こんにちは、管理人のウノケンです。
今回は、
ELEGOOのマルチカラー3Dプリンター「Centauri Carbon 2 Combo」を実機レビュー
していきます。
ELEGOOから待望の密閉型コアXY3Dプリンター「Centauri Carbon」のアップグレード版、「Centauri Carbon 2 Combo」が登場しました。
2025年に登場した前モデル「Centauri Carbon」から、ついにマルチカラーシステムに対応し、「Centauri Carbon 2 Combo」として帰ってきた本機の実力は気になるところです。
本記事では、実機を使って分かったマルチカラー3Dプリントの品質や導入前に知っておくべき注意点まで余すことなくお伝えします。
ぜひ参考にしてみてください!

| モデル名 | Centauri Carbon 2 Combo | Centauri Carbon |
|---|---|---|
| 本体イメージ | ![]() | ![]() |
| メーカー | ELEGOO | ELEGOO |
| 価格(サンステラ) | - | - |
| 価格(SK本舗) | - | |
| 価格(Amazon) | - | ¥57,599 (2026-01-27 17:17 時点) |
| 価格(海外ストア) | ¥79,999 (2026-01-27 23:24 時点) | ¥53,999 (2026-01-27 23:14 時点) |
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この記事の内容はYouTubeでも動画で解説しています。
実際の装置の動きを含めた、動画ならではの内容が盛りだくさんの解説をお楽しみください!
※準備中※
Centauri Carbon 2 Comboを開封&セットアップ!

早速、ELEGOO「Centauri Carbon 2 Combo」の開封とセットアップから見ていきましょう。
前モデルの「Centauri Carbon」は、箱から出せばすぐに使える点が魅力の1つでしたが「Centauri Carbon 2」はその逆。
マルチカラー対応に伴い、セットアップの工程がかなり変わっています。
そのため、同梱品〜組み立ての様子、そして設置スペースに関わる本体サイズの変化などについても詳しく見ていきましょう。
同梱品を確認:マルチカラーシステム「CANVAS」に注目

箱を開封し、説明書やクイックスタートガイドを取り出すと、その下から「Centauri Carbon 2」の本体が登場。
そして、肝となるマルチカラーシステム「CANVAS」のパーツが収められています。


「Centauri Carbon」との大きな違いは、装置の上に乗せる“帽子”のようなエンクロージャー部分がカゴのような形で入っていることです。

中身を取り出すと、
といった「CANVAS」周りのパーツが出てきます。
「Centauri Carbon」から比較すると、「Centauri Carbon 2」はパーツ数が大幅に増加し、ユーザー自身の手で組み立てる工程が増えていることがわかります。


また、パージシュートも取り外された状態で梱包されているため、ネジを締めて取り付ける作業が必要です。

「Centauri Carbon 2」を導入する方は、ある程度の組み立て作業が発生することを覚悟して準備を進めるのがよいでしょう。
セットアップの手順:構造はFLASHFORGE「AD5X」に似ている

ガイドに従ってセットアップを進めていくと、あることに気づきます。
それは、「Centauri Carbon 2」のマルチカラーシステムである「CANVAS」が、FLASHFORGEの「AD5X」と非常に似ているという点です。
取り付け作業の手順もほとんど同じような感覚で進められるため、類似の機種を触ったことがある方ならスムーズに進められるでしょう。
全体的な構造としては、「AD5X」にあらかじめ密閉できるエンクロージャーを取り付け、サイズ感をほんの少し大きくしたようなイメージといえます。
組み立て完了:初回のセルフチェックは簡単

「Centauri Carbon 2」の組み立てが完了したら電源を入れましょう。
すると、初回のセルフチェックが始まります。
といった定番のキャリブレーションが自動で実行されていきます。
本体の特徴を確認:スリムながら背が高い!

組み立ててみてまず感じるのは、その独特なサイズ感です。
本体の幅自体はスリムですが、マルチカラーシステムのチューブを含めて内部を密閉する構造になっているため、やたらと背が高い“のっぽさん”な形状になっています。
高さはおよそ74cmに及び、他社の箱型マルチカラーシステムを本体の上に乗せた状態と同じくらいの高さになります。
設置場所を選ぶ際は、高さ方向のスペースに十分な余裕があるかどうかをしっかり確認しておきましょう。
一方で、「CANVAS」は本体と一体化して側面に配置される設計になっています。
フィラメントをセットした状態でも、幅はだいたい50cm程度に収まります。

横幅に関しては場所を取りにくいため、デスク上のスペースを有効に使いたい方にはメリットだといえるでしょう。
Centauri Carbon 2 Comboのマルチカラー性能を徹底検証!

ここからは、「Centauri Carbon 2」の最大の魅力であるマルチカラー3Dプリントの実力を、具体的な3つの事例を通して見ていきましょう。
プリント品質は実用レベルなの?
フィラメント切り替えに伴うゴミの量は?
といった疑問にもしっかり答えていきますので、「CANVAS」の性能を深掘りしていきましょう。
3色のシャチ軍団:フィラメント切り替えの精度とゴミの量を確認

まずはELEGOO純正のPLAフィラメント(ブルー、ホワイト、ブラック)を使用し、3色のシャチのモデルをプリントしていきましょう。
ちなみに「Canvasシステム」には、RFID機能が搭載されています。
フィラメントを差し込み口にタッチすることで種類と色を自動認識してくれます。


さて、今回は効率化のためプレートに10頭のシャチを並べて一度にプリントを実行。

飛び地の多いモデルだったためか、仕上がりには糸引きが目立ちます。
気になるフィラメントのゴミ(poop)に関しては、89回のフィラメント切り替えでおよそ30g弱のゴミが発生しました。
色の切り替えのたびに、約2分の時間と最大1g程度のゴミが出るため、大量プリントをする際には複数モデルをプレートに並べるなどの考慮が必要になるでしょう。
3D生成AI「Tripo」で作ったスニーカー:フルカラープリントを実行

次に、3D生成AI「Tripo」で作成したカラフルなスニーカーのモデルをプリントしてみます。
「Tripo」は色情報を含めた頂点カラーのエクスポートに対応しているため、生成したモデルをELEGOO Slicerに読み込ませることで、色をそのまま再現できます。



今回は3色に限定してスライスし、およそ24時間かけてプリントを行いました。
先ほどのシャチとは異なり、飛び地が少ない形状だったため糸引きはほとんど見られません。
色の切り替えを行いながらも表面の質は非常にきれいに仕上がりました。

画像から生成した3Dモデルが、色も含めてほぼそのまま現実世界で形になるのは非常に面白いです。
では、このスニーカーのプリントでは一体どれほどのフィラメント切り替え回数とゴミが生じたのでしょうか。
なんと、
にも及びました。
本体重量が約70gであるのに対し、本体の4倍以上ものゴミが発生することは、マルチカラー運用のコストとして認識しておく必要があるでしょう。
PETGをサポート界面に使ったマルチマテリアルプリント

大量のゴミを出さずに「CANVAS」を有効活用する方法として、サポート材の界面に異なる素材を使用するマルチマテリアルプリントがあります。
今回は本体とサポート材にPLA-CFを使用し、サポートと本体が接する界面の部分にだけ、PLAと接着しにくいPETGフィラメント(緑色)を設定しました。

この方法であれば、フィラメントの切り替えは数回で済むため、時間と材料の無駄を最小限に抑えられます。
実際にプリントした結果、PETGを界面に使ったサポート材は、ほとんど力を入れずに簡単に取り外すことができました。
PLA-CFだけでプリントしたものと比較すると、サポート除去後の表面のきれいさは圧倒的です。

実用性を重視するなら、非常に有効な使い方だといえるでしょう。
Centauri Carbonから進化したポイント・メリット4点を解説

さて、「Centauri Carbon 2」は単にマルチカラーに対応しただけでなく、ハードウェア面でも細かな改良が施されています。
ここからは、前モデル「Centauri Carbon」でユーザーが不満に感じていたポイントがどのように改善されたのかについて、見ていきましょう。
ハードウェアの改善点:LEDライト・カメラ接続など

「Centauri Carbon 2」の実機を見て気づくのは、本体右上に設置されたLEDライトの変更です。
前モデルの「Centauri Carbon」では、カメラの下に小さな点光源があるのみで非常に暗く、プリント中の確認がしづらい欠点がありました。
しかし、「Centauri Carbon 2」ではバータイプのLEDに変更されています。
これによって、庫内の明るさが少し改善されました。


また、カメラ機能を使ったリモートモニタリングの安定性も向上しています。
前モデルでは通信が途切れがちでストレスを感じることがありましたが「Centauri Carbon 2」では、そのようなエラーは全く見られませんでした。
ハードウェアだけでなく、ソフトウェアの面でも接続安定性の改善が行われているようです。
スマホアプリへの対応も発表されており、外出先からのモニタリングもより実用的になるでしょう。
PLAでの3Dプリントがやりやすく:密閉型×冷却システム

「Centauri Carbon」から、冷却ファンの配置が見直されています。
前モデルでは奥の壁にファンがありましたが、「Centauri Carbon 2」では側面にファンが設置されるという、他社を含めても標準的な仕様に変更されました。
特に注目すべきは、本体右奥に追加されたケースファンの存在です。
これにより、熱がこもりやすい密閉型の筐体でありながら、ドアやトップカバーを閉じた状態でもPLAフィラメントをプリントできるようになりました。
実際にケースファンをオンにすると強力な排気音がしますが、これにより庫内温度の上昇を抑えることができます。
冬場の検証ではそもそも内部が温まりにくいため効果を実感しにくかったものの、夏場のプリントにおいては排気システムの活躍が期待されます。
TPUもプリントしやすい:CANVASの利便性と自動補充機能

「CANVAS」は、柔らかいTPUフィラメントが使いやすいという大きなメリットがあります。
一般的な箱型のAMSタイプは、ホットエンドに至るまでのフィラメントチューブが長く、経路が複雑。
TPUのように柔らかいフィラメントは抵抗を受けやすく、その結果詰まってしまうこともしばしば。
TPUの使用が推奨されないケースも多いです。
一方で、「Centauri Carbon 2」はフィラメントをガイドするチューブの経路が比較的短く、シンプルであるため、トラブルなくプリントできました。

そして、マルチカラーシステムが活躍するのはフィラメントの色・種類切り替えだけではありません。
フィラメントの自動補充機能も非常に便利です。
使いかけのフィラメントがなくなりそうになっても、別のスロットに同じ色のフィラメントをセットしておけば、自動で切り替えてプリントを続行してくれます。
実際にスニーカーのプリント中に試したところ、残量が少なくなったフィラメントを最後まで使い切り、スムーズに次のスプールへ移行してくれました。
フィラメント交換の手間を減らしてくれる、地味ながらも非常に役立つ機能といえます。
PPA-GFもプリント可能:カーボンファイバーやガラス繊維に強い耐摩耗性

ノズル最大350℃、ベッド最大110℃に加熱できる「Centauri Carbon 2」は、強度や耐熱性に優れるPPA-GFのようなフィラメントにも対応しています。
チャンバーヒーターが付いていないため、チャンバー内温度は終始30〜30℃台半ばでしたが、それでも問題なくプリントできました。

反りやすい尖った形状でなければ、ブリムをつける程度でも剥がれにくいでしょう。
CCに引き続き、“カーボン”の名をもつ「Centauri Carbon 2」。
カーボンファイバーやガラス繊維にも強い耐摩耗仕様は魅力の1つです。
購入前に知っておくべきCentauri Carbon 2 Comboの注意点は?

CCからの進化を遂げた「Centauri Carbon 2」ですが、注意すべき点やデメリットも存在します。
特にABSなどの収縮しやすい素材を扱う場合や、メンテナンス性に関してはいくつかの懸念点に留意しておく必要があるでしょう。
購入後に、
こんなはずじゃなかったのに…!
と後悔しないよう、「Centauri Carbon 2」の注意すべきポイントを包み隠さずお伝えしていきます。
反り耐性:チャンバーヒーターは非搭載

「Centauri Carbon 2」は密閉型ではありますが、庫内を温めるチャンバーヒーターは搭載されていません。
庫内の温度上昇はヒートベッドの加熱のみに依存するため、例えば室温15℃の環境では、ABSをプリントしても庫内温度は30℃台半ばまでしか上がりませんでした。
その結果、テストプリントしたフィラメントボックスのモデルでは、底面の角が反り上がったり、積層割れが発生したりする様子が見られました。


チャンバーヒーターを内蔵している上位機種と比較すると、温度管理がシビアなABSなどの素材には弱いといわざるを得ません。
反り対策としては、モデルの形状やスライス設定に工夫が必要になります。
また、ヒートベッドの加熱速度もやや遅く、室温から60℃まで上昇するのに約5分を要しました。
ノズル交換の手間とフィラメントの湿気対策

「Centauri Carbon 2」のメンテナンス性と「CANVAS」の仕様に関しても、いくつか気になる点があります。
まず、ノズル交換について。
最近の3Dプリンターは工具不要でノズル交換ができる機種が増えていますが、「Centauri Carbon 2」のホットエンド交換にはネジを外し、配線を抜く作業が必要です。
これは前モデルの仕様を引き継いでいると思われますが、メンテナンスの手軽さという点では一歩遅れている印象です。
また、「CANVAS」にセットしたフィラメントは、スプールがむき出しの状態になる仕様です。
箱型のAMSタイプでは加熱乾燥できる機能も一般的となる中、剥き出しのCANVASは乾燥はおろか、フィラメントを周囲の湿気から守ることもできません。

梅雨や夏場の運用では、吸湿しやすいフィラメントの管理に注意が必要です。
さらに、スプールを差し込む構造上、メーカーによっては穴が緩くて対応していないものもあります。
フィラメントが途中で落ちてしまうと危ないので、その場合は3Dプリントできるホルダーなどに引っ掛けてプリントするのがおすすめです。

ちなみに、「Centauri Carbon」には右横にスプールホルダーがありましたが、「Centauri Carbon 2」にはありません。
常に「CANVAS」を経由してプリントする前提のようです。
ソフトウェアは随時アップデート中

ソフトウェア面に関しては、まだまだ発展途上にあると感じる部分が散見されました。
特に気になったのは、プリント時間の見積もりと実態の不整合です。
マルチカラープリントを行った際、スライスソフト上の予想時間と実際にかかった時間には、数時間単位の大幅なズレが生じることがほとんどでした。
また、スマートフォンアプリとの連携についても、まだ装置と紐づけができない状態でした(2026年1月時点)。
AI機能に関しても“一時的に利用できません”と表示が出ていて、スパゲッティ検出などの機能を有効化することはできませんでした。
これらの点は今後のファームウェアやソフトウェアのアップデートによる改善を待つ必要があります。
ELEGOO Centauri Carbon 2 Comboのスペック&価格一覧
最後に、Centauri Carbon 2 Comboのスペックを一覧で紹介していきます。
取り扱いのある代理店等のリアルタイム価格も表示しているので参考にしてみてください。
| モデル名 | Centauri Carbon 2 Combo | Centauri Carbon |
|---|---|---|
| 本体イメージ | ![]() | ![]() |
| メーカー | ELEGOO | ELEGOO |
| 価格(サンステラ) | - | - |
| 価格(SK本舗) | - | |
| 価格(Amazon) | - | ¥57,599 (2026-01-27 17:17 時点) |
| 価格(海外ストア) | ¥79,999 (2026-01-27 23:24 時点) | ¥53,999 (2026-01-27 23:14 時点) |
| 本体サイズ(LxWxH)[mm] | 500 x 480 x 743 | 398 x 404 x 490 |
| 本体重量[kg] | 19.35 | 17.5 |
| 構造 | CoreXY | CoreXY |
| 密閉 | ○ | ○ |
| ヒートチャンバー | × | × |
| 組み立て | 半組み立て済 | 組み立て済み |
| 造形サイズ(LxWxH)[mm] | 256 x 256 x 256 | 256 x 256 x 256 |
| 最大スピード[mm/s] | 500 | 500 |
| 推奨スピード[mm/s] | 250 | |
| 最大加速度[mm/s²] | 20000 | |
| 最大押出流量[mm³/s] | 32 | |
| 最大ノズル温度[℃] | 350 | 320 |
| 最大ヒートベッド温度[℃] | 110 | 110 |
| 対応フィラメント | PLA/PETG/ABS/ASA/PLA-CF | PLA, PETG, TPU, ABS, ASA, PLA-CF, PETG-CF, ABS-CF, ASA-CF, PET-CF, PA-CF, PET, PC, PA |
| マルチカラー | CANVAS(一体型) 最大4色 | 2025Q3対応予定 |
| 消費電力[W] | 350 | 350 |
| ディスプレイ | タッチ式 | タッチ式 |
| Wi-Fi | ○ | ○ |
| 内部ストレージ[GB] | ○ | ○ |
| カメラ/リモートモニタリング | ○ | ○ |
| スライスソフト | ELEGOO Slicer | ELEGOO Slicer Orca Cura |
| その他 | エアフィルター搭載 | |
| 出典 | 公式サイト | 公式サイト |
まとめ:Centauri Carbon 2 Comboはどんな人におすすめ?

ELEGOO「Centauri Carbon 2 Combo」の実機レビューをお届けしてきました。
結論として、「Centauri Carbon 2 Combo」は、
におすすめできる1台でしょう。
チャンバーヒーターがないためABSなどへの反り対策は不十分であるものの、高温加熱できる耐摩耗ホットエンドを搭載し、PPA-GFのような高機能素材にも対応できるポテンシャルを持っています。
一方で、シングルノズル方式ゆえに大量のフィラメントゴミが発生するため、頻繁にマルチカラープリントを行う用途には不向きかもしれません。
むしろサポート界面用素材の自動切り替えやフィラメントの自動補充機能といった機能を活用し、効率的に3Dプリントを行いたいユーザーにとっては、選択肢のひとつになるでしょう。
この記事を参考に、ぜひ「Centauri Carbon 2 Combo」の導入を検討してみてくださいね!
動画でレビューをチェックしたい方はこちら!
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※準備中※






