こんにちは、管理人のウノケンです。
今回は意外と知られていない東大大学院入試の実態と、その攻略ポイント3選を紹介します。
「東大大学院入試は難易度が高い。」そう思っていないでしょうか?
「そりゃ東大だし難しいでしょ笑」と思われるかもしれませんが、実はそうでもないんです。
実際、理学系・工学系においては、次のようなデータがあります。
- 他大学からの東大大学院受験生のうち、およそ3人に1人が合格している
- 内部進学希望者のうち、5人に1人が不合格となっている
(参考:東京大学ホームページ大学院学生の入学状況 [令和元(2019)年])
このデータからわかることは、「東大生だから東大大学院に受かるわけではない。また、他大学からの外部進学も十分に可能。」という事実です。
外部進学希望者の中で合格をつかむ3人に1人になるためには、攻略のポイントを把握した上で試験対策に励む必要があります。その3つのポイントについて紹介していきます。
(※あくまでも東大入試、東大大学院入試を経験した私の経験に基づくものであり、全ての学部・研究科に当てはまるものではないことはご注意ください。)
それでは見ていきましょう!
東大大学院入試の攻略ポイント3選
自信をもって面接に挑む
多くの専攻では、学科試験の他に教授陣を相手にした面接があります。学科試験と面接の総合得点によって合否が判定されるのです。面接で重要になるのは、主に以下の3点です。
- その専攻で必要となる一般知識
- 学部での研究内容
- なぜ東大の大学院(志望研究室)に入りたいか。そこで何を成し遂げたいか。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
その専攻で必要となる一般知識
受験する専攻で必要となる一般知識については、他大学であっても4年生までに学んできているはずです。特別な対策は必要ありませんが、勉強不足が露呈するようでは良い点数は期待できません。学科試験対策を兼ねて、自分の知識不足がないか点検しておきましょう。
学部での研究内容
「(学部で)どのような研究をしていますか?」という質問は鉄板です。内部進学者でも面接のメインとして質問される内容です。
外部進学希望者であれば、その人がどの研究分野に興味を持っていて、どのようなモチベーションからその研究に取り組んでいるのかは特に注目されます。大学院入試の時点では研究を始めてから日が浅いかもしれませんが、そのような事情は関係ありません。ひとりの研究者としてのどのような意欲・問題意識をもっているのかが問われます。
- 深く理解したうえで、自信を持って語る
- 論理的にわかりやすく受け答えする
以上の2点に注意して、準備しておきましょう。
以下の書籍は「話し方」や、話す内容を整理する上での「考え方」を鍛える上で私も参考にしています。
なぜ東大の大学院(志望研究室)に入りたいか。そこで何を成し遂げたいか。
これもかなり重要な点です。他大学からわざわざ外部進学を希望するわけですから、それなりの理由が語れなければなりません。なぜ自分の大学ではダメで、東大(の〇〇研究室)でなければならないのかを明確に語れるようにしておきましょう。特定の研究室で行われている研究に興味があったり、××教授の指導を受けて研究したいという明確な目的があれば問題ありません。
入学を希望する専攻の東大生の知り合いを作る
2つ目の攻略ポイントは、「入学を希望する専攻の東大生の知り合いを作る」ことです。
内部進学者に対して外部進学者が不利になる原因は、情報格差です。内部の学生であれば、大学院入試に関するあらゆる情報が勝手に入ってきます。学部内部でネットワークが構成されているため、わざわざ入手しようとしなくても有用な情報が手に入るのです。
例えば、内部進学者は次のような情報を「受動的に」でも入手できます。
- 入試の過去問(解答例)
- 定期試験の情報
- どの研究室を志望するべきか検討する上での参考情報
入試の過去問については専攻のホームページなどで公開されている場合があります。ただし、外部進学希望者の場合、解答例は自力で作成することになります。一方で、内部進学者の場合は学部のネットワークを通じて自然に回ってきたり、友人と協力して作成することが可能です。
また、私が所属していた専攻で出題されていた問題には、定期試験と全く同じ内容のものがありました。このような過去の例を知っていれば、内部の学生はこれまでの定期試験も含めた対策が可能になります。
一方で、基本的に外部の学生はそもそも定期試験にまでアクセスする術がありません。このままでは圧倒的に不利なので、内部の情報にアクセスできる「知り合い」を作ることが必要になります。入学を希望する専攻に知り合いがいないという方は、今すぐ知り合いを作るべく行動しましょう。
作戦としては、
- 学会や研究会で交流する
- 東大に入学した高校時代の知り合いを経由する
- SNSで探す
などが良いでしょう。オフラインで信頼できる知り合いを頼ることができればベストです。どうしてもツテが見つからない場合は、SNSで同じ専攻の東大生を見つけて接近してみることをおすすめします。
「研究室選びの参考情報」に関しては次項で解説します。
志望研究室選びは要注意
東大大学院入試を攻略するうえで、どの研究室を志望するかも重要です。というのも、対外的な名声と実情はかけ離れている場合があるからです。
例えば、優れた業績を上げている研究室・教員であっても、実態は学生をこき使っているブラック研究室だという場合があります。内部の学生の間では有名な不人気研究室でも、外部学生は知る由もありません。ブラック研究室とは知らず、入ってから後悔!なんてことは避けたいですよね。
また、専攻によっては複数の志望研究室を選べる場合があります。10以上の研究室を志望できることもあります。とはいえ、人気研究室ばかり選択してしまうと、どこも人気で入れる研究室がなかったということもありえます。どうしても東大大学院に入りたい方は、内部の情報を把握しておきましょう。競争率の高くない研究室も志望しておくことでリスクヘッジすることも可能です。
外部進学のポイントを押さえて今から行動を!
今回は東大大学院入試の難易度は低い?攻略ポイント3選について解説してきました。
外部進学希望者が押さえておくべき、東大大学院入試の攻略ポイントをおさらいしておきましょう。
- 面接で自分の研究内容・東大大学院で成し遂げたいこと(志望理由)を自信をもって語れるようにしておく
- 東大内部の知り合いを作って、情報面で同じ土俵に立てるようにする
- 内部情報を取り入れて、志望すべき研究室について十分検討する
ポイントを押さえれば決して難易度は高くありません。今から行動して外部進学を成功させましょう。