こんにちは、管理人のウノケンです。
今回は、
ELEGOOのFDM方式3Dプリンター「Neptuneシリーズ」を徹底比較
していきます。
光造形3Dプリンターの「Marsシリーズ」をはじめ、コスパの高い家庭用3Dプリンターを続々展開するELEGOO。FDM方式3Dプリンターも手掛けており、2019年から「Neptuneシリーズ」を展開しています。
今回は、
「『Neptuneシリーズ』の特徴は?」
「『Neptuneシリーズ』の最新機種はどれ?」
という方のために、
を行っていきたいと思います。ぜひ3Dプリンター選びの参考にしてみてください。
それでは見ていきましょう!
ELEGOO「Neptuneシリーズ」とは
はじめに、
「Neptuneシリーズ」とはどんな3Dプリンターなのか?
その特徴について確認しておきましょう。
ポイントを簡単にまとめると以下の通りです。
ELEGOOならではのコスパの良さは光造形と同様で、
にも対応できる充実したFDM3Dプリンターのラインナップです。
さらに、2022年〜2023年にかけて以下の注目機種が続々発表されている点も注目に値します。
他ブランドの3Dプリンターと比べても特大の造形サイズをもつ「Neptune 3 Max」や、500mm/sの高速プリントが可能な「Neptune 4」など、注目の新機種が目白押しとなっている「Neptuneシリーズ」。
次の項目では、各機種の特徴に迫っていきましょう。
【2024年版】ELEGOO Neptuneシリーズ3Dプリンター一覧
各モデルにどのような特徴があるのか、
最新の「Neptune 4シリーズ」・「Neptune 3シリーズ」を中心に詳細を確認
していきましょう!
Klipper搭載の500mm/s高速プリントモデル【Neptune 4】
「Neptuneシリーズ」最新&最速機種の1つが、「Neptune 4」
です(2023年8月時点)。
主な項目について、それぞれ確認していきましょう。
Klipper搭載により最大プリントスピード500mm/sを実現
「Neptune 4」最大の特徴は、そのプリントスピードです。
Klipperファームウェアがプリインストールされており、
しています。
さらに、「Neptune 4」はただ速いだけではなく、
といった近年話題の機能もサポートしています。
昨今各社がこぞって新機種を投入している高速プリント3Dプリンターの流れに、ELEGOOならではの低価格を維持しながら参入した点は注目に値しますね。
プリントヘッドに特徴的な冷却ファンを搭載し、効率的な熱拡散を実現
「Neptune 4」の画像をよく見ると、ノズル付近(特に背後)に変わったブロック状の物体が確認できます。
これは冷却用のファンになっていて、高速プリント時に生じる歪みを抑制し、プリント品質を向上させる働きがあります。
ノズル最大温度300℃で高温フィラメントに対応
に達します。
「Neptune 3シリーズ」までは最大260℃だったため、一部の高温対応フィラメントには対応していませんでした。今回のアップグレードにより、プリントできる材料の幅が増え、よりバリエーションのある3Dプリントを実現することが可能になります。
オートレベリングやLEDもアップグレードされ、利便性向上
その他にも、
といった過去モデルからのアップグレードがなされており、利便性が大きく向上しています。
造形サイズを除き、あらゆる点で「Neptune 3シリーズ」から順当に高性能化した3Dプリンターとなっています。
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Neptune 4の上位互換モデル【Neptune 4 Pro】
「Neptune 4 Pro」は、
「Neptune 4」の基本性能をそのままに、プラスアルファの機能を搭載した上位互換機種
です。ここでは、そのプラスアルファの機能について解説していきます。
効率的なヒートベッドの加熱を実現するSegmented Heatbed機能
「Neptune 4 Pro」に特有の機能が、Intelligent Segmented Heatbed機能です。
この機能は、スライス時にモデルのサイズが自動で認識され、
するという特殊な機能です。この機能により、小型モデルの3Dプリントを行う際に使用しない周辺部を加熱することなく、効率的にヒートベッドを加熱することができます。
その他は、XY軸の仕様が「Neptune 4 Pro」の方が高品質である程度で、「Neptune 4」と大きな違いは見られません。どちらを選ぶかは、
がポイントになるでしょう。
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超高速&中型モデル【Neptune 4 Plus】
2023年9月に追加投入された
サイズアップ・追加アップグレードモデルが「Neptune 4 Plus」
です。
「Neptune 4」からアップグレードされた主なポイントは以下の通りです。
とくに、ファイル転送にWi-Fiが使用可能になったのはうれしいポイントですね。単にサイズが大きくなっただけではなく、細かな改善の見られる1台となっています。
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超高速&大型モデル【Neptune 4 Max】
「Neptune 4 Plus」と同時に発表された大型機種が「Neptune 4 Max」
です。
「Neptune 4」との違いは「Neptune 4 Plus」と同様ですが、どうしても時間がかかってしまう大型3Dモデルを、500mm/sの速さで高速プリントできるのは非常に魅力的。
「とにかく造形サイズの大きい高速3Dプリンターがほしい!」
という方に最適の機種となっています。
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初心者におすすめの高コスパモデル【Neptune 3】※実質販売終了
「Neptune 3」は、後述する3機種に先立ってリリースされた「Neptune 3シリーズ」のスタンダードモデルです。
といった最近ではマストに近い機能・仕様が3万円台前半という低価格で提供されていました。
一方、「Neptune 3シリーズ」のスタンダードモデルでありながら、エクストルーダーの種類は他3機種と異なるボーデン式となっています。
ちなみに、「操作用タッチパネルが取り外し可能」という「Neptuneシリーズ」の特徴は、この「Neptune 3」から定番となりました。
Neptune 3シリーズスタンダードモデル【Neptune 3 Pro】
2022年末、3機種の「Neptune 3シリーズ」が登場しました。
「Neptune 3 Pro」はその1つで、もっとも低コスト・コンパクトなモデル
です。
先代の「Neptune 3」と比較すると、造形サイズやオートレベリングといったスペック・オプションはほぼ同等かマイナーアップグレード。一方で、
という点が異なります。後述する「Neptune 3シリーズ」スペック比較表を使って違いを確認してみてください。
造形サイズが大幅アップ!【Neptune 3 Plus】【Neptune 3 Max】
「Neptune 3」や「Neptune 3 Pro」の造形サイズでは物足りない!という方は、「Neptune 3 Plus」や「Neptune 3 Max」がおすすめです。両者とも、以下の画像のように大幅に造形可能サイズが向上した注目モデルです。
基本スペックはどちらも「Neptune 3 Pro」と変わりません。主な変更点は以下の2点のみです。
したがって、
「Pro」「Plus」「Max」のどれを選ぶかのポイントは、自分が求める造形サイズのみ
で考えればよいでしょう。後述する「Neptune 3シリーズ」スペック比較表を参考にしてみてください。
Neptune 3 Plus
Neptune 3 Max
最安クラスの家庭用FDM方式3Dプリンター【Neptune 2】
Neptune 2シリーズの基本モデルとも言える「Neptune 2」。
実勢価格は2万円台前半ながら、必要最低限の機能がそろったエントリーモデルでした。
2色のフィラメントを同時使用できる特殊モデル【Neptune 2D】
現在は公式サイト上でも掲載が終了した「Neptune 2D」。
2色のフィラメントを同時に使用してプリントできるという特徴がありました。
まとめ 〜最新機種が続々登場のNeptuneシリーズスペック一覧!〜
今回は、ELEGOO社のFDM3Dプリンター「Neptuneシリーズ」について紹介してきました。
最後に「Neptune 4シリーズ」、「Neptune 3シリーズ」のスペックを一覧で確認しておきましょう。
Neptune 4シリーズ
モデル名 | Neptune 4 | Neptune 4 Pro | Neptune 4 Plus | Neptune 4 Max |
---|---|---|---|---|
本体イメージ | ||||
メーカー | ELEGOO | ELEGOO | ELEGOO | ELEGOO |
本体サイズ(LxWxH)[mm] | 475 x 445 x 515 | 475 x 445 x 515 | 533 x 517 x 638 | 658 x 632 x 740 |
造形サイズ(LxWxH)[mm] | 225 x 225 x 265 | 225 x 225 x 265 | 320 x 320 x 385 | 420 x 420 x 480 |
エクストルーダ | ダイレクト | ダイレクト | ダイレクト | ダイレクト |
プリントスピード[mm/s] | 500 | 500 | 500 | 500 |
最大ノズル温度[℃] | 300 | 300 | 300 | 300 |
最大ヒートベッド温度[℃] | 110 | 110 | 100 | 85 |
組み立て | 半組み立て済 | 半組み立て済 | 半組み立て済 | - |
プラットフォーム | PEIばね鋼 | PEIばね鋼 | PEIばね鋼 | PEIばね鋼 |
オートレベリング | ○ | ○ | ○ | ○ |
フィラメントセンサ | ○ | ○ | ○ | ○ |
停電時自動回復印刷 | ○ | ○ | ○ | ○ |
密閉 | × | × | × | × |
ディスプレイ | タッチ式 | タッチ式 | タッチ式 | タッチ式 |
デュアルZ軸 | ○ | - | ○ | ○ |
データ入力 | LAN USB | LAN USB | Wi-Fi LAN USB | Wi-Fi LAN USB |
本体重量[kg] | 8.3 | 8.9 | 14.4 | 18.1 |
スライスソフト | ELEGOO Cura | ELEGOO Cura | ELEGOO Cura | ELEGOO Cura |
その他 | 内蔵RAM(8GB) ディスプレイ取り外し可能 LED搭載 | Segmented Heatbed ディスプレイ取り外し可能 LED搭載 | ディスプレイ取り外し可能 LED搭載 | ディスプレイ取り外し可能 LED搭載 |
出典 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
Neptune 3シリーズ
モデル名 | Neptune 3 | Neptune 3 PRO | Neptune 3 Plus | Neptune 3 Max |
---|---|---|---|---|
本体イメージ | ||||
メーカー | ELEGOO | ELEGOO | ELEGOO | ELEGOO |
本体サイズ(LxWxH)[mm] | 442 x 452 x 530 | 475 x 445 x 515 | 533 x 517 x 638 | 658 x 632 x 740 |
造形サイズ(LxWxH)[mm] | 220 x 220 x 280 | 225 x 225 x 280 | 320 x 320 x 400 | 420 x 420 x 500 |
エクストルーダ | ボーデン | ダイレクト | ダイレクト | ダイレクト |
プリントスピード[mm/s] | - | 180 | 180 | 180 |
最大ノズル温度[℃] | 260 | 260 | 260 | 260 |
最大ヒートベッド温度[℃] | 100 | 100 | 100 | 100 |
組み立て | 半組み立て済 | 半組み立て済 | 半組み立て済 | - |
プラットフォーム | PEIばね鋼 | PEIばね鋼 | PEIばね鋼 | PEIばね鋼 |
オートレベリング | ○ | ○ | ○ | ○ |
フィラメントセンサ | ○ | ○ | ○ | ○ |
停電時自動回復印刷 | ○ | ○ | ○ | ○ |
密閉 | × | × | × | × |
ディスプレイ | タッチ式 | タッチ式 | タッチ式 | タッチ式 |
デュアルZ軸 | × | ○ | ○ | ○ |
データ入力 | SDカード オンライン | SDカード オンライン | SDカード オンライン | SDカード オンライン |
本体重量[kg] | 8.1 | 8.1 | 14.2 | 17.7 |
スライスソフト | - | - | - | - |
その他 | ディスプレイ取り外し可能 | ディスプレイ取り外し可能 LED搭載 | ディスプレイ取り外し可能 LED搭載 | ディスプレイ取り外し可能 LED搭載 |
出典 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
「Neptune 2シリーズ」は販売終了したようですが、
は要注目です。今後のアップデートからも目が離せませんね!
紹介した注目ポイントを参考に、あなたにぴったりの「Neptuneシリーズ」3Dプリンターを選んでみてくださいね!