こんにちは、管理人のウノケンです。
今回は、Fusion360の最新おすすめ参考書を紹介していきます。
Autodesk社のFusion360は、実質無償ながら高品質・高機能で多くのユーザに愛用されている3DCADソフトです。企業で導入されている例も多く、これから3DCADを始めたい個人の方にもおすすめです。
以下では、Fusion360の初心者〜中級者におすすめの参考書をピックアップしています。各参考書で取り上げられている事例についてもあわせて紹介しているので、ご自身の用途にあった書籍を選ぶ際の参考にしてみてください。
この記事の終盤では、3Dプリンターを使った3DCAD技術の実践についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
それでは見ていきましょう!
【2024年版】Fusion360おすすめ参考書
Fusion 360 マスターズガイド ベーシック編
Fusion360を使用するために必須のコマンドの基本操作と設計のコツについて学べる初心者向けの一冊。
著者の小原さんは日本人初のAutodesk Fusion360ユーザー試験合格者、藤村さんはAutodesk社でFusion 360ビジネスを取りまとめるマネージャーというFusion360の第一人者による書籍。Fusion360をはじめるならこの一冊は外せないでしょう。
ペン立てやロボット、ミニ四駆のような題材を使って、以下のような内容について学ぶことができます。
- ソリッドモデリング
- サーフェスモデリング
- フォームモデリング
- アセンブリ
- アニメーション
- 図面の作成
また、その他にも以下のような特徴があります。
- 素材データをダウンロードできる
- 作成プロセスを動画で確認できる
- 3Dプリントまでの流れ(モデリング、3Dプリンタ本体の購入や造形サービス)について解説されている
はじめてでもできるFusion360入門
こちらもFusion360をはじめて使用する方におすすめの一冊。
3DCADソフト自体に触れたことがないという方でも、カップやおちょこ、ボトルのような身近なモノをモデリングしながら操作方法を学ぶことができます。
画像も豊富で、迷わず学習を進められるのもポイント。2022年6月発売の比較的新しい書籍のため、情報が古くて画面が違う!という心配もありません。
3Dプリンターで出力するための手順についても、まるまる1章分割いて詳細に解説されています。熱溶融積層方式(FDM, FFF)の3Dプリンターをもとにした解説がなされているので、このタイプの3Dプリンターを使ってモデリングした3Dデータをかんたんに形にすることが可能です。
Fusion360操作ガイド(2023年版)
ベーシック編
2014年から開催されている「スリプリ Autodesk Fusion 360 CAD セミナー」から生まれた本書。毎年のように改訂版が出版され、最新のFusion360に対応した内容となっています。
「ベーシック編」である本書では、以下の内容について学べます。スマートフォンスタンドやドアストッパーといった身近な題材を扱っています。
- スケッチの作成
- レンダリング
- データの管理・共有方法
- 3Dプリンタ用データの作成・出力
以下、本書の特徴をまとめます。
- 最新のFusion360に対応
- 解答付きの課題を使って学習できる
- 9割以上の満足度を誇る人気セミナーから生まれた書籍
アドバンス編
「アドバンス編」では「ベーシック編」の知識を前提としています。作業平面やフォームの編集についてより深く学びたい初級〜中級者におすすめの書籍です。
スーパーアドバンス編
さらに進んだ内容について学びたい方のための「スーパーアドバンス編」では、複数の部品から構成される組み立て部品の設計やスキャンデータの活用について学ぶことができます。「ミニドローン」や「腕輪」といった複雑な形状をもつ題材を扱っており、アニメーションについても解説されています。
Fusion360の一通りの操作をマスターし終え、より実践的な技術に習熟したい中級者向けの書籍です。
番外編:CAM・切削加工編 1・2(2021年版)
「CAM・切削加工編」では、CAM機能の基本的な操作や卓上CNCの基本的な使い方について学ぶことができます。「ベーシック編」「アドバンス編」「スーパーアドバンス編」の知識を前提とした、比較的高度な内容になっています。Fusion360による3DCADモデリング習熟し、CAMや切削加工の現場で活用したい場合にはこちらに進みましょう。
PC画面のみで完結する「動画学習」もおすすめ!
参考書を見ながら学習する場合、どうしても3DCADを扱う画面と書籍を行ったり来たりする必要があります。本を見るたびにマウスやキーボードから手を離して紙面を確認するのも面倒ですよね。
個人的におすすめなのは、動画コンテンツを使った学習です。最近ではUdemyのような動画学習プラットフォームが充実しており、書籍と同等の価格帯から勉強をはじめることが可能です。
「Fusion 360」の学習コースも豊富で、日本語のみに絞っても約50件ほどの講座が存在します(2023年2月時点)。レビューや評価を確認しつつ、自身の目的にあったコンテンツで学習してみましょう。
Fusion360を学んでできること 〜3Dプリンターを使った実践〜
Fusion360は、定番の3DCADソフトです。今回紹介した書籍を通して学び、実践することでその基礎的な技術を高めることができます。
会社業務などを通してコツコツ実践する他にも、3DCADの技術は家庭用3Dプリンター向けのデータ作成に最適です。趣味のフィギュアや、ちょっとしたスマホスタンドなど、自身のオリジナル作品をパッと作ってしまうことができます。
3Dプリンターを使ったモノづくりに興味のある方は以下のページを参考にしてみてください。
3DプリンターとFusion360をまとめて学びたいという方には、以下の書籍もおすすめです。
この書籍では、3Dモデリング用のソフトとしてFusion360、3Dプリンターには光造形方式を選択するケースを想定しています。スライスソフトの使い方も含め、モデリング〜3Dプリンティングまでを一気に学べる入門書になっています。
おわりに〜自分にあったFusion360の学習法を検討しよう〜
今回は、Fusion360の最新おすすめ参考書を紹介してきました。
ソフトウェアはアップデートによって仕様や操作方法に変更が生じる場合も多いです。できるだけ新しく刊行されたものや、改訂版を選んで使用すると良いでしょう。
また、比較的情報の鮮度が良いコンテンツが豊富な動画を使った学習やオンラインレッスンを利用した学習もおすすめです。以下の記事で解説しているので、こちらもあわせてご覧ください。