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【ELEGOO Neptune 4 Max】コスパ最強5万円台!家庭用最大級の大型FDM3Dプリンターを実際に使ってみた!【実機レビュー】

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こんにちは、管理人のウノケンです。

今回は、ELEGOOの家庭用FDM方式3Dプリンター「Neptune 4 Max」について解説&実機レビューしていきたいと思います。

2019年から発売がはじまったELEGOOのFDM方式3DプリンターラインナップであるNeptuneシリーズ。今回取り上げる「Neptune 4 Max」は、現時点で最新の「Neptune 4シリーズ」の1台です。

今回、ELEGOO様より実機をご提供いただきましたので、

  • 「Neptune 4 Max」の特徴
  • 「Neptune 4 Max」実機の使用感
  • 「Neptune 4 Max」のスゴいところ・気になるところ

を中心に、使い勝手を交えながら詳細にレビューしていきたいと思います!

420×420×480mm³という充実した造形サイズが魅力の「Neptune 4 Max」。その実力に迫っていきましょう!

Age of 3DPアイコン画像
管理人:ウノケン
この記事を書いているのはどんな人?
  • 3Dプリンター関連メーカー勤務経験
  • 3Dプリンター特許出願経験
  • 3Dプリンター31機種・3Dスキャナー6機種の使用経験
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動画でレビューをチェックしたい方はこちら!

この記事の内容はYouTubeでも動画で解説しています。記事とあわせて活用してみてください。


それでは見ていきましょう!

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ELEGOO「Neptune 4 Max」の特徴

「Neptune 4 Max」でプリントした抱えるほどのサイズの花瓶モデル
「Neptune 4 Max」でプリントした、抱えるほどのサイズの花瓶モデル

実機レビューに入る前に、「Neptune 4 Max」の特徴を確認しておきましょう。

「特徴はいいから実機レビューが見たい!」

という方は該当箇所までジャンプしてください。

大型FDM3Dプリンター「Neptune 4 Max」の特徴
  • 大型3Dプリンター!家庭用では最大級!
  • 大型プリントにうれしい500mm/sの高速プリント
  • 「無印」「Pro」にないWi-Fi対応

主な項目について、それぞれ確認していきましょう。

大型3Dプリンター!家庭用では最大級!

「Neptune 4 Max」の最大造形サイズを示す画像
「Neptune 4 Max」の最大造形サイズ

「Neptune 4 Max」の一番の特徴は、何と言ってもそのサイズです。

「Neptuneシリーズ」の中で最も大きく、幅420mm、奥行420mm、高さ480mmという造形サイズを持っています。家庭用3Dプリンターとしては最大級で、標準的なモデルと比べると数段階大きいです。

Neptune 4(幅225mm)」や「Neptune 4 Plus(幅320mm)」と比べると、1段階大きくなる事に、約10cmずつ大きくなっています。最大の「Neptune 4 Max」は、大型オブジェクトや一度に複数のパーツをプリントするのに最適な機種の1つです。

この大きな造形サイズのおかげで、家具やインテリアの一部を作ることも可能です。DIY好きにはたまらない仕様でしょう。一般的な家庭用3Dプリンターでは複数回に分けてプリントする必要があるような大きなパーツも一度で済むため、作業効率も向上します。

大規模なプロジェクトにも挑戦できる「Neptune 4 Max」を使えば、より自由度の高い3Dプリントを楽しむことができるはずです。

大型プリントにうれしい500mm/sの高速プリント

サイズの大きいモノをプリントするときにネックとなるのがプリント時間ですが、「Neptune 4 Max」の最大プリントスピードは500mm/s。非常に高速で、大型のモノをプリントする際に優位性を発揮します。

「最大プリントスピード」と「最大造形サイズ」を、ひと世代前の「Neptune 3 Max」と比較してみましょう。

Neptune 4 MaxNeptune 3 Max
最大プリントスピード(mm/s)500180
最大造形サイズ(mm)420×420×480420×420×500

最大造形サイズはほとんど変わらないにも関わらず、最大プリントスピードは約2.8倍にアップグレードされています。

1回のプリントに数日かかるケースもある大型3Dプリンター。「Neptune 4 Max」の高速性はプリント時間を短縮してくれるので、大型オブジェクトの製作も効率よく進められるでしょう。

「無印」「Pro」にないWi-Fi対応

「Neptune 4 Max」に搭載されているWi-Fiアンテナ
「Neptune 4」等にも搭載されているLANポートの隣に「Wi-Fiアンテナ」が新搭載。

同じ「Neptune 4シリーズ」の標準サイズ機種「Neptune 4」「Neptune 4 Pro」との違いは、造形サイズだけではありません。

Wi-Fi対応になり、無線でデータ送信やリモート制御が可能になりました。

Neptune 4」「Neptune 4 Pro」も無線通信には対応しているものの、Wi-Fiには対応していません。有線LANを使用する必要があり、3Dプリンターから自宅の接続ポートまでケーブルを伸ばすことになります。

余計なケーブルを1本減らすことができるのは、「Neptune 4 Plus」と同様に、「Neptune 4 Max」の強みだと言えるでしょう。



「Neptune 4 Max」の実機レビュー!

開封前の「Neptune 4 Max」(側面)

さて、ここまでは「Neptune 4 Max」の概要について述べてきました。ここからは、「実際に使ってみてどうなのか?」について、実機レビューしていきたいと思います!

「Neptune 4 Max」を開封!

開封前の「Neptune 4 Max」(上面)

「Neptune 4 Max」の開封作業では、その大きさにまず驚かされます。

本体はかなり大きな箱に入っており、総重量は約22kg。搬入には注意が必要で、一人では少し大変かもしれません。

開封した「Neptune 4 Max」(個別パーツ)
開封した「Neptune 4 Max」(土台)

開封すると、まず目に入るのは、「Neptune 4 Max」の大型ガントリーフレーム。そして、下段には1辺430mmの巨大なPEIプレートをもつベース(土台)が格納されています。土台部分の重量は相当なもの(10kg以上?)で、持ち上げるには少し苦労するかもしれません。

「Neptune 4 Max」に同梱の工具・部品類

付属品には、よくあるテスト用フィラメントやフィラメント切れ検知センサー、六角レンチといったパーツに加え、無線通信用のLANケーブルや、上述のWi-Fiアンテナが含まれています。

また、プリントヘッドや背面大型ファン、支柱の組み立てを行うため、比較的ネジが多く封入されている点も特徴的です。

「Neptune 4 Max」の箱の大きさや重さには少し圧倒されるかもしれませんが、開封を終えるとその迫力にワクワクが止まらないでしょう。

「Neptune 4 Max」を組み立て!

「Neptune 4 Max」を組み立てる様子(エクストルーダー)
「Neptune 4 Max」を組み立てる様子(背面大型ファン)

サイズが大きいこともあり、「Neptune 4 Max」の組み立ては少し手間がかかります。大型のフレームや土台を持ち上げたり支えたりする必要がある点も頭に入れておきましょう。

組み立てには約30分、初めて組み立てる方であれば40分ほどかかると見込んでおくとよいでしょう。

また、設置場所にも注意が必要です。後述するように、「Neptune 4 Max」は幅約70cm、奥行と高さには約1mのスペースが必要。組み立て場所をあらかじめ決めておくとスムーズに作業が進みます。

要注意?オートレベリングを実行!

「Neptune 4 Max」の補助(手動)レベリングを実行する様子

初回プリントの前に、レベリング(高さ調整)を実行します。

「Neptune 4 Max」のレベリングは、オートレベリングと手動レベリングの組み合わせ方式です。「Neptune 4シリーズ」全体に共通する設計で、

  • まず、手動でノズルとビルドプレートの間の距離をA4用紙1枚分ほどに調整
  • その後、オートレベリングを実行

します。オートレベリングがない3Dプリンターと比べると楽ですが、完全オート化が進んでいる他モデルと比べると少し手間がかかります。最近3Dプリンターをはじめて、完全オートレベリングに慣れている方は手こずる工程かもしれません。



3Dプリント実行!高解像度3Dプリンターの実力は?

組み立てとレベリングが完了したので、いよいよ3Dプリントに進んでいきます。

「Neptune 4 Max」の大きな造形エリアがどのように活用できるのか?具体例を見ていきましょう。

約19分で3DBenchyを高速プリント!

「Neptune 4 Max」で3DBenchyをプリントする様子
「Neptune 4 Max」のプリント時騒音測定

まずは3Dプリンターの定番テストモデルである「3DBenchy」をプリント。同梱のUSBに保存されているスライス済みのデータを使っていきます。

高速プリント中の騒音値を約1mの位置で測定すると、60dB半ばという結果に。これは高速プリントタイプの3Dプリンターの中でも大きな値です。背面の大型冷却ファンの稼働音が大きく影響しているようでした。

「Neptune 4 Max」でプリントした3DBenchy(失敗例)
レイヤーシフトの問題を解消するためにY軸ベルトテンションを調整する様子

約19分という短い時間でプリント完了しましたが、仕上がりには異変が見られました。

配送時にベルトの緩みが生じたのか、レイヤーシフト(層のズレ)が発生したようです。大型のベッドスリンガータイプ(土台が前後に動く方式)ではたまに見られる現象で、装置手前のネジを使って張り具合を調整する必要があります。

「Neptune 4 Max」でインプットシェーピングを実行する前後のプリント結果
インプットシェーピング実行前(左)と実行後(右)のプリント結果。実行前は表面に振動の影響(波打ち)が現れている(赤枠部)。

ベルトの緩みを調整して再プリントしたところ、今度は問題なく3DBenchyがプリントできました。

さらに振動補正(インプットシェーピング)を実行したところ、表面の波打ちが改善。より高品質な3DBenchyをプリントすることができました。初回プリントの前に、本体の設定画面からインプットシェーピングを実行しておくのがおすすめです。

「3DBenchy」プリントのフル動画(実際の音声あり)は「YouTube動画」で公開しています。

「Max」の魅力!複数のパーツを一発でプリント!

ここからは、「Neptune 4 Max」の魅力である、400mm超えの造形サイズを生かしたプリント例を見ていきましょう。

「Neptune 4 Max」で複数のパーツを同時にプリントした様子
「Neptune 4 Max」で同時プリントしたパーツを組み立てて製作したバッグ

通常であれば複数回に分けてプリントする必要があるモデルも、「Neptune 4 Max」なら一度でプリント可能

標準サイズでは3回に分けてプリントする必要のある「バッグ(データ出典:MakerWorld)」のパーツを、たったの1回で、丸一日以上のプリントを経て完成させました。

組み立てれば、3Dプリンターで作ったとは思えないオシャレなバッグに。紐を通して肩掛けで使用できそうです。

「3Dプリントバッグ」のプリント・組み立ての詳細は「YouTube動画」で紹介しています。

「Neptune 4 Max」で両足用のフットレストを同時にプリントした様子
「Neptune 4 Max」で製作したフットレストを使用する様子

こちらはフットレスト(データ出典:Printables)。両足分必要なため、通常は2回のプリントが必須ですが、「Neptune 4 Max」であれば1回で完結

底面近くの角周辺には、少々反り・割れが見られる結果となりましたが、フットレストとして使用するには十分な強度をもつ、実用的なクオリティです。

このように、「Neptune 4 Max」の大きな造形エリアを活用することで作業の効率化が図れ、特にDIYプロジェクトや実用的なアイテムの製作に大きなメリットが実感できました。

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「Neptune 4 Max」の最大高さはどれくらい?

「Neptune 4 Max」のノズルを取り替える様子
ノズルを0.4mmから1.0mmに取り替え
「Neptune 4 Max」に対応する1mmノズルと0.4mmノズル
1.0mmノズル(左)と0.4mmノズル(右)

次に、「Neptune 4 Max」の高さを活かしたプリントを実行。大きな花瓶モデルを短時間でプリントするため、スパイラルベースモードを使用した一筆書きプリントをしていきます。

プリントに先立ち、1mmノズルへの交換を実施。標準サイズの0.4mmノズルに比べて、一筆書きでも丈夫な壁を作ることが可能になります。

「Neptune 4 Max」で巨大な花瓶モデルをプリントする様子
「Neptune 4 Max」でプリントできる最大の高さで作った花瓶モデル

一筆書きのため、最大高さである480mmのプリントでも、たったの約6時間で製作完了

「Neptune 4 Max」のサイズを生かした大きなモデルが完成し、非常に迫力のある仕上がりになりました。

間接照明用のランプシェードとして中にライトを入れると、なんともおしゃれなインテリアに。

家庭用3Dプリンターでここまでの高さをプリントできる機種は少なく、「Neptune 4 Max」ならではの魅力が光っています。

実際に座れる「イス」をプリントしてみた!

「Neptune 4 Max」でイスをプリントする様子
「Neptune 4 Max」でプリントしたイス

最後に、実際に座れるサイズ・強度の「イス」を作ることができるのか?トライしてみました。

実際に座ることを考慮して、「Neptune 4 Max」のサイズを生かした、直径約350mmの座面でイスを設計。完成品の強度を重視して、フィラメントには、PolyLite PETG以上に丈夫なPolyMax PETGフィラメントを使用しました。

今回はスパイラルベースモードではないため、プリントには1kg以上のフィラメントを要します。途中で白から黒にフィラメントの色を変更し、見た目にもこだわりをもたせました。

「Neptune 4 Max」でプリントしたイスに座る様子

完成したイスに実際に座ってみたところ、成人男性の体重をしっかり支えてくれました。サイズ・強度ともに満足できるイスまで、家庭用の3Dプリンターで作れる時代になっていることを実感できますね。

このように、インテリアやDIY家具など、実用的なアイテムの製作にも適する「Neptune 4 Max」。その造形サイズを生かした多くの用途に使うことが可能です。

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ここまで、高速プリントから「Max」特有の大型サイズを生かしたプリント例を見てきました。

以降では、「Neptune 4 Max」の

  • ココがスゴい!
  • ココに注意!

というポイントについて深掘りしていきたいと思います!



使ってみてわかった!「Neptune 4 Max」のココがスゴい!

ここからは、実際に使ってみて感じた「Neptune 4 Max」のスゴいところを紹介していきたいと思います。

とにかく大きい!

巨大な「Neptune 4 Max」をコンパクトな「A1 mini」と並べた様子
コンパクトサイズの「A1 mini」と大型の「Neptune 4 Max」

「Neptune 4 Max」の最大の魅力は、その圧倒的なサイズです。

家庭用3Dプリンターとしては最大級の造形エリア(420×420×480mm)を誇り、標準的な家庭用マシンではプリントが難しい大型オブジェクトや複数パーツの一括プリントが可能です。

プリントベッドの大きさが広がることで、上述のバッグのようなアイテムや、大型の花瓶モデル、イスといった実用的な品を自宅で製作することが可能です。

通常の3Dプリンターでは分割してプリントする必要があるようなオブジェクトも一度でプリントできるため、製作時間が大幅に短縮されます。DIYや家庭内での様々なプロジェクトにおいて、大型サイズのプリントができることは非常に魅力的であり、「Neptune 4 Max」ならではの強みだと言えるでしょう。

スピードが速い

「Neptune 4 Max」の可動範囲と高さを示す図

「Neptune 4 Max」は、最大500mm/sという高速プリントを実現しています。

従来の大型家庭用3Dプリンターと比べて大幅にスピードアップしており、大型プリントを短い時間で完了させたいというニーズに応える仕様になっています。大きなオブジェクトや、複数パーツの一括プリントに威力を発揮するでしょう。

実際に3D Benchyや大型オブジェクトのプリントを行った際にも、その速さには驚かされました。常に最大500mm/sという速度でプリントするわけではありませんが、標準的な250〜300mm/sのスピードでも十分な速さです。

「Neptune 4 Max」を使用することで、時間がかかりがちな大型モデルであっても、効率的に3Dプリントを楽しむことが可能です。

まさかの5万円台!コスパ最強!

多くの魅力を備える「Neptune 4 Max」。

一般に値段が上がる傾向にある大型機種でありながら、5万円台という高いコスパを誇ります(2024年11月時点)。これだけのサイズとスペックを考えると、大型機種のコストパフォーマンスにおいては、右に出るものがありません

そもそも選択肢の少ない大型機種が低価格で提供されていることは、ユーザーにとって非常にありがたいことでしょう。

「なるべくコストを抑えて大型プリンターを導入したい…!」

という方にとっては最適な選択肢となるはずです。

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使ってみてわかった!「Neptune 4 Max」のココに注意!

個人的に気になった点についても紹介していきます。人によって好みも異なりますので、選択する際の参考にしてみてください。

スペース確保!奥行きと高さは約1000mm

「Neptune 4 Max」の設置には、かなりのスペースが必要です。

プリンター本体のサイズが大きいだけでなく、ベッドスリンガータイプの構造上、プリントベッドが前後に動くため、設置場所には約1メートルの奥行きが求められます。また、高さもほぼ1メートル近くあり、狭い部屋や棚の上には設置が難しいでしょう。

特に大型オブジェクトをプリントする場合、周囲に十分なスペースがないと作業がしづらくなることもあります。プリンターの置き場所を確保できるかどうか、購入前にしっかりと確認しておくことが大切です。

セットアップに時間がかかる

「Neptune 4 Max」の画面ファームウェアをアップデートするためにフタを外した様子
「Neptune 4 Max」の画面ファームウェアアップデートには、フタを外してmicroSDを挿入する必要がある

「Neptune 4 Max」は組み立てが必要で、セットアップには一定の時間がかかります。

  • 大きなパーツを組み立てる作業
  • ベルトの張り具合の調整
  • 手動を伴うレベリング作業

といった、少々手間のかかる作業が必要です。

また、ファームウェアのアップデートはオフラインで行う必要があり、USBやmicroSDカードを使用して更新しなければなりません。この点も、初心者にとってはとくに手間を感じる部分でしょう。昔から3Dプリンターを扱っている方には問題ありませんが、不慣れな方は手こずる可能性があることを頭に入れておきましょう。

スライスソフトの選択&設定に戸惑う

OrcaSlicerのプリンター選択画面
OrcaSlicerのプリンター選択画面。Neptune 4 Maxも選択できる(ただし1mmノズルプロファイルは存在していない)

「Neptune 4 Max」を使用する際、スライスソフトの選択にも少し注意が必要です。

同梱されているUSBに格納されているソフトウェアは少し古いため、最新の機能を活用したい場合は、OrcaSlicerを利用するのがおすすめです(ELEGOO公式サイトでも紹介されています)。

それでも、この記事で紹介した1.0mmノズルのプリセットが存在しないといった盲点が存在し、このあたりには少々戸惑いました。プリセットの存在しない項目については、自分で調整しつつ設定を行う必要があることを覚えておきましょう。


ここまで挙げてきたポイントは、人によっては気になるところかもしれません。他の3Dプリンターもチェックしておきたい!という方は、比較ツール等を活用して他の機種の情報も確認しておきましょう。

「ここに記した気になるポイントは問題ないよ!」

という方にとっては、非常におすすめできる3Dプリンターなのではないかと思います!

 



「Neptune 4 Max」のスペック一覧!【Neptuneシリーズ比較】

最後に、「Neptune 4 Max」の詳細スペックについて、同シリーズの3Dプリンターと比較していきます。「サイズ」を中心に、どのような違いがあるか確認しておきましょう。

モデル名Neptune 4 MaxNeptune 4 PlusNeptune 4Neptune 4 Pro
本体イメージ
メーカーELEGOOELEGOOELEGOOELEGOO
本体サイズ(LxWxH)[mm]658 x 632 x 740533 x 517 x 638475 x 445 x 515475 x 445 x 515
造形サイズ(LxWxH)[mm]420 x 420 x 480320 x 320 x 385225 x 225 x 265225 x 225 x 265
エクストルーダダイレクトダイレクトダイレクトダイレクト
プリントスピード[mm/s]500500500500
最大ノズル温度[℃]300300300300
最大ヒートベッド温度[℃]85100110110
組み立て-半組み立て済半組み立て済半組み立て済
プラットフォームPEIばね鋼PEIばね鋼PEIばね鋼PEIばね鋼
オートレベリング
フィラメントセンサ
停電時自動回復印刷
密閉××××
ディスプレイタッチ式タッチ式タッチ式タッチ式
デュアルZ軸-
データ入力Wi-Fi
LAN
USB
Wi-Fi
LAN
USB
LAN
USB
LAN
USB
本体重量[kg]18.114.48.38.9
スライスソフトELEGOO CuraELEGOO CuraELEGOO CuraELEGOO Cura
その他ディスプレイ取り外し可能
LED搭載
ディスプレイ取り外し可能
LED搭載
内蔵RAM(8GB)
ディスプレイ取り外し可能
LED搭載
Segmented Heatbed
ディスプレイ取り外し可能
LED搭載
出典公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト
画像、スペックは各社公式ページより引用。記載のない項目は”-“で示している。



まとめ:コスパ最強!家庭用大型3Dプリンターの決定版「Neptune 4 Max」!

今回は、ELEGOO「Neptuneシリーズ」の最新大型モデル「Neptune 4 Max」について解説&実機レビューしました。

最大500mm/sという高速プリントに加え、家庭用最大級の造形サイズ、そして5万円台(2024年11月時点)という驚きのコスパが光る優秀モデルであることがわかりましたね!

  • 「高速」
  • 「40cm超えの大型造形サイズ」
  • 「5万円台のコスパ最強機種」

これらを重視した3Dプリンターを選びたい方はぜひ購入候補に入れてみてくださいね!

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