こんにちは、管理人のウノケンです。
家庭用レーザー彫刻機に興味はあるけれど、
どの装置が自分の用途に最適?
種類が多くて選べない。。。
という声をよく耳にします。
そこで本記事では、Laser Peckerが販売する4モデル
を取り上げ、スペックや価格、機能の違いをわかりやすく整理。
初めての方でも機種選びのイメージが掴めるよう、用途別のおすすめポイントも丁寧に解説していきます。
ぜひ最後までご覧ください。

LaserPecker LPシリーズとは

LaserPecker(レーザーペッカー)のLPシリーズは、主に個人向けに開発されたコンパクトで高性能な家庭用レーザー彫刻機のラインナップです。
小型ながら本格的なレーザー彫刻・レーザー切断が可能で、木材やプラスチックから金属まで幅広い素材に対応できるモデルを揃えています。
初心者でも扱いやすい直感的な専用ソフトウェアも用意されており、安全面にも配慮された設計が特徴。
世界中にユーザーを抱えており、ホビー用途から小規模ビジネスまで幅広く活用されています。
個別の機種について解説する前に、LaserPeckerレーザー彫刻機LPシリーズに共通する特徴を詳しく見ていきます。
デュアルレーザーや高出力で多素材に対応
LaserPecker LPシリーズ最大の特徴の1つは、多種多様な素材に彫刻できる柔軟性です。
特に上位モデルではデュアルレーザー(2種類のレーザー光源)を搭載し、異なる波長を使い分けることで金属から有機素材まで幅広く加工できます。
例えばLP4は
を切り替えて使用でき、木材・革・アクリルなどの非金属素材からステンレスやアルミといった金属まで彫刻が可能です。
最上位機のLP5では青色レーザーと赤外線レーザーの両方が20Wという高出力になり、厚手の木板を切断したり薄い金属板(真鍮・ステンレス・アルミ・チタンなど)を直接カットすることもできます。
一方、単一レーザーのモデルでは、それぞれのレーザー波長に適した得意分野の素材があります。
LP2(青色レーザー)は紙や木、革といった有機物の彫刻が得意で、ステンレスなど金属への刻印には下地処理が必要。
逆に、LP3(赤外線レーザー)は金属・樹脂へのマーキングに特化しており、金・銀・銅・ステンレスなどの素地金属やABS樹脂に直接彫刻できますが、木や竹には対応していません。
このように、LaserPeckerのレーザー彫刻機は、モデルごとのレーザー特性と異なる出力により、シリーズ全体で見れば「ほぼすべての材料」に対応できる柔軟性を備えています。
自分が加工したい素材に合わせてモデルを選べば、金属・樹脂・木材といった幅広い材料への彫刻をこなす頼もしい相棒となってくれるでしょう。
直感的ソフトと高速プレビュー

LaserPeckerのレーザー彫刻機は、初心者でも扱いやすい直感的な操作ソフトウェアと便利な機能を備えている点も魅力。
専用のスマートフォンアプリやPC用ソフトウェア「LaserPecker Design Space」を使って、画像やテキストの編集・配置から彫刻機の制御まで簡単に行えます。
BluetoothやWi‑Fi接続に対応し(モデルにより異なります)、スマホからワイヤレスで操作できる手軽さはホビーユーザーにも好評。
LP4では本体にスマートLEDタッチスクリーンを搭載し、PCやスマホなしでも直感的に設定変更やレーザー切替が可能です。
さらに、彫刻開始前にデザインの位置や大きさを確認できる高速プレビュー機能も備わっています。
例えばLP2では、枠線や図形を投影し、彫刻エリアを素早くプレビューできます。
上位モデルのLP4やLP5では、長方形枠や中心点など複数のプレビューモードに対応し、より効率的に位置合わせが行えます。
プレビュー機能のおかげで素材の配置をずらしてしまう失敗を事前に防げるため、初心者でも安心してレーザー彫刻に挑戦できるでしょう。
ソフトは日本語にも対応しており、初めてレーザー彫刻機に触れる方でも迷いにくいでしょう。
拡張性とアクセサリー対応
LaserPecker LPシリーズは、本体の性能だけでなく拡張性にも優れています。
用途に応じて選べる豊富なオプションアクセサリーを用意すれば、彫刻機能をさらに広げることが可能。
例えば、各モデル共通の回転ローラー(回転台座)は、コップやボトルなど円柱形の素材に360°レーザー刻印を行うためのオプション。
また、スライド式エクステンション(電動台座)は作業エリアを物理的に拡張するアクセサリーで、長尺エリアの連続彫刻が可能になります。
ポータブルタイプということもあり、比較的作業エリアの小さいLPシリーズ。
デフォルトの作業エリアを拡大すれば、より一層大きなデザインや多数のワーク加工に活躍してくれるでしょう。

拡張オプションによって、安全面の強化も図ることができます。
例えば、標準付属の保護カバーから付け替えられる、扉開閉時のセーフティシステムを搭載した大型保護カバーがその一例。
さらに、排出された煙や有害物質をフィルタリングし、浄化してくれる空気清浄機といったオプションも用意されています。
そのほか、持ち運び用のケースや予備バッテリー、Bluetooth接続用のアダプタなど、作業を便利にするアクセサリーも充実。
必要に応じてこうした拡張オプションを組み合わせれば、「いつでもどこでも」柔軟に創造力を発揮できる環境を整えられるでしょう。
LaserPecker LPシリーズ各種の特徴は?

それでは、LaserPecker家庭用レーザー彫刻機LPシリーズの各モデルについて、それぞれのスペックや特徴を個別に見ていきましょう。
現在、日本国内で主に販売されているLPシリーズには、
の4機種が存在。
それぞれレーザーの種類や出力、そして価格が異なります。
各機種の特徴を把握することで、自分の用途に最適なモデルを選ぶことができるでしょう。
性能や価格の違いに注目しながら、自分に合ったレーザー彫刻機はどれか検討してみてください。
LP5:デュアル20Wで金属切断もこなす最上位機
モデル名 | LP5 |
---|---|
本体イメージ | ![]() |
メーカー名 | LaserPecker |
価格(Amazon) | ¥399,900 (2025-04-19 19:35 時点) |
価格(公式ストア) | |
本体サイズ [mm] | 255 x 98 x 183 |
作業エリア [mm] | 160 x 120 |
構造 | ガルバノ |
最大彫刻速度 [mm/s] | 10000 |
出力 [W] | 20 20 |
最大切断厚さ [mm] | 1mm(金属) 20mm(バスウッド材) 15mm(アクリル) |
レーザーの種類 | 青色ダイオードレーザー ファイバーレーザー |
波長 [nm] | 450 1064 |
彫刻対応素材 | ラッカー塗装された金属、陽極酸化アルミニウム、304 ステンレス鋼、竹、木材、皮革、食品、紙、布地、感光性印刷、プラスチック、アクリル、着色ガラス、色付き釉薬セラミックなど 金属、プラスチック、皮革、および塗装コーティングされたあらゆる素材 |
切断対応素材 | 最大 20mm のバスウッド、15mm の暗色不透明アクリル 最大 1mm の真鍮、ステンレス鋼、アルミニウム、チタン シート |
スポット径 [mm] | 450nm: 0.08×0.1 1064nm: 0.06 |
解像度 | 1K/2K/4K/8K |
エアアシスト | × |
保護カバー | ○ |
空気清浄機 | オプション |
カメラ/モニタリング | オプション |
焦点合わせ | 手動 |
ロータリー対応 | オプション |
3D曲面対応 | × |
本体重量 [kg] | 6.02 |
ディスプレイ | × |
接続方式 | USB Wi-Fi |
制御ソフト | LaserPecker Design Space LightBurn |
その他 | 本体サイズはレーザーヘッドの寸法 |
出典 | 公式サイト |
LaserPecker LP5はシリーズ最強スペックを誇る最上位モデルです。
青色レーザーダイオードと赤外線ファイバーレーザーの2つを搭載したデュアルレーザー機で、両方とも出力は20Wと非常に高出力になっています。
そのため、対応素材は金属から樹脂、木材までほぼオールラウンドで、レーザー彫刻機として制限のない万能さを実現しています。
ステンレスやアルミ、チタンなどの金属面に直接鮮明な刻印ができるほか、厚さ1mm程度の金属板なら切断することも可能です。
もちろん木板やアクリル板の切断・彫刻も得意で、凹凸感のある立体的な彫刻や深彫り加工によるコントラストのはっきりしたマーキングもこなします。
彫刻可能エリアは標準で160×120mm相当ですが、別売スライド拡張を用いれば160 × 300 mmまで広げることも可能。
ガルバノメータ式レーザー走査により最大10,000mm/sという業務用クラスの高速彫刻が可能で、バッチ彫刻(量産加工)的な用途でも効率よく運用できます。
オプションの専用エンクロージャを使用すればレーザー光を遮蔽してクラス1相当の安全性が確保でき、屋内でもより安全にフルパワー運転ができるでしょう。
プロユースにも耐える性能を持つLP5は、
という方に最適なフラッグシップモデルです。
LP4:デュアルレーザー搭載であらゆる素材に対応
モデル名 | LP4 |
---|---|
本体イメージ | ![]() |
メーカー名 | LaserPecker |
価格(Amazon) | ¥199,900 (2025-04-19 19:35 時点) |
価格(公式ストア) | |
本体サイズ [mm] | 241 x 82.1 x 139.7 |
作業エリア [mm] | 160 x 120 |
構造 | ガルバノ |
最大彫刻速度 [mm/s] | 4000 |
出力 [W] | 10 2 |
最大切断厚さ [mm] | 8mm(バルサ材) 5mm(アクリル) |
レーザーの種類 | 青色ダイオードレーザー 赤外線レーザー |
波長 [nm] | 450 1064 |
彫刻対応素材 | 漆塗りの金属、陽極酸化アルミニウム、304 ステンレス鋼、竹、木材、皮革、食品、紙、布地、感光性印刷、プラスチック、アクリル、着色ガラス、カラー釉薬セラミックスなど 金属、プラスチック、革、およびペイントコーティングが施されたあらゆる素材 |
切断対応素材 | 8mmバルサ材、5mmダーク不透明アクリル |
スポット径 [mm] | - |
解像度 | 1K/2K/4K/8K |
エアアシスト | × |
保護カバー | ○ |
空気清浄機 | オプション |
カメラ/モニタリング | × |
焦点合わせ | 手動 |
ロータリー対応 | オプション |
3D曲面対応 | × |
本体重量 [kg] | 4 |
ディスプレイ | タッチスクリーン |
接続方式 | Bluetooth USB |
制御ソフト | LaserPecker Design Space LightBurn |
その他 | 本体サイズはレーザーヘッドの寸法 |
出典 | 公式サイト |
LaserPecker LP4は、LP5に次ぐ高性能モデルで、万能タイプとして人気の機種。
LP5と同じくデュアルレーザー構成で、10Wの450 nm青色レーザーと2Wの1064 nm赤外線レーザーを搭載しています。
この組み合わせにより、木材、革、アクリルなどの非金属素材から、ステンレスやアルミ(表面コーティング付き)といった金属の刻印まで幅広く対応可能。
LPシリーズとしては唯一カラータッチスクリーンを搭載し、レーザー切替えや彫刻データの選択が可能になっています。
彫刻エリア160×120mm、スライド拡張によって最長300mmまで加工範囲を拡大できる点はLP5と同様。
ガルバノミラーを活かした最大彫刻速度は4,000mm/sで、細かなデザインも短時間で仕上がります。
解像度は最大8K、彫刻精度は約0.002mmと非常に精細で、写真や微細パターンの表現力も優秀です。
総合力の高いLP4は、
というユーザーにうってつけでしょう。
LP3:赤外線レーザーで金属・樹脂マーキング特化
LP3は、1064nmの赤外線レーザーを搭載したモデルで、金属や樹脂素材へのマーキングに特化しています。
出力は平均1Wながら、高性能ガルバノスキャナーにより最大800mm/sの高速彫刻が可能。
レーザースポット径はわずか0.01mm、画像解像度も最大4K対応と超高精度で、微小な文字や精巧な模様を鮮明に刻むことができます。
対応素材は金・銀・銅・ステンレス・チタンなどの金属やプラスチック類、さらに合成皮革や一部の石材など多岐にわたります。
一方で、赤外線レーザー波長の性質上、木材等への彫刻は苦手としている点は理解しておきましょう。
彫刻エリアは楕円形115×80mm程度(正方換算で65×65mm)とコンパクトですが、小型アクセサリーや電子部品への刻印には十分。
本体は非常に軽量で、オプションバッテリーを使えば屋外や出先でも電源レスで稼働できるポータブル性も魅力です。
というニーズに最適な金属・樹脂専用機となっています。
LP2:5Wモデルで有機素材中心の入門機
LP2は、シリーズのエントリーモデルに位置づけられる5Wクラスのレーザー彫刻機です。
波長450 nmの青色半導体レーザーを搭載し、木材や紙、革、布、竹、コルクといった有機系素材の彫刻を得意としています。
レーザースポットを0.05×0.05mmまで絞る光学設計により、小さな文字やイラストもくっきりと彫刻可能。
ガルバノスキャン技術による最大600 mm/sの高速彫刻を誇り、入門機ながらスピーディーに作業できるでしょう。
彫刻エリアは100×100mmですが、多機能電動台座を組み合わせれば最大100×2,000mmという長尺加工にも対応可能です。
入門機ということもあり、手頃な価格も見逃せません。
家庭用でさえ2ケタ万円が当たり前のレーザー彫刻機業界において、1ケタ万円台で入手できる貴重な存在です。
という方にぴったりの入門機だと言えるでしょう。
Laser Pecker レーザー彫刻機各種のスペック&価格一覧表
ここまで紹介してきたLPシリーズ各種のスペック・価格を一覧でチェックしてみましょう。
モデル名 | LP5 | LP4 | LP3 | LP2 |
---|---|---|---|---|
本体イメージ | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
メーカー名 | LaserPecker | LaserPecker | LaserPecker | LaserPecker |
価格(Amazon) | ¥399,900 (2025-04-19 19:35 時点) | ¥199,900 (2025-04-19 19:35 時点) | ¥209,999 (2025-04-19 19:35 時点) | ¥87,996 (2025-04-19 19:35 時点) |
価格(公式ストア) | ||||
本体サイズ [mm] | 255 x 98 x 183 | 241 x 82.1 x 139.7 | 168.6 x 62.1 x 169.5 | 162.5 x 60 x 122 |
作業エリア [mm] | 160 x 120 | 160 x 120 | 115 x 80 | 100 x 100 |
構造 | ガルバノ | ガルバノ | ガルバノ | ガルバノ |
最大彫刻速度 [mm/s] | 10000 | 4000 | 800 | 600 |
出力 [W] | 20 20 | 10 2 | 1 | 5 |
最大切断厚さ [mm] | 1mm(金属) 20mm(バスウッド材) 15mm(アクリル) | 8mm(バルサ材) 5mm(アクリル) | - | - |
レーザーの種類 | 青色ダイオードレーザー ファイバーレーザー | 青色ダイオードレーザー 赤外線レーザー | 赤外線レーザー | 青色ダイオードレーザー |
波長 [nm] | 450 1064 | 450 1064 | 1064 | 450 |
彫刻対応素材 | ラッカー塗装された金属、陽極酸化アルミニウム、304 ステンレス鋼、竹、木材、皮革、食品、紙、布地、感光性印刷、プラスチック、アクリル、着色ガラス、色付き釉薬セラミックなど 金属、プラスチック、皮革、および塗装コーティングされたあらゆる素材 | 漆塗りの金属、陽極酸化アルミニウム、304 ステンレス鋼、竹、木材、皮革、食品、紙、布地、感光性印刷、プラスチック、アクリル、着色ガラス、カラー釉薬セラミックスなど 金属、プラスチック、革、およびペイントコーティングが施されたあらゆる素材 | 金属、プラスチック、合成皮革、およびペイントコーティングが施されたあらゆる素材 | 竹、紙、皮革、食品、プラスチック、木材、布地、感光性印刷、漆塗り金属、陽極酸化アルミニウム、304ステンレス鋼、プラスチック、アクリル、着色ガラス、カラー釉薬セラミックスなど |
切断対応素材 | 最大 20mm のバスウッド、15mm の暗色不透明アクリル 最大 1mm の真鍮、ステンレス鋼、アルミニウム、チタン シート | 8mmバルサ材、5mmダーク不透明アクリル | × | |
スポット径 [mm] | 450nm: 0.08×0.1 1064nm: 0.06 | - | 0.01 | 0.05 |
解像度 | 1K/2K/4K/8K | 1K/2K/4K/8K | 1K/2K/4K | 2K |
エアアシスト | × | × | × | × |
保護カバー | ○ | ○ | オプション | ○ |
空気清浄機 | オプション | オプション | オプション | オプション |
カメラ/モニタリング | オプション | × | × | × |
焦点合わせ | 手動 | 手動 | 手動 | 手動 |
ロータリー対応 | オプション | オプション | オプション | オプション |
3D曲面対応 | × | × | × | × |
本体重量 [kg] | 6.02 | 4 | 2.54 | 1.75 |
ディスプレイ | × | タッチスクリーン | × | × |
接続方式 | USB Wi-Fi | Bluetooth USB | Bluetooth USB | Bluetooth USB |
制御ソフト | LaserPecker Design Space LightBurn | LaserPecker Design Space LightBurn | LaserPecker Design Space | LaserPecker Design Space |
その他 | 本体サイズはレーザーヘッドの寸法 | 本体サイズはレーザーヘッドの寸法 | 本体サイズはレーザーヘッドの寸法 | 本体サイズはレーザーヘッドの寸法 |
出典 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
まとめ:用途に応じてLaserPeckerのレーザー彫刻機を選ぼう

LaserPeckerのLPシリーズ4機種(LP5・LP4・LP3・LP2)は、それぞれレーザーの種類や出力が異なり、得意とする素材や機能にも違いがあります。
選定基準の一例としては、
といった具合でしょうか?
それぞれのスペックと価格を踏まえて、ぜひご自身の用途に合ったLaserPeckerレーザー彫刻機を選んでみてください。
きっと創作の幅を大きく広げてくれる心強い相棒になってくれるでしょう。