こんにちは、管理人のウノケンです。
今回は、
SOVOLのFDM3Dプリンターについて徹底解説
していきたいと思います。
SOVOLは、FDM方式の3Dプリンターやフィラメント、フィラメント乾燥機を展開する中国の3Dプリンターブランドです。水色と黒色の特徴的なデザインで、見覚えのある方も少なくないでしょう。
この記事では、最近話題となったKlipper搭載、プリントスピード500mm/sを誇る「SV07 Plus」「SV07」をはじめとするSOVOLの3Dプリンターを徹底比較・解説していきます。
「あまり聞いたこと無いけど、SOVOLの3Dプリンターってどんな感じ?」
というSOVOL初心者の方が、
についてしっかり理解できる記事となっています。ぜひ最後までご覧ください。
それでは見ていきましょう!
3DプリンターブランドSOVOLとは
はじめに、
SOVOLとはどんな3Dプリンターブランドなのか
その特徴について確認しておきましょう。
FDM方式3Dプリンターを多数展開
SOVOLは
FDM方式3Dプリンターに特化した3Dプリンターブランド
です。公式ページにおいて、光造形3Dプリンターの記載はありません。
FDM3Dプリンターとしては、「SV01」、「SV02」のように「SV」の名を冠する機種を次々に発表しており、現在「SV07」「SV07 Plus」までの3Dプリンターが登場しています(2023年8月時点)。
Crealityにおける「Enderシリーズ」や「CRシリーズ」のように多数のシリーズを展開することはなく、「SV」以外のシリーズは存在していません。
色とりどりのフィラメントも取扱中
FDM3Dプリンターを多数取り扱うことに伴い、
材料であるフィラメントも展開
しています。
材質としては「PLA」のみですが、
も多数取り扱っています。
フィラメント乾燥機やレーザー彫刻機といった周辺機器も
その他にも、SOVOLはFDM3Dプリンターに関連する
フィラメント乾燥機や、レーザー彫刻機といった定番の周辺機器も販売
しています。
フィラメント乾燥機は日本のAmazonでも手頃な価格で販売されており、なじみ深い方も少なくないのではないでしょうか?
【2023年版】SOVOL FDM方式3Dプリンター一覧
SOVOLの公式ホームページ(英語版)で確認できるFDM3Dプリンターは次の【7点】です(2023年8月時点)。
まずは、各3Dプリンターのスペックを一覧表で見てみましょう。
モデル名 | SV07 | SV07 Plus | SV06 | SV06 Plus | SV05 | SV04 | SV01 Pro |
---|---|---|---|---|---|---|---|
本体イメージ | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
メーカー | SOVOL | SOVOL | SOVOL | SOVOL | SOVOL | SOVOL | SOVOL |
本体サイズ(LxWxH)[mm] | 460 x 457 x 625 | 632 x 532 x 735 | 496.94 x 387.9 x 610.91 | 538 x 488 x 707 | 682.65 x 530.85 x 534.15 | 653 x 625 x 803 | 520 x 509 x 647 |
造形サイズ(LxWxH)[mm] | 220 x 220 x 250 | 300 x 300 x 350 | 220 x 220 x 250 | 300 x 300 x 340 | 220 x 220 x 300 | 300 x 300 x 400 | 280 x 240 x 300 |
エクストルーダ | ダイレクト | ダイレクト | ダイレクト | ダイレクト | ダイレクト | ダイレクト | ダイレクト |
プリントスピード[mm/s] | 500 | 500 | 80 | 150 | 80 | 120 | 80 |
最大ノズル温度[℃] | 300 | 300 | 300 | 300 | 260 | 260 | 260 |
最大ヒートベッド温度[℃] | 100 | 100 | 100 | 100 | 110 | 100 | 110 |
組み立て | - | - | - | - | - | - | - |
プラットフォーム | 両面PEIプレート | 両面PEIプレート | PEI | PEI | Flexible | Flexible | Flexible |
オートレベリング | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
フィラメントセンサ | ○ | ○ | × | ○ | - | ○ | ○ |
停電時自動回復印刷 | ○ | - | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
密閉 | × | × | × | × | × | × | × |
ディスプレイ | タッチ式 | タッチ式 | ノブ式 | タッチ式 | ノブ式 | タッチ式 | タッチ式 |
デュアルZ軸 | ○ | ○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ |
データ入力 | USB Wi-Fi | USB Wi-Fi | SDカード USB | - | SDカード USB cable | SDカード | SDカード USB |
本体重量[kg] | - | - | 9 | 13.97 | 12.7 | 15 | 9.8 |
スライスソフト | - | - | - | - | - | - | - |
その他 | ノズルLED搭載 | ノズルLED搭載 | デュアルエクストルーダ | ディスプレイ取り外し可能 フィラメント切り替え機能 | |||
出典 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
一覧にしてみると、各モデルの違いや共通点が見えてきますね。
各モデルにどのような特徴があるのか、ここからは詳細を確認していきましょう!
Klipper搭載!最大500mm/sの高速3Dプリンター【SV07】
2023年に登場した「SV07」。
Klipperファームウェアを搭載し、最大プリントスピードは500mm/sに到達(推奨値は250mm/s)。タッチスクリーンも一新され、STLファイルのプレビューも可能になっています。
その他、興味深い多数のアップデートもなされています。上記の公式YouTube動画(約1分30秒)で「SV07」の魅力をざっと確認しておきましょう。
後述する他のSOVOL製3Dプリンターや、他ブランドの機種と比較した場合の、「SV07」の特徴的な点をまとめておきます。
昨今流行りの高速3Dプリントを低価格で実現した「SV07」。日本のAmazonではクーポン込みで45,000円というお手頃価格となっています(2023年9月時点)。
低価格帯の高速3Dプリンターに興味のある方は、「SV07」と同等のプリントスピードを誇るELEGOO「Neptune 4」も検討してみると良いでしょう。

造形サイズが300×300×350mm³になって新登場【SV07 Plus】
2023年8月に登場したSOVOLの最新3Dプリンター「SV07 Plus」。
プリントスピードや最大ノズル温度といった基本機能はそのままに、
「SV07」の造形サイズが220×220×250mm³→300×300×350mm³にアップグレード
したモデルとなっています。
造形サイズ以外で変更された機能はとくに見当たらないので、
といった選択基準で良いでしょう。
従来のフィラメントは高速3Dプリンターに対応していない場合が多いです。「CREALITY Hyperシリーズ PLA」のような対応フィラメントを用意しておきましょう!
オートレベリング・300℃ノズル搭載のエントリーモデル【SV06】
2022年後半に登場した「SV06」。エントリーモデルとしては十分な機能性を備えた3Dプリンターです。主な注目ポイントは以下の通りです。
エントリーモデルとして必要な機能は基本的にそろっていると思って良いでしょう。ただし、ノブ式でモノクロの旧来型ディスプレイを採用している点、フィラメント切れ検知センサーが搭載されていない点には注意しましょう。
造形サイズやプリントスピードがアップグレード!【SV06 Plus】
「SV06 Plus」は、「SV06」にいくつかのアップデートが加えられた3Dプリンターです。主な相違点を確認してみましょう。
SV06 Plus | SV06 | |
---|---|---|
造形サイズ | 300×300×340mm | 220×220×250mm |
プリントスピード(推奨値) | 150mm/s | 80mm/s |
スクリーン | タッチ式 | ノブ式 |
フィラメント切れ検知センサー | ○ | × |
「SV06」には搭載されていなかった「タッチ式カラーディスプレイ」や「フィラメント切れ検知センサー」が搭載されたことで、エントリーモデルとして不足のない機種にアップグレードされた印象の「SV06 Plus」。タッチ式スクリーンはダークモードに切り替えられる点も興味深いですね。
堅牢なキューブ構造の3Dプリンター【SV05】
Ender-5シリーズのようなキューブ構造が特徴の「SV05」。
この構造の利点は、安定性が高く、高速化しても品質をキープできるところ。ヒートベッドが動くのはZ軸方向のみであることから、Y軸方向にも動く他の一般的な3Dプリンターに比べて、約30%高速なプリントが可能になっています。
(参考:SOVOL「SV05 Cubic Structure Direct Drive 3D Printer 220*220*300mm Auto Leveling」)