こんにちは、管理人のウノケンです。
今回は、
ELEGOOの家庭用光造形方式3Dプリンター「Saturn 4」について解説&実機レビュー
していきたいと思います。
2024年4月にリリースされたELEGOOの光造形方式3Dプリンター「Saturn 4」。
を有しながら、4万円台というコスパを誇る本機種は、いったいどのような3Dプリンターなのでしょうか?
今回、ELEGOO様より実機をご提供いただきましたので、
に注目しつつ、徹底レビューしていきたいと思います!
動画でレビューをチェックしたい方はこちら!
この記事の内容はYouTubeでも動画で解説しています。記事とあわせて活用してみてください。
それでは見ていきましょう!
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ELEGOO 「Saturn 4」のココがすごい!3選
まずは、
実際に使ってみて感じた「Saturn 4」のスゴいところ
について紹介していきたいと思います。商品ページに記載の内容だけではわかりにくい「実感」をお伝えしていきます!
格安なのにサイズ・解像度が充実
ELEGOO「Saturn 4」は、4万円台という手頃な価格帯ながら、非常に優れたサイズと解像度です。
造形サイズは218.88×122.88×220mmと中型光造形3Dプリンターとしては十分なスペックを備えており、同じシリーズの上位機種「Saturn 4 Ultra」と同じサイズのモデルをプリントすることが可能です。
さらに、解像度は12K(11520×5120ピクセル)で、画素サイズは19×24μmと家庭用3Dプリンターでは非常に高い精度を誇ります。この解像度によって、細かい模様や滑らかな表面処理が求められるモデルでも問題なく再現できるのが大きな魅力です。
例えば、上画像のような3D生成AIツール「Meshy」で作成した複雑な模様のモデルでも、「Saturn 4」はその細部までしっかりと再現してくれます。これほどの精度と、複数モデルでも一度でプリントできてしまうサイズが4万円台のプリンターで実現できるという点は、驚異的なコストパフォーマンスと言えるでしょう。
フリップアップカバーで片手開閉
「Saturn 4」のもう1つの大きな特徴は、フリップアップカバーを採用している点です。
このカバーは片手で簡単に開閉でき、作業中に手がふさがっている場合でもスムーズにプリンターの内部にアクセスできます。従来の両手で持ち上げるタイプのカバーは、開けた後に置き場所を確保する必要があり、特にスペースが限られている環境では不便さを感じることが多かったです。
一方、「Saturn 4」のフリップアップカバーは開けた状態で固定することができ、開けた後のカバーが邪魔になることもなく、効率的に作業を進めることができます。この仕様は、同シリーズの「Saturn 4 Ultra」にも採用されていますが、格安な「Saturn 4」にも搭載されていることは大きな魅力と言えるでしょう。光造形プリンター特有のレジン作業中の手間を軽減し、ユーザーの作業効率を向上させてくれます。
オートレベリングが便利
「Saturn 4」は、オートレベリング機能を搭載しており、ビルドプレートのセット後に手動で高さや傾きを調整する必要がありません。従来、光造形プリンターでは毎回レベリング作業を行うのが一般的で、特に初心者にとっては手間がかかる作業でした。しかし、「Saturn 4」ではこの手間が省け、プリントをスムーズに始めることができます。
具体的には、プリントの開始直後に装置が自動的に高さや傾きを調整してくれます。この機能により、調整失敗のリスクを軽減できるだけでなく、作業の時間も短縮できます。以前のモデルや一部の競合製品では、紙を挟んで調整する手動レベリングが必要でしたが、「Saturn 4」がこれを完全に自動化している点は、初心者・経験者の双方にとって大きな利便性を提供しています。
ELEGOO「Saturn 4」のココに注意!3選
続いて、
実際に使ってみて、個人的に気になった点
についても紹介していきます。人によって好みも異なりますので、選択する際の参考にしてみてください。
Wi-Fi非対応
「Saturn 4」の注意点としてまず挙げられるのが、Wi-Fi非対応である点です。
スライスデータをプリンターに送る際には、USBメモリを使用する必要があります。
「これまでもUSBメモリを使っていたし、問題ないのでは?」
と感じる方もいるかもしれませんが、Wi-Fi対応モデルでは、スライスソフトから直接データを送信できるほか、プリント進行状況の確認やリモート操作が可能なタイプも多いです。
上位機種である「Saturn 4 Ultra」や他社の3DプリンターでもWi-Fi接続が標準装備されているものが増えてきています。何事においてもオンライン管理が一般的になっている現在、Wi-Fi対応は作業効率や利便性を向上させるための重要な要素だと考えることもできるでしょう。
チルトリリース&カメラ非採用
「Saturn 4」は、一般的なプレート側が上下に動く方式を採用しており、上位モデル「Saturn 4 Ultra」に搭載されているチルトリリース機能がありません。
この機能はレジンタンクを傾けることでプリントスピードを高速化するものであり、「Saturn 4 Ultra」では最大150mm/hの速度を実現していますが、「Saturn 4」では最大70mm/hに留まります。
また、「Saturn 4」にはプリント状況を確認するためのカメラモニタリング機能も非搭載です。この機能は、上位モデルの「Saturn 4 Ultra」にのみ搭載されており、リモートでプリントの進行状況をチェックすることが可能です。これらの点は、特にプリントスピードやモニタリングの利便性を求めるユーザーにとって注意が必要です。
日本語非対応
「Saturn 4」のインターフェースは、英語と中国語のみに対応しており、日本語には対応していません。
初心者や英語に不慣れな方にとっては、操作画面を日本語化できないことがハードルとなる可能性があります。
これに対し、上位機種「Saturn 4 Ultra」は日本語に対応しており、インターフェースもより使いやすい仕様になっています。特に操作や設定に不安がある初心者には、言語対応もひとつの選択ポイントになるでしょう。
ここまで挙げてきたポイントは、人によっては気になるところかもしれません。他の3Dプリンターもチェックしておきたい!という方は、比較ツール等を活用して他の機種の情報も確認しておきましょう。
「ここに記した気になるポイントは問題ないよ!」
という方にとっては、充実した基本スペックを低コストで実現した、非常におすすめできる3Dプリンターなのではないかと思います!
ELEGOO「Saturn 4」のスペック一覧!
最後に、
「Saturn 4」の詳細スペックを、「Saturn 4 Ultra」「Saturn 3 Ultra」と比較
していきます。どのような違いがあるか確認しておきましょう。
モデル名 | Saturn 4 | Saturn 4 Ultra | Saturn 3 Ultra |
---|---|---|---|
本体イメージ | |||
メーカー | ELEGOO | ELEGOO | ELEGOO |
本体サイズ(LxWxH)[mm] | 327.4 x 329.2 x 548 | 327.4 x 329.2 x 548 | - |
造形サイズ(LxWxH)[mm] | 218.88 x 122.88 x 220 | 218.88 x 122.88 x 220 | 218.88 x 122.88 x 260 |
Z軸精度[mm] | 0.02 | 0.02 | - |
積層ピッチ[mm] | 0.01-0.2 | 0.01-0.2 | - |
ピクセルサイズ[mm] | 0.019 x 0.024 | 0.019 x 0.024 | 0.019 x 0.024 |
ピクセル数(XY) | 11520 x 5120 | 11520 x 5120 | 11520 x 5120 |
プリントスピード[mm/h] | Max 70 | Max 150 | Max 150 |
データ入力 | USB | USB Wi-Fi | USB Wi-Fi |
本体重量[kg] | 13.5 | 14.5 | - |
スライスソフト | ChituBox Voxeldance Tango | ChituBox | - |
その他 | オートレベリング メカニカルセンサー搭載 フリップ式カバー | チルトリリース AIカメラ搭載 ドリップトレー付属 オートレベリング メカニカルセンサー搭載 フリップ式カバー | 空気清浄機付き Linux OS搭載 RAM4GB内蔵 4点レベリング ACFフィルム使用 |
出典 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
一覧表で比較してみると、各モデルの微妙な違いがわかります。
12K解像度の点で共通する3機種に関して、「Saturn 4」との違いをまとめておきましょう。
「Saturn 4 Ultra」との違い
「Saturn 4」と「Saturn 4 Ultra」は、サイズや解像度が同じですが、機能面では大きな違いがあります。
「Ultra」は、
といった点で「Saturn 4」を上回る性能を誇ります。値段が15,000円ほど高いということもありますが、完全上位互換機種だと考えてよいでしょう。
一方で、予算に制約がある場合には「Saturn 4」が優れた選択肢となります。
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「Saturn 3 Ultra」との違い
「Saturn 3 Ultra」は、「Saturn 4シリーズ」の前世代の上位機種にあたります。
ということもあって、「Saturn 4」とどちらを選ぶか悩ましいところでしょう。
「Saturn 3 Ultra」の方が優れる点として、
といった「Saturn 4」にはない利点が挙げられます。
一方で、「Saturn 4」が備える
は非搭載。両者の長所・短所をしっかり把握した上で選択するべきでしょう。
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まとめ:ELEGOO「Saturn 4」は充実サイズでコスパ最強!
ELEGOO「Saturn 4」は、光造形3Dプリンターの中でも高いコストパフォーマンスを誇るモデルです。
12Kの解像度やオートレベリング、フリップアップカバーといった便利な機能を備えながらも、4万円台という手頃な価格で購入可能。特に中型サイズの3Dプリンターとしては非常にコスパに優れ、初心者から上級者まで幅広いユーザーにとっての選択肢となるでしょう。
一方で、Wi-Fiや日本語に非対応といった制約があり、予算や求める性能に応じて、「Saturn 4 Ultra」「Saturn 3 Ultra」といった選択肢も検討すべきでしょう。
予算を抑えつつも、充実した機能を求める方に最適な選択肢である「Saturn 4」。新しい3Dプリンターの購入候補として検討してみてはいかがでしょうか?
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