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【POP3 Plus/MIRACO Plus登場】Revopointの家庭用3Dスキャナー全機種を徹底比較!【MINI 2/RANGE 2/INSPIREも】

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こんにちは、管理人のウノケンです。

今回は、

Revopointの3Dスキャナー全機種について徹底比較・解説

していきます。

立体的なモノの形を3Dのデータとして使う上で欠かせない3Dスキャナー。ひと昔前は、企業における研究開発やリバースエンジニアリング、建築物やアートのデジタルアーカイブといった限られた用途に限定されていました。

近年では、3Dプリンターや3DCG、AR/VR、メタバースといった3D技術の発達により、一部の企業に限らない、広く注目される存在に。このような背景から、個人が使用できる家庭用3Dスキャナーが続々登場しています。

そんな家庭用3Dスキャナー業界で続々新機種を投入し、一際存在感を放っているのがRevopoint。

この記事では、

「Revopointってどんな会社?」

「どんな3Dスキャナーを展開しているの?」

という方の参考になるよう、

  • Revopointの3Dスキャナー全機種の特徴解説
  • Revopointの3Dスキャナー全機種のスペック比較

行っていきます。最新機種を含めた全機種の特徴・スペックをイッキに把握して、ぜひ3Dスキャナー選びの参考にしてみてください!

 

Age of 3DPアイコン画像
管理人:ウノケン
この記事を書いているのはどんな人?
  • 3Dプリンター関連メーカー勤務経験
  • 3Dプリンター特許出願経験
  • 3Dプリンター31機種・3Dスキャナー6機種の使用経験
  • 3Dプリント品販売点数1,000個以上
  • 3Dプリンター関連動画をYouTube毎日投稿中!

それでは見ていきましょう!



3DスキャナーブランドRevopointとは

出典:Revopoint

Revopointは、2014年に創設された深センに本拠地を置くハイテク企業です。

2020年にKickstarterでローンチされた「Revopoint POP」が最も多くの資金を集めた3Dスキャナーとなったことで、Revopointの名が世界的に広く知られることとなりました。

その後もハイペースで新機種の投入を続け、現在までに以下の11機種が登場しています(2024年9月時点)。

  • MIRACO Plus/POP 3 Plus/MINI 2/RANGE 2(2024年)
  • MIRACO/INSPIRE/POP 3/RANGE(2023年)
  • MINI(2022年)
  • POP 2(2021年)
  • POP(2020年)

次の項目では、各機種の特徴や販売状況について詳しく解説していきます。



【2024】Revopointの3Dスキャナー全機種の詳細解説

ここからは、Revopointが展開する個々の3Dスキャナーの魅力に迫っていきます。

初代3Dスキャナーから最新機種まで、それぞれどのような特徴があるのか確認していきましょう。

スタンドアローンタイプ【MIRACO】&フォトグラメトリ搭載【MIRACO Plus】

2023年末に登場した「MIRACO」は、Revopoint初のスタンドアローンタイプ3Dスキャナー。なんとPCいらずで3Dスキャン・後処理(編集作業)が可能です。

スキャン範囲は

  • 最小28×53mm(撮影距離:100mm)
  • 最大975×775mm(撮影距離:1000mm)

と、幅広いサイズのスキャンにも対応。

さらに、

  • 複数枚の写真を撮影するようにスキャン
  • 最大15fpsの連続スキャン

を実行する2タイプのスキャンに対応。対象に応じて最適な3Dスキャンを選ぶことが可能になっています。

最大2時間駆動という充実の充電容量もうれしいポイントです。

アップデート

2024/9 「フォトグラメトリ機能」を搭載した後継機種「MIRACO Plus」の登場が発表されました!(公式ページへ

高コスパ3Dスキャナー【INSPIRE】

「Revopoint INSPIRE」は、2023年8月にKickstarterでクラウドファンディングプロジェクトがローンチされた格安タイプの3Dスキャナーです。

その特徴は、なんといってもそのコスパ。後述する他機種が10万円弱の価格帯であるのに対し、「INSPIRE」の一般販売価格は66,800円(出典)。

「3Dスキャナーほしいけど、高い…」

そう思っていた方にとっての救世主的な機種が登場したと言っても過言ではないでしょう。

一方で、低コスト化されたことによって過去の機種の方がスペック的に優れている面も。後半のスペック表も参考にしつつ、過去の機種と比較した上で選択すると良いでしょう。

スタンダードスペックモデルの3代目【POP 3 Plus/POP 3】

「POP 3」は、2023年6月に販売開始されたRevopointの3Dスキャナーであり、「POP」「POP 2」の後継機種にあたります。

「POP 3」の主な特徴は以下のとおりです。

  • スキャナー校正のしやすさ、マーカーモードの精度が向上
  • 機械式ボタンからタッチパッドにアップグレード
  • ジャイロスコープの追加により、手持ちスキャン時のトラッキングが大幅に改善

「POP 2」をベースにしつつ、スペックの向上とUI/UXの洗練が感じられる注目の1台となっています。

詳細は、実際の使用感満載の実機レビューをご覧ください!

アップデート

2024/7 後継機種「POP 3 Plus」の登場が発表されました!(公式ページへ

「POP 3 Plus」登場に伴い、「POP 3」は販売が終了しているようです。Revopoint公式ページからもページが削除されています。(2024年9月時点)

大型の対象に特化した3Dスキャナー【RANGE 2/RANGE】

Revopointから2023年に発表された3DスキャナーRevopoint「RANGE」も要チェックです。

この3Dスキャナーの特徴は、大型の対象物に特化した3Dスキャナーである点です。スキャン領域が広いため、人体のフルボディスキャンもたった数分で完了してしまいます(筆者実践済み)。

小型〜中型対象物の高精度スキャンに特化していた「POP」や「POP 2」、「MINI」とはまた違った3Dスキャン体験を提供するRevopoint「RANGE」。

もっと詳細が知りたい!という方は、以下の「RANGE」実機レビュー記事も参考にしてみてください。

アップデート

2024/01 後継機種「RANGE 2」の登場が発表されました!(公式ページへ

「RANGE 2」登場に伴い、「RANGE」は販売が終了しているようです。Revopoint公式ページからもページが削除されています。(2024年9月時点)



小型の対象に特化した高解像度モデル【MINI 2/MINI】

「Age of 3DP」のYouTubeチャンネルにて、わかりやすく実機レビューしています!

続いて紹介するのは、Revopoint「MINI」です。

Revopoint「MINI」はブルーライトを用いており、赤外線を使用する先代機種の「POP」「POP 2」に比べて

  • 測定精度が高い
  • 測定できる点群の密度が高い
  • 本体重量が軽い
  • 寸法(横幅)が小さくコンパクト

という特徴があります。一方で、

  • スキャンボリュームが小さい
  • 使用環境は屋内のみ

という「POP」「POP 2」にはない注意点も存在します。後発のRevopoint「MINI」の方が全てにおいて勝るというわけではないということは覚えておきましょう。

詳細は以下の実機レビューをご覧ください。

アップデート

2024/01 後継機種「MINI 2」の登場が発表されました!(公式ページへ

「MINI 2」登場に伴い、「MINI」は販売が終了しているようです。Revopoint公式ページからもページが削除されています。(2024年9月時点)

2代目スタンダードサイズ機種【POP 2】

「POP 2」は2021年末にローンチされた「POP」の後継機種で、日本でもクラウドファンディングサイト「Makuake」にて9,200万円以上の支援額を記録しています。

「POP 2」の特徴は以下の通りです。(詳細スペックは後述の比較表をご覧ください。)

  • 家庭用ながら精度0.05mmを実現
  • 最大スキャンボリュームは3m × 3m × 3m
  • 本体重量195gと超軽量
  • 屋外でも3Dスキャン可能

100万円以上の価格も決して珍しくない3Dスキャナー業界において、10万円前後という個人でも十分手が届く価格帯ながら、上記のようなハイスペックを実現しています。3DCADや3DCG、3Dプリンター向けの精度を重視する用途にはおすすめの高コスパ3Dスキャナーです。

詳細は以下の実機レビューをご覧ください。

2代目の「POP 2」は、販売が終了しているようです。Revopoint公式ページからもページが削除されています。(2024年9月時点)

初代3Dスキャナー【POP】

「Revopoint POP」は、2019年に発売されたRevopointによる初の3Dスキャナーです。小型・低価格ながらプロ仕様の3Dスキャナーとして、クラウドファンディングで多額の支援を集めました。

初代3Dスキャナーの「POP」は、販売が終了しているようです。Revopoint公式ページからもページが削除されています。(2023年9月時点)



Revopointの3Dスキャナー全機種のスペック一覧!

多用途に対応できる幅広いラインナップを揃えるRevopointの3Dスキャナー。最後に、各3Dスキャナーのスペックを一覧で確認しておきましょう(販売終了機種を除く)。

モデル名MIRACOMIRACO PlusINSPIREPOP 3 PlusRANGE 2MINI 2
本体イメージproduct imageproduct imageproduct image
メーカーRevopointRevopointRevopointRevopointRevopointRevopoint
精度 [mm]0.020.040.20.040.10.02
点間距離 [mm]0.050.050.30.050.10.05
撮影領域(1ショット)[mm]28 x 5328 x 53230 x 14061 x 68860 x 1380168 x 132
スキャンボリューム [mm]10 x 10 x 10 〜
10 x 10 x 10 〜
4000 x 4000 x 4000
50 x 50 x 50 〜
2000 x 2000 x 2000
20 x 20 x 20 〜
2000 x 2000 x 2000
50 x 50 x 50 〜
10 x 10 x 10 〜
動作距離 [mm]100 〜 1000100 〜 1000250 〜 500150 〜 400400 〜 1300120 〜 250
スキャンスピード [fps]15201818-16
本体重量 [g]750750140190253175
本体サイズ [mm]200 x 50 x 110200 x 50 x 110132 x 45 x 27153 x 45 x 29- x - x -132 x 53 x 36
出力形式.ply
.obj
.stl
.ply
.obj
.stl
.asc
.3mf
.gltf
.fbx
.ply
.obj
.stl
.ply
.obj
.stl
.asc
.3mf
.gltf
.fbx
-.ply
.obj
.stl
光源Class 1 赤外光Class 1 赤外光Class 1 赤外光Class 1 赤外光Class 1 赤外光Class 1 青色光
屋外対応××
対応OSWindows 10/11
macOS
Windows 10/11
macOS
Windows 10/11
macOS
Android
iOS
Windows 10/11
macOS
Android
iOS
-Windows 10/11
macOS
Android
iOS
その他撮影領域:距離100mm
PC不要のスタンドアローンタイプ
撮影領域:距離100mm
PC不要のスタンドアローンタイプ
フォトグラメトリ機能搭載
撮影領域:距離310mm撮影領域:距離150mm撮影領域:距離1300mm撮影領域:距離250mm
出典公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト
画像、スペックは各社公式ページより引用。記載のない項目は”-“で示している。

上記のスペックをもとに、目的別の3Dスキャナー選択例を示しておきます。

  • PCなしで3Dスキャンしたい! →スタンドアローンタイプ 「MIRACO Plus」
  • できるだけお金をかけたくない...!→高コスパ「INSPIRE」
  • 3Dスキャンしたデータを3DCGや3Dプリンターで使ってみたい! → スタンダードサイズ「POP 3 Plus」
  • 人体やインテリア、車のような大きなモノを3Dスキャンしたい! → 大型モデル特化「RANGE 2」
  • フィギュアなど小さくて細かい形状をメインでスキャンしたい! → 小型モデル特化「MINI 2」



【まとめ】求めるスペックに応じてRevopoint3Dスキャナーを選ぼう

今回は、Revopointの3Dスキャナー全機種の特徴・スペックについて解説してきました。

ひとくちに3Dスキャナーといっても、現在では無料で使えるスマホアプリから、100万円を超えるような工業用3Dスキャナーまで様々な製品が存在します。

表面の凹凸のような細かな形状が必要ないのであれば、100万円もするような3Dスキャナーは必要なく、誰でも使えるスマホアプリで十分です。一方、正確な形状のスキャンを要するのであれば、高性能な3Dスキャナーが欠かせません。

今回紹介したRevopointの3Dスキャナーは、どれも個人が導入しやすい価格帯で、かつ0.2mm以下の精度で3次元データを取り込むことができる優れた3Dスキャナーです。自身の用途と予算を考慮して、お気に入りのRevopoint 3Dスキャナーを導入してみてくださいね!

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