こんにちは、管理人のウノケンです。
2024年9月20日、家庭用3Dプリンター業界の有名企業QIDI TECHが最新機種「QIDI Plus4」を発表しました。同社のフラッグシップモデルとなる「QIDI Plus4」とは、いったいどのような3Dプリンターなのでしょうか?
今回、QIDI TECH様より実機をご提供いただきましたので、
について、徹底レビューしていきたいと思います!
それでは見ていきましょう!
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この記事の内容はYouTubeでも動画で解説しています。開封の様子など、動画ならではの内容も盛りだくさんの解説をお楽しみください!
最新フラッグシップ3Dプリンター「QIDI Plus 4」の特徴は?
3Dプリントの世界で高い評価を受けているQIDI TECHが、新たに発表したフラッグシップモデル「QIDI Plus4」。
はじめに、その特徴を詳しく見ておきましょう。
「特徴はいいから、はやく実機レビューが見たい!」
という方は該当箇所までジャンプしてください。
想像力を進化させる完全アップグレード
「QIDI Plus4」は、先代の「X-Plus3」を大幅に超えるアップグレードが施されています。
最大370℃という高温での印刷が可能になったことで、対応するフィラメントの種類が格段に増え、より高性能な素材の利用が実現しました。
また、305×305×280mmの大型ビルドボリュームを備えており、これまでの家庭用モデルでは難しかった大規模なプリントにも対応できます。
このアップグレードにより、精度が向上し、使い勝手も格段に改善されています。QIDIの最新技術を詰め込んだ「QIDI Plus4」は、まさに「想像力を進化させる」プリンターだといえるでしょう。
第二世代アクティブチャンバー加熱機能
3Dプリントにおいて、高温フィラメントを使用する際の課題である「反り」や「層間の接着不良」を解消するために、「QIDI Plus4」は第二世代アクティブチャンバー加熱機能を搭載しています。
前モデルにも搭載されていたこの機能は、400Wの高効率加熱モジュールによってさらに強化され、8分以内にチャンバー内を65℃まで加熱することが可能です。
さらに、新たな空気循環システムと強力なターボファンにより、チャンバー内の温度はより均一に保たれ、高温フィラメント(PC、ABS、PAなど)でのプリント精度が飛躍的に向上します。この結果、モデルの反りを防ぎ、層間の接着強度を高めることができます。
独立したデュアルZ軸モータードライブ
「QIDI Plus4」のもう1つの革新的な特徴は、独立したデュアルZ軸モータードライブです。
Z軸のスクリューと光軸が8mmから10mmにアップグレードされており、ヒートベッドの厚みも3mmから6mmへと強化されています。この設計により、Z軸の安定性が飛躍的に向上し、産業レベルの精度を実現しています。
また、CoreXY構造を採用することで、モデルの表面品質も向上しており、3Dプリントの仕上がりがより滑らかで美しいものとなっています。大規模なプロジェクトでも、安心して高精度なプリントを楽しむことができます。
強化されたホットエンド性能
3Dプリンターの心臓部ともいえるホットエンドも大幅に強化されています。
「QIDI Plus4」は、最大印刷温度が370℃に達し、80Wの加熱力を持つホットエンドにより、産業用フィラメント(PPS-CFなど)をスムーズにプリントできるようになりました。
また、バイメタルノズルを採用したことで、ABSやPLAといった通常のフィラメントだけでなく、ABS-GFやPA-CF、PET-CFといった繊維強化フィラメントにも対応。
これにより、さまざまな素材を使用するプロジェクトでもノズル交換の手間が省け、効率的な作業が可能です。
アップグレードされた操作システムとスライスソフトウェア
「QIDI Plus4」は、操作システムとスライスソフトウェアも一新されています。
最新のカスタマイズ版V0.12.0 Klipperシステムは、より多くのフィラメントやプリントパラメータに対応し、初心者にも使いやすい設計に。また、新しく開発された「QIDI Studio」は、より高速で精度の高いスライス機能を提供し、プリント結果の最適化をサポートしています。
さらに、ノズルの自動クリーニング機能も搭載されており、フィラメントのカットや取り外しが自動化され、利便性が向上しています。
完璧なファーストレイヤー
3Dプリントにおいて、ファーストレイヤーの精度は非常に重要です。「QIDI Plus4」は、この点においても妥協なし。
デュアルセンサーによる自動レベリングシステムを搭載しており、ノズルの右側に設置された近接プローブに加え、ヒートベッド下に配置された4つの圧電センサーがZ軸のオフセットを補正。これにより、常に完璧なファーストレイヤーを保証します。
初心者でもプロフェッショナルでも、プリントの最初のステップをスムーズに進めることができ、安心して高品質なプリントを楽しむことができます。
将来的にマルチカラー対応に
「QIDI Plus4」は、新しくフィラメントカッターを内蔵。「Q1 Pro」以前の機種に比べて、フィラメントの装填・取り外しがしやすくなっています。
さらに、将来的にはマルチカラー対応になることも予告されています。
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QIDI TECH「QIDI Plus4」を開封&セットアップ【実機レビュー】
特徴を把握できたところで、いよいよ
「QIDI Plus4」の開封と、最初のセットアップ
を行っていきます。
「QIDI Plus4」開封!
「QIDI Plus4」は、その重量とサイズが最初のインパクトを与える3Dプリンターです。
総重量は32kgで、パッケージを開けると、まずその重さに驚かされます。とはいえ、本体の上部には持ち上げやすいハンドルが設置されており、成人男性であれば1人でもなんとか箱から取り出すことができるでしょう。
本体のガラス扉・上フタには高級感を感じます。プラスチック製だった以前のモデル(「X-Plus3」や「Q1 Pro」)に比べて、はるかに高品質な印象を受けます。
また、「QIDI Plus4」は設置後にタッチスクリーンの取り付けが必要で、これも他のQIDIシリーズとは異なる部分です。電源スイッチも「Q1 Pro」の後ろ側から側面に配置変更され、使い勝手が向上しました。設置後のコンセントや電源スイッチの取り回しがしやすくなっています。
梱包のバンドやネジの取り外し作業は、電源を入れると画面上で案内が表示されます。画面に従うだけなので、CoreXY方式の機種が初めてだという人でも、迷うことなくセットアップを進められるでしょう。
公式サイトによれば、10分ほどでセットアップが完了するとのこと。実際に、10〜20分程度で初期チュートリアルを完了させることができました。
インターフェースはどんな感じ?
「QIDI Plus4」のインターフェースは、使いやすさを追求したデザインになっています。
タッチスクリーンは横長で、見やすい位置(本体上部・中央)に配置されており、操作性が向上。「Q1 Pro」の画面サイズと比べても、4.3インチから5インチに拡大されており、表示される情報が視認しやすくなっています。タッチ操作のレスポンスも良好で、操作をスムーズに進めることができます(「Q1 Pro」と同様に、サムネイルの表示だけはラグを感じます)。
スライス済みのデータやプリント設定を確認する際のアイコンやサムネイル表示が非常にわかりやすいのも特徴。各種の情報がパッと理解しやすいUIであり、3Dプリンター特有の複雑な設定が簡単に行えます。また、プリント進行中のステータスが大きく表示されるため、プリントの進行状況や設定を一目で確認できるのもポイントです。
「QIDI Plus4」のユーザーインターフェースで気になる点を挙げるとすれば、海外製3Dプリンターにありがちな日本語訳の不自然さです。「Q1 Pro」から一部改善されているものの、日本語表示が少しわかりにくい部分が残っています(例:「Timelapse」→「ちえんしゃしん」)。
英語表記で不自由しない方は、設定からEnglish設定にしておくのが良いでしょう(今後のアップデートで改善されることに期待)。
「QIDI Plus4」で3Dプリント実行!
初期チュートリアルの完了後、オートレベリングやInput Shaping(インプットシェーピング、共振補正)のオートキャリブレーションを実行すれば、15〜20分程度待つだけで準備完了。
サイズや材料(フィラメントの種類)が異なるさまざまな3Dプリント例を確認していきましょう!
定番のテストデータ「3DBenchy」をプリント!
3Dプリンターをテストする際、よく使用されるデータが「3DBenchy」。
「QIDI Plus4」にも、あらかじめスライス済みの3DBenchyデータが本体に保存されており、これを使ってテストプリントを実行。フィラメントは、同梱されているテスト用サンプル(PLA Rapido ブラック)を使用しました。
プリント中の騒音レベルを測定したところ、1mの距離で60デシベル前半。高速プリントを行っていることもあり、決して静かな作業環境ではありませんが、他の高速プリント対応3Dプリンターと同等です。
約16分でプリントが完了。その品質を確認してみると、非常に綺麗な仕上がりです。オーバーハング部分や表面のなめらかさも申し分ありません。底面のオフセットも絶妙で、テキストをしっかり認識することができます。
このように、ファーストプリントは非常に高品質な結果に。QIDIの前モデル「Q1 Pro」でも良好だったプリント品質は、この新モデル「QIDI Plus4」でも健在です。
「QIDI Plus4」の第一層は本当にキレイなの?
3Dプリントの品質を左右する要素の1つが、第一層(ファーストレイヤー)の仕上がりです。
ファーストレイヤーのスライスデータは付属していなかったため、新登場のQIDI専用スライスソフト「QIDI Studio」を使用し、プリントベッドのほぼ全面(280×280×0.2mm³)を使った、1層のシートを準備。新しくBambu Studioベースとなった「QIDI Studio」は操作しやすく、モデルの調整も簡単に実行できました。
結果として、「QIDI Plus4」では、この重要な第一層のプリントも見事にこなしてくれました。裂け目や気泡はなく、非常に均一で、折り紙のような滑らかさを持つシートが完成しました。
これは、「QIDI Plus4」に搭載されている2種類のセンサーを活用した高精度なオートレベリング機能によるもので、81(=9×9)点のデータを元に、プリントベッド全体の高さを精密に調整していることが要因です。このオートレベリング機能は、大きな造形を行う際、特にその精度を実感できることでしょう。
ファーストレイヤーの仕上がりが良いと、その後のプリント全体も安定して高品質な結果を得ることができます。造形サイズの大きい「QIDI Plus4」は、大型モデルでも安心してプリントできるでしょう。
305×305×280mm³を生かした大きなモノをプリント!
「QIDI Plus4」の最大の特徴の1つが、その広大なプリントボリューム。最大造形サイズが305×305×280mmという大きさを活かし、大きなもの・多数のパーツを一度にプリントできるのは非常に魅力的です。ここでは、複数のパーツで構成される「宝箱」モデルのプリントを試してみました。
プリントベッドいっぱいにすべてのパーツを並べ、一度にプリントを実行。
「QIDI Plus4」にはカメラが搭載されているため、プリント中の様子をタイムラプスで記録することができます。プリント中の様子をパソコンやスマホアプリからリモートモニタリングすることも可能。
約14時間を要した今回のプリントも、仕上がりは非常に綺麗でした。特に、箱の内部の平面部分は滑らかで、まるでウッド調フィラメントでプリントされた本物の木箱のような質感が得られました。
この宝箱は、フタと本体をヒンジのような構造で接続することができ、開閉もスムーズに行えます。ロック機構もあり、鍵を使って開閉できるような仕組みが組み込まれています。
「QIDI Plus4」の大きなプリントボリュームのおかげで、このように複数パーツを一度にプリントすることができました。個別にプリントする必要がないため、時間の節約にもつながるでしょう。
ヒートチャンバーの有無でABSの反りを確認!
「QIDI Plus4」には、ABSやPC(ポリカーボネート)などの高温フィラメントを使う際に効果的なヒートチャンバーが搭載されています。この機能を使うと、冷却によって発生する反りや割れを最小限に抑え、安定したプリントが可能です。
ここでは、同じモデルをヒートチャンバーのあり・なしで2パターンプリントし、その差を確認しました。
まずは、ヒートチャンバーを使用した場合です。プリント前、チャンバー内の温度は7分ほどで55℃まで上昇。加熱・保温状態でプリントすることで、ABS素材でもほとんど反りのない結果が得られました。
次に、ヒートチャンバーを使わずに正面扉・上フタを開放してプリント。その結果、両端がわずかに浮き上がり、反りが発生しました。さらに、ヒートチャンバーを使わなかった場合は、底面と壁の層の間の接着が弱く、プリント品が裂けてしまうという結果に。
ヒートチャンバーを使用することで、特にABSのような冷却によって反りやすいフィラメントでのプリントが安定し、強度も増すということが確認できました。ABSのように汎用性の高い材料を安定して使用したい場合には、非常に重宝する機能でしょう。
カーボンファイバー・ガラス繊維強化フィラメントも使ってみた!
「QIDI Plus4」は耐摩耗ノズルを採用しており、カーボンファイバーやガラス繊維で強化されたフィラメントを使用することが可能です。ここでは、PETG-CF、PA-CF、ABS-GFといった強化フィラメントを使用し、その性能をテストしてみました。
まずはPETG-CF(カーボンファイバー強化PETG)を使って、クランプのような小型の実用品をプリントしました。カーボンファイバーの強化により、通常のPETG同様の弾力に加えて強度や耐衝撃性が増し、実際に物を挟むためのクランプとしても十分な機能を発揮しました。
次に、PA-CF(カーボンファイバー強化ポリアミド)を使って、カラビナをプリント。PA-CFは、強度が求められる用途に最適な素材で、高い実用性を持っています。
最後にABS-GF(ガラス繊維強化ABS)を使って、Raspberry Pi(ラズベリーパイ)のケースをプリントしました。この素材は耐熱性に優れており、電子機器のケースなどにも最適。「QIDI Plus4」のヒートチャンバーのおかげで、ABS系特有の反りは今回もナシ。寸法精度の高いパーツを作ることができました。
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QIDI TECH「QIDI Plus4」のココがすごい!3選
ここからは、
実際に使ってみて感じた「QIDI Plus4」のスゴいところ
について紹介していきたいと思います。
商品ページに記載の内容だけではわかりにくい「実感」を確認していきましょう!
趣味レベルを超えるサイズと対応材料の種類
「QIDI Plus4」は、その広いプリントサイズと対応するフィラメントの多様さによって、趣味の範囲を超えた本格的な製作に対応できる点が大きな魅力です。
305×305×280mmという大きな造形エリアを活かし、プロトタイプや大きなオブジェクトの製作が可能で、1度に複数のパーツを同時にプリントすることもできます。このような大きなサイズは、一般的な家庭用3Dプリンター(とくにサイズが小さくなりがちな密閉タイプ)では対応しきれなかった大型のアイテムにも対応できるため、クリエイティブなプロジェクトや小規模なビジネスでの活用も十分に期待できるでしょう。
また、「QIDI Plus4」はPLAやPETG、ABSなどの標準フィラメントだけでなく、カーボンファイバー強化フィラメント(PLA-CF、PETG-CF、PA-CF等)やガラス繊維強化フィラメント(ABS-GF等)といった特殊な素材にも対応しています。
さらに、最大370℃のノズル温度を実現していることにより、産業レベルの高性能材料を使ったパーツ類の製作も可能に。一般的な家庭用3Dプリンターでは使いにくい素材(PPS-CF、PPA-CF等のスーパーエンプラ)にも対応しているため、「QIDI Plus4」は趣味レベルを超えた幅広い活用ができるでしょう。
ハードウェア・ソフトウェアの使い勝手が超強化【スマホアプリQIDI Linkも】
「QIDI Plus4」のもう1つの大きな魅力は、ハードウェアとソフトウェアの使い勝手が大きく改善されていることです。
シリーズ先代モデル「X-Plus3」からの進化として、オートレベリング機能が完全に自動化され、手間なく簡単に高品質なプリントを実現できる点は大きな強化ポイントです。また、カメラも標準搭載になり、プリント中の進捗をリアルタイムでモニタリングすることができるため、安心して長時間のプリントが可能となっています。
さらに、前モデル「Q1 Pro」からの変化として、フィラメントのロード・アンロード時にフィラメントを自動でカットする「フィラメントカッター」の導入や、ノズルクリーナーの改善が見られ、よりスムーズな作業性を実現しています。
ソフトウェア面では、新たに「QIDI Studio」が開発され、「Bambu Studio」や「Orca Slicer」といったモダンなスライスソフトとほぼ同じプロセスでスライス作業が実行できるようになりました。今後対応予定のマルチカラー3Dプリント時にもスムーズなペイント作業が行えることでしょう。
また、スマホアプリ「QIDI Link」からのリモートモニタリング・コントロールも可能です。「Q1 Pro」登場時点では、まだアプリストアに登録されておらず言語設定の変更もできない状態でした(中国語)。
現時点では日本語化も可能で、「QIDI Studio」のデバイス管理画面と同様のインターフェースでスマホからの確認・管理が可能になりました。
これらのハード・ソフト両面の強化により、「QIDI Plus4」は初〜中級者でも扱いやすく、上級者にとってもストレスなく使用できるモデルとなっています。
性能・高級感を疑う驚異的なコスパ
「QIDI Plus4」は、その高い性能と高級感にもかかわらず、コストパフォーマンスにも優れています。
ヒートチャンバーに加え、産業レベル(一部のスーパーエンプラを含む)にも対応する370℃の高温ノズル、大ボリュームの造形サイズを備えながら、約11万円という価格で提供されていることは注目に値します。
通常、このクラスの3Dプリンターは10万円台後半から20万円を超える金額になることが多い中、「QIDI Plus4」は非常に手頃な価格とプロフェッショナルな機能性を両立しています。
また、ガラス扉・上フタや大きなタッチスクリーン、全体的なデザインの質感も高く、見た目にも高級感を感じさせます。
これまでのQIDI製3Dプリンターもリーズナブルな価格設定でしたが、その見た目も価格相応という印象がありました。今回登場した「QIDI Plus4」は見た目と機能の両面でアップグレードされており、それでいて価格だけがしっかり抑えられているという印象です。
この価格設定により、趣味レベルから一歩進んだプロジェクトや小規模ビジネスにも十分対応できるため、多くのユーザーにとって非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
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QIDI TECH「QIDI Plus4」のココに注意!3選
スゴいところだけではなく、
実際に使ってみて、個人的に気になった点
についても紹介していきます。人によって好みも異なりますので、選択する際の参考にしてみてください。
サイズが大きく、重量がある
「QIDI Plus4」の最大の注意点の1つは、そのサイズと重量です。
本体の幅、高さ、奥行きがすべてほぼ50cmで、大きな設置スペースを必要とします。さらに、本体重量は約27kgで、設置場所を事前に考慮する必要があります。
デスクやラックの上に設置する場合は、耐荷重を確認しておくようにしましょう。場合によっては、床に置いて稼働させることも選択肢になります。
フィラメントのゴミが本体後ろに散らかる【対策アリ】
「QIDI Plus4」では、フィラメントカッターが搭載されているため、フィラメントのゴミが本体の後ろに出てきます。この機能自体は非常に便利なのですが、何の対策もしていないと、本体後ろ側にフィラメントのゴミが溜まってしまいます。
1つの対策として、フィラメントのゴミをキャッチする3Dプリント用のツールは、ぜひはじめに作成しておくべきでしょう。プリンターの後ろに設置すれば、フィラメントのゴミがテーブルに散らかるのを防ぎつつ、ゴミが溜まったら簡単に捨てることが可能になります。
マルチカラー対応の「QIDI Box」は2025年第1四半期に登場予定
「QIDI Plus4」は、2025年第1四半期にマルチカラー対応が予定されています。
リリース時点では単色のプリントしか対応していませんが、将来的には公式からリリースされる「QIDI Box」というアップグレードキットにより、マルチカラーでのプリントが可能になる予定です。
この機能が追加されれば、さらにプリントの幅が広がり、より多様なプロジェクトに対応できるようになるでしょう。
FDM3Dプリンター「QIDI Plus 4」のスペックをX-Plus3/Q1 Proと比較
「QIDI Plus4」の具体的なスペックを一覧で確認しておきましょう。
モデル名 | Plus4 | X-Plus 3 | Q1 Pro |
---|---|---|---|
本体イメージ | |||
メーカー | QIDI TECH | QIDI TECH | QIDI TECH |
本体サイズ(LxWxH)[mm] | 505 x 487 x 550 | 511 x 527 x 529 | 477 x 467 x 489 |
造形サイズ(LxWxH)[mm] | 305 x 305 x 280 | 280 x 280 x 270 | 245 x 245 x 240 |
エクストルーダ | ダイレクト | - | ダイレクト |
プリントスピード[mm/s] | 600 | 600 | 600 |
最大ノズル温度[℃] | 370 | 350 | 350 |
最大ヒートベッド温度[℃] | 120 | - | 120 |
組み立て | 組み立て済み | 組み立て済み | 組み立て済み |
プラットフォーム | PEI磁気プレート | HF Board | 両面PEIプレート |
オートレベリング | ○ | ○ | ○ |
フィラメントセンサ | ○ | - | ○ |
停電時自動回復印刷 | ○ | - | ○ |
密閉 | ○ | ○ | ○ |
ディスプレイ | タッチ式 | タッチ式 | タッチ式 |
デュアルZ軸 | ○ | ○ | ○ |
データ入力 | Wi-Fi Ethernet USB | Wi-Fi Ethernet USB | Wi-Fi Ethernet USB |
本体重量[kg] | 27 | 19.5 | 17 |
スライスソフト | QIDISlicer QIDI Studio Cura Simplify3D PrusaSlicer Orca Slicer | QidiPrint Cura simplify3D | QIDISlicer PrusaSlicer Orca Slicer |
その他 | チャンバー加熱<65℃ チャンバー循環ファン カメラ搭載 カーボンファイバー対応 活性炭エアフィルタ搭載 | チャンバー加熱<65℃ | チャンバー加熱<60℃ チャンバー循環ファン カメラ搭載 LED搭載 カーボンファイバー対応 |
出典 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
性能比較のため、シリーズの先代機種である「X-Plus3」と今年3月に登場した前機種「Q1 Pro」のスペックを併記しています。
といったスペック上のアップグレードに加え、冒頭の項目で触れたビルドプレート周り・チャンバー加熱機能の強化等が注目ポイントでしょう。
「QIDI Plus 4」の気になる価格は?
最新のフラッグシップモデル「QIDI Plus4」の気になる価格は、
113,999円
です。
これだけのハイスペックな機能を搭載していながら、この価格帯に収まっている点は非常に魅力的だと言えるでしょう。多くの高性能3Dプリンターが1,000ドル以上の価格帯で販売されている中、「QIDI Plus4」はコストパフォーマンスにも優れた選択肢となっています。
公式ストアでは、すでに販売が開始。以下のリンクから公式ストアの方もチェックしてみてください。
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まとめ:高い汎用性のコスパ最強3Dプリンター「QIDI Plus4」!
今回は、QIDI TECHの最新FDM3Dプリンター「QIDI Plus4」について、徹底レビューしてきました。
趣味レベルを超えた本格的な3Dプリンターとして非常に優れた「QIDI Plus4」。特に、その広いプリントサイズと幅広いフィラメント対応により、あらゆるプロジェクトに対応できる点には、大きな魅力を感じたのではないでしょうか?
これまでのモデルからハードウェアとソフトウェアの両方が大幅に強化されており、第2世代の急速加熱可能なヒートチャンバーや、最大370℃の高温ノズル、フィラメントカッターといった便利な機能も搭載され、使い勝手が遥かに向上しています。
その性能に加えて見た目にも高級感がありながら、価格は約11万円と非常にコストパフォーマンスが高いのも大きな魅力です。これまでの家庭用3Dプリンターとは一線を画す性能を備えており、副業やプロジェクトの拡大にも対応できるため、2台目の装置や新機種への買い替えにおいて、有力な選択肢となることでしょう。
超優秀・高いコストパフォーマンスの「QIDI Plus4」の導入を、ぜひ検討してみてください!
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