こんにちは、管理人のウノケンです。
今回は、
CrealityのFDM3Dプリンター「K2シリーズ」「K1シリーズ」について徹底解説・徹底比較
していきたいと思います。
CrealityはFDM・光造形方式の3Dプリンターを販売する注目企業。FDM(Fused Deposition Modeling, 熱溶解積層)方式3Dプリンターとしては「Ender-3」をはじめとする「Enderシリーズ」が有名で、世界中の多くの3Dプリンターユーザーに愛用されています。
2024年4月に開催されたCrealityの10周年イベントで発表されたのが、
です。
最大600mm/sという爆速プリントを実現した「K1シリーズ」がさらにパワーアップした「K2シリーズ」。待望のマルチカラー3Dプリントに対応ということで、今最注目の3Dプリンターの1つです。
この記事では、
について解説していきます。
後半では、先代の「K1シリーズ」についても特徴を振り返ることができるので、ぜひ最後までご覧ください!
それでは見ていきましょう!
待望のマルチカラー対応!「K2 Plus」「CFS」登場!
2024年4月9日に開催された、Crealityの10周年記念&新製品発表イベントで公開された目玉機種が、
そして、11月11日、ついに販売開始。大注目の「K2 Plus」「CFS」の特徴に迫っていきましょう!
Kシリーズ最新機種「K2 Plus」の特徴
「Kシリーズ」の最新機種である「K2 Plus」の特徴を確認していきましょう。
先代の「K1」に見られたCoreXY構造や最大600mm/sというキモとなる特徴はそのままに、「K2 Plus」で新たに追加された以下の主な特徴を押さえておきましょう。
1辺350mmの造形サイズは、「K1 Max」(1辺300mm)をも超えるスケール。
さらに、「K1シリーズ」の1.5倍となる最大加速度によって、3DBenchyのプリントにかかる時間はなんとたったの10分。
加えて、3Dプリンター内部を加熱できる機能も搭載されることで、反りやすい材料を使ったプリント時の品質向上にも期待できます。
その他にも、エッジAIカメラの搭載や、エクストルーダーの強化など、「K1シリーズ」に磨きがかかった「K2 Plus」。単体でも魅力的ではありますが、注目のマルチカラー対応の詳細についてもチェックしていきましょう。
Creality初のマルチカラーシステム「CFS」とは?
「K2 Plus」と同時発表となった、Creality初のマルチカラーフィラメントシステム「CFS(Creality Filament System)」。
Crealityファン待望の「CFS」、その主な特徴は以下の通りです。
昨今のトレンドである「最大4色のカラープリント」に対応し、「温度・湿度表示」のような特徴的な機能も備える「CFS」。Crealityのスライスソフト「Creality Print」のマルチカラー対応アップグレードも発表され、ソフトウェアとハードウェアの連携といった観点でも、その使い勝手に注目が集まります。
K2 Plus単体の価格は約20万円
マルチカラー対応のCFSが付属しない「K2 Plus」単体の販売価格は205,000円となっています。
マルチカラー対応のK2 Plus ComboにはCFSとフィラメント4巻が付属
マルチカラー対応のCFSが付属する「K2 Plus Combo」の販売価格は234,999円。Creality Storeから購入すると、
が付属します(2024年11月時点)。別途フィラメントを購入することなく、このセットだけでマルチカラー3Dプリントを開始できるお得なセットになっています。
「K2 Plus」スペック一覧【K1シリーズと比較】
モデル名 | K2 Plus Combo | K1 SE | K1C | K1 Max | K1 |
---|---|---|---|---|---|
本体イメージ | |||||
メーカー | Creality | Creality | Creality | Creality | Creality |
本体サイズ(LxWxH)[mm] | 495 x 515 x 916 | 355 x 355 x 482 | 355 x 355 x 482 | 435 x 462 x 526 | 355 x 355 x 480 |
造形サイズ(LxWxH)[mm] | 350 x 350 x 350 | 220 x 220 x 250 | 220 x 220 x 250 | 300 x 300 x 300 | 220 x 220 x 250 |
エクストルーダ | ダイレクト | ダイレクト | ダイレクト | ダイレクト | ダイレクト |
プリントスピード[mm/s] | 600 | 600 | 600 | 600 | 600 |
最大ノズル温度[℃] | 350 | 300 | 300 | 300 | 300 |
最大ヒートベッド温度[℃] | 120 | 100 | 100 | 120 | 100 |
組み立て | - | 組み立て済み | 組み立て済み | 組み立て済み | 組み立て済み |
プラットフォーム | フレキシブル | エポキシフレキシブル | フレキシブル | フレキシブル | フレキシブル |
オートレベリング | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
フィラメントセンサ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
停電時自動回復印刷 | - | ○ | ○ | ○ | ○ |
密閉 | ○ | × | ○ | ○ | ○ |
ディスプレイ | タッチ式 | タッチ式 | タッチ式 | タッチ式 | タッチ式 |
デュアルZ軸 | - | - | - | × | × |
データ入力 | USB Ethernet Wi-Fi | USB Wi-Fi | USB Ethernet Wi-Fi | USB Ethernet Wi-Fi | USB Wi-Fi |
本体重量[kg] | 38.5 | 10.24 | 12.4 | 18 | 12.5 |
スライスソフト | Creality Print 5.0 | Creality Print Cura PrusaSlicer | Creality Print Cura | Creality Print Cura Simplify3D PrusaSlicer | Creality Print Cura Simplify3D PrusaSlicer |
その他 | リモート制御機能 AIカメラ(×2)搭載 エアフィルター搭載 LED搭載 チャンバー加熱<60℃ | リモート制御機能 LED搭載 サイレントモード搭載 | リモート制御機能 AIカメラ搭載 エアフィルター搭載 LED搭載 サイレントモード搭載 カーボンファイバー対応 | リモート制御機能 AIカメラ搭載 AI LiDAR搭載 空気清浄機搭載 Lighting kit搭載 | リモート制御機能 Lighting kit搭載 |
出典 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
「K1シリーズ」「Ender-3 V3シリーズ」もマルチカラー対応に!
新しい「K2 Plus」と「CFS」が発表される一方で、
「マルチカラーが待てなくて、『K1』買っちゃったよ...。」
という方も多いでしょう。
そんなCrealityユーザーの反応を見越してか、既存の3Dプリンターを「マルチカラー化」できるキットもリリースされるとのこと。詳細は不明ですが、
が対象になる見通しです。直近で3Dプリンターの購入を考えている人は、後の「マルチカラー化」も想定した選択をしておくと良いでしょう。
CoreXY3Dプリンターを格安で!コスパ機種「K1 SE」登場!
価格が高くなりがちなCoreXY3Dプリンター。
そんな常識を打ち破る最新機種「K1 SE」が2024年に登場。
ひとことで言えば、
「K1 SE」は「K1C」の廉価版
です。「K1C」から以下のパーツを削ぎ落とすことで、低価格化を実現しています。
そして、注目の価格差は以下の通りです。
およそ$200(≒30,000円)の価格差があり、「K1 SE」の価格は5万円台前半になると想定されます。
アップグレードされて再登場!カーボンファイバー対応の「K1C」!
2024年初頭、あの「K1」がアップグレードされて再登場。
その名も「K1C」!
「K1」からアップグレードされた主なポイントは以下の通りです。
最大600mm/s・20000mm/s²の爆速3Dプリンターがアップグレードされて再登場。
「『K1』登場時も気になっていたけどタイミングを逃していた…」
という方にとっては特に、このアップグレードされた「K1C」を見逃す手はありませんね!
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Creality K1シリーズの特徴!〜「K1 Max」と「K1」の共通点〜
EnderシリーズやCRシリーズなど、多くのユーザーに愛されるFDM 3Dプリンターを手がけてきたCreality。
2023年4月に発表されたK1シリーズは、
従来のCreality製品の高い性能をさらに進化させた、新しいFDM3Dプリンターシリーズ
です。
現時点では、以下の2つの機種が発表されています(2023年8月時点)。
まずは、「K1 Max」と「K1」に共通するK1シリーズの特徴について確認していきましょう。
【速度】最大600mm/sの高速3Dプリント
K1シリーズの最大の特徴は、
最大600mm/sという驚異的なプリントスピード
です。これは通常の3Dプリンターと比較してはるかに高速で、プリント時間を大幅に短縮できます。
どれくらい速いのか、一般的な家庭用3Dプリンターの代表格であるとともに、Crealityの往年のスタンダードである「Ender-3」と比較してみましょう。
「K1 Max」「K1」 | 「Ender-3」 | |
最大プリントスピード[mm/s] | 600 | 180 |
最大速度を単純比較すると、
ということになります。
Crealityの公式YouTubeでは、リアルタイムでプリントスピードを確認できる動画が公開されています。まさに爆速ですね。。。!
【精度】Core XY構造と軽量プリントヘッドによる高精度プリンティング
K1シリーズは、ただ速いだけではありません。
これらを組み合わせることで、
慣性の影響を軽減した高精度な3Dプリントを可能に
しています。
さらに、プリントヘッドにはGセンサーが搭載されています。
高速プリント時の振動を自動検知し、リンギングの発生を抑制
します。
また、Z軸もアップグレードされています。
高さ方向のバンディングが軽減
されており、なめらかな表面テクスチャを得ることができます。
【レベリング】ハンズフリーオートレベリングで自動完了!
オートレベリング機能のアップグレードにも注目です。
K1シリーズのヒートベッドには、レベリング(水平出し)用のセンサーが搭載
されています。3Dプリントが開始されると、オートレベリングプロセスが自動で実行され、ユーザ側が意識する必要なくオートレベリングが完了します。
【温度】すばやい温度上昇&デュアルファンによるモデル冷却
K1シリーズは、ノズルの温度上昇まで高速です。新搭載のセラミックヒーターにより、
たったの40秒で200℃まで加熱することが可能
になっています。
さらに注目したいのが、デュアルファンによるモデル冷却システムです。
によって、効果的にモデルが冷却される仕様になっています。
冷却技術により、FDM3Dプリントにおいて問題となる
することが可能になります。
【システム】独自オペレーティングシステム「Creality OS」を採用
K1シリーズは、
Crealityが開発した独自のオペレーティングシステム「Creality OS」を採用
しています。これにより、
というメリットがあります。
また、
という特徴も備えています。
「K1 Max」と「K1」の相違点は?
同時発表されたK1シリーズの2機種「K1 Max」と「K1」にはどのような違いがあるのでしょうか?
簡単に言うと、
「K1 Max」は「K1」の上位互換
です。「K1」がもつ機能は基本的に「K1 Max」も備えていると考えて良いでしょう。一方で、
「K1 Max」にしかない機能がいくつか存在
しています。
「K1 Max」と「K1」の相違点を知り、「K1 Max」の魅力に迫っていきましょう。
最大造形サイズ
「K1 Max」と「K1」の大きな違いの1つは、最大造形サイズ
です。
となっています。具体的なサイズを以下の表に示しておきます。
K1 Max | K1 | |
---|---|---|
最大造形サイズ [mm] | 300×300×300 | 220×220×250 |
AI LiDAR機能
もうひとつの大きな違いが、
「K1 Max」におけるAI LiDARの搭載
です。
高精度なLiDARは1umの解像度をもっており、ヒートベッドに埋め込まれたセンサを強力にサポートします。数百万点を走査してヒートベッドの傾斜情報を取得し、さらに正確なレベリングを自動で実行してくれます。
ちなみにAI LiDARの役割はレベリングだけではありません。
という機能を搭載しています。
また、「Motion Advance」という機能もLiDARを活用しており、
してくれます。
AIカメラ
AIカメラが標準搭載されているかどうか
という違いもあります。
となっています。
「K1 Max」のみに搭載されているAIカメラには、以下のような利点があります。
利便性を飛躍的に向上させるAIカメラの搭載は、「K1 Max」の大きな魅力の1つになっています。
空気清浄機能
さらに、
「K1 Max」には空気清浄機能も搭載
されています。ABSのように、プリント中に有害物質が発生する可能性のあるフィラメントを多用する場合はあると嬉しい機能と言えるでしょう。
おわりに〜価格と販売状況〜
今回は、CrealityのFDM3Dプリンター「K2シリーズ」「K1シリーズ」について徹底解説・徹底比較してきました。
最後に、気になる販売状況について触れて締めくくりたいと思います!
「K1シリーズ」販売状況
Creality公式ストアやAmazon、SK本舗における販売が開始されています!
「K1 Max」
これらのキーワードにピンと来た方は、ぜひチェックしておきましょう!
比較的高額な機種のため、日本の代理店を通した購入もおすすめです。
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K1C
「K1 Max」と同じ600mm/sの爆速3Dプリンターでありながら、カーボンファイバー対応などアップグレードを果たした「K1C」。
「K1 Maxほどの造形サイズはいらないかな。。」
「10万円超えの価格はちょっとキツい。。。」
「カーボンファイバー対応やサイレントモードが気になる!」
そんな方は「K1 Max」ではなく「K1C」をチェックしておきましょう!
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