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【2024】Creality Ender-3シリーズ徹底比較!【無印/S1/Neo】

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こんにちは、管理人のウノケンです。

今回は、

CrealityのFDM3Dプリンター「Ender-3シリーズ」を全機種徹底比較

していきます。

CrealityはFDM・光造形方式の3Dプリンターを販売する注目企業。FDM(Fused Deposition Modeling, 熱溶解積層)方式3Dプリンターとしては「Enderシリーズ」が有名で、中でも「Ender-3シリーズ」はユーザーからの評価がとくに高いラインナップとなっています。

そんな「Enderシリーズ」は、「Ender-3シリーズ」だけでなんと11機種も存在しています(2023年8月時点)。

「『Ender-3』はイイって聞くけど、『Ender-3』って1つじゃないの??」

「名前についている『Neo』とか『S1』って何?」

と思ってしまいますよね。

そこで今回は、2023年現在のCreality「Ender-3シリーズ」の各モデルにどのような違いがあるのか徹底解説していきたいと思います!

この記事を読んでわかること
  • 「Ender-3シリーズ」の大分類「無印」「S1」「Neo」の特徴
  • 「Ender-3シリーズ」全機種の特徴と詳細スペック

それでは見ていきましょう!

アップデート

2023/11・・・最新機種「Ender-3 V3 KE」について追記しました!



Creality「Ender-3シリーズ」とは

はじめに、

「Ender-3シリーズ」とはどんな3Dプリンターなのか?

その特徴について確認しておきましょう。

Ender-3シリーズの大分類は、「無印」「S1」「Neo」

Ender-3シリーズは種類が多いです。全容を把握するには、大分類について理解しておく必要があります。

この項目では、

各大分類の特徴について、ざっくりと解説

していきます。細かいスペックについては。後述する一覧表をご覧ください。

Ender-3人気の火付け役「無印」

各機種の画像はCreality公式ページより引用

「無印」シリーズは、

  • 最安で約2万円というコスパの高さが特徴

です。2017年に「Ender-3」が登場して以来、3Dプリンターユーザーから無類の人気を誇っています。

「無印」の特徴
  • 発表時期:2017〜2023年
  • おすすめポイント:最高コスパ(2〜3万円台)
  • 注意点:
    • 要組み立て(「V3 SE」を除く)
    • オートレベリングなし(「V3 SE」を除く)
    • ディスプレイはノブ式

家庭用3Dプリンターにおけるハイエンド「S1」

各機種の画像はCreality公式ページより引用

「S1」シリーズは、

  • 使い勝手の良い(「Ender-3シリーズ」における)ハイエンドモデル

といった位置づけです。

全機種が

  • ダイレクトドライブ式
  • オートレベリング搭載
  • 半組み立て済み

で、その使い勝手の良さが特徴です(後述)。

「S1」の特徴
  • 発表時期:2021〜2022年
  • おすすめポイント:使い勝手の良いハイエンドモデル
  • 注意点:コスパはあまり良くない

無印がオートレベリングを搭載して再登場「Neo」

各機種の画像はCreality公式ページより引用

「Neo」シリーズは、

  • 「無印」シリーズがオートレベリング搭載&アップグレード多数で再登場

したラインナップです。「無印」のコスパの良さを受け継ぎつつ、各ポイントで優れたアップグレードがなされています(後述)。

「Neo」の特徴
  • 発表時期:2022年
  • おすすめポイント:コスパそのままに「無印」からアップグレード
  • 注意点:ノブ式ディスプレイなど旧式装備も残る



組み立て式・半組み立て式のFDM方式3Dプリンター

出典:Creality「Ender-3」

Ender-3シリーズは、

組み立てを要するタイプのFDM方式3Dプリンター

です。

上の図は「Ender-3」が発送される際の、分解されたパーツです。かなり細かい部分まで分解されており、3Dプリントをはじめる前に自分で組み立てる必要があります。

ブランドによっては「DIYタイプ」などと表現されている場合もありますね。

出典:Creality「Ender-3 S1 Pro」

Ender-3シリーズには、半組み立て済み(Quick Assembly)の機種も多く存在します。

半組み立て済みの機種は、上の図のように本体がいくつかの大きなパーツに分解された形で納品されます。上の画像は「Ender-3 S1 Pro」の例で、96%組み上がった状態で納品されます。

細かい部品はユーザ側で組み立てる必要がないため、数十分程度の作業で難なく完成させることができます。

造形領域の四方は密閉されていない

組み立て式のFDM方式3Dプリンターの特徴として、「Ender-3シリーズ」は、

四方が密閉されていない

ことも覚えておきましょう。

FDM方式3Dプリンターは、ノズルとプラットフォームがXYZの3軸で大きく移動することにより、造形箇所を逐次的に制御しています。そのため、「Ender-3シリーズ」のように比較的安価なモデルでは四方を塞がないタイプが多いです。

家庭用のFDM方式3Dプリンターであっても、下のQIDI TECH製3Dプリンターのように密閉されたタイプの機種は存在します。保温性や安全面ではこちらの密閉タイプのほうが優れていますが、比較的高価なものが多いです。

価格と機能を総合して考えると、FDM方式3Dプリンター初心者の方が使用する最初の機種としては、

安全面には十分配慮しつつ、半組み立て式のモデルを選択する

のがおすすめです。その点、「Ender-3シリーズ」は良い選択になるのではないかと思います。

造形サイズはほとんど変わらない

11機種も存在する「Ender-3シリーズ」は、

造形サイズがほとんど同じ

という特徴があります。つまり、作れるモノのサイズはほとんど変わらないということです。

造形サイズに特徴をもつ「Ender-3 Max」「Ender-3 Max Neo」「Ender-3 S1 Plus」を除き、8機種の造形サイズは、

  • 幅・奥行き:22cm
  • 高さ:25〜27cm

です。ちょうどサッカーボールが収まる程度のサイズですね。

各モデルの違いは、

  • オートレベリングのようなオプション機能
  • プラットフォーム・ディスプレイといった各種のパーツ

に表れています。

詳細については後半で個別に解説していきます。比較表もあわせてチェックしてみてください。



【2023年版】Creality「Ender-3シリーズ」一覧

2023年現在、Crealityの公式ホームページ(英語版)で確認できる「Ender-3シリーズ」3Dプリンターは12点です。

機種ごとの詳細に入る前に、

各3Dプリンターのスペックを一覧表で確認

してみましょう。数が多いので、大分類ごとに分けています。

「無印」一覧

モデル名Ender-3Ender-3 ProEnder-3 V2Ender-3 V3 SEEnder-3 V3 KEEnder-3 Max
本体イメージproduct imageproduct imageproduct imageproduct imageproduct image
メーカーCrealityCrealityCrealityCrealityCrealityCreality
本体サイズ(LxWxH)[mm]440 x 440 x 465440 x 420 x 465475 x 470 x 620420 x 366 x 490433 x 366 x 490513 x 563 x 590
造形サイズ(LxWxH)[mm]220 x 220 x 250220 x 220 x 250220 x 220 x 250220 x 220 x 250220 x 220 x 240300 x 300 x 340
エクストルーダボーデンボーデンボーデンダイレクトダイレクトボーデン
プリントスピード[mm/s]180180180250500100
最大ノズル温度[℃]255255255260300255
最大ヒートベッド温度[℃]100100100100100100
組み立て要組み立て要組み立て要組み立て半組み立て済半組み立て済要組み立て
プラットフォームマグネットシートマグネットシートカーボランダムガラスPCばね鋼PEIばね鋼カーボランダムガラス
オートレベリング××××
フィラメントセンサ××××
停電時自動回復印刷
密閉××××××
ディスプレイノブ式ノブ式ノブ式ノブ式タッチ式ノブ式
デュアルZ軸××××
データ入力SDカード
オンライン
SDカード
オンライン
-SDカードUSB
LAN
Creality Cloud APP
SDカード
USB
本体重量[kg]6.626.987.87.127.89.5
スライスソフトCura
Repetier-Host
simplify3D
Cura
Repetier-Host
simplify3D
Cura
simplify3D
Creality Print
Cura
Simplify3D
Creality Print
Cura
Simplify3D
Creality Slicer
Cura
Repetier-Host
simplify3D
その他リモート制御機能
出典公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト
画像、スペックは各社公式ページより引用。記載のない項目は”-“で示している。

「S1」一覧

モデル名Ender-3 S1Ender-3 S1 ProEnder-3 S1 Plus
本体イメージproduct imageproduct imageproduct image
メーカーCrealityCrealityCreality
本体サイズ(LxWxH)[mm]487 x 453 x 622490 x 455 x 625557 x 535 x 655
造形サイズ(LxWxH)[mm]220 x 220 x 270220 x 220 x 270300 x 300 x 300
エクストルーダダイレクトダイレクトダイレクト
プリントスピード[mm/s]160160150
最大ノズル温度[℃]260300260
最大ヒートベッド温度[℃]100110100
組み立て半組み立て済半組み立て済半組み立て済
プラットフォームPCばね鋼PEIばね鋼PCばね鋼
オートレベリング
フィラメントセンサ
停電時自動回復印刷
密閉×××
ディスプレイノブ式タッチ式タッチ式
デュアルZ軸
データ入力SDカード
USB-C
SDカード
USB-C
SDカード
USB-C
本体重量[kg]9.18.710.25
スライスソフト---
その他LED搭載
出典公式サイト公式サイト公式サイト
画像、スペックは各社公式ページより引用。記載のない項目は”-“で示している。

「Neo」一覧

モデル名Ender-3 NeoEnder-3 V2 NeoEnder-3 Max Neo
本体イメージproduct imageproduct imageproduct image
メーカーCrealityCrealityCreality
本体サイズ(LxWxH)[mm]440 x 440 x 465438 x 424 x 472516 x 582 x 590
造形サイズ(LxWxH)[mm]220 x 220 x 250220 x 220 x 250300 x 300 x 320
エクストルーダボーデンボーデンボーデン
プリントスピード[mm/s]120120120
最大ノズル温度[℃]260260260
最大ヒートベッド温度[℃]100100100
組み立て要組み立て半組み立て済半組み立て済
プラットフォームカーボランダムガラスPCばね鋼カーボランダムガラス
オートレベリング
フィラメントセンサ××
停電時自動回復印刷
密閉×××
ディスプレイノブ式ノブ式ノブ式
デュアルZ軸××
データ入力SDカード
マイクロUSB
SDカード
マイクロUSB
SDカード
マイクロUSB
本体重量[kg]77.810.3
スライスソフトCreality Slicer
Cura
simplify3D
Creality Slicer
Cura
simplify3D
Creality Slicer
Cura
Repetier-Host
simplify3D
その他
出典公式サイト公式サイト公式サイト
画像、スペックは各社公式ページより引用。記載のない項目は”-“で示している。

一覧にしてみると、各モデルの違いや共通点が見えてきますね。

すでに述べたように、造形サイズは「Ender-3 Max」と「Ender-3 Max Neo」、「Ender-3 S1 Plus」以外の8モデルではほとんど変わりません



【2023年版】Creality「Ender-3シリーズ」全機種の詳細解説

各機種にどのような特徴があるのか、ここからは

「Ender-3シリーズ」全機種の特徴を確認

していきましょう!

高コスパ人気モデル【Ender-3】

出典:Creality

はじめに紹介するのは、「Ender-3」です。「Ender-3シリーズ」の初期モデルで、後継モデルはこの「Ender-3」をベースとして作られています。

Ender-3の特徴は、

なんといってもそのコスパ。約2万円で購入可能

です。

以降で登場する後継モデルは、もちろん「Ender-3」に何らかのアップグレードが施された機種となっており、性能面で上回ります。「Ender-3」は、あくまでもコストを可能な限り抑えたいという方が選ぶべきでしょう。

そのムダのないボディから、「Ender-3」は玄人好みの3Dプリンターでもあります。必要な機能を自分でカスタマイズできるので、自分好みの3Dプリンターに仕上げることができるのです。中には、「3Dプリンターの部品を3Dプリンターで作成する」という猛者もいるようですね。

Ender-3のマイナーチェンジ版【Ender-3 Pro】※販売終了

出典:Creality

「Ender-3」をベースに使いやすさが向上した「Ender-3 Pro」。

主な改善ポイントは次の2つです。

  • より高品質な電源を採用
  • プラットフォームが取り外しやすいマグネット仕様に

「Ender-3」のマイナーチェンジバージョンといったところでしょうか。

改良ポイント多数!【Ender-3 V2】

出典:YouTube「Product Introduction | New Upgrade Version Ender-3 V2 Economic and Integrated 3D Printer」

こちらも「Ender-3」のアップグレードモデル、「Ender-3 V2」。

主な改善ポイントは次のとおりです。

  • より高品質な電源を採用
  • プラットフォームが耐久性のあるガラスボードに
  • より静音に
  • 工具収納ボックス搭載
  • ディスプレイがカラーで見やすく

「Ender-3 Pro」と比べると、「Ender-3」からの改良ポイントが多いです。カラーディスプレイも見やすくて良いですね。

出典:Creality

人によっては、「Ender-3」とどちらにしようか迷ってしまうかもしれません。少し値段が上がるので、お財布と相談しましょう。

Ender-3シリーズの新エントリーモデル【Ender-3 V3 SE】

「Age of 3DP」のYouTubeチャンネルにて、わかりやすく実機レビューしています!

2023年8月に発表された新しい初心者向け機種が「Ender-3 V3 SE」です。

「Ender-3 V3 SE」の特徴
  • 開封から20分で3Dプリント開始が可能
  • 2万円台で実現した高速プリントスピード
  • 本体も価格もコンパクト

そのスリムで洗練されたボディが特徴の「Ender-3 V3 SE」。「Ender-3シリーズ」ならではのコスパの良さを維持しながら、高いプリントスピード(250mm/s)を実現しています。

詳細については以下の実機レビュー記事をご覧ください。

シリーズ最新・最速の実力派3Dプリンター【Ender-3 V3 KE】

「Age of 3DP」のYouTubeチャンネルにて、わかりやすく実機レビューしています!

2023年の後半に発表された最新機種が「Ender-3 V3 KE」です。

最新FDM3Dプリンター「Ender-3 V3 KE」の特徴
  • 最大500mm/s!Benchyを15分でプリント可能!
  • Creality OS搭載!Wi-Fi転送やアプリ制御が可能に!
  • タッチパネルやPEIプレート、フィラメント切れ検知センサーが標準搭載

「SE」に似た見た目ながら、ひと回り上の機能性を誇る「Ender-3 V3 KE」。上記のような優れた特徴を5万円以下で実現する「Ender-3らしさ」を維持しつつも、初心者から中級者まで満足できる優秀な3Dプリンターです。

詳細については以下の実機レビュー記事をご覧ください。

シリーズ最大造形サイズ【Ender-3 Max】※販売終了

出典:Creality

続いて紹介するのは、「Ender-3 Max」。「Ender-3シリーズ」では珍しい、造形サイズが大きいモデルです。「Ender-3」に比べて幅・奥行き・高さが8cm前後増加しています。

その他にもいくつかの改良がなされています。

  • フィラメント検知機能追加
  • ノズルの耐熱性向上

「フィラメント検知機能」は、フィラメントがなくなったり、切れたりしたときに自動でプリントを停止してくれる優れた機能。また、「ノズルの耐熱性向上」によって、より高速にフィラメントを溶かすことができます。

造形サイズだけではない、魅力あるアップグレードモデルです。

「Ender-3 Max」は、すでに生産が終了しているようです(2023年1月時点)。大きめの造形サイズに興味がある方は、後継機種の「Ender-3 Max Neo」をチェックしましょう。



オートレベリング機能搭載、基本機能も充実【Ender-3 S1】

出典:YouTube「Product Introduction | Ender-3 S1 3D Printer "Sprite" Bring Ideas to Life」

2021年末に発売された「Ender-3 S1」。

基本機能が向上した他、注目ポイントは「Sprite」と「CR touch」です。

「Sprite」は、独自開発の押し出し機構です。これにより、

  • TPUのようなやわらかいフィラメントが使用可能
  • 約30%の軽量化
  • 高精度化

を実現しています。

「CR touch」は、独自開発の自動レベリング技術です。

  • 自動でZ軸高さを補正してくれるので、かんたんに水平出しを行うことが可能

です。手動でレベリングをしなくてよいのは、初心者の方にとってはとくにありがたい機能ですよね。初心者でなくても、作業効率を重視する方にとっては見逃せないポイントです。

この他にも、

  • 直感的な操作を支援するノブ式カラーディスプレイ搭載
  • 動作音を大幅に低減するマザーボードを採用

といった、充実した機能をもつ注目モデルです。

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豊富な対応材料でさらに性能向上を遂げた【Ender-3 S1 Pro】

続いて紹介するのは、「Ender-3 S1」の上位モデル「Ender-3 S1 Pro」。

「Ender-3 S1」で大幅アップグレードされた機能に加え、2つのプラスアルファに注目です。

1つ目は、

  • 造形できるフィラメントの種類が増加

です。「Ender-3シリーズ」一覧表を見るとわかるように、「Ender-3 S1 Pro」はノズルの最高温度が300℃にまでアップしています。これにより、「PA(ポリアミド)」のような高温に熱する必要のあるフィラメントも使用することができるようになっています。

もう1つは、

  • 造形物の密着性が高く、かつ取り外しやすいプラットフォームの採用

です。標準搭載のPEIプラットフォームは、高速加熱可能かつ柔軟性が高いです。従来はオプション品として販売されていた高品質なPEIプラットフォームが標準搭載となっているのは、うれしいポイントですね。

そのほかにも、本体にLEDが搭載されたことで暗環境における操作性が向上するなど、「Pro」としての性能向上が際立つ1台です。

大型モデルも造形可能なS1後継モデル【Ender-3 S1 Plus】

最後に紹介するのは、「S1」最新機種の「Ender-3 S1 Plus」です。

「Ender-3 S1」の主要機能はそのままに、

  • 造形サイズが220×220×270mm³から300×300×300mm³へと大幅に向上

しました。「Ender-3 S1」や「Ender-3 S1 Pro」の造形サイズに物足りなさを感じていた人は、ぜひ検討してみてください。


Ender-3の「S1」シリーズからは、現時点で3機種が登場しています(2023年8月時点)。

「どれを選べばいいの??」

と混乱してきた方のために、「S1」の3機種の選択基準を示しておきます。自分にあった「S1」を選ぶ際の参考にしてみてください!

スペックを比較したい方は、このページ上部の比較表もあわせてチェックしておきましょう。

最新ラインナップ「S1」から自分にあったモデルを選ぶ基準の例
  • 組み立てやすく、オートレベリングも搭載で、とりあえず初心者にも安心のモデルがほしい!→「Ender 3 S1」
  • Ender 3 S1のように機能が充実していて、使える材料の種類も多いモデルがいい!→「Ender 3 S1 Pro」
  • Ender 3 S1のように機能が充実していて、造形サイズが大きいモデルがいい!→「Ender 3 S1 Plus」



「Ender-3」の後継モデル【Ender-3 Neo】

出典:Creality

「Ender-3 Neo」は、「Ender-3」の後継モデルです。「Ender-3」からの主なアップグレードは以下の通りです。

  • CR touchオートレベリング搭載
  • カーボランダムガラスヒートベッド採用

その他にも、静音性や放熱性の向上といった堅実なアップグレードもなされているようです。

一方、アップグレードされていない点も頭に入れておく必要があります。「Ender-3 Neo」は

  • 「Neo」シリーズで唯一の「要組み立て」モデル(組み立てに時間がかかる)

です。

  • 操作パネルがトラディショナルなモノクロ仕様

である点は「旧式感」が否めません。このあたりはコスパの高さとのトレードオフになっているようですね。

「Ender-3 V2」の後継モデル【Ender-3 V2 Neo】

出典:YouTube「Ender-3 V2 Neo 3D printer Full-Metal Extruder for Smooth Feeding」

「Ender-3 V2 Neo」は、「Ender-3 V2」の後継モデルです。主なアップグレードは以下の通りです。

  • 組み立て時間が圧倒的に短縮されるクイックアセンブリ
  • CR touchオートレベリング搭載
  • PCばね鋼磁気ヒートベッド採用

エントリーレベルとしては申し分のない機能を搭載しながら、価格もお手頃。「Neo」シリーズでもっとも人気のある機種となっています。

「Ender-3 Max」の後継モデル【Ender-3 Max Neo】

出典:Creality

「Ender-3 Max Neo」は、「Ender-3 Max」の後継モデルです。主なアップグレードは以下の通りです。

  • CR touchオートレベリング機能搭載
  • プリントの安定性をもたらすデュアルZ軸採用
  • 静音メインボード使用によるノイズ低減
  • 刷新されたUIのカラー操作パネル採用

造形サイズやノズル温度といった各種スペックに大きな違いはありません。カーボランダムガラスのヒートベッドも「Ender-3 Max」と同様です。



まとめ:機能と価格のバランスを考えて「Ender-3シリーズ」を導入しよう

今回は、CrealityのFDM3Dプリンター「Ender-3シリーズ」の全機種を徹底比較してきました。大きく分けて3種の分類が存在し、それぞれ次のような特徴があることがわかりましたね。

「Ender-3シリーズ」の3分類
  • 約2万円の超高コスパ「Ender-3」をはじめとする初期シリーズ「無印」
  • 多様なフィラメントに対応した「Ender-3 S1 Pro」など、充実機能のハイエンドシリーズ「S1」
  • 「無印」にオートレベリング機能等が搭載されたアップグレードシリーズ「Neo」

「Ender-3シリーズ」は造形サイズやオプション機能も機種によってさまざまで、

  • FDM方式3Dプリンターの初心者〜中級者まで満足できるラインナップ

となっています。

3Dプリンター選びの際には、機能と価格のバランスに注目しましょう。機能や使い勝手が充実するほど、どうしても価格は高くなってしまいます。

「最低限の機能でいいからコスパが良いFDM方式3Dプリンターがほしい!」

→「Ender-3」

「価格は上がっても、かゆいところに手が届くFDM方式3Dプリンターがほしい!」

→「Ender-3 S1 Pro」

のようなイメージで、自身の用途・作りたいモノにあわせて最適な機種を探してみましょう。

紹介した注目ポイントを参考に、あなたのお気に入りの「Ender-3シリーズ」3Dプリンターを選んでみてください!

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