こんにちは、管理人のウノケンです。
今回は、
SOVOLのFDM3Dプリンターについて徹底解説
していきたいと思います。
SOVOLは、FDM方式の3Dプリンターやフィラメント、フィラメント乾燥機を展開する中国の3Dプリンターブランドです。水色と黒色の特徴的なデザインで、見覚えのある方も少なくないでしょう。
この記事では、最近話題となった最大プリントスピード700mm/s・最大加速度40000mm/s²を誇る「SV08」をはじめとするSOVOLの3Dプリンターを徹底比較・解説していきます。
「あまり聞いたこと無いけど、SOVOLの3Dプリンターってどんな感じ?」
というSOVOL初心者の方が、
についてしっかり理解できる記事となっています。ぜひ最後までご覧ください。
それでは見ていきましょう!
3Dプリンターブランド「SOVOL」とは
はじめに、
SOVOLとはどんな3Dプリンターブランドなのか
その特徴について確認しておきましょう。
FDM方式3Dプリンターを多数展開
SOVOLは
FDM方式3Dプリンターに特化した3Dプリンターブランド
です。公式ページにおいて、光造形3Dプリンターの記載はありません。
FDM3Dプリンターとしては、「SV01」、「SV02」のように「SV」の名を冠する機種を次々に発表しており、現在「SV08」までの3Dプリンターが登場しています(2024年11月時点)。
Crealityにおける「Enderシリーズ」や「CRシリーズ」のように多数のシリーズを展開することはなく、「SV」以外のシリーズは存在していません。
色とりどりのフィラメントも取扱中
FDM3Dプリンターを多数取り扱うことに伴い、
材料であるフィラメントも展開
しています。
材質としては「PLA」のみですが、
も多数取り扱っています。
フィラメント乾燥機やレーザー彫刻機といった周辺機器も
その他にも、SOVOLはFDM3Dプリンターに関連する
フィラメント乾燥機や、レーザー彫刻機といった定番の周辺機器も販売
しています。
フィラメント乾燥機は日本のAmazonでも手頃な価格で販売されており、なじみ深い方も少なくないのではないでしょうか?
【2024】SOVOLのFDM方式3Dプリンター一覧
まずは、各3Dプリンターのスペックを一覧表で見てみましょう。
モデル名 | SV08 | SV07 | SV07 Plus | SV06 | SV06 ACE | SV06 Plus | SV04 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
本体イメージ | |||||||
メーカー | SOVOL | SOVOL | SOVOL | SOVOL | SOVOL | SOVOL | SOVOL |
本体サイズ(LxWxH)[mm] | 550 x 537 x 575 | 460 x 457 x 625 | 632 x 532 x 735 | 496.94 x 387.9 x 610.91 | - | 538 x 488 x 707 | 653 x 625 x 803 |
造形サイズ(LxWxH)[mm] | 350 x 350 x 345 | 220 x 220 x 250 | 300 x 300 x 350 | 220 x 220 x 250 | 220 x 220 x 250 | 300 x 300 x 340 | 300 x 300 x 400 |
エクストルーダ | planetary gear | ダイレクト | ダイレクト | ダイレクト | ダイレクト | ダイレクト | ダイレクト |
プリントスピード[mm/s] | 700 | 500 | 500 | 150 | 600 | 150 | 120 |
最大ノズル温度[℃] | 300 | 300 | 300 | 300 | 300 | 300 | 260 |
最大ヒートベッド温度[℃] | 100 | 100 | 100 | 100 | - | 100 | 100 |
組み立て | 要組み立て | - | 半組み立て済 | - | 半組み立て済 | - | - |
プラットフォーム | PEIシート | 両面PEIプレート | 両面PEIプレート | PEI | 両面PEIプレート | PEI | Flexible |
オートレベリング | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
フィラメントセンサ | ○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ | ○ |
停電時自動回復印刷 | - | ○ | - | ○ | × | ○ | ○ |
密閉 | ×(オプション) | × | × | × | × | × | × |
ディスプレイ | ノブ式 | タッチ式 | タッチ式 | ノブ式 | タッチ式 | タッチ式 | タッチ式 |
デュアルZ軸 | - | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
データ入力 | Wi-Fi USB Ethernet | USB Wi-Fi | USB Wi-Fi | SDカード USB | USB Wi-Fi | - | SDカード |
本体重量[kg] | 17.7 | - | - | 9 | - | 13.97 | 15 |
スライスソフト | OrcaSlicer Cura PrusaSlicer Simplify3d | - | - | - | OrcaSlicer | - | - |
その他 | LED搭載 カメラ搭載 リモート制御機能 | ノズルLED搭載 | ノズルLED搭載 | カメラ・LED搭載 | デュアルエクストルーダ | ||
出典 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
一覧にしてみると、各モデルの違いや共通点が見えてきますね。
各モデルにどのような特徴があるのか、ここからは詳細を確認していきましょう!
【SV08】爆速700mm/s・40000mm/s²の衝撃CoreXY
2024年にリリースされた、SOVOL初のCoreXY3Dプリンター「SV08」。
その特性を生かし、
という、段違いの速さを実現しています。
その他、
という際立った特徴も備える注目の3Dプリンターでもあります。
注意点として、
であることは押さえておきましょう。
【SV07】Klipper搭載!最大500mm/sの高速3Dプリンター
2023年に登場した「SV07」。
Klipperファームウェアを搭載し、最大プリントスピードは500mm/sに到達(推奨値は250mm/s)。タッチスクリーンも一新され、STLファイルのプレビューも可能になっています。
その他、興味深い多数のアップデートもなされています。上記の公式YouTube動画(約1分30秒)で「SV07」の魅力をざっと確認しておきましょう。
後述する他のSOVOL製3Dプリンターや、他ブランドの機種と比較した場合の、「SV07」の特徴的な点をまとめておきます。
昨今流行りの高速3Dプリントを低価格で実現した「SV07」。日本のAmazonではクーポン込みで45,000円というお手頃価格となっています(2023年9月時点)。
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【SV07 Plus】造形サイズが300×300×350mm³になって新登場
2023年8月に登場したSOVOLの最新3Dプリンター「SV07 Plus」。
プリントスピードや最大ノズル温度といった基本機能はそのままに、
「SV07」の造形サイズが220×220×250mm³→300×300×350mm³にアップグレード
したモデルとなっています。
造形サイズ以外で変更された機能はとくに見当たらないので、
といった選択基準で良いでしょう。
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【SV06】オートレベリング・300℃ノズル搭載のエントリーモデル
2022年後半に登場した「SV06」。エントリーモデルとしては十分な機能性を備えた3Dプリンターです。主な注目ポイントは以下の通りです。
エントリーモデルとして必要な機能は基本的にそろっていると思って良いでしょう。ただし、ノブ式でモノクロの旧来型ディスプレイを採用している点、フィラメント切れ検知センサーが搭載されていない点には注意しましょう。
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【SV06 ACE】爆速&カメラ搭載&WiFi対応になって再登場!
2024年11月に登場した「SV06 ACE」。スタンダードサイズのベッドスリンガータイプ「SV06」が大幅に強化されて再登場となりました。
アップグレードされた主な注目ポイントは以下の通りです。
2年前に登場した「SV06」はすでに販売終了となっていましたが、現代的な高速化・Wi-Fi対応といったアップグレードを経て、完全に生まれ変わった「SV06 ACE」。
人気のBambu Lab「A1」等と比較しても、同等かそれ以上のスペックを誇る注目機種となっています。
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【SV06 Plus】造形サイズやプリントスピードがアップグレード!
「SV06 Plus」は、「SV06」にいくつかのアップデートが加えられた3Dプリンターです。主な相違点を確認してみましょう。
SV06 Plus | SV06 | |
---|---|---|
造形サイズ | 300×300×340mm | 220×220×250mm |
プリントスピード(推奨値) | 150mm/s | 80mm/s |
スクリーン | タッチ式 | ノブ式 |
フィラメント切れ検知センサー | ○ | × |
「SV06」には搭載されていなかった「タッチ式カラーディスプレイ」や「フィラメント切れ検知センサー」が搭載されたことで、エントリーモデルとして不足のない機種にアップグレードされた印象の「SV06 Plus」。タッチ式スクリーンはダークモードに切り替えられる点も興味深いですね。
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【SV04】デュアルデクストルーダー搭載でマルチカラー対応!
2つのエクストルーダーを持つ、家庭用としては異色の3Dプリンター「SV04」。2つのフィラメントを同時に使用することが可能で、マルチカラー・マルチマテリアルの3Dプリントに対応しています。
2つのエクストルーダーを搭載したことで、以下の4つのプリントモードを使い分けることができます。
- Dual Mode:2つの異なるフィラメントを使って、1つのモデルを3Dプリント
- Single Mode:1つのフィラメントのみを使って、1つのモデルを3Dプリント
- Mirror Mode:2つのフィラメントを使って、2つの鏡面対称なモデルを3Dプリント
- Duplicate Mode:2つのフィラメントを使って、2つの同一モデルを3Dプリント
それぞれのモードにおいて、実際にどのようにプリントが行われるのか気になる方は、ぜひ上記の公式YouTubeをご覧ください。
まとめ:スペックを比較してSOVOLの3Dプリンターを導入しよう
今回は、SOVOLのFDM3Dプリンターについて徹底比較・解説してきました。近年の家庭用3Dプリンターがもつ基本的なオプション機能(オートレベリング、停電時自動回復印刷等)をバッチリ備えた、優秀な機種の多いラインナップでしたね。
最新機種の高速3Dプリンター「SV08」「SV06 ACE」のような機種も、Amazonにおける販売が開始されています。
家庭用として最速クラスのスピードを誇る爆速機種は、ぜひチェックしておきましょう!