こんにちは、管理人のウノケンです。
今回は、
CrealityのFDM3Dプリンター「K2シリーズ」について徹底解説・徹底比較
していきたいと思います。
CrealityはFDM・光造形方式の3Dプリンターを販売する注目企業。
FDM(Fused Deposition Modeling, 熱溶解積層)方式3Dプリンターとしては「Ender-3」をはじめとする「Enderシリーズ」が有名で、世界中の多くの3Dプリンターユーザーに愛用されています。
2024年4月に開催されたCrealityの10周年イベントで発表されたのが、
です。
最大600mm/sという爆速プリントを実現した「K1シリーズ」がさらにパワーアップした「K2シリーズ」。
待望のマルチカラー3Dプリントに対応ということで、今最注目の3Dプリンターの1つです。
さらに、2025年の11周年イベントにおいては2機種が追加されるなど、Crealityが最注力するラインナップといっても過言ではない「K2シリーズ」。
この記事では、
について解説していきます。
高速×密閉×マルチカラー3Dプリントに興味のある方は、ぜひ最後までご覧ください!

K2シリーズ3機種のラインナップ

Creality 10周年イベントで発表されたK2 Plusに続き、2025年にはK2 ProとK2が追加発表されました。3機種の位置づけをざっくりまとめると、
ここからは各モデルの特徴を順番に見ていきましょう。
K2 Plus Combo ― フラッグシップの実力
「Kシリーズ」の最新機種である「K2 Plus」の特徴を確認していきましょう。
先代の「K1」に見られたCoreXY構造や最大600mm/sというキモとなる特徴はそのままに、「K2 Plus」で新たに追加された以下の主な特徴を押さえておきましょう。
1辺350mmの造形サイズは、「K1 Max」(1辺300mm)をも超えるスケール。
さらに、「K1シリーズ」の1.5倍となる最大加速度によって、3DBenchyのプリントにかかる時間はなんとたったの10分。
加えて、3Dプリンター内部を加熱できる機能も搭載されることで、反りやすい材料を使ったプリント時の品質向上にも期待できます。
K2 Pro Combo ― ヒートチャンバー搭載のミドルクラス
「Kシリーズ」のミドルクラスである「K2 Pro Combo」の特徴を確認していきましょう。
「K2 Pro Combo」の大きなポイントは「K2 Plus」と共通する特徴的な機能を搭載しながらも、コンパクトでありながら業界標準よりは大きいという絶妙なサイズ感。
1辺300mm³の造形エリアをフルで活用できるため、大きめのインテリア系小物の製作にも向いているうえ、複数パーツの同時プリントにも強いという特徴があります。
K2 Combo ― シリーズ最小で導入しやすいエントリーモデル

K2は260 mm³のビルドボリュームを持つ標準サイズモデル。
ノズル最高温度は300 ℃で、ヒートベッド温度は最大100℃。
3機種で唯一ヒートチャンバーは搭載されません。
サイズや温度だけでなく、本体のRFID読み取り機能やノズルAIカメラの搭載が見送られているなど、種々の「オプション的」機能が削られている点が上位2機種との違いでしょう。
K2シリーズの相棒! Crealityのマルチカラーシステム「CFS」とは?

「K2 Plus」と同時発表となった、Creality初のマルチカラーフィラメントシステム「CFS(Creality Filament System)」。
Crealityファン待望の「CFS」、その主な特徴は以下の通りです。

昨今のトレンドである「最大4色のカラープリント」に対応し、「温度・湿度表示」のような特徴的な機能も備える「CFS」。
K2シリーズ全機種に接続でき、複数台のCFSを並列使用すれば最大16色のカラープリントが可能です。
K2 Plus/K2 Pro/K2のスペック比較・販売情報
各機種の特徴を確認できたところで、K2シリーズのスペックや販売情報をチェックしていきましょう。
K2シリーズスペック比較
| モデル名 | K2 Pro Combo | K2 Combo | |
|---|---|---|---|
| 本体イメージ | ![]() | ![]() | ![]() |
| メーカー | Creality | Creality | Creality |
| 価格(サンステラ) | ¥319,000 (2025-11-03 19:36 時点) | ¥189,200 (2025-11-03 16:09 時点) | ¥138,000 (2025-11-03 16:09 時点) |
| 価格(SK本舗) | - | - | - |
| 価格(Amazon) | ¥195,049 (2025-11-03 18:39 時点) | - | - |
| 価格(海外ストア) | |||
| 本体サイズ(LxWxH)[mm] | 495 x 515 x 916 | 445 x 505 x 850 | 404 x 436 x 821 |
| 本体重量[kg] | 38.5 | - | - |
| 構造 | CoreXY | CoreXY | CoreXY |
| 密閉 | ○ | ○ | ○ |
| ヒートチャンバー | 60 | 60 | × |
| 組み立て | 組み立て済み | 組み立て済み | 組み立て済み |
| 造形サイズ(LxWxH)[mm] | 350 x 350 x 350 | 300 x 300 x 300 | 260 x 260 x 260 |
| 最大スピード[mm/s] | 600 | 600 | 600 |
| 推奨スピード[mm/s] | - | - | - |
| 最大加速度[mm/s²] | 30000 | 20000 | 20000 |
| 最大押出流量[mm³/s] | - | - | - |
| 最大ノズル温度[℃] | 350 | 300 | 300 |
| 最大ヒートベッド温度[℃] | 120 | 110 | 100 |
| 対応フィラメント | PLA/ABS/PETG/PA-CF/PLA-CF/PET/ASA/PPA-CF | PLA / PETG / PET / ABS / ASA / PLA-CF / PA-CF / PPA-CF | PLA / PETG / PET / ABS / PLA-CF |
| マルチカラー | CFS 1台で4色 最大16色 | CFS 1台で4色 最大16色 | CFS 1台で4色 最大16色 |
| 消費電力[W] | 1200 | 1300 | 450 |
| ディスプレイ | タッチ式 | タッチ式 | タッチ式 |
| Wi-Fi | ○ | ○ | ○ |
| 内部ストレージ[GB] | 32 | 32 | 8 |
| カメラ/リモートモニタリング | ○ | ○ | ○ |
| スライスソフト | Creality Print 5.0 | Creality Print | Creality Print |
| その他 | AIカメラ(×2)搭載 エアフィルター搭載 | AIカメラ(×2)搭載 エアフィルター搭載 | |
| 出典 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
K2シリーズ販売情報
K2 Plus Combo/K2 Plusが2024年に先行販売。
続いてK2 Pro Combo/K2 Proが2025年8月にリリース。
最後にK2 Combo/K2が2025年10月に発売となりました。
まとめ:サイズ・スペックに応じてK2シリーズ3Dプリンターを選ぼう!
K2シリーズは、爆速×マルチカラーというトレンドを取り入れつつ、造形サイズと価格で3つの選択肢を用意してきました。
今後も続報が入り次第、最新情報を追記していきます。
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