こんにちは、管理人のウノケンです。
今回は、Creality3D社CRシリーズのFDM方式3Dプリンターを徹底比較していきたいと思います。
Creality3D社はFDM・光造形方式の3Dプリンターを販売する企業です。FDM(Fused Deposition Modeling, 熱溶解積層)方式3Dプリンターとして、EnderシリーズやCRシリーズ、Sermoonシリーズを展開しています。
今回取り上げるCRシリーズは、CrealityのFDM3Dプリンターの中でも高い性能をもつモデルが多数存在します。低価格が特徴的なEnderシリーズとは一線を画していますね。
CRシリーズだけでも多くのモデルが存在するので、購入する際にはしっかり比較をしておきたいもの。そこで今回は、2025年現在のCreality CRシリーズの各モデルにどのような違いがあるのか徹底比較していきます。
2023/12 最新の「CR-10 SE」実機レビューを公開しました!
それでは見ていきましょう!
Creality CRシリーズとは

はじめに、Creality CRシリーズとはどんな3Dプリンターなのか、その特徴について確認しておきましょう。
ポイントを簡単にまとめると以下の通りです。
- 低価格帯モデルよりもひとまわり高性能
- 低価格帯モデルよりもちょっとお高め
- 2色フィラメントモデルや、奥行方向無限大のベルトコンベア型モデルが存在
例えば、Ender-3シリーズの造形サイズは、ほとんどが幅・奥行きは22cm、高さは25〜27cm出会ったのに対し、CRシリーズはほとんどが幅・奥行き・高さのすべてが30cm以上です。オートレベリング機能もほぼ標準搭載となっています。
価格帯は5〜10万円程度です。Ender-3のようなもっとも安い価格帯よりはお値段が上がりますが、家庭用としても十分候補に入る価格帯ですね。
CRシリーズには、エントリーモデルでは物足りない方にぴったりの、ひとまわり高性能な3Dプリンターがそろっています。
【2025年版】Creality CRシリーズ一覧
各モデルにどのような特徴があるのか、注目モデルについて詳細を確認していきましょう!
CRシリーズ最速600mm/s!【CR-10 SE】
2023年8月に発表された「CR-10 SE」。
「K1」「K1 Max」と同等の
最大600mm/sというプリントスピードを実現
しています。密閉式ではない家庭用3Dプリンターとしては、他ブランドの機種と比較しても現状最速(2025年1月時点)。
「CRシリーズ」としては珍しく、220×220×265mm³というスタンダードな造形サイズとなっています。
その他にも、
といった優れた特徴が。以下の実機レビュー記事で詳しく解説しています!
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産業用に迫る特大造形が可能!【CR-M4】

2023年2月に詳細が公開された最新のCRシリーズ3Dプリンターが「CR-M4」です。詳細スペックを確認してみましょう。
モデル名 | CR-M4 |
---|---|
本体イメージ | ![]() |
メーカー | Creality |
価格(サンステラ) | - |
価格(SK本舗) | - |
価格(Amazon) | - |
価格(海外ストア) | - |
本体サイズ(LxWxH)[mm] | 655 x 700 x 865 |
本体重量[kg] | 22.48 |
構造 | |
密閉 | × |
ヒートチャンバー | |
組み立て | - |
造形サイズ(LxWxH)[mm] | 450 x 450 x 470 |
最大スピード[mm/s] | 120 |
推奨スピード[mm/s] | |
最大加速度[mm/s²] | |
最大押出流量[mm³/s] | |
最大ノズル温度[℃] | 300 |
最大ヒートベッド温度[℃] | 100 |
対応フィラメント | |
マルチカラー | |
消費電力[W] | |
ディスプレイ | タッチ式 |
Wi-Fi | |
内部ストレージ[GB] | |
カメラ/リモートモニタリング | |
スライスソフト | Creality Print Creality Slicer Cura |
その他 | デュアルY軸(リニア) デュアル斜め支柱 デュアルスプールホルダ マルチプリンター制御 |
出典 | 公式サイト |
圧倒的な造形サイズが目を引く「CR-M4」。主な注目ポイントは以下のとおりです。
大型の造形サイズやマルチ3Dプリンターコントロールへの対応など、純粋な家庭用というよりも産業用に片足突っ込んだモデルと言って良いでしょう。
並の3Dプリンターでは出力できない大きなモノや、多くのパーツを大量に出力したい方はぜひ検討してみてください。

クラウド印刷可能・AIカメラ搭載!【CR-10 Smart Pro】
続いてピックアップするのは、CR-10 Smart Pro。
ひとことで言えば、全部入りのFDM方式3Dプリンターです。
オートレベリングやPEIプラットフォーム、デュアルZ軸といった最近のミドルレンジモデルでは「基本装備」となっている機能はもちろんのこと、以下のような注目機能が搭載されています。
- Wi-Fi対応、クラウド連携リモートコントロール可能
- AIカメラによるリモート・リアルタイムのプリント状況チェック
- 暗い部屋でも安心の、意外と便利なLED照明
現状搭載できる機能は網羅しているのではないかという、まさに「全部入り」のモデルとなっています。
唯一の難点は、品薄で手に入りにくい状況となっていることです(2022年5月現在)。今後の在庫補充に期待しましょう。
2022年9月現在、Amazonにて購入が可能となっています!
CR-10 Smart Proが品薄のときは、Wi-Fi対応やCreality Cloudによるリモートコントロールに興味がある方は、旧モデルのCR-10 Smartの選択も検討しましょう。
造形サイズ・本体サイズは共通で、オプションとなる機能の必要性次第では十分選択肢に入ってきます。
CR-10 Smart Proがもつ特徴のうち、「AIカメラ」「ダイレクトドライブ」「PEIプラットフォーム」「LED照明」などは非対応なので、この点には注意しましょう。