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サバティカルリーブって何?【大学教員が研究するための休暇】

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こんにちは、管理人のウノケンです。

研究室で教授・准教授の様子を見ていると、「大学教員って学生指導や講義など、研究以外の仕事が多くて研究できなそう…」と思う方が多いかと思います。そんな大学教員には「サバティカルリーブ(サバティカル休暇・サバティカル研修)」と呼ばれる研究のための休暇制度があるのをご存知でしょうか?今回はそんな「サバティカルリーブ」について紹介します。



サバティカルリーブの概要

サバティカルリーブ(Sabbatical leave)は、サバティカル休暇やサバティカル研修とも呼ばれ、欧米では比較的一般的な制度です。一定の年数勤務した大学教員が本来の職務から離れ、数ヶ月〜1年間ほど国内外の研究機関で研究活動に従事するというものです。現在では、大学のみならず一般企業にも類似の制度を導入する例があるようです。

サバティカルリーブの導入例

学生や一般人の間ではサバティカルリーブの存在自体があまり知られていませんが、様々な大学で導入されているようです。「サバティカル研修」という呼称がよく見られます。

以下に代表的な例を挙げます。

  • 東京大学(参考: 東京大学教員のサバティカル研修に関する規程
    • 概要
      • 専門分野に関する能力向上のため、長期研修の一環として、国内外の教育研究機関等において、自主的調査研究に専念する権利を取得するものとする。
    • 期間
      • 継続勤務期間3年:1月以上6月以内
      • 継続勤務期間6年:2月以上1年以内
  • 北海道大学(参考:国立大学法人北海道大学教員のサバティカル研修に関する規程
    • 概要
      • 教育研究の遂行に必要な知識及び能力の向上を図るため,教員自らが研究目標を定めて一定の期間にわたり研究に専念する研修
    • 期間
      • 継続勤務期間7年:原則として3月以上1年以内
  • 沖縄科学技術大学院大学(参考:3.7.2 サバティカル休暇
    • 概要
      • 知識の獲得、研究、新技術の習得、個人の能力向上の機会
      • サバティカル休暇中、教員は授業や大学行政に対する義務から解放され、前述の内容に専念することができます
    • 期間
      • 3年間勤務するごとに6ヶ月のクレジットを獲得(最大12ヶ月蓄積可能)

このように、大学によって若干制度の違いはあるものの、教員が自身の研究に専念するために設けられた最長1年程度の研修期間であることがわかります。



サバティカルリーブの実情

制度としては各大学で規定されているようですが、実際の取得状況はどうなっているのでしょうか。

少し古いですが、文部科学省の資料(大学共同利用機関法人及び大学共同利用機関の今後の在り方について【参考資料(その1)】)によれば、平成23年5月1日の国立大学教員数が62,682人であるのに対して取得者210人(およそ0.3%)、私立大学教員数109,804人に対して取得者624人(およそ0.6%)となっています。規定上、取得可能なのは6年に1度程度であるとはいえ、取得できているのはかなり少数の教員に限られていると言えるでしょう。

資料掲載時点で利用件数は増加傾向にあるとはいえ、雇用状況に大きな変化があったわけではなく、現在までにそれほど大きな増加が生じているとは考えにくいのではないかと思います。実際、立命館大学の谷口忠大教授は「人工知能(32巻1号)」において、日本のサバティカルについて、「働きすぎの文化と,空気の支配のえげつない日本では,制度はあっても『運用できていない』大学も多く,しっかりと運用し,教員がサバティカルを取得できている大学はそれほど多くないかもしれない」と述べています。内情を知る現役大学教員の言葉だけに、重みがありますね。

大学教員が満足に研究できる環境

今回は研究のための休暇「サバティカルリーブ」について紹介しました。学生指導や講義、学内業務に追われるばかりで研究の時間がとれない状態では、教員自身が一流の研究者であり続けるための健全な環境にあるとはいえないでしょう。先ほど引用した記事によれば、谷口教授の所属する立命館大学ではサバティカルの制度を「かなり真面目に、しっかりと運用できている」そうです。いまだに制度の整備・実施状況は大学や学部によってバラつきがあることでしょう。大学教員を目指す上では、サバティカル研修の制度を含め、自身の研究のキャリアを満足に積める環境にあるかについても意識していきたいですね。

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