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【2025】マルチカラー対応にバージョンアップ!Anycubic Slicer完全解説【インストール・基本操作・設定】

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こんにちは、管理人のウノケンです。

今回は、スライスソフト「Anycubic Slicer」のインストール方法と使い方について、画像を豊富に使って解説していきます。

バージョン1.4.0以降、マルチカラー3Dプリンター「Kobra 3 Combo」に対応したAnycubic Slicer。設定方法が一見複雑に見えることもあり、どのような操作をすればよいのか、しっかり理解しておくことが必要です。

この記事では、

  • Anycubic Slicerとはどんなスライスソフトなのか?
  • インストール方法
  • 基本設定と操作方法

について解説していきます。ぜひ最後までご覧ください。

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管理人:ウノケン
この記事を書いているのはどんな人?
  • 3Dプリンター関連メーカー勤務経験
  • 3Dプリンター特許出願経験
  • 3Dプリンター35機種・3Dスキャナー6機種の使用経験
  • 3Dプリント品販売点数1,000個以上
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YouTubeでも動画でわかりやすく解説しています!

この記事の内容は、YouTubeでより詳しく解説しています。記事とあわせて活用してみてください。


それでは見ていきましょう!

 



スライスソフト「Anycubic Slicer」とは?

「Anycubic Slicer」は、家庭用3DプリンターブランドAnycubicが提供する専用のスライスソフトです。

スライスソフトとは、3Dモデルを3Dプリンターが認識できる形式に変換するソフトウェアのこと。

今年の7月に更新されたバージョン1.4.0以降では、「Kobra 3 Combo」の登場に伴ってマルチカラーに対応するなど、インターフェースや使い方が大幅に刷新されました。

  • 複数フィラメントの管理: 最大16種のフィラメント(種類・色)を同時に表示可能
  • カラー設定ツールの追加: 色塗り用のツールが充実しており、直感的に色を配置可能

マルチカラー対応後も更新が進み、現在の最新バージョンは1.4.4(2025年1月時点)となっています。

さらに、このバージョンアップとほぼ同じタイミングで、オープンソースの「Orca Slicer」をベースにしたもうひとつのスライスソフト「Anycubic Slicer for Orca」も登場しています。

現時点では、使用できる機種は「Kobra 3」限定。基本的な操作方法は、本家「Orca Slicer」と同様です。



スライスソフト「Anycubic Slicer」のインストール方法

出典:Anycubic Slicerダウンロードページ(公式サイト)

ここからは、「Anycubic Slicer」のインストール方法について解説していきます。

公式サイトからダウンロード

「Anycubic Slicer(バージョン1.4.0以降)」は、

  • Windows
  • Mac

の2つの主要OSに対応しています。ご自身のOSに合わせて選んでください。

公式のダウンロードページはこちら

インストール手順

ダウンロードしたファイルを実行し、画面の指示に従ってインストールを進めます。インストールが完了したら、アプリケーションを起動し、初期設定を行いましょう。

YouTubeでは、インストール・初期設定から、各種設定、編集操作について動画解説しています(より詳しい解説を見る)。



「Anycubic Slicer」の初期設定

インストールが完了したら、次に「Anycubic Slicer」の初期設定を行います。以下の手順で設定を進めましょう。

3Dプリンターの追加

「Anycubic Slicer」を初めて起動した際には、使用する3Dプリンターの選択を求められます。最新の「Kobra 3 Combo」以外にも、

  • Kobra 2シリーズ
  • Megaシリーズ(Mega Zero、i3 Mega、i3 Mega S)

といったAnycubic製FDM3Dプリンターのプリセットが存在しています。自身が使用する機種を選択することで、造形サイズや機能的な制限(最大速度・加速度等)が適用されます。

初代「Kobraシリーズ」のプリセットは確認されていません(2024年7月時点)

フィラメントの設定

選択した3Dプリンターにあわせて、使用するフィラメントのプロファイル(ノズル温度等の設定データ)を選択しておきます(後から追加・削除することも可能です)。

現状、選択できるフィラメントの種類は多くないため、すべてのフィラメントを表示しておいても問題ないでしょう。使用する過程でプロファイルの数が増えてきたら、画面をすっきりさせる意味で、表示項目を減らすことも検討しましょう。

ネットワークプラグインのインストール

クラウドとの通信やリモートプリントを実行する場合は、ネットワークプラグインのインストールが必要になります。インストールする場合は、左下にチェックを入れてインストールプロセスを終了しましょう。

初期設定は以上で完了です。



「Anycubic Slicer」の基本的な設定方法

初期設定が済んだところで、設定画面の見方を確認しておきましょう。

右のサイドバーには、「密度」や「サポート設定」、「ブリム」のオンオフといった限られた項目が常時表示されています。より詳細な設定を行うには、一番下の「More Settings」をクリックして設定ウインドウを表示させましょう。

ここからは、設定ウインドウ上部に存在する3つのタブのそれぞれについて解説していきます。

プリント設定

左のタブは、「プリント設定(Print Settings)」です。

レイヤーやインフィル、サポート、プリントスピード、マルチカラー設定等の大項目について、詳細な設定が可能です。

使用するプリンターやフィラメントに紐づいた設定項目というよりも、各プロジェクト(プリントする3Dモデル)に応じて、各種パラメータを調整するタブという位置づけになります。

設定しているプリンターに応じて、いくつかのプリセットが存在しています(求める品質に応じて使い分け)。これらをベースに、必要に応じて修正していきましょう。

フィラメント設定

真ん中のタブは、「フィラメント設定(Filament)」です。

使用するフィラメントに応じて設定する項目で、適切な加熱温度(ノズル、ヒートベッド)等を確認・修正することができます。

ブランドや種類(PLA、PETG、ABS等)に応じて適切なものを選択しましょう。プリセットが存在しないフィラメントを使用する場合には、各自で調整して適切な設定を作成・保存する必要があります。

プリンター設定

右のタブは「プリンター設定(Printer)」です。

使用する3Dプリンターのプリセットを選択すると、造形サイズやエクストルーダーといった、装置本体に関する設定が読み込まれます。

プリセットが存在する場合、基本的に変更する必要はありません。

YouTubeでは、インストール・初期設定から、各種設定、編集操作について動画解説しています(より詳しい解説を見る)。



「Anycubic Slicer」における編集ツールの使い方

「Anycubic Slicer」では、3Dモデルをインポートすると、左側のツールバーからさまざまな編集操作が可能になります。以下に代表的な編集ツールの使い方を示します。

移動 (Move)

3Dモデルを選択し、ドラッグして移動することができます。また、左の座標に数値を入力して、正確な位置に移動させることも可能です。

回転 (Rotate)

3Dモデルを選択し、ドラッグして