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【D3 Pro登場】Creality Sermoonシリーズ徹底比較!【V1 Pro/D1】

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こんにちは、管理人のウノケンです。

今回は、Crealityの密閉型FDM(熱溶解積層)方式3DプリンターSermoonシリーズを徹底比較していきます。

家庭用のFDM方式3Dプリンターといえば、(半)組み立て式で、かつノズルやプラットフォームがむき出しの構成が一般的です。Creality Ender-3シリーズやAnycubic Kobraシリーズなどは特に有名ですね。

そんな組み立て式のFDM3Dプリンターと対をなすのが、基本的に組立不要のデスクトップ式FDM3Dプリンターです。密閉型とも呼ばれるこのタイプは、その名の通り四方が囲まれているところが特徴です。

今回紹介するSermoonシリーズは、Crealityの密閉型FDM3Dプリンターラインナップです。産業用では一般的な密閉型のFDM3Dプリンターを、家庭用として安価に提供する注目シリーズとなっています。

今回は、そんなCreality Sermoonシリーズの特徴やスペックについて、徹底的に比較解説していきます!

この記事を読んでわかること
  • 密閉型FDM3Dプリンターの特徴
  • Sermoonシリーズ各種のスペック比較
  • Sermoonシリーズがおすすめな人

それでは見ていきましょう!



密閉型FDM3Dプリンターの特徴

そんなSermoonシリーズの特徴である「密閉型」FDM方式3Dプリンターにはどのような特徴があるのでしょうか?

主なメリットは次の3つです。

密閉型FDM3Dプリンターのメリット
  • 組み立てる必要がなく、すぐにプリントを開始できる
  • 筐体による保温性・安定性(造形精度)が高い
  • 高温のノズルや可動部分がむき出しになっておらず、安全性が高い

一方、デメリットには次のような点が挙げられます。

密閉型FDM3Dプリンターのデメリット
  • 造形サイズに対する装置本体サイズが大きくなりがち
  • 比較的高コスト

このような特徴から、産業用グレードの高品質な3Dプリンターに多く採用される密閉型構造Sermoonシリーズの特徴は、その高品質な密閉型FDM3Dプリンターを比較的安価に提供しているところです。

以上を踏まえ、密閉型FDM3Dプリンターは次のような方におすすめです。

密閉型FDM3Dプリンターはこんな人におすすめ!
  • 高品質な3Dモデルをプリントしたい
  • 煩わしい組み立て作業はしたくない
  • 子どもがいる環境などでも安全に3Dプリンターを使用したい
  • 多少の初期コストには目をつぶってもよい

密閉型FDM3Dプリンターについての理解が進んだところで、次からは各モデルの詳細について解説していきます。



【2024】Creality Sermoonシリーズの全FDM 3Dプリンター徹底解説!

Creality社の公式ホームページで確認できるSermoonシリーズFDM方式3Dプリンターは以下の4つです(2023年7月時点)。

各モデルの特徴についても要点をしぼって解説していきます!

完全密閉!家庭でも安心して使用できる【Sermoon V1 Pro】

出典:Creality

はじめに紹介するのは、「Sermoon V1 Pro」です。

Sermoon V1 Proの特徴は、その「安心感」です。

まずはその安全性。四方だけでなく上部も覆われた完全密閉型のため、可動部が3Dプリンター外部に一切出ていない構造になっています。また、正面の扉を開けると自動でプリントが停止する機能もついているため、間違って子どもが扉を開けてしまっても安全です。高温かつ高速で動く可動部がむき出しの機種が多い家庭用FDM3Dプリンター市場ではかなり貴重なモデルと言って良いでしょう。

さらに、Sermoon V1 Proはモニタ用のカメラを搭載しているため、3Dプリンターから離れていてもプリントの様子をいつでも確認することができます。アプリを通したリモート制御も可能で、プリントの様子が気になるときも安心して外出することが可能です。

また、Sermoon V1 Proは組み立て済みのFDM3Dプリンターです。「初めての3Dプリンターで、組み立て式だと心配。。。」という方が安心して導入することができるのもポイントですね。

四方密閉型でも大型造形!クリアボディがカッコいい【Sermoon D1】

出典:Creality

続いて紹介するのは、「Sermoon D1」です。

Sermoon D1の特徴は、その造形サイズです。

密閉型のFDM3Dプリンターは、ヒートベッドやノズル部分の動ける範囲が本体内部に制限される性質上、造形サイズが小さい傾向にあります。

一方で、Sermoon D1は四方が密閉されているにも関わらず、造形サイズは280mm x 260mm x 310mmという充実ぶり。密閉のないFDM3Dプリンターの例として、同じくCrealityのEnder-3 S1 Proと比較してみると、Sermoon D1の優秀さがわかるかと思います。

モデル名Sermoon V1 ProSermoon D1Ender-3 S1 Pro
本体イメージproduct imageproduct imageproduct image
メーカーCrealityCrealityCreality
本体サイズ(LxWxH)[mm]400 x 380 x 430500 x 500 x 531490 x 455 x 625
造形サイズ(LxWxH)[mm]175 x 175 x 165280 x 260 x 310220 x 220 x 270
エクストルーダダイレクトダイレクトダイレクト
プリントスピード[mm/s]150-160
最大ノズル温度[℃]250260300
最大ヒートベッド温度[℃]80100110
組み立て組み立て済み組み立て済み半組み立て済
プラットフォームマグネットシートカーボランダムガラスPEIばね鋼
オートレベリング
フィラメントセンサ
停電時自動回復印刷
密閉×
ディスプレイタッチ式タッチ式タッチ式
デュアルZ軸×
データ入力SDカード
Wi-Fi
-SDカード
USB-C
本体重量[kg]11.520.58.7
スライスソフトCreality Slicer
Cura
Repetier-Host
Simplify3D
--
その他リモート制御機能
カメラ搭載
LED搭載
※上部密閉なしLED搭載
出典公式サイト公式サイト公式サイト
画像、スペックは各社公式ページより引用。記載のない項目は”-“で示している。

むき出しのEnder-3 S1 Proよりも、幅・奥行き・高さのすべての方向で4〜6cm大きな造形が可能になっています。

さらに、先ほど紹介した「Sermoon V1 Pro」の造形サイズに対しては、幅・奥行き・高さのすべての方向で10cm以上大きくなっています四方密閉かつ大型造形を実現したい方にとっては非常に魅力的なモデルと言えるでしょう。

「Sermoon D1」は四方(側面)が密閉されているタイプです。上部が密閉されていないので注意しましょう。

高速・高精度な産業グレードハイエンドモデル【Sermoon D3】

出典:Creality

最後に紹介するのは、「Sermoon D3」です。

「Sermoon D3」の特徴は、産業グレードのクオリティです。

高速・高精度の造形はもちろんのこと、14種類ものフィラメントを選択可能な高温ノズルの搭載や、複数の「Sermoon D3」をネットワーク経由でコントロールするバッチ印刷機能の搭載といった、ハイエンドモデルならではの機能を備えています。

家庭で導入するにはハードルが高いですが、治具制作や多数の部品をオンデマンドで大量生産するような用途では一考の余地があるかもしれません。

Creality「Sermoon D3」
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¥379,999 (2023/11/28 9:00:00時点)

デュアルエクストルーダ搭載でアップグレード!【Sermoon D3 Pro】

出典:Creality

2色・2種プリントが可能なデュアルエクストルーダを搭載した「Sermoon D3 Pro」。

サイズや基本スペックに関する「Sermoon D3」からの大きな変化はありませんが、デュアルエクストルーダを搭載したことで、3Dプリントの幅が拡大。公式ページに記載されている対応可能なフィラメントの種類が14種類から29種類に増加しています。

とくに、サポート用フィラメントを使用できるのはデュアルエクストルーダ搭載タイプの特徴です。片方のエクストルーダにサポート材フィラメントを使用することで、水に付けるだけで除去できるサポートを他のメイン材料と同時に作成することができます。

以下の公式YouTubeでは、「Sermoon D3 Pro」の特徴を2分以下で理解することができます。1分39秒あたりからサポート除去の様子も見られるので、ぜひ1度見てみてください。

出典:YouTube「Creality Sermoon D3 Pro Uncovered | Dual Extrusion, Versatile & Efficient」



Creality Sermoonシリーズ スペック一覧

ここまで、各モデルの特徴について一気に解説してきました。

FDM方式3Dプリンターを選ぶ際には、価格やサイズ、使いたいフィラメントに対応したノズル温度といった情報をもとに、あなたにぴったりの3Dプリンターを選ぶ必要があります。

どの3Dプリンターを選ぶべきかを把握するため、次は各3Dプリンターのスペックについて一覧表で見てみましょう。

モデル名Sermoon V1 ProSermoon D1Sermoon D3Sermoon D3 Pro
本体イメージproduct imageproduct image
メーカーCrealityCrealityCrealityCreality
本体サイズ(LxWxH)[mm]400 x 380 x 430500 x 500 x 531553 x 576 x 656553 x 578 x 656
造形サイズ(LxWxH)[mm]175 x 175 x 165280 x 260 x 310300 x 250 x 300290 x 220 x 300
エクストルーダダイレクトダイレクトダイレクトデュアル
プリントスピード[mm/s]150-250300
最大ノズル温度[℃]250260300300
最大ヒートベッド温度[℃]80100110120
組み立て組み立て済み組み立て済み組み立て済み組み立て済み
プラットフォームマグネットシートカーボランダムガラスPC/PEIばね鋼Flexible
オートレベリング
フィラメントセンサ
停電時自動回復印刷
密閉
ディスプレイタッチ式タッチ式タッチ式タッチ式
デュアルZ軸×-
データ入力SDカード
Wi-Fi
-USB
Wi-Fi
Wi-Fi
USB
Ethernet
本体重量[kg]11.520.54543
スライスソフトCreality Slicer
Cura
Repetier-Host
Simplify3D
-Creality Print
Creality Slicer
Cura
Simplify3D
Creality Print
その他リモート制御機能
カメラ搭載
LED搭載
※上部密閉なしリモート制御機能
カメラ搭載
リモート制御機能
カメラ搭載
出典公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト
画像、スペックは各社公式ページより引用。記載のない項目は”-“で示している。

一覧にしてみると、Sermoonシリーズにおける標準的な造形サイズやノズル温度、オプション機能がどの程度かがわかりますね。同時に、各モデルの特徴的なスペックも浮かび上がってきます。

最後の項目で、各3Dプリンターの特徴を踏まえて用途別のおすすめモデルを紹介していきます!



まとめ〜どのSermoonシリーズ3Dプリンターを選べばいい?〜

今回は、CrealityのFDM3DプリンターSermoonシリーズについて、徹底比較・解説してきました。

最後に、Sermoonシリーズがおすすめな人と、Sermoonシリーズの中でもどのモデルを選ぶべきかについてまとめておきたいと思います。

まず、Sermoonシリーズがおすすめな人は、

  • 子どもがいる家庭でも安全な密閉型FDM3Dプリンターを低コストで導入したい
  • 組み立てなしで簡単にFDM3Dプリンターを導入したい人

です。

また、Sermoonシリーズの中でどのモデルを選ぶかのポイントは以下の通りです。

「Sermoon V1 Pro」がおすすめな人は。。。

  • 安全な完全密閉型FDM3Dプリンターを導入したい人
  • リモート制御やモニタ用カメラ、LED搭載といったオプション機能に魅力を感じる人
  • 造形サイズは小さめでも大丈夫な人

「Sermoon D1」がおすすめな人は。。。

  • 密閉型に興味があるが、四方密閉(上部は開放)で十分な人
  • 一般的な家庭用FDM3Dプリンター以上の造形サイズを求める人

「Sermoon D3」がおすすめな人は。。。

Creality「Sermoon D3」
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  • 産業グレードのFDM3Dプリンターに興味がある人
  • ハイエンド3Dプリンターのためならお金に糸目はつけない人

上記を参考に、用途にあったSermoonシリーズを選んでみてください!

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