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3Dプリンタにもおすすめ!Revopoint MINI 3Dスキャナを実機レビュー!

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こんにちは、管理人のウノケンです。

今回は、Revopointの最新ブルーライト3Dスキャナ「Revopoint MINI」についてレビューしていきます。

2022年初頭、日本でも9,200万円以上の資金を集めた「Revopoint POP 2」でおなじみの3DスキャナメーカーRevopoint。2022年8月より、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」にて、最新モデル「Revopoint MINI」のプロジェクトが開始されました!

今回はRevopoint MINIの実機を入手したので、その使い方を解説するとともに、先代モデルPOP 2といったいどのような違いがあるのかを解説していきます。また、3Dスキャンしたデータを3Dプリンタで出力する流れについても画像を豊富に使って紹介します。

Revopoint MINI自体のスペックや、POP 2との違いに興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。

この記事を読んでわかること
  • Revopoint POP 2と比較したRevopoint MINIの特徴
  • Revopoint MINIのセット内容(スタンダード・プレミアム)
  • Revopoint MINIの使用感
  • Revopoint MINIを使った3Dプリントの流れ(FDM・光造形)
  • Revopoint社3Dスキャナの販売状況

それでは見ていきましょう!

Age of 3DPアイコン画像
管理人:ウノケン
この記事を書いているのはどんな人?
  • 3Dプリンター関連メーカー勤務経験
  • 3Dプリンター特許出願経験
  • 3Dプリンター31機種・3Dスキャナー6機種の使用経験
  • 3Dプリント品販売点数1,000個以上
  • 3Dプリンター関連動画をYouTube毎日投稿中!
アップデート

2024/01 後継機種「MINI 2」の登場が発表されました!(公式ページへ



高精度3DスキャナメーカーRevopointとは

出典:Revopoint

Revopointは、2014年に創設された深センに本拠地を置くハイテク企業です。

2020年にKickstarterでローンチされた「Revopoint POP」が最も多くの資金を集めた3Dスキャナとなったことで、Revopointの名が世界的に広く知られることとなりました。

2021年末には新機種「Revopoint POP 2」をローンチし、日本でもクラウドファンディングサイト「Makuake」にて9,200万円以上の支援額を記録しました。

そんなRevopointが新たにプロジェクトを開始した「Revopoint MINI」

前機種のRevopoint POP 2との違いはいったいどのようなポイントなのでしょうか?

まずはMINIの特徴とPOP 2との違いから確認していきましょう。

Revopoint MINIの特徴!Revopoint POP 2からの進化は?

POP 2とのスペック比較

まずはじめに、Revopoint POP 2とMINIのスペックを比較していきましょう。

モデル名MINIPOP 2
本体イメージproduct imageproduct image
メーカーRevopointRevopoint
精度 [mm]0.020.05
点間距離 [mm]0.050.1
撮影領域(1ショット)[mm]64 x 118210 x 130
スキャンボリューム [mm]10 x 10 x 10 〜
500 x 500 x 500
20 x 20 x 20 〜
2500 x 2500 x 2500
動作距離 [mm]100 〜 200150 〜 400
スキャンスピード [fps]1010
本体重量 [g]160195
本体サイズ [mm]120 x 38.5 x 25154.6 x 38.2 x 25.6
出力形式.ply
.obj
.stl
.ply
.obj
.stl
光源Class 1 青色光Class 1 赤外光
屋外対応×
対応OSWindows 8/10/11
macOS
Android
iOS
Windows 8/10/11
macOS
Android
iOS
その他
出典公式サイト公式サイト
画像、スペックは各社公式ページより引用。記載のない項目は”-“で示している。

新しい「Revopoint MINI」は、先代機種の「POP 2」に比べて

  • 測定精度が高い
  • 測定できる点群の密度が高い
  • 本体重量が軽い
  • 寸法(横幅)が小さくコンパクト

という特徴があることがわかりますね!

先代のPOP 2よりも、コンパクトかつ高性能を実現しているRevopoint MINI。

いったいどのような最新技術が搭載されているのでしょうか?

高解像度を実現するブルーライトテクノロジー搭載

出典:Revopoint

Revopoint MINIの最大の特徴は、ブルーライトテクノロジーの搭載です。

波長の短い青色の光を使用することで、高解像度の3Dスキャンを実現しています。

Revopoint POP 2では赤外光が使用されており、これは青色光よりも波長が長いです。一般に、波長が短いほど高解像度を実現することが可能です。

MINIの測定精度は0.02mmに達し、工業用スキャナレベルに匹敵します。お手頃価格で入手できるのはうれしいですね!

本体重量160g!超軽量でラクラク3Dスキャン可能

MINIは本体重量が160gと非常に軽いです。

同等の解像度をもつ工業用3Dスキャナだと1kg前後は当たり前です。私自身実際にさわったこともあり、非常に重く疲れてしまいます。

その点、MINIは手持ちで操作してもまったく疲れません。160gと言えば、ちょうどiPhone13とiPhone SEの間の重さです。

  • iPhone 13の重量:173g
  • iPhone SEの重量:144g

ふだん持ち歩いているスマホ感覚の重さと思えば、ハンドリングのしやすさが想像できるのではないでしょうか?



MINI使用上の注意点は?

ブルーライトテクノロジー搭載により、コンパクトかつ高精度な3Dスキャンを実現するMINI。

一方、MINIを使用するうえで知っておくべきポイントもあります。用途によってはPOP 2の方が適している場合もあるので注意しましょう。以下の解説を参考に選択してみてください。

スキャンボリュームが小さい

比較表に記載したように、MINIのスキャンボリュームは最大500mm × 500mm × 500mm(=0.5m × 0.5m × 0.5m)です。

一方、POP 2は最大で3m × 3m × 3mの対象物を3Dスキャンすることができます。

MINIは大型の形状を3Dスキャンすることには適していないということがわかるでしょう。

使用環境は屋内のみ

また、MINIを使った3Dスキャンは屋内限定です。これは光源に青色光を用いていることから、屋外では精度が悪化してしまうためです。

POPやPOP 2は屋外で3Dスキャンすることも可能です。外でなんらかの物体を3Dスキャンしたい方はPOPやPOP 2を選択しましょう。

顔や体のモデリングには適さない

小さめのスキャンボリュームや、使用する光源の波長の特性上、MINIは顔や体のモデリングには不適切です。

MINIで使用されているブルーライトは人体に影響がないとされていますが、目を直接スキャンすることは推奨されていません。一方で、POP 2などで使用されている光源には、目に優しい赤外光が採用されています。

参考サイト

  • https://www.kickstarter.com/projects/2125914059/revopoint-mini-3d-scanner-with-002mm-precison/faqs
  • https://www.kickstarter.com/projects/2125914059/revopoint-mini-3d-scanner-with-002mm-precison?ref=celxrw
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    • Revopoint RANGE←NEW
    • Revopoint MINI
    • Revopoint POP 2プレミアムセット
    • Revopoint POP 2スタンダードセット



Revopoint MINIのセット内容(スタンダード・プレミアム)

Revopoint POP 2には

  • スタンダードセット
  • プレミアムセット

の2つのパッケージがあります。それぞれのセット内容について確認しておきましょう。

出典:Revopoint
出典:Revopoint

プレミアムセットには、スタンダードセットのパッケージに

  • スタビライザー
  • 2軸回転テーブル

が追加されているという違いがあります。両者とも3Dスキャンの品質を向上させるオプションであり、MINI以外のRevopoint 3Dスキャナにも対応しているようです。

※今回レビューするのは「スタンダードセット」です。

Revopoint MINIを使った3Dスキャン体験をレビュー!

ここからは、いよいよMINI(スタンダードセット)を使った3Dスキャンについてレビューしていきます。

実物を手にしたうえで気づいた点や、POP 2との違いについてもあわせて記載しています。

開封

スタンダードセットのパッケージ。(回転ステージは別梱包)

まずはRevopoint MINI(スタンダードセット)の中身を確認していきましょう。

サンプル彫像や本体、三脚、ケーブル等がコンパクトに収まっている

回転ステージ以外のセット内容がコンパクトに収納されています。

セット内容一覧

こちらがセット内容をすべて取り出して並べた様子です。

回転ステージは「Standard Package」の画像にあるものと異なる、少し大きめサイズのものとなっています。こちらはデモ機仕様かもしれません。

サンプル彫像。左はPOP 2、右はMINI同梱品。

テストスキャンに用いるサンプル彫像は、POP 2に同梱されていたものよりもかなり小型になっています。MINIの高精度スキャンに対応したスケールということでしょうか。

POP 2(左)とMINI(右)

POP 2とMINIを並べてみました。三脚の形状や高さ、横幅に若干の違いが見られます。

並べてみると、MINIの方がスラッとした印象を受けますね。

小さくなったサンプル彫像を使って、さっそく3Dスキャンしていきたいと思います!



システム要件確認

3Dスキャンを実施する際には、上記のパッケージの他にPCかスマホを使用することになります。

PCではWindowsとMac、スマホではAndroidとiOSと幅広いデバイスに対応しています。

OSのバージョンがあまりに古いものだと対応しない場合があるので注意しましょう。

今回は、MacとAndroidのそれぞれを使った3Dスキャンにトライしてみようと思います!

MINIとMacBook Proを使って3Dスキャン!

いよいよMacBook Proを使った3Dスキャンにトライしていきます。まずはMINI本体とMacBook Proを接続します。

MINI本体と、PCやスマホの接続はUSB接続とWi-Fi接続の両方に対応しています。今回はUSB接続でスキャンを実施します。

サンプル彫像を回転ステージに乗せてスイッチオン。基本的に設定は変えず、初期状態でスキャンを行っていきます。

背景によっては同梱の黒いビニールシートを使用すると物体が認識されやすくなるでしょう。※今回はビニールシートを使用していません。

RevoScanアプリを起動すると、MINIがスキャン状態になり青く発光する

USB接続してRevo Scanアプリを立ち上げると、MINIのブルーライトが発光をはじめます。

「新規」からスキャンを開始します。

「新規」からスキャンを開始する準備画面に移った様子。

中央に青くサンプル彫像の一部が表示されています。上部の表示が「ベスト」になるようにMINIと物体の位置を調整し、右上のスタートボタン(右矢印)をクリックしてスキャンを開始します。

サンプル彫像全体をスキャンできるように向きを変えつつスキャンを進めます。

スキャン終了。点群データを融合したあとの状態。

スキャンが完了しました!細かい構造までスキャンできているように見えます。

メッシュを実行したあとの様子。

STLファイルとして出力するためにメッシュへの変換を実行。眼窩のくぼんだところまできちんとスキャンできており、MINIの精度の高さを実感できます。

後ほどスライスソフトに読み込ませるために、3Dスキャンデータをエクスポートします。.stl、.ply、.obj形式で出力することが可能です。

3Dスキャナは光の反射光を検知して物体の情報を取得します。そのため、黒色や反射性のある金属、光が透過してしまう透明体(ガラスなど)のスキャンが苦手です。

そのような物体を3Dスキャンしたい場合は、専用のスプレーを用意しておきましょう。表面を白くコーティングすることで3Dスキャンできるようになります。時間が立つと消える仕様なので、拭き取りの手間もなく使用することが可能です。

※一般販売はYahooショッピングからアクセスできるようです。



MINIとPixel 6 Proを使って3Dスキャン!

続いて、MINIとスマホを使用した3Dスキャンについても簡単に解説しておきます。基本的にはPCと同様の手順で3Dスキャンすることができます。

今回は比較的スペックの高いPixel 6 ProにMINIを接続して3Dスキャンを行います。

「新規」からスキャンを開始する準備画面に移った様子。PCに近いレイアウトになっている。

スマホのアプリでも同様の画面が表示されています。PCのときと同様に、

  1. 向きを変えつつ3Dスキャン
  2. 点群データの融合
  3. メッシュ

の手順で3Dデータを取得・加工していきます。

メッシュまで終了した様子。PCと同等の3Dデータを取得できているように見える。

画像のように、スマホでもPCに近い形で3Dスキャンを実施することができました。

今回はそこそこスペックの高いスマホ(Pixel 6 Pro)を使用したこともあり、PCと比較してもストレスなく3Dスキャンできました。画面が小さかったり、メモリの少ない低スペックスマホの場合は多少扱いにくさがあるかもしれません。

3Dスキャンに使うのはPCとスマホどっちがいいの?

PC、スマホの両方で3Dスキャンすることができましたが、手元にPCとスマホの両方がある場合、どちらを3Dスキャンに使用するべきでしょうか?

結論、PCを使用した方が解像度の高い3Dデータを取得することができるようです。

PC、スマホの両方で取得した3Dデータ(STL)を並べて確認してみましょう。

左がMacbook Pro、右がPixel 6 Proを用いて取得した3Dデータ(STL)。

いかがでしょうか?左側のPCで取得したデータの方が、目元や口元の形状がくっきりしていることがわかるかと思います。右側のスマホで取得したデータは、比較的のっぺりとした形状に見えますね。

解像度は搭載しているRAMの影響も受けるようです。解像度を重視する場合は16GB以上を目安にPCを選択しましょう。



Revopoint MINIを使って3Dプリントしてみよう!

ここからは、PC接続で取得した3Dデータ(STL)を使って、サンプル彫像の複製を3Dプリントしていきます。

今回は、FDM、光造形のそれぞれを使って3Dプリントしていきます。

FDM3Dプリンターを使って3Dプリント

まずはFDMです。スライサにはUltimaker Cura、3DプリンターはCreality Ender-3 S1 Proを使用しています。フィラメントには白色のPLAを使用しました。

こちらがFDM3Dプリンターによる出力結果です!

正面顔。左がサンプル彫像で、右が3Dプリント品。

右側が3Dプリンター出力品です。左側のサンプル彫像とそっくりですね。

横顔。左がサンプル彫像で、右が3Dプリント品。
背面。左がサンプル彫像で、右が3Dプリント品。

横顔や背面の比較を見ても、細かいところまで精度高く3Dプリンターで出力できたことがわかりますね!



光造形3Dプリンターを使って3Dプリント

続いて、光造形3Dプリンターを用いて出力してみます。スライサにはchitubox、3DプリンターはELEGOO Mars 2を使用しています。レジンには白色の水洗いタイプを使用しました。

こちらが光造形3Dプリンターによる出力結果です!

正面顔。左がサンプル彫像で、右が3Dプリント品。

こちらもFDM3Dプリンター同様、かなりの精度でプリントできていることがわかります。

横顔。左がサンプル彫像で、右が3Dプリント品。
背面。左がサンプル彫像で、右が3Dプリント品。

横から見ても後ろから見てもそっくりそのままのサンプル彫像を、光造形3Dプリンターで出力することに成功しました!

目元や口元の細かな部分に関しては、FDM3Dプリンター以上の再現度です。高解像度の3Dスキャンが可能なRevopoint MINIは、FDM以上の精度が実現可能な光造形3Dプリンターとの相性が非常に良いと感じました。

今回は、3Dスキャンして取得したSTLデータをそのままスライス・3Dプリントしましたが、Blenderのような3DCGソフトにインポートしてイジることも可能です。

Revopoint MINIのような3Dスキャナを1台持っておくと、3Dプリントの幅もグッと広がることでしょう。



おわりに:Revopoint 3Dスキャナの販売状況

今回は、小型・軽量ながら高精度のブルーライト3Dスキャナ「Revopoint MINI」を使った3Dスキャン・3Dプリントについて、実機レビューを交えながら解説しました。

先代のPOP 2以上に精度の高い3Dスキャンを手軽に実施できることがわかりましたね!

最後に、Revopointの各種3Dスキャナの販売状況にふれて締めくくりたいと思います。

Revopoint MINI(今回レビューしたモデル!)

CAMPFIREにてクラウドファンディングが行われました!初日で支援額1,000万円を突破するなど、大好評だったようです!

現在はAmazonやRevopoint公式サイト等で購入することが可能です!

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    • Revopoint RANGE←NEW
    • Revopoint MINI
    • Revopoint POP 2プレミアムセット
    • Revopoint POP 2スタンダードセット

Revopoint POP & POP 2

先代モデルのRevopoint POPとPOP 2は、Amazonや楽天、Revopointオフィシャルストアから購入することが可能です。

Revopointの3Dスキャナを活用して、3Dプリンターを使ったモノづくりの幅を広げてみてくださいね!

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