こんにちは、管理人のウノケンです。
今回は、最新の家庭用3DプリンターのおすすめモデルをFDM方式と光造形方式のそれぞれで5つ、価格別で紹介していきます。
実用品から趣味のフィギュア製作まで、さまざまな用途で活躍する3Dプリンター。近年は業務用のみならず家庭でも使える3Dプリンターが続々登場しています。
手頃な価格帯で高性能かつ使い勝手の良い3Dプリンターが登場するに連れて、家庭でも使える3Dプリンターに興味をもつ人は増えています。その一方で、
「どのブランドの3Dプリンターを選べばよいのかわからない」
「3Dプリンターのどんな性能に注目して選ぶべきかわからない」
「自分の使いみちに合った3Dプリンターがわからない」
という方も多いのが現状です。私自身、3Dプリンターを使いはじめるまでは、見知らぬブランドや多すぎる選択肢に戸惑ったことを覚えています。検索結果のランキングサイトには、古い情報やとても家庭用として購入できない価格帯の機種が多く、自分に合った3Dプリンターを選ぶのにはかなり苦労しました…
そんな3Dプリンター選びに迷う人々のために立ち上げたのがこの「Age of 3DP」。このメディアの目的は、
- 「家庭用3Dプリンターの最新情報の整理と発信」
- 「3Dプリンター選びに悩む人が『自分で、自由に』選ぶための知識とツールの提供」
です。
この記事では、家庭用3Dプリンターの有名ブランド・最新機種の情報をもとにピックアップしたおすすめ機種を価格別で紹介していきます。また、筆者自身のおすすめを紹介するだけでなく、皆さん自身で選んでいただくための無料ツールについても紹介しているので、ぜひ活用してみてください(詳しくは後述します)。
- 家庭用3Dプリンターの選び方
- 低価格帯3Dプリンターのおすすめブランド
- 価格別のおすすめ3Dプリンター
✔ 3Dプリンター関連メーカー勤務
✔ プライベートでは3Dプリンターを4台所有。プリント品は1000個以上。
それでは見ていきましょう!
- はじめに:3Dプリンターとは?
- 家庭用3Dプリンターを選ぶポイント【3ステップで完了!】
- 購入前に知っておきたい家庭用3Dプリンターの有名ブランド3選
- 【価格別】家庭用3Dプリンターのおすすめ5選【FDM/光造形】
- 【2万円台・FDM】不朽のエントリーモデル「Creality Ender-3」
- 【2万円台・光造形】格安光造形3Dプリンター「Phrozen Sonic Mini」
- 【3〜4万円台・FDM】半組み立て済み・オートレベリング搭載「MINGDA Magician X」
- 【3〜4万円台・光造形】コスパ最強の4K「Anycubic Photon Mono 4K」
- 【5〜6万円台・FDM】オプション充実の優秀モデル「Creality Ender-3 S1 Pro」
- 【5〜6万円台・光造形】中型サイズの4K3Dプリンター「ELEGOO Saturn S」
- 【7〜9万円台・FDM】造形サイズ40cmの大型3Dプリンター「MINGDA Magician Pro」
- 【7〜9万円台・光造形】中型サイズの8K3Dプリンター「ELEGOO Saturn 2 8K」
- 【10万円台〜・FDM】密閉式デュアルエクストルーダモデル!「QIDI TECH i-Fast」
- 【10万円台〜・光造形】特大造形・大量生産可能な高解像度モデル!「Phrozen Sonic Mega 8K」
- まとめ 〜おすすめ3Dプリンターのスペック一覧〜
はじめに:3Dプリンターとは?
3Dプリンターとは、あらかじめ準備したデータにもとづいて3次元的な形状を作り出す装置です。
光造形方式(主な2つの方式については後述します)の例では、プラットフォームと呼ばれる土台をレジン(樹脂)にひたして表面に光を当て、一層ずつ樹脂(レジン)を固めながら引き上げていきます。これを何層も何層も繰り返していくことで、3次元形状を作り上げていきます。

上の図では、右上の板のような部分がプラットフォームです。材料となる液体の樹脂(レジン)は、図の右下にあるタンクに入れておきます。図には含まれていませんが、タンクの下にLEDやUVランプが設置してあり、その光を使って樹脂を硬化させます。
3Dプリンターでは基本的にどんな3次元形状でも形づくることができます。もととなるデータはSTLファイルと呼ばれる形式で出力するのが一般的です。STLファイルは、Fusion360のような3DCADや、Blenderなどの3DCGソフトで作成することができます。これらのソフトは基本無償なので個人でも利用しやすく、初心者の方でもすぐに使用することができます。
家庭用3Dプリンターを選ぶポイント【3ステップで完了!】
ここからは家庭用3Dプリンターの選び方について確認していきましょう。
「どこに注目すればいいのかさっぱりわからない!」
という初心者の方にもわかりやすいように、3Dプリンター選びをたったの3ステップにまとめています。
後述するおすすめ3Dプリンターの特徴を理解するうえでも参考になるので、しっかり押さえておきましょう!
まずは「FDM(熱溶解積層)方式」か「光造形方式」の2種類から選択
家庭用3Dプリンター選びは、「FDM(熱溶解積層)方式」と「光造形方式」のどちらかを選択するところからはじまります。
FDM(Fused Deposition Modeling、熱溶解積層法)方式

「FDM(Fused Deposition Modeling)」は、日本語で「熱溶解積層法」と訳されます。「FFF(Fused Filament Fabrication)」という一般名称で呼ばれることもあります。
FDMは、熱で繊維状の樹脂(フィラメント)を溶かして積層する方式です。この方式の特徴として、以下のポイントは押さえておきましょう。
- 使用できる材料の種類が多い(柔らかい材料から、硬い材料まで)
- 比較的耐久性があり、力が加わる用途にも対応できる
- 後処理がほぼ不要
- 積層痕が目立ちやすく、フィギュア作成等の用途には不向き
光造形方式

「光造形方式」は、「光」を使った造形方式です。液体の樹脂(レジン)を1層1層固めながら3次元形状を形作っていきます。
最低限押さえておきたい光造形方式の特徴は、以下の通りです。
- なめらかな表面やディテールの再現度が高く、フィギュア等の用途に最適
- 一度にたくさんのモノを作ったり、面積の大きいモノを素早く作成できる
- 比較的耐久性が低い
- 後処理やレジンの扱いに手間がかかる(換気や手袋・マスクの着用)
FDM方式と光造形方式を選ぶ基準をひと言で言ってしまえば、
実用品を作りたい人はFDM方式、フィギュア系の用途であれば光造形方式
です。この観点で選べば間違いないでしょう。
「FDM方式と光造形方式の違いについてもっと詳しく知りたい!」という方は、こちらの記事をご覧ください。
造形可能なサイズを検討
FDM方式と光造形方式のどちらを選ぶかが決まったら、次に重要な点は「造形可能サイズ」です。家庭用3Dプリンターを使って作れるモノの標準的なサイズについて理解しておきましょう。
- 幅:200〜300mm
- 奥行き:200〜300mm
- 高さ:250mm〜350mm
- 幅:100mm〜200mm
- 奥行き:60mm〜120mm
- 高さ:150mm〜250mm
標準的なサイズで言えば、FDM方式の方が、光造形方式よりもひと回り大きなモノが作れる傾向にあります。
もちろん、上記の標準サイズよりも小さい、あるいは大きい造形サイズの3Dプリンターも存在します。後述するおすすめ3Dプリンターを参考に、自分の求める造形サイズが実現できる機種を選びましょう。
必要なスペック・オプション機能をチェック
「造形方式」と「造形可能サイズ」の目星がつけば、機種の選択肢はある程度絞られてきます。
あとはその他のスペックやオプション機能を確認しつつ、お財布と相談して3Dプリンターを選んでいきましょう。
とはいえ、スペックやオプション機能のすべてを吟味していては、あまりに時間がかかってしまいます。そこで、3Dプリンター選びの際にここだけは確認しておきたい項目についていくつかピックアップし、重要度別に紹介していきたいと思います!
組み立て【FDM】(重要度:★★★)

FDM方式の3Dプリンターは、機種によって配送時の組み立て度合いが異なります。
「要組み立て(DIY)」「半組み立て済み(クイックアセンブリ、モジュラーデザイン)」「組み立て済み(密閉式)」の3種に大別され、3Dプリント開始までの手間が大きく異なります。
DIY好きな人にとっては「要組み立て」の3Dプリンターであっても組み立ての過程を楽しめるでしょう。一方で、組み立てが苦手な人や煩わしさを感じる人は「半組み立て済み」や「組み立て済み」が適しています。組み立て度合いによって価格帯も変わってくるので注意しましょう。
組み立てが容易で価格も手頃な「半組み立て済み」がオススメ。
ノズル最高温度【FDM】(重要度:★★☆)

FDM方式3Dプリンターは、ノズル(材料のフィラメントが出てくるところ)を熱して、材料を一度柔らかくすることで自由自在に3次元形状を作っていきます。
材料の種類によって柔らかくなる温度が異なるため、適切なノズル温度に設定する必要があります。設定できる最高温度が不十分な場合、材料によってはプリントできない場合もあるため注意が必要です。
家庭用3Dプリンターにおいては、ノズル最高温度は260℃度前後が標準的です。基本的な材料(PLAやABS、PETG等)の造形であればスタンダードな260℃前後で十分です。一方で、PA(ポリアミド、ナイロン)のような材料を使うことも考えている場合は、300℃付近まで温度上昇可能な機種を選ぶようにしましょう。
基本的な材料の造形であれば、スタンダードな260℃前後でOK
ヒートベッド(プラットフォーム)【FDM】(重要度:★★☆)

ヒートベッド(ホットベッドやプラットフォームとも呼ばれます)は、FDM方式において3Dプリントの土台となる箇所です。3Dプリント中に造形物がしっかり固定されるように、通常ヒートベッドは加熱して使用します。
また、ヒートベッドの種類には、硬いもの(カーボランダムガラス等)も柔らかいもの(バネ鋼等)もあります。種類によって、造形中の固定具合や造形後の取り外しやすさが異なるため、要注意です。
- 「最高温度」:通常100℃前後。機種によって大きく変わらないため、そこまで重視しなくてOK。
- 「種類」:硬いガラス製のものや、柔らかいバネ鋼製品がある。造形中はしっかり固定され、造形後は取り外しやすいPEIバネ鋼製がオススメ。
オートレベリング【FDM】(重要度:★★☆)

「オートレベリング」は、3Dプリント開始前の高さ調整機能です。
3Dプリントを実施する前に、ノズルの高さとヒートベッドの隙間がA4用紙1枚分(約0.1mm)程度になるように高さを調整します。オートレベリング機能がない場合、毎回神経を尖らせながら手動で高さ合わせを行うことになります。
オートレベリング機能を実行すると、ヒートベッド上の複数箇所(16〜36点程度)の高さを自動で取得し、XY位置ごとの微妙なZ方向の高さを補正してくれます。手動の調整に加えてオートレベリング機能を使用することで、より再現性高くプリントすることが可能です。
「オートレベリングあり」であっても、手動で粗調整する必要はあります。完全にオート(自動)で調整してくれるわけではないので注意しましょう。
- 「オートレベリングの有無」:手動レベリングをサポートしてくれる「オートレベリングあり」がオススメ!
- 「オートレベリングの点数」:点数が多いほど位置ごとの適切な補正が期待できる。
ディスプレイ【FDM】(重要度:★☆☆)

3Dプリンターを操作するインターフェースとなるのが、ディスプレイです。プリント開始前の温度調整や、フィラメントの出し入れ、オートレベリングの実行など、すべての操作はディスプレイを介して行います。
近年はカラー表示のタッチスクリーンを採用した扱いやすい機種も豊富に存在します。コスパ重視の格安モデルでは、モノクロ表示のノブ式(ドアノブのようなハンドルを回転させて操作するタイプ)になっている場合もあります。
- 「モノクロ or カラー」:見やすいカラーがオススメ!
- 「ノブ式 or タッチ式」:直感的に操作できるタッチ式がオススメ!
ピクセル数・解像度【光造形】(重要度:★★★)

光造形方式3Dプリンターにおいて、最注目のスペックはピクセル数やピクセルサイズといった解像度に関わる項目です。基本的には、ピクセル数が多く、ピクセルサイズが小さいほど高品質な3Dプリントが可能です。
近年では、10万円を下回る低〜中価格帯の3Dプリンターであっても、4K(長手方向のピクセル数が約4,000ピクセル)や8K(長手方向のピクセル数が約8,000ピクセル)といった高解像度が実現されています。家庭用3Dプリンターが実現できるクオリティは日々大きく進化しているのです。
光造形方式の特徴である滑らかさやディテールの表現を重視する場合には、「ピクセル数」や「ピクセルサイズ」が最優先で考えるべきスペックになります。
ピクセル数が多く、ピクセルサイズが小さいほど高品質な3Dプリントが可能!
消臭機能【光造形】(重要度:★☆☆)

家庭用光造形3Dプリンター最大の課題の1つが、イヤなレジン臭です。密室で使用することは難しく、換気はマストです。
そんなレジン臭を軽減してくれるのが「消臭機能」です。内部の活性炭が臭いを吸着してくれる仕様です。近年では、3万円台の低価格帯3Dプリンターにおいても、一部搭載される機種が存在します。完全に臭いが消えるわけではありませんが、あるとなしでは快適さが大きく異なります。
内蔵されていない場合でも、ELEGOOやAnycubicがミニ空気清浄機を販売しています。内蔵されている機種と違って充電する必要がありますが、内蔵されていない機種でも対応可能であることは覚えておきましょう。
空気清浄機能があると、充電不要で手間が少ない!
対応するデータ形式・スライスソフト【FDM・光造形】(重要度:★☆☆)

3Dプリンターを使ったプリントの流れは、基本的に以下の通りです。
- データを用意する(他人が作ったデータをダウンロード、自分で制作)
- 3Dプリンターが認識できるデータ形式に変換する
1.の段階では、3次元データは「STLファイル」という形式で用意するのが一般的です。そして、2.の段階で「スライスソフト」という3Dプリンター専用のソフトを使い、3Dプリンターが認識できる形式(.gcode等)に変換します(詳しくは初心者向け3Dプリンター完全ガイド【選び方・価格帯・必要なもの】をご覧ください)。
3Dプリンターを選ぶ際に、データ形式やスライスソフトの対応関係について心配する必要はほとんどありません。優秀かつ無償の3Dデータを扱う3DCAD・3DCGソフトやスライスソフトが多数存在しており、この記事で紹介しているような有名どころの3Dプリンターであれば、問題なく対応しています。
優秀な無料ソフトが多数存在。心配しなくてOK!
WiFi接続機能【FDM・光造形】(重要度:★☆☆)

高価格帯(10万円前後)の機種になると、家庭用3DプリンターであってもWiFi接続可能なものが存在します。ちなみに、低〜中価格帯の場合は、SDカードを介してパソコンと3Dプリンターの間でデータの受け渡しをするのが一般的です。
WiFi接続機能があると、データの受け渡しのたびにSDカードを抜き差ししなくて良いので便利です。プリント状況をモニタしたり、リモートでプリント動作を制御することが可能な機種もあります。
とはいえ、これらの機能はあくまでも付加的な、価格と引き換えの「贅沢な」機能です。3Dプリントの実施においては、なくても全く問題ない機能なので、利便性を追求する方以外であれば不要と言って良いでしょう。
利便性を追求する人以外は無視してOK!
日本語サポート・マニュアルの有無【FDM・光造形】(重要度:★☆☆)
家庭用3Dプリンターのブランドは、中国製がほとんどです。ひと昔前は、中国製を不安視する人も多かった印象がありますが、今や低価格・高品質なガジェットばかりです。むしろ日本製ではこれほど費用対効果の高い家庭用3Dプリンターは販売されていません。
中国製の場合に気になるのが、「装置自体の日本語対応」や、「日本語マニュアルの有無」、「サポートセンターの存在」でしょう。
「装置自体の日本語対応」は、機種によってさまざまです。近年ではディスプレイの表示を日本語化できるものも多く存在します。少なくとも英語表記は可能なものがほとんどなので、そこまで心配しなくて良いでしょう。
「日本語マニュアルの有無」に関しても、少なくともPDF形式では対応しているものが多い印象です。
「サポートセンターの存在」に関しては、ほとんど期待できません。公式サイトから問い合わせることは可能ですが、日本語で快適なやり取りをすることは期待しない方が良いでしょう。
困ったときの日本語サポートはどうしても譲れない!という方は、代理店を通して購入することをおすすめします。Amazon等に比べると若干価格が高い傾向にはありますが、人によっては十分アリな選択肢でしょう。
例えば、多数の海外3Dプリンターメーカーの国内代理店となっているSK本舗は、3Dプリントまでのメールサポートや初期不良対応、無償修理といった特別サポートを提供しています。
日本語対応・マニュアルの心配は不要。日本語サポート希望者は代理店購入がオススメ!
購入前に知っておきたい家庭用3Dプリンターの有名ブランド3選
おすすめの機種について紹介する前に、最低限知っておきたい家庭用3Dプリンターの有名ブランドについて解説していきます。
ランキングサイトには、数十万円以上が当たり前の業務用3Dプリンターブランドも多くランクインしていますが、なかなか手の出せる価格帯ではありませんよね。
今では10万円以下でも十分すぎるほどの品質の3Dプリンターを販売するブランドが多数存在します。ここでは、主に家庭用3Dプリンターを取り扱う有名ブランド3社について、代表的なシリーズ・機種とともに解説していきます。
以下の3つのブランドは、日本国内でも人気が高いです。困ったときなどに知りたい情報も手に入りやすく、とくに初心者の方にはおすすめしたいブランドです。
Creality

Crealityは、中国深セン発の3Dプリンターブランドです。2017年に販売を開始した「Ender-3」は、累計80万台以上出荷されている大人気FDM方式3Dプリンターです。
Ender-3シリーズの他にも、ハイエンドFDM方式のCRシリーズや、密閉式FDM3DプリンターのSermoonシリーズ、光造形3DプリンターのHALOT-ONEシリーズ等を展開しています。
有名機種:「Ender-3(FDM)」「Ender-3 S1(FDM)」
ELEGOO

ELEGOOも、中国深セン発の3Dプリンターブランドです。3Dプリンター以外にも、電子工作やプログラミングといったSTEM教育キットを取り扱っています。
光造形方式では小型機種のMarsシリーズや中型機種のSaturnシリーズ、大型機種のJupiterシリーズまで、人気の3Dプリンターを幅広く取りそろえています。FDM方式では、Neptuneシリーズが展開されています。
有名機種:「Mars 3 Pro(光造形)」「Saturn 2 8K(光造形)」
Anycubic

Anycubicも、中国深センを拠点とする3Dプリンターブランドです。2016年に最初のFDM方式3Dプリンター「Mega」を発表して以来、光造形・FDMの両方式で多数の機種を発表しています。
FDM方式では、Megaシリーズに代わってKobraシリーズがメインのラインナップとなっています。光造形方式においても、PhotonシリーズやPhoton M3シリーズといった人気のLCD方式3Dプリンター(光造形方式の1つ)の他、家庭用では珍しいDLP方式の3Dプリンターシリーズも展開しています。
有名機種:「Kobra(FDM)」「Photon M3(光造形)」
ここで紹介した3社以外にも、PhrozenやMINGDA、Voxelabといったブランドがしのぎを削っています。気になる方はリンク先の解説記事をご覧ください。
【価格別】家庭用3Dプリンターのおすすめ5選【FDM/光造形】
ここからは、おすすめの家庭用3Dプリンターについて、FDM方式と光造形方式のそれぞれについて価格別に5機種紹介していきます。
どのくらいの価格帯で、どのような機能を搭載しているのか、どのくらいのサイズや解像度を実現できるのか把握していきましょう。
なお、家庭用3Dプリンターの価格はいくら?価格別おすすめモデルを紹介!の記事でより詳しく解説しているので、こちらもあわせてご覧ください!
【2万円台・FDM】不朽のエントリーモデル「Creality Ender-3」
2万円台FDM3Dプリンターのおすすめは、「Creality Ender-3」です。2017年の登場以来、その圧倒的なコスパの良さ・カスタマイズ性の高さから世界中のユーザに愛されています。
- 組み立て式(DIY)3Dプリンター
- 機能は最低限。サポート機能はほとんどついていない
- 造形サイズはスタンダード(220mm × 220mm × 250mm)
多少の手間や機能の乏しさには目をつむる必要がありますが、最安でFDM3Dプリンターを手に入れたい方にはおすすめの選択肢です。
【2万円台・光造形】格安光造形3Dプリンター「Phrozen Sonic Mini」

2万円台の光造形3Dプリンターはあまり多くありません。かつては「ELEGOO Mars 2」の人気が非常に高くおすすめでした(私も愛用しています)が、実質的に販売は終了しているようです。
現状入手可能な2万円台の3Dプリンターに、「Phrozen Sonic Mini」があります。造形サイズは120mm × 68mm × 130mmとかなりコンパクトで、解像度は2Kです。
最小コストで光造形3Dプリンターデビューしたい方におすすめの1台です。
【3〜4万円台・FDM】半組み立て済み・オートレベリング搭載「MINGDA Magician X」

3〜4万円台のおすすめFDM方式3Dプリンターは、「MINGDA Magician X」です。
- 半組み立て済みで、組み立てに時間と手間がかからない
- オートレベリング機能搭載
組み立てやすさや機能性と価格のバランスが良く、初心者の方にもおすすめしたい3Dプリンターです。
筆者自身も使用しており、レビュー記事に使用感を詳しく記載しています。詳しく知りたい方は以下の記事をご参照ください。
【3〜4万円台・光造形】コスパ最強の4K「Anycubic Photon Mono 4K」
3〜4万円台には優秀な光造