こんにちは、管理人のウノケンです。
今回は、SK本舗さんから提供いただいた「MINGDA Magician X」を実機レビューしていきたいと思います!
世界で20,000台以上売れている今注目のMagician Xとはいったいどのような3Dプリンターなのでしょうか?
さっそく見ていきましょう!
MINGDA Magician Xとは
MINGDAは、2012年に設立された中国・深センを本拠地とする3Dプリンターメーカーです。
産業用の大型・高性能3Dプリンター・材料から、家庭用のFDM(熱溶解積層)方式・光造形方式の3Dプリンターの開発・販売まで幅広く手掛けています。
今回レビューする「Magician X」は、MINGDAの家庭用FDM方式3DプリンターMagicianシリーズの1種です。Magicianシリーズはすべての機種がオートレベリング機能搭載・5分で組立可能(公式オンラインショップの記載より)となっており、ユーザビリティに特徴があるラインナップとなっています。
FDM方式の「難点」と言える
- 組み立てに時間がかかる
- 毎回のプリント時にレベリング(位置合わせ)が必要になる
の2点が克服されているというMagicianシリーズ。なかでも今回レビューする「Magician X」はおよそ5万円以下というもっとも低価格のモデルで、
- 3Dプリンター初心者のはじめの1台に
- すでにFDM3Dプリンターを使っている方の2台目に
最適なモデルとなっています。
「Magician X」の特徴をつかんだところで、気になる装置スペックについても把握しておきましょう。
モデル名 | Magician X |
---|---|
本体イメージ | |
メーカー | MINGDA |
本体サイズ(LxWxH)[mm] | 415 x 460 x 546 |
本体重量[kg] | 7 |
構造 | |
密閉 | × |
ヒートチャンバー | |
組み立て | 半組み立て済 |
造形サイズ(LxWxH)[mm] | 230 x 230 x 260 |
最大スピード[mm/s] | 200 |
推奨スピード[mm/s] | |
最大加速度[mm/s²] | |
最大押出流量[mm³/s] | |
最大ノズル温度[℃] | 260 |
最大ヒートベッド温度[℃] | 110 |
対応フィラメント | |
マルチカラー | |
消費電力[W] | |
ディスプレイ | タッチ式 |
Wi-Fi | |
内部ストレージ[GB] | |
カメラ/リモートモニタリング | |
スライスソフト | Cura |
その他 | |
出典 | 公式サイト |
MINGDA Magician Xを実機レビュー!
さて、ここまではMagician Xの概要について述べてきました。ここからは、「実際に使ってみてどうなのか?」について、実機レビューしていきたいと思います!
開封
ダンボールの中には、「ガントリー」と「メインシャーシ」と呼ばれる2つの大きなパーツと、細々したパーツ・工具が含まれる「ツールキット」の3点が入っています。
基本的に、「ガントリー」と「メインシャーシ」という2つの大きなパーツをネジで固定し、フィラメントホルダを取り付ければ完成です。「5分で組み立て可能」というのも納得ですね。
本当に5分で組み立てられる?
さっそく組み立てていきましょう!組み立て作業の手順は以下の通りです。
で完了です。
実際に組み立てたところ、5分以内で組み立てることができました!
ネジ締めをする箇所が少なく、非常にかんたんに組み立てることができました。
私が所有しているEnder-3 S1 Proを組み立てた際は、エクストルーダやディスプレイ(タッチパネル)を取り付けるためのネジ締め作業も必要でしたが、Magician Xのネジ締めはガントリーとメインシャーシの固定のみでした。タッチパネルが横に飛び出ていないのもイイですね。
工具(六角レンチのみ)を使い慣れているかによって若干作業時間は変化するかと思われますが、10分もあれば誰でも組み立てることが可能でしょう。
組み立てをスムーズに進めるためのポイントをまとめておきます。
3Dプリント実行!オートレベリングの使い勝手は?
組み立てが完了したので、さっそく3Dプリントを開始していきます!
今回は、同梱のSDカードに保存されていたテストプリントデータ(Monkye_King_SunWuKong)を使ってみたいと思います。。。!
無事、Sun Wukong(孫悟空)が姿を現しました!
オートレベリングからプリント完了まで、非常にスムーズに実行することができました。
やはりオートレベリングが搭載されているため、手動の位置合わせに要する手間が大幅に削減されているところがポイントなのではないかと思います。ワンタッチでレベリングが実行できるのは、かなり便利です。
1度オートレベリングを使ってしまったら、もはやオートレベリングなしの3Dプリントは考えられないという人がほとんどなのではないでしょうか?
使ってみてわかった!Magician Xのココがすごい!
操作はタッチパネル対応、日本語インターフェースも利用可能
Magician Xはタッチパネル対応です。
低価格帯の3Dプリンターでは、ノブ式ディスプレイの場合も多いことを考えると、タッチパネルを採用するMagician Xは操作性が高いと言えます。
言語の変更も可能になっており、日本語のUIでストレスなく操作することが可能です。
印刷速度が速い
Magician Xは、メーカーが公表している平均的な造形速度が90mm/s、最大速度が200mm/sとなっています(出典:MINGDA公式)。
これは同クラスの3Dプリンターに比べて速い数値です。後述するように、Ender-3 V2 Neoは最大速度が120mm/sとなっています(出典:Creality公式)。Magician Xのほうが約1.7倍速く造形することが可能です。
大きなモノをプリントしたり、たくさんプリントしたい方にとって、印刷速度が速いMagician Xは非常に魅力的でしょう。
造形時の音が静か
FDM方式の3Dプリンターは、ノズルがXYZの3軸を縦横無尽に移動することでプリントが進んでいく方式です。そのため、機種によってはノズルの移動に伴う動作音が気になる場合があります。
その点、Magician Xはかなり静かです。私がふだん使用しているEnder-3 S1 Proと比べても明らかに静かにプリントすることができました。
公式サイトの情報によれば、Magician Xの動作音は50dB以下となっています。これは図書館や静かな事務所に相当する音量(出典:旭川市「音の大きさ及び振動のめやすについて」)ですので、自宅で使用してもほとんど気にならないレベルであることが想像できるでしょう。
3Dプリンターは大きなモノをプリントする場合に夜通し動作させることも少なくありません。家庭で使用する場合は、Magician Xのように動作音が静かな3Dプリンターを導入することをおすすめします。
SDカードだけでなく、USB-AやUSB-Cにも対応
一般に、データをPCから3Dプリンターに読み込ませる際に使用するメモリーはSDカードを使用する場合が多いです。Magician XはUSB-A(標準的なUSB)やUSB-Cにも対応しており、利便性が高いです。
使ってみてわかった!Magician Xのココに注意!
電源ケーブルは3ピンタイプ。変換アダプタを用意しよう
電源ケーブルは画像にあるように「3ピンタイプ」です。日本の標準的なコンセントに対応するためには2ピンに変換する必要があります。
Amazonで300円前後で購入可能なので、Magician Xを購入する際には忘れずに用意しておきましょう。