こんにちは、管理人のウノケンです。
今回は、
ELEGOOの最新光造形3Dプリンター「Mars 4シリーズ」各機種の特徴を徹底比較・解説
していきます。
ELEGOO「Marsシリーズ」は、ELEGOO社の光造形3Dプリンターシリーズです。本体価格が非常にお手頃で、特に初心者の方が3Dプリンターデビューする際に人気のシリーズです。
そんなELEGOO「Marsシリーズ」から待望の「Mars 4シリーズ」が発表されました。今回の新「Marsシリーズ」は、ELEGOO初のDLP方式を含むなんと4機種。
「短期間にたくさんの機種が発表されて違いがわからない!」
「”DLP”って他の機種とどこが違うの??」
という方のために、
していきます。
さらに、気になる
についても比較・解説し、どのような点がアップグレードされたのかスッキリわかる内容となっています!
それでは見ていきましょう!
はじめに:「Mars 4シリーズ」の分類
まずはじめに、
「Mars 4シリーズ」として発表された4機種(2023年5月時点)の分類について解説
します。
「Mars 4シリーズ」は、次の2つに分けて考えると特徴を理解しやすいです。
- 「Mars 4」と「Mars 4 Ultra」
- 「Mars 4 DLP」と「Mars 4 Max」
「Mars 4」「Mars 4 Ultra」の特徴
先代の「Mars 3」や「Mars 3 Pro」を彷彿とさせる丸みを帯びたUVカバーが特徴の「Mars 4」と「Mars 4 Ultra」。
スペック上の共通点は、
などが挙げられます。後述する「Mars 4 Ultra」のみがもつ機能を除き、多くの主要スペックを共有しています。
モデル名 | Mars 4 | Mars 4 Ultra |
---|---|---|
本体イメージ | ||
メーカー | ELEGOO | ELEGOO |
本体サイズ(LxWxH)[mm] | 227 x 227 x 438.5 | 227 x 227 x 443.5 |
造形サイズ(LxWxH)[mm] | 156.36 x 77.76 x 175 | 156.36 x 77.76 x 165 |
Z軸精度[mm] | 0.02 | 0.02 |
積層ピッチ[mm] | 0.01-0.2 | 0.01-0.2 |
ピクセルサイズ[mm] | 0.018 | 0.018 |
ピクセル数(XY) | 8520 x 4320 | 8520 x 4320 |
プリントスピード[mm/h] | 30-70 | Max 150 |
データ入力 | USB | USB Wi-Fi |
本体重量[kg] | 5.2 | 7 |
スライスソフト | ChituBox Voxeldance Tango | ChituBox Voxeldance Tango |
その他 | 空気清浄機付き | 空気清浄機付き Linux OS搭載 RAM4GB内蔵 4点レベリング ACFフィルム使用 |
出典 | 公式サイト | 公式サイト |
「Mars 4 DLP」「Mars 4 Max」の特徴
一方、「Saturnシリーズ」のように角ばった形状のUVカバーが特徴の「Mars 4 DLP」と「Mars 4 Max」。表面に幾何学的な白線模様と機種名が記載されている点も共通しています。
仕様上、
といった共通点があります。筐体や機械的な駆動部分を共有している印象ではあるものの、後述するように露光方式に本質的な違い(DLP方式/LCD方式)があります。
次の項目からは、各機種の特徴について解説していきます。
Marsシリーズの純粋な後継!「Mars 4」の特徴
はじめに紹介するのは、「Marsシリーズ」の純粋な後継機種である「Mars 4」。
エントリーモデルとして大人気な「Marsシリーズ」に特有の、以下のような特徴を備えています。
「Mars 4」がもつ具体的なスペック・機能について確認していきましょう。
「Marsシリーズ」最大の9K解像度
「Mars 4」の魅力の1つは、その解像度(ピクセル数、ピクセルサイズ)にあります。
に到達。
これまでの「Marsシリーズ」で最大だった「Mars 3」「Mars 3 Pro」の4Kを大きく上回る解像度に到達しています。
業界最小水準の超微小18umピクセルを採用
ピクセル数が多いだけでは、細かい形状を再現できるかどうかは決まりません。造形できるXY方向の最小単位を規定するピクセルサイズも重要になります。
「Mars 4」「Mars 4 Ultra」は、ピクセルサイズ18umのLCDを採用
しています。これは家庭用光造形3Dプリンターとしては過去に類を見ないほどの極小サイズです。
例えば、同じく2023年5月に発表されたAnycubic「Photon Mono M5s」も解像度に特徴のある3Dプリンターですが、ピクセルサイズは19×24umです。18um×18umの「Mars 4」「Mars 4 Ultra(後述)」は、ピクセルサイズの微細さという観点ではこれを上回る3Dプリンターとなっています。
「Mars 4 Ultra」との共通点多数
すでに述べたように、
「Mars 4」は後述する「Mars 4 Ultra」と多くの特徴を共有
しています。ここまで述べた「Mars 4」のスペック上の特徴はすべて「Mars 4 Ultra」とも共通であり、「Mars 4」がもつ機能は基本的にすべて「Mars 4 Ultra」も備えていると考えて問題ありません。
つまり、「Mars 4 Ultra」は「Mars 4」の上位互換です。価格差と後述する「Mars 4 Ultra」特有の機能の必要性を考慮して選択すると良いでしょう。
高速!Wi-Fi対応!「Mars 4 Ultra」の特徴
「Mars 4」の上を行く「Mars 4 Ultra」。基本的には「Mars 4」とほぼ同じスペックを持ち、さらにプラスアルファの機能を備えています。ここでは、
押さえておくべき「Mars 4 Ultra」固有の特徴について解説
していきます。
Linux OS搭載でファイルロード遅延のないスムーズな操作を実現!
「Mars 4 Ultra」は、
ELEGOO初のLinux OS搭載・4GRAM内蔵モデル
です。これにより、ファイルをロードする際の遅延が生じず、高速でスムーズな操作を実現します。
Wi-Fi対応でラクラクデータ転送!
さらに、「Mars 4 Ultra」は
「Marsシリーズ」初のWi-Fi対応(2.4G/5G)モデル
です。
これまで、PCで作成したデータはUSBを介して3Dプリンター本体に受け渡しをする必要がありました。この煩わしい作業にウンザリしていた人も少なくないはず。
「Mars 4 Ultra」ではWi-Fiを使って無線送信できるため、