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【実機レビュー】QIDI TECH Q1 Proの使用感を徹底解説!ABSに最適なヒートチャンバー搭載FDM3Dプリンター!

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こんにちは、管理人のウノケンです。

今回は、

QIDI TECHの最新FDM方式3Dプリンター「Q1 Pro」について徹底解説&実機レビュー

していきます。

QIDI TECHは2014年からFDM方式3Dプリンターを販売する著名ブランドの1つ。とくに、造形領域が覆われた密閉式の3Dプリンターを中心に展開しているという特徴があります。

中〜上級者を中心に、世界中のユーザーから高い支持を集めるQIDI TECHから登場した最新機種が「Q1 Pro」。

今回、QIDI TECH様より実機をご提供いただきましたので、

  • 「Q1 Pro」の特徴
  • 「Q1 Pro」実機の使用感・3Dプリント例
  • 「Q1 Pro」のスゴいところ・気になるところ

について、使い勝手を交えながら徹底レビューしていきたいと思います!

いったいどんな3Dプリンターなのでしょうか?一緒にチェックしていきましょう!

この記事を書いているのはどんな人?

3Dプリンター関連メーカー勤務経験

3Dプリンター特許出願経験

3Dプリンター20機種・3Dスキャナー5機種の使用経験

3Dプリント品販売点数800個以上

YouTubeで毎日3Dプリンター関連動画(実機レビュー多数)をアップ中!


動画でレビューをチェックしたい方はこちら!

この記事の内容はYouTubeでも動画で解説しています。開封の様子など、動画ならではの内容も盛りだくさんの解説をお楽しみください!


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QIDI TECH「Q1 Pro」の特徴

まずはじめに「Q1 Pro」の特徴をざっと把握しておきましょう。

最新FDM3Dプリンター「Q1 Pro」の特徴
  • トレンドを押さえたCoreXY爆速機種
  • ヒートチャンバー&耐摩耗高温ノズル搭載
  • XYサイズが少し大きめ

最大600mm/sの爆速プリントは、もはや「必須」スペック。最新機種としてしっかり備える定番機能から、「Q1 Pro」ならではのユニークなスペックまで、詳しく見ていきましょう。

「特徴はいいから、はやく実機レビューが見たい!」

という方は該当箇所までジャンプしてください。

トレンドを押さえたCoreXY爆速機種

爆速プリントを支えるCoreXY構造
リモートモニタリングやタイムラプス生成を可能にするカメラを搭載

「Q1 Pro」は、

最近のトレンド機能はひと通り網羅

しています。

その「トレンド機能」として主なものは、

  • CoreXY構造
  • 爆速(最大スピード600mm/s, 最大加速度20000mm/s²)
  • Klipper(ファームウェア)搭載
  • カメラ搭載(リモートモニタリング・タイムラプス生成)
  • 完全(ワンタップ)オートレベリング
  • ノズルクリーナー搭載
  • (両面)PEIプレート採用
  • フィラメントセンサー(もつれ・切れ)搭載

「これでもか!」と言わんばかりの充実ぶり。最近の上位機種(7〜10万円)が備える機能はひと通り揃っていると考えて良いでしょう。

ヒートチャンバー&耐摩耗高温ノズル搭載

3Dプリンター内部にヒーターが搭載されている

上位機能が網羅された「Q1 Pro」ですが、これだけでは目新しさに欠けると感じる人もいることでしょう。

「Q1 Pro」の特徴として、特筆すべきはは、

「ヒートチャンバー」と「耐摩耗高温ノズル」が搭載

されていることです。

前者の「ヒートチャンバー」搭載によって、プリンター内部の温度を最大60℃に加熱することが可能に。

これにより、ABSやナイロン(PA)、ポリカーボネート(PC)といった、実用的ながら反りやすいフィラメントのプリント品質向上(反り・割れの回避)が期待できます。

密閉タイプというだけでも内部は保温されますが、アクティブに加熱し、指定温度を維持できるのはヒートチャンバーの強みです。ABSのような材料を使いこなす上では強い味方だと言えるでしょう。

出典:QIDI TECH
出典:QIDI TECH

さらに、後者の「耐摩耗高温ノズル」搭載により、カーボンファイバー(CF)系のフィラメントにも対応

エクストルーダーやノズルに硬化鋼を採用し、削られやすいCFフィラメントでも問題なく扱うことが可能です。

XYサイズが少し大きめ

「Q1 Pro」は、

XYサイズ(ヒートベッドの面積)が少し大きめ

という特徴もあります。

例として、QIDI TECHが2023年にリリースした「X-Smart 3」と比較してみましょう。

Q1 ProX-Smart 3
造形サイズ(mm)245×245×240175×180×170
出典:QIDI TECH

各辺70mm程度大きくなっていることがわかるでしょう。

「X-Smart 3」が少々小さめだったということもありますが、「Q1 Pro」のXYサイズはスタンダードなサイズ感(220mm×220mm)と比べても少々大きめで、面積の大きいモデルのプリントに活躍します。



QIDI TECH「Q1 Pro」の実機レビュー!

ここからは、

「Q1 Pro」の開封と、最初のセットアップ

を行っていきます。

開封&セットアップ!

段ボールから取り出したときの「Q1 Pro」
開封を終えた「Q1 Pro」

「Q1 Pro」を開封していきます。

段ボールの外側も、内部の本体も厳重に梱包されていて、配送時に損傷する心配がない安心感のある「Q1 Pro」。一方で、プリント開始までには少々手間を要する印象も。

基本的に組立不要の「Q1 Pro」ですが、いくつか作業があります。

作業手順
  1. 電源コードを取り付け→電源オン ※3ピンに注意
  2. 本体内部のパーツを固定する結束バンド・ネジの取り外し
  3. フィラメントホルダーの取り付け

詳細な開封の様子は、上記のYouTubeレビュー動画で解説しています。

開封作業を終えたら、初回起動時の最適化(オートレベリング、インプットシェーピング)を実行します。

複数の画像を使った設定ガイドが表示される
本体にも案内あり
取扱説明書も充実(しかも日本語)

ひと通りの作業を実行して感じたのが、インターフェースや本体表示、取扱説明書を通したガイドの丁寧さ。CoreXYタイプの3Dプリンターを初めて扱う人であっても迷わずセットアップすることができるでしょう。

一方で、公式サイトで記載されているような、「10分で箱から出してすぐ」というのはちょっと難しいように思います。実際に開封&セットアップをしてみて、

  • 3Dプリンターを扱った経験のある方であれば20分
  • 初心者の方であれば30分

くらいの時間は見積もっておくと良いでしょう。



3Dプリント実行!ヒートチャンバー搭載「Q1 Pro」の実力は?

準備が完了したので、さっそく3Dプリントを開始していきます!

【爆速】18分で3DBenchy(PLA Rapido)

まずは、プリンターのローカルに保存されているスライス済みの#3DBenchyを、付属のPLA Rapido(ブラック)でプリントしていきます。

実際にプリントしているときの様子(音声あり/倍速なし)をご覧いただきましょう!

3DBenchyプリントのフル動画はYouTubeにアップしています。

今回の「Q1 Pro」も、CoreXY構造を採用する最大600mm/sの爆速プリンター。

速さだけでなく、気になる完成品のクオリティも確認していきましょう。

表面ツルツル、オーバーハングも問題なし。ほとんど非の打ち所がない品質ではないでしょうか?

↓使用したフィラメントはこちら↓

【頑丈】組み立て不要のケース(カーボンファイバーPLA)

カーボンファイバー配合フィラメントの使用に強みのある「Q1 Pro」。

今回は、print-in-place、つまり「組み立て不要」のケース(データ出典:Printables)をプリントしてみました。

プリント品の強度を高めてくれるだけでなく、マットな質感や、積層痕が目立ちにくいという特徴もあるカーボンファイバーPLA

「Q1 Pro」に同梱の工具を収納するのにも最適な、ロックつきケースを簡単にプリントすることができました。

↓使用したフィラメントはこちら↓

【注目】ヒートチャンバーの実力は?玩具のプリントにも活躍!(ABS)

続いて、「Q1 Pro」が持つもう1つの魅力のであるヒートチャンバーの実力をチェックするため、ABSを使用したプリントを実行。

最近流行りのキットカード(プラモデルのようなもの)3Dモデルをプリントしていきます(出典:Printables)。

レゴのような玩具にも使用されている、汎用性の高いプラスチックであるABS。3Dプリントにおいては、その反りやすさに悩まされることで有名です。

そんなジレンマを解消してくれるのが、ヒートチャンバー。上画像のように、「Q1 Pro」であれば、まったく反りなくプリントすることができました。

ヒートチャンバーは、ABSのプリント品質を重視したい方には、まさに激推しの機能だと言えるでしょう。

↓使用したフィラメントはこちら↓


ここまで、PLAやPLA-CF、ABSなどさまざまなフィラメントを使って「Q1 Pro」の実力を検証してきました。

以降では、「Q1 Pro」の

  • ココがすごい!
  • ココに注意!

というポイントについて深掘りしていきたいと思います!

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使ってみてわかった!「Q1 Pro」のココがすごい!

ここからは、

実際に使ってみて感じた「Q1 Pro」のスゴいところ

について紹介していきたいと思います。商品ページに記載の内容だけではわかりにくい「実感」をお伝えしていきます!

2つのセンサー&2つのZ軸モーターで高精度

ここまで確認してきた通り、高いプリント品質を誇る「Q1 Pro」

その背景として知っておきたいのが、

2つのレベリング用センサーと、2つのZ軸モーター

の存在です。

出典:QIDI TECH
出典:QIDI TECH

オートレベリング用のセンサーはプリントヘッドかヒートベッドの片方に付いていたり、Z軸モーターも複数あるZ軸のいずれか1つのみというケースが一般的。そんな中、「Q1 Pro」の上記仕様は、二重で精度を担保する効果が期待できます

ちなみに、「Q1 Pro」には、「第一層」のデータもスライス済みサンプルとして格納されています。

「プリントしてみろ!」

と言わんばかりに提供されているだけあって、そのクオリティは申し分ありません。

プリント前のクリーニングがしっかりしていて失敗が少ない

本体内部奥に設置されているノズルクリーナー
縦横に走るパージライン。角のところで余計なフィラメントが除かれている

「Q1 Pro」を使っていて印象的だったのが、

プリント前の入念なクリーニングプロセス

です。

QIDI TECHとしては、「Q1 Pro」で新搭載となった「ノズルクリーナー」で、プリント前にしっかりノズル回りのフィラメントを除去してくれます。

さらに、プリント直前にはみ出たわずかなフィラメントも、独自のパージライン設定により高確率で取り除かれます。(もちろん自分で変更可能ですが、デフォルトでケアされているのは好印象でしょう)

「X軸(あるいはY軸)を往復する」だけのようなシンプルなパージラインに設定されがちですが、「Q1 Pro」は上記2枚目の画像のように、X軸とY軸の両方向を往復。これによって、ノズル回りにフィラメントがない状態でプリントを開始することが可能です。

インターフェースや取扱説明書が見やすく、わかりやすい

3つ目に再度触れたいのが、

インターフェースや取扱説明書によるしっかりしたガイド

です。開封パートで画像を使って紹介したように、セットアップや使用時の各段階において、3Dプリンターの玄人でなくても迷わないことは請け合いです。

QIDISlicerはほとんどPrusaSlicerと変わらない
Deviceタブで制御・モニタリングが可能

加えて、専用スライスソフト「QIDISlicer」の使い勝手も良好

最近は各社の専用スライサが多く登場していて、いちいち使い分けるのが面倒という方も多いことでしょう。その点、「QIDISlicer」は、ユーザーの多い「PrusaSlicer」とほとんど変わりありません。

さらに、リモート制御・モニタリングが可能なKlipperのインターフェース(fluidd)を内包しており、このソフトひとつで

  • スライス
  • リモート制御・モニタリング

の両方を実行できる点で、優秀なソフトだと言えるでしょう。

 



使ってみてわかった!「Q1 Pro」のココに注意!

最後に、

実際に使ってみて、個人的に気になった点

についても紹介していきます。人によって好みも異なりますので、選択する際の参考にしてみてください。

本体サイズが大きく、重量が重い

「Q1 Pro」を使ってみて、とくに気になった点は、「本体サイズと重量」です。

同等の造形サイズをもつ他社の類似機種と比べると、各辺数センチ〜10センチ程度大きく、数キロ重くなっています

設置スペースを考える際、頭に入れておくと良いでしょう。

比較ツールを活用すると、造形サイズや本体サイズを他機種と比較することが可能です。

チャンバー加熱には時間がかかる

チャンバー温度を55℃にした際の、プリントが開始されるまでの時間の例

2つ目は、「チャンバーの加熱には時間がかかる」こと。

チャンバー加熱のみにかかる時間ではありませんが、チャンバーの設定温度を55℃にしたケースで、プリント開始までに14分ほどを要しました

高速プリントが可能である一方で、チャンバーの加熱時間でタイムロスをしてしまうのは、(仕方ない部分がありつつも)あまり好ましくないポイントでしょう。

チャンバー加熱を必要としないPLA等の材料においては心配不要です。

アプリはこれからに期待

出典:QIDI TECH

外出先でのリモートモニタリングも可能とされる「Q1 Pro」ですが、スマホアプリはβ版(2024年4月時点)です。

現状、

  • iOSは審査中
  • AndroidはPlayストアにおける掲載なし

という状況です。

Androidに関しては、QIDI TECHの公式ページからダウンロードすることも可能ですが、中国語が表示されるなど、ローカライズの点でいまだ最適化がなされていないようでした。

スムーズにアプリからのリモート制御・モニタリングが可能になるまでは、もう少し時間が必要だと言えるでしょう。


ここまで挙げてきたポイントは、人によっては気になるところかもしれません。他の3Dプリンターもチェックしておきたい!という方は、比較ツール等を活用して他の機種の情報も確認しておきましょう。

「ここに記した気になるポイントは問題ないよ!」

という方にとっては、非常におすすめできる3Dプリンターなのではないかと思います!

 

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「Q1 Pro」のスペック一覧!【Xシリーズと比較】

最後に、

「Q1 Pro」のスペックを確認しつつ、QIDI TECHの「Xシリーズ」機種と比較

していきます。

モデル名Q1 ProX-Max 3X-Plus 3X-Smart 3
本体イメージproduct imageproduct imageproduct image
メーカーQIDI TECHQIDI TECHQIDI TECHQIDI TECH
本体サイズ(LxWxH)[mm]477 x 467 x 489553 x 553 x 601511 x 527 x 529370 x 362 x 397
造形サイズ(LxWxH)[mm]245 x 245 x 240325 x 325 x 315280 x 280 x 270175 x 180 x 170
エクストルーダダイレクト---
プリントスピード[mm/s]600600600500
最大ノズル温度[℃]350350350280
最大ヒートベッド温度[℃]120--120
組み立て組み立て済み組み立て済み組み立て済み組み立て済み
プラットフォーム両面PEIプレートHF plateHF BoardHF Board
オートレベリング
フィラメントセンサ---
停電時自動回復印刷---
密閉
ディスプレイタッチ式タッチ式タッチ式タッチ式
デュアルZ軸
データ入力Wi-Fi
Ethernet
USB
Wi-Fi
Ethernet
USB
Wi-Fi
Ethernet
USB
Wi-Fi
USB
本体重量[kg]1724.519.510.5
スライスソフトQIDISlicer
PrusaSlicer
Orca Slicer
QidiPrint
Cura
simplify3D
QidiPrint
Cura
simplify3D
QidiPrint
Cura
simplify3D
その他チャンバー加熱<60℃
チャンバー循環ファン
カメラ搭載
LED搭載
カーボンファイバー対応
チャンバー加熱<65℃
チャンバー循環ファン
活性炭エアフィルター付き
チャンバー加熱<65℃
出典公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト
画像、スペックは各社公式ページより引用。記載のない項目は”-“で示している。

一覧表を比較してみると、2023年に登場した先代機種との共通点・相違点が浮かび上がってきますね

「Xシリーズ」と比べた「Q1 Pro」の特徴としては、以下の点を押さえておくと良いでしょう。

  • 完全オートレベリングやノズルクリーニングは「Q1 Pro」新搭載
  • サイズやスペック、価格は「X-Plus 3」と「X-Smart 3」の間

「『Xシリーズ』も気になっていた!」

という方は、サイズやアップグレードされたポイントも加味して検討することをおすすめします。



まとめ:ヒートチャンバー搭載の高性能3Dプリンター「Q1 Pro」!

今回は、QIDI TECHの最新FDM3Dプリンター「Q1 Pro」について徹底レビューしてきました。

  • 昨今のトレンドを押さえた優秀性能
  • ヒートチャンバー搭載でABS等の反り対策に有効
  • 耐摩耗仕様でカーボンファイバー系フィラメントに対応

といった特徴をもつ優れた3Dプリンターであることがわかりましたね!

予算約8万円で、ABSやCF系を重視したい方、そして、置き場所にはゆとりがあるという方にはとくにおすすめの1台と言って良いでしょう。

ぜひ検討してみてくださいね!

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