト10選」では、

  • どのようなサイトが存在するのか?
  • 有料データもある中で、どのように無料データを探せばよいのか?
  • 日本のサイトもあるのか?

といった疑問について、スクリーンショットを交えながら具体的に解説していきます。



3Dプリンター用のデータを無料でダウンロードできるサイト10選

ここからは、3Dデータ共有サイトの例とその概要について具体的に解説していきます。

今回ピックアップするのは、以下の表に記載した10のサイト。他にもいくつかの3Dデータ共有サイトが存在しますが、

  • 無料で利用できる3Dデータが豊富に存在している
  • 多くのユーザが利用していて活気がある

という観点を重視しています。これらのサイトであれば、魅力的な3Dデータが数多く見つかることでしょう。

有料データの有無ユーザー登録日本語サイト
Thingiverseすべて無料不要×
Printablesすべて無料不要×
Cults有料あり必要×
MakerWorldすべて無料不要×
Creality Cloudすべて無料必要×
Makeronlineすべて無料必要×
Thangs有料あり必要×
MyMiniFactory有料あり不要×
3Dモデラボすべて無料必要
3D DATA JAPAN有料あり必要

「有料データ」も共有されているサイトに関しては、「無料データの探し方」もあわせて解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

Thingiverse

出典:Thingiverse

Thingiverse」は、スライスソフト「Cura」で有名なUltimakerが運営する3Dデザイン共有サイト。3Dプリンターを扱う人に知らない者はいないと言ってよいほど著名なプラットフォームで、250万以上もの3Dデータが公開されています(出典)。

3Dデータはすべて無料で、ユーザー登録をする必要もなくダウンロードすることが可能です。言語は英語ですが、シンプルな見た目のサイトなので、初めて使う人でも簡単に好みのデータを探すことができるでしょう。

Printables

出典:Printables

Printables」は、3DプリンターブランドPrusa Researchが運営する3Dモデル共有プラットフォームです。

Printablesでは、STLファイルのみならずPrusa製3Dプリンターを前提としたGコードの共有も可能という特徴があります。Prusaアカウントを作成すれば3Dモデル作成のコンテントにも参加することが可能です。

3Dデータのダウンロードのみであれば、Prusaアカウントの作成は不要。どの3Dデータも無料でダウンロードすることが可能です。ユニークな作品も多数アップされているので、ぜひ覗いてみてください。

Prusa Researchは、「Original Prusaシリーズ」等の3Dプリンターやフィラメント、スライスソフト「PrusaSlicer」を展開する、家庭用3Dプリンター業界では有名な企業です。



Cults

出典:Cults

Cults」は、デザイナーと3Dモデルを使用したい人々を結び付けるフランスの3Dデータ共有・販売サイト。2014年に開設され、今では111万件の3Dデータが投稿されています(出典)。

特定のテーマに沿った「Collection」に分類されているという特徴があり、

  • 3Dプリントできるチェスセット
  • 3Dプリントできるメガネ・サングラス

などなど、クリエイターの個性が光る作品群をまとめてチェックすることができます。

無料データも豊富で、以下のように検索画面で「Free」をクリックすることでフィルタリングすることが可能です。

出典:Cults

ダウンロードには無料の会員登録が必要となっています。

MakerWorld

出典:MakerWorld

MakerWorld」は2023年に開設されたBambu Labの運営する3Dプリンター関連プラットフォームです。

マルチカラー3Dプリンターで名の知れたBambu Labのサイトということもあり、マルチカラープリントを前提とした3Dモデルが豊富に投稿されている点に特徴があります。

3Dモデルには、Bambu Lab製3Dプリンター各機種に適したプロファイル(.3mfファイル)も設定されているデータが多く、直接Bambu Studio(専用スライスソフト)で開くことも可能になっています。

3Dモデルの共有のみならず、便利な3Dモデリングツールが続々登場中の「MakerLab」にアクセスすることも可能です。

「Age of 3DP」のYouTubeチャンネルでは、「MakerLab」の各種3Dモデリングツールについて実演解説しています。

Creality Cloud

出典:Creality Cloud

Creality Cloud」は、Crealityが提供するクラウドサービスです。

無料の3Dモデルをダウンロードできるのはもちろんのこと、所有する3Dプリンターを管理する「Workbench」機能等も内包する総合的なプラットフォームです。

同名のスマホアプリも展開されており、PC・スマホの両方から自身の運用する3Dプリンターを管理することが可能です。

「Age of 3DP」のYouTubeチャンネルでは、「Creality Cloud」の使い方について実演解説しています。

Makeronline

出典:Makeronline

Makeronline」は、Anycubicが提供する3Dプリンター関連プラットフォームです。

マルチカラー3Dプリンター「Kobra 3 Combo」のリリースに合わせるようにして、2024年に公開されました。

同じくマルチカラー3Dモデルの多いBambu Labの「MakerWorld」にそっくりな機能が多く、専用スライスソフト「Anycubic Slicer」で直接開くことや、3Dモデリングツール「AnyLab」へのアクセスが可能となっています。



Thangs

出典:Thangs

Thangs」は、3Dモデルクリエイターにとって利便性の高い機能を多く備えるプラットフォームです。

クリエイターが収益を上げることのできるメンバーシップ機能や、3Dモデルの管理機能が実装されており、優れたクリエイター、ひいては優れた3Dモデルが集まるプラットフォームとして注目を集めています。

また、3Dモデルの検索機能に優れている点も特筆すべきでしょう。Thangs」以外の3Dモデル共有サイトも含めた横断検索や、テキストだけでなく画像を使った検索にも対応しています。

プラットフォームを問わず、3Dモデルを検索したいんだけどな…

そんなときには、とりあえず「Thangs」で検索することで解決する場合が多いでしょう。

出典:Thangs

各クリエイターは無料3Dモデルを提供していることも多く、上画像のように「Personalize」→「Choose models」→「Free」とフィルタリングすることで、無料モデルのみを抽出することが可能です。

MyMiniFactory

出典:MyMiniFactory

MyMiniFactory」は、2013年からデジタルクリエイターコミュニティを構築してきた老舗のプラットフォームです。

クリエイターの支援を重視しており、有料データが多いものの、8,000件以上の無料データも存在します。上の画像のように、「Price」の項目を「Free Objects」にチェックを入れて検索してください。

ダウンロード時には、以下のような画面が表示されます。右側の「Only Download」を選べばユーザー登録なしでダウンロード可能です。

出典:MyMiniFactory

3Dモデラボ

出典:3Dモデラボ

3Dモデラボ」は、日本の3Dモデリングコミュニティサイトです。

「ダイソー用品のサポートデータ」や「七味唐辛子携帯用ケース」など、日本独自のデザインやキャラクターの3Dモデルを多く取り揃えています。英語表記の海外サービスが多い中、日本語で利用できるのはうれしいポイントですね。

3Dデータのダウンロードだけでなく、気に入ったクリエイターの応援や、「こんなデータを作って欲しい」というリクエストが可能な点もユニークです。

会員登録が必要ですが、すべて無料でダウンロードすることが可能です。

3D DATA JAPAN

出典:3D DATA JAPAN

3D DATA JAPAN」は、2023年末に開設された日本の3Dモデル販売サイト。3Dプリンターの販売代理店として知られるSK本舗が運営しています。

開設されて間もないこともあり、投稿されたデータの数は少ないです。ただし、完全日本語のプラットフォームで、海外サイトの多い3Dデータ共有サイトとしては貴重な存在でしょう。

「商品を見る」>「無料データ」を選択(出典:3D DATA JAPAN)

有料データと無料データが混在していますが、上部メニューより「商品を見る」→「無料データ」と選択することで無料データのみを表示されることができます。



オリジナル作品をプリント!3Dモデリングについても知っておこう

ここまで、5つの厳選された無料の3Dデータダウンロードサイトを紹介してきました。気になるサイトや3Dデータは見つかったでしょうか?

たくさんの3Dデータを眺めているうちに、

「自分のオリジナルデータも作ってみたい!」

と思いはじめる方も少なくないでしょう。3Dプリンターを最大限に活用するためには、無料データを活用するだけでなく、自分自身で3Dモデリングのスキルを習得することも重要になります。

最後に、3Dデータを作成するためのソフトウェアについても簡単に開設していきます。

3DCADソフトの例:Autodesk Fusion

Autodesk Fusionは、オートデスクが提供するクラウドベースの3DCADソフトウェアです。直感的な操作と豊富な機能で、3Dプリンター用のデータ作成においてもプロフェッショナルから初心者まで幅広く利用されています。

Autodesk Fusionの「はじめの一歩」について知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

無料3DCGソフトの例:Blender

Blenderは、3Dモデリング、アニメーション、レンダリングなどの機能を持つ無料のオープンソース3DCGソフトウェアです。無料とは思えない高度な機能とカスタマイズが可能で、多くのユーザーに支持されています。

Blenderを使って3Dプリンター用のデータを作成する方法は、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。



まとめ:無料で3Dデータをダウンロードして3Dプリンターを楽しもう

今回は、無料で3Dデータをダウンロードできるサイトを10個厳選して解説しました。

それぞれ個性のある共有サイトなので、使いやすさも含めてぜひ1度自分で使ってみてください。きっとお気に入りの3Dモデルが見つかることでしょう。

また、自分でオリジナルのデータを作成するための3Dモデリングについても簡単に解説しました。3Dデータや3Dプリンターの扱いに慣れたら、ぜひチャレンジしてみると良いでしょう。

クオリティの高い3Dデータを使ったり、自分でオリジナルの3Dデータを作成したりして、より一層3Dプリンターの面白さ・可能性を感じてみてくださいね!

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