こんにちは、管理人のウノケンです。
今回は、Anycubic社の家庭用光造形3DプリンターPhotonシリーズの最新機種Photon Mono X 6K / Photon Mono 4Kについて解説していきたいと思います。
Anycubic社はFDM(FFF)方式の3Dプリンターも販売する家庭用3Dプリンターの有名企業で、手頃な価格と高い品質で人気を博しています。
そんなAnycubicから、Photonシリーズの最新モデルPhoton Mono X 6KとPhoton Mono 4Kが登場しました。Anycubicならではの手頃な価格はそのままに、様々な面で性能が向上している2つのモデルについて徹底解説していきます!
- Mono X 6KとMono 4Kの違いは?
- 現行モデルと比べてどこがスゴい?
- 販売時期についての情報は?
それでは見ていきましょう!
Photon Mono X 6K / Mono 4Kの特徴は?現行モデルと徹底比較!
Mono Xの後継機種!Anycubic Photon Mono X 6K

最初に登場するのは、Photon Mono Xの後継機種であるPhoton Mono X 6K。
まずはこの2つの機種のスペック比較表を確認していきましょう。注目スペックは太文字で記載しています。
モデル | Mono X | Mono X 6K |
イメージ | ![]() | ![]() |
造形サイズ(幅×奥行き×高さ)[mm] | 192×120×245 | 197×122×245 |
ピクセル数 | 3840×2400(4K) | 5760×3600(6K) |
解像度(XY) [mm] | 0.050 | 0.034 |
Z軸精度 [mm] | 0.01 | – |
レイヤー厚さ(Z) [mm] | 0.01-0.15 | – |
プリントスピード [mm/時間] | Max 60 | Max 80 |
本体サイズ(幅×奥行き×高さ)[mm] | 290×270×475 | 290×270×475 |
実勢価格(2022年3月時点) | 約56,000 〜73,000円 | 約77,000〜93,000円 |
備考 | ・4KモノクロLCD ・UV放熱システム ・アプリWiFi接続 | ・6KLCD ・LAN接続 |
なんといっても目を引くのはそのピクセル数。XY面内で5760×3600の6Kという圧倒的な数値となっています。
ピクセル数が4Kから6Kに増えたにも関わらず、造形サイズには大きな変化がありません。これは、ピクセルサイズ(解像度(XY))が0.050mm→0.034mmへと小さくなっているためです。ピクセルサイズが小さくなると、より細かい構造を形作ることができるようになります。
一方、ピクセル数が50umのままであれば、6Kのピクセル数によって、より大きな造形サイズが実現できたことになります。表を見てわかるように、造形サイズ自体にはほとんど変化がなく、「大型の3Dモデルを作りたい!」という方にとっては残念なお知らせになるでしょう。今回のバージョンアップは、造形サイズアップではなく、より細かい3D構造の造形が可能になったことがポイントです。
「今までの光造形3Dプリンターよりも細かいところまで、そこそこ大きいサイズでプリントしたい!」という方にはこれ以上ない3Dプリンターであると言えるでしょう。
- ピクセル数増(4K→6K)
- XY解像度向上(0.050mm→0.034mm)
- プリントスピード高速化(Max 60mm/h→80mm/h)
Monoの後継機種!Anycubic Photon Mono 4K

続いて紹介するのはPhoton Monoの後継機種であるPhoton Mono 4K。
この2つの機種のスペック比較表を確認していきましょう。注目スペックは太文字で記載しています。
モデル | Mono | Mono 4K |
イメージ | ![]() | ![]() |
造形サイズ(幅×奥行き×高さ)[mm] | 130×80×165 | 132×80×165 |
ピクセル数 | 2560×1620(2K) | 3840×2400(4K) |
解像度(XY) [mm] | 0.051 | 0.035 |
Z軸精度 [mm] | 0.01 | – |
レイヤー厚さ(Z) [mm] | 0.01-0.15 | – |
プリントスピード [mm/時間] | Max 50 | Max 50 |
本体サイズ(幅×奥行き×高さ)[mm] | 227×222×383 | 227×222×383 |
実勢価格(2022年3月時点) | 約25,000 〜30,000円 | 約42,000円 |
備考 | ・2KモノクロLCD | ・4KLCD |
こちらもポイントは解像度。Photon Monoが2K(2560×1620)であったのに対し、新モデルPhoton Mono 4Kはその名の通り4K(3840×2400)となっています。
そして、こちらもさきほどのPhoton Mono XとPhoton Mono X 6Kの違いと同様に、ピクセルサイズ(解像度(XY))が0.051mm→0.035mmへと小さくなっています。これにより、Photon Mono X 6K同様、より細かい造形が可能になります。ピクセルサイズの縮小傾向は光造形3Dプリンターのトレンドと言えるかもしれません。
また、やはり造形サイズにはほとんど変化がありません。こちらも、ピクセル数が増えた一方で、ピクセルサイズが縮小したためです。Photon Mono X→Photon X 6Kのバージョンアップ同様、造形サイズはそのままに、より細部まで細かく3D形状を造形できるというところがポイントと言えるでしょう。
- ピクセル数増(2K→4K)
- XY解像度向上(0.051mm→0.035mm)
Anycubic Photonシリーズ一覧!スペックから価格まで一斉比較!
最後に、現行機種から最新モデルまで、Anycubic Photonシリーズのスペック・価格について一覧で確認してみましょう。
モデル | S | Mono SE | Mono | Mono 4K | Mono X | Mono X 6K |
イメージ | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
造形サイズ(幅×奥行き×高さ)[mm] | 115×65×165 | 130×78×160 | 130×80×165 | 132×80×165 | 192×120×245 | 197×122×245 |
ピクセル数 | 2560×1440(2K) | 2560×1620(2K) | 2560×1620(2K) | 3840×2400(4K) | 3840×2400(4K) | 5760×3600(6K) |
解像度(XY) [mm] | 0.047 | 0.051 | 0.051 | 0.035 | 0.050 | 0.034 |
Z軸精度 [mm] | 0.00125 | 0.01 | 0.01 | 0.01 | 0.01 | 0.01 |
レイヤー厚さ(Z) [mm] | 0.025-0.1 | 0.01-0.15 | 0.01-0.15 | – | 0.01-0.15 | – |
プリントスピード [mm/時間] | 20 | 80 | Max 50 | Max 50 | Max 60 | Max 80 |
本体サイズ(幅×奥行き×高さ)[mm] | 230×200×400 | 220×200×400 | 227×222×383 | 227×222×383 | 270×290×475 | 290×270×475 |
実勢価格 | 約16,000円 | 約35,000 〜46,000円 | 約25,000 〜30,000円 | 約42,000円 | 約56,000 〜73,000円 | 約77,000〜93,000円 |
備考 | ・活性炭脱臭機能 | ・2KモノクロLCD ・UV放熱システム ・アプリWiFi接続 | ・2KモノクロLCD | ・4KLCD | ・4KモノクロLCD ・UV放熱システム ・アプリWiFi接続 | ・6KLCD ・LAN接続 |
価格・サイズ・解像度といった様々な条件によって、選ぶべきモデルは人それぞれです。
ぜひ一覧表を参考に、好みのモデルを探してみてください!
おわりに:最新モデルがついに販売開始!
今回は、Anycubic社の家庭用光造形3DプリンターPhotonシリーズの最新機種Photon Mono X 6K / Photon Mono 4Kについて解説しました。
最後に、最新モデルの販売時期情報を紹介して締めくくりたいと思います。
Anycubicの公式ページによれば、Photon Mono X 6KとPhoton Mono 4Kともに、日本における販売時期は発表されていません(2021年12月現在)。
現在、Photon Mono X 6KとPhoton Mono 4Kはpre order(予約注文)の段階です。残念ながら日本は対象になっていませんが、すでにUS(アメリカ)などの地域には発送開始されているようです。
日本への発送開始は未定ですが、新しく情報が入り次第、本メディアでも発信していきたいと思います。首を長くして発売を待ちましょう…!
今か今かと待ち望んでいたAnycubic Photon Mono X 6K / Photon Mono 4Kも、ついにAmazonや楽天にて販売が開始されたようです(2022年3月現在)。
「最新スペックの家庭用光造形3Dプリンターを使ってみたい!!」という方は、ぜひチェックしてみてくださいね!
もう少しお手頃な過去モデルをお探しの方は、Anycubic Photonシリーズを徹底比較した以下の記事をご参照ください。