こんにちは、管理人のウノケンです。
今回は、2023年5月に発表された
ELEGOOの最新光造形3Dプリンター「Saturn 3」「Saturn 3 Ultra」について解説
していきたいと思います。
「Saturnシリーズ」といえば、「Marsシリーズ」と並ぶELEGOOの代表的な光造形3Dプリンターシリーズ。4K3Dプリンターとして有名な初期モデルの「Saturn」にはじまり、新モデルが続々登場する注目ラインナップです。
そんな「Saturnシリーズ」最新モデルの「Saturn 3」「Saturn 3 Ultra」にはいったいどのような特徴があるのでしょうか?
「Saturnシリーズ」の過去モデルとの比較に加え、同時発表となった「Mars 4」「Mars 4 Ultra」との関連性についても解説していきます。
それでは見ていきましょう!
ELEGOO 「Saturn 3」「Saturn 3 Ultra」の特徴
まずは、「Saturn 3」「Saturn 3 Ultra」に共通する特徴をざっと把握しておきましょう。
共通する注目ポイントについて詳しく見ていきます。
12K&19umの超高解像度を実現!
「Saturn 3」「Saturn 3 Ultra」に共通する最大の特徴は、
圧倒的な超高解像度
です。
その時々における最大級の解像度を実現してきた「Saturnシリーズ」は、今回ついに12Kという大台に到達。参考として、過去のSaturnシリーズと比較してみましょう。
ピクセル数12K、ピクセルサイズ19×24umという値は、
です(2023年8月時点)。細かい構造の多いフィギュア等の3Dプリントはもちろん、宝飾品のような複雑形状の実現にも活躍することでしょう。
「Saturnシリーズ」ならではの充実した造形サイズ!
「Saturnシリーズ」の特徴として忘れてはいけないのが、
エントリーモデルよりもひと回り大きいその造形サイズ
です。そのサイズ感から、
に人気のシリーズとなっています。
「Saturn 3」「Saturn 3 Ultra」においても、その充実した造形サイズは健在です。「Saturn 3」と「Saturn 3 Ultra」では、以下のように「高さ」のみが若干異なります。
Saturn 3 | 218.88×122.88×250 mm |
Saturn 3 Ultra | 218.88×122.88×260 mm |
(参考)Saturn 2 | 218.88×123.12×250 mm |
Photon Mono M5s | 218×123×200 mm |
Photon Mono M5 | 218×123×200 mm |
先代の「Saturn 2」とはほとんど変わらない造形サイズとなっていますね。
また、解像度の点で対抗馬となる
という特徴があります。高さ方向にも大きなモノを3Dプリントする予定がある方は、この点も考慮しておきましょう。
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「Saturn 3」と「Saturn 3 Ultra」の違い
すでに述べたように、「Saturn 3」と「Saturn 3 Ultra」は多くの特徴を共有しています。ここまで述べたスペック上の特徴はすべて共通であり、「Saturn 3」がもつ機能は基本的にすべて「Saturn 3 Ultra」も備えていると考えて問題ありません。
「Saturn 3 Ultra」だけがもつ特徴は、主に以下の3点です。
それぞれ確認しておきましょう。
Linux OS搭載でファイルロード遅延のないスムーズな操作を実現!
「Saturn 3 Ultra」は、
ELEGOO初のLinux OS搭載・4GRAM内蔵モデル
です。これにより、ファイルをロードする際の遅延が生じず、高速でスムーズな操作を実現します。
Wi-Fi対応でラクラクデータ転送!
さらに、「Saturn 3 Ultra」は
「Saturnシリーズ」初のWi-Fi対応(2.4G/5G)モデル
です。
これまで、PCで作成したデータはUSBを介して3Dプリンター本体に受け渡しをする必要がありました。この煩わしい作業にウンザリしていた人も少なくないはず。
「Saturn 3 Ultra」ではWi-Fiを使って無線送信できるため、
することが可能です。
上位パーツの採用(「ACFフィルム」「4点レベリング」等)
「Saturn 3 Ultra」では、各所に高性能なパーツが使用されています。スペックシートに現れにくい種々の特徴についてチェックしておきましょう。
「ACFフィルム」標準搭載→最大150mm/hの高速プリントが可能!
「Saturn 3 Ultra」はプリントスピードも超優秀です。
というスペックで、今後登場予定のELEGOO FAST standard resin使用時という制限付きではありながら、通常の3Dプリンターよりも「3倍」高速であると主張されています。
もちろん、プリントスピードの高速化に寄与するのは、レジンの性能だけではありません。レジンバットの底に最新の「ACFフィルム」を採用することで、剥離性の高さを生かした高速化を実現しています。
「4点レベリング」採用→位置合わせのしやすいレベリングを実現
「Saturn 3 Ultra」には、4点レベリング(4-point Leveling)が採用されています。
「Marsシリーズ」「Saturnシリーズ」で一般的に使用されてきた、プラットフォーム「正面」「右側」の2点止め(Ball-jointed Leveling)方式に比べ、位置合わせがしやすいという特徴があります。
1度レベリングを行ってしまえば何度もやり直す必要がないというのも、手間が減ってうれしいポイントですね。
ここまで確認してきたように、「Saturn 3 Ultra」は「Saturn 3」の上位互換です。どちらの機種を選ぶか迷っている方は、
を天秤にかけて選択すると良いでしょう。
「Saturn 3」「Saturn 3 Ultra」のスペック一覧!【Saturnシリーズ比較】
「Saturn 3」「Saturn 3 Ultra」の詳細スペックを、過去の「Saturnシリーズ」と比較
していきましょう。
モデル名 | Saturn 3 |
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