Peopoly Phenomシリーズ徹底比較【大型光造形3Dプリンター】

こんにちは、管理人のウノケンです。

今回は、Peopolyの大型光造形3DプリンターPhenomシリーズについて徹底比較・解説していきます。

低コストの家庭用3Dプリンターとは一線を画する大型光造形3DプリンターPhenomシリーズにはどのような種類があるのでしょうか?また、造形サイズや解像度はどの程度のスペックなのでしょうか?

各機種の違いがひと目でわかる比較表も掲載しているので、ぜひ導入の参考にしてみてください!

それでは見ていきましょう!



Peopoly Phenomシリーズとは

出典:Peopoly「Phenom XXL V2」

Peopoly社は光造形方式の3Dプリンターや材料のレジンを販売する2016年に創業した企業です。レーザを使用するタイプの光造形3DプリンターMoaiシリーズにはじまり、現在はLCD方式のPhenomシリーズを積極展開しています。

ちなみに、光造形レジンとして知名度のあるSiraya TechはもともとPeopolyの材料部門から独立したグループで、両社は今でも協力関係にあります。(出典:SIRAYA Tech

そんな光造形3Dプリンターの装置・材料の製造・開発に強みをもつPeopolyが展開するPhenomシリーズは、高さ35cm〜55cmの造形サイズを実現している大型の光造形3Dプリンターラインナップです。

低コストな家庭用光造形3Dプリンターの造形高さは、一般的に20cm未満です。10万円以上の家庭用としては高価格帯の3Dプリンターでも、造形高さは30cm(ELEGOO Jupiter、Anycubic Photon M3 Maxなど)であることを考えると、Peopoly Phenomシリーズの造形スケールの大きさが伺えることでしょう。

【2022年版】Peopoly Phenomシリーズ一覧

2022年現在、Peopolyの公式ホームページ(英語版)で確認できるPhenomシリーズ3Dプリンターは次の5点です(アップグレードバージョンが発表されたPhenom XXL、Sold outとなっているPhenom Noirは除いています)。

まずは、各3Dプリンターのスペックを一覧表で見てみましょう。

モデル名PhenomPhenom PrimePhenom ForgePhenom LPhenom XXL V2
本体イメージ
メーカーPeopolyPeopolyPeopolyPeopolyPeopoly
本体サイズ(LxWxH)[mm]452 x 364 x 780452 x 364 x 780470 x 360 x 640525 x 395 x 780-
造形サイズ(LxWxH)[mm]276 x 155 x 400276 x 155 x 400288 x 162 x 350345.6 x 194.4 x 400527 x 296 x 550
Z軸精度[mm]-----
積層ピッチ[mm]-----
ピクセルサイズ[mm]0.0720.0510.050.090.137
ピクセル数(XY)-5448 x 3064---
プリントスピード[mm/h]-----
データ入力-----
本体重量[kg]45453080-
スライスソフトCHITUBOXCHITUBOXLychee Slicer
Tango Voxeldance
Vlare Slicer
CHITUBOXLychee Slicer
Tango Voxeldance
Vlare Slicer
その他Wi-Fi対応
モニタ用カメラ搭載
予備FEPフィルム付き
Wi-Fi対応
モニタ用カメラ搭載
予備スクリーン
予備FEPフィルムx2
出典公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト
画像、スペックは各社公式ページより引用。記載のない項目は”-“で示している。

一覧にしてみると、各モデルの違いや共通点が見えてきますね。

Phenomシリーズで最大の造形サイズを誇る「Phenom XXL V2」は造形高さが55cmです。造形高さを重視する場合は、他の追随を許さない要注目の機種となっています。

ここからは各機種にどのような特徴があるのか、詳細を確認していきましょう!



4K解像度のスタンダードモデル【Phenom】

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はじめに紹介するのは、Phenomシリーズのスタンダードモデル「Phenom」です。

造形サイズはPhenomシリーズの中では最小レベルですが、それでも高さ40cmは低コストな家庭用光造形3Dプリンターには見られない魅力です。

対応するスライスソフトはChituboxです。ELEGOO MarsシリーズやSaturnシリーズで使用されている広く普及したソフトウェアに対応しているのはうれしいポイントですね。

Phenomシリーズの中では価格も控えめなので、用途によっては個人で導入することも検討できるでしょう。

5.5Kの高解像度モデル【Phenom Prime】

続いて紹介するのは、「Phenom Prime」です。

本体サイズや造形サイズは上述の「Phenom」と変わりません。違いは「ピクセルサイズ」と「ピクセル数」です。ピクセルサイズが「Phenom」に比べて小さくなっているため、その分ピクセル数が多く、解像度の高い3Dプリントが可能になっています。

PhenomPhenom Prime
ピクセルサイズ [mm]0.0720.051
解像度4K5.5K

また、「Phenom」よりもLCDパネルの寿命が長いというメリットもあります。「Phenom Prime」の方が3倍長持ちするので、LCDパネルを取り替えるというランニングコストを抑えることが可能です。

造形サイズだけでなく解像度を重視する方、ランニングコストを抑えたい方は「Phenom Prime」を選択すると良いでしょう。

6K高解像度の多機能モデル【Phenom Forge】

3Dプリンターとしてのユーザビリティを重視する方におすすめなのが「Phenom Forge」です。

  • 6K解像度
  • リモートモニタ用のWi-Fi対応、赤外線カメラ搭載
  • 豊富なスライサソフト対応

など、「Phenom」や「Phenom Prime」にはない利便性を備えています。

造形高さは35cmと十分優れているものの、Phenomシリーズの中では最小である点には注意しましょう。



XY造形サイズの大きい4Kモデル【Phenom L】

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「Phenom L」は上述のどのモデルよりもXY方向の造形サイズが大きいモデルです。

解像度(ピクセル数)は4Kで「Phenom」と同等ですが、ピクセルサイズが90umと大きめで、これにより大きな造形サイズを実現しています。造形高さは「Phenom」や「Phenom Prime」と同じ40cmです。

XY解像度よりもXY造形サイズにこだわりたい人向けのモデルと言えるでしょう。

【Phenom XXL V2】

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最後に紹介するのは、Peopoly最大の造形サイズを誇る大型モデル「Phenom XXL V2」です。

その造形サイズはなんと52.7cm x 29.6cm x 55cmです。「Phenom」の5倍の造形体積を実現しています。

ピクセルサイズは137um、解像度(ピクセル数)は4Kとなっています。高精細というよりもサイズを重視する用途に適するでしょう。

その破格の造形サイズだけでなく、「Phenom Forge」のように機能性も抜群です。

  • リモートモニタ用のWi-Fi対応、赤外線カメラ搭載
  • 豊富なスライサソフト対応
  • 予備スクリーン、予備FEPフィルム(x2)付属

とにかく特大サイズの造形や一度に多数の部品を3Dプリントするような用途に最適な「Phenom XXL V2」。3Dプリンターを扱う企業の生産性向上に一役買ってくれること間違いなしです。



まとめ:大型3DプリンターPhenomシリーズの導入を検討しよう

今回は、Peopolyの大型光造形3DプリンターPhenomシリーズについて徹底比較・解説してきました。

低コストの家庭用3Dプリンターと比べると、どのモデルも圧倒的に大きな造形が可能であることがわかりましたね。個人レベルで導入するというよりも、特大モデルを造形したり、一度に大量生産したい企業のユースケースに適するラインナップだと言えるでしょう。

欧米を中心に最終製品の生産にも導入が進む3Dプリンター。世界の動向に遅れを取らぬよう、3Dプリンターの導入を考えてみてはいかがでしょうか?